やりがいに関する日本語教師転職記事MEDIA

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日付2022/10/13/

やりがい

日本語教師の仕事・魅力

日本語教師の仕事内容 日本語教師の仕事内容は 日本語を知らない外国人に日本語をイチから教えることです。 近年、着実に増えている外国人の数。当たり前な話ですが・・・・日本に来る外国人は元々は日本語ではなく中国語・英語・ベトナム語・フランス語などを母国語として流暢に話します。その母国語レベルまでは到達しないまでも、近いレベルまで日本語のトレーニングを続けるのが日本語教師です。 日本語教師として仕事をする条件   「資格があると有利」 日本語教師になるために資格は必ずしも必要ないですが無資格では採用されにくい現状があります。 多くの場合、下記のいずれかの条件が求められます。 ・日本語教育能力検定試験に合格している ・文化庁届出・受理の420時間以上、日本語教師養成講座を受けて修了している ・大学や大学院にて、日本語教育課程を専攻・修了している ・420時間講座相当の通信講座、WEB講座による講座を修了している方 「日本語教師に資格は必要?」などのサイトにも詳しくまとめられています。参考にしてください。   日本語教師の仕事の流れ 「授業の準備」 日本語教師の仕事の流れは、担当する授業が決まったら、その授業を受ける生徒の属性や状況について把握→年齢や国籍、日本語のレベル、現在の生活環境などについて、できる限り理解することで、一人ひとりに合った指導がしやすくなります。 「教案作成」 そして、具体的に教案(授業の内容)を考えていきます。カリキュラムを組み立て、授業のたびに日本語の理解が深まり、スキルアップできるようなものにします。 「実際の授業」 日本語授業では、事前に考えた教案に基づいて指導を進めていきます。日本語教師によって様々ですが、理解度をアップさせるため、テストを実施したり、宿題や課題を出したりすることもあります。 「授業後フォロー」 授業が終わると、日本語教師はテストの採点や宿題のチェックなどをし、生徒が正しく授業を理解できているかを改めて確認したり、個別で生徒からの学習・進路相談や生活上の悩みなどにのったりすることもあります。 このように、日本語教師は、授業そのものの時間以外にやるべきこともたくさんあります。 日本語教師の仕事内容については、「日本語教師の仕事とは」にも詳しくまとめられています。   日本語教師と関連した仕事 留学生に向けた分野や商習慣、簿記や会計、英語圏ではない学生に英語など 他の語学を教える教師も関連しています。日本語教師が兼務している場合もあります。 近い分野としては国語教師だと思う方も多いと思いますが、大きく違います。 日本語教師と国語教師の違い 日本語教師と似たような職業として捉えられることがあるのが、国語教師です。 どちらも「日本語を扱う」という点では共通していますが、両者には大きな違いがあります。そのひとつは、日本語教師が外国人のような日本語を母国語としない人に対して日本語を教えるのに対し、国語教師は基本的には日本人に対して、国語の能力を高めるための指導を行っていくことです。 日本語教師と国語教師の違いは「日本語教師の仕事内容」も参考にしてください。   日本語教師は、おもに民間の日本語学校・スクールで「日本語を勉強したい」と考える生徒にトレーニングをすることがメインの仕事です。 日本は魅力がある国なのか 日本語教師の仕事背景には外国人がいることが条件です。 そもそも日本にくる外国人は日本に目的や魅力があるから来日します。 魅力がない国にはこないでしょう。日本に魅力を感じる観点も、日本にくる目的や年齢もさまざま。例えば、日本の文化(アニメや伝統工芸)に魅力があると感じる、日本が住みやすい環境だと思っている、日本で仕事をして、高い年収を得られると思い、そこに魅力を感じる人など。挙げればきりがないかもしれません。いずれにしても、日本に魅力があると感じていることには間違いありません。英語圏でもなく、中国語など世界シェアが高い言語を使う国ではないにもかかわらず魅力があると思ってきてくれている方が多い以上、日本は魅力がある国だと言えます。 「日本語教師とは?」でも触れられている通り、在留外国人は年々増加傾向にあります。新型コロナ禍の影響で留学生の入学がストップしたこともありますが、長い目で見れば日本語を学ぶ外国人は増えていると言って良いでしょう。日本語教師は、彼らと日本のコミュニティや文化をつなぐやりがいのある職であるというだけでなく、将来的な需要の高い職でもあるということができるでしょう。   『日本語教師の魅力』 ・成長の瞬間に立ち会える 「わからない」が「わかる」、「できない」が「できる」に変わる瞬間に立ち会えるのが、日本語教師の仕事の最大の醍醐味です。 ・経験が生かせる 日本語を勉強しようという人は、十人十色です。年齢も経歴も趣味も到達目標も、「いろいろ」ですから、日本語教師は学習者のタイプに合わせて、あなたが今まで経験してきたことを総動員して、授業を組み立てていくのです。 ・視野・世界が広がる 日本語教師には、いろんな知識や情報が必要です。政治、経済、社会、歴史、芸能、芸術、科学技術、世の中のすべてが教材になりうる仕事です。魅力的ながある授業を作っていこうとするには教師自身の成長が欠かせません。ですから、日本語教師をしていると必然的に自分自身の世界が広がっていくのです。詳しくは「日本語教師の魅力とは」も参照してください。 また、日本語教師として自ら身につけようとする知識だけでなく、授業や生徒との関わりを通じて得るものも大きいでしょう。日本にやってきた海外からの学生の日本についての素朴な疑問や意見が、あなたの思っても見なかった日本の姿を見せてくれることもあるかもしれません。「日本語教師ってどんな仕事? 第8回 日本語教師の魅力って? 〜その1〜」でも触れられている通り、人と人との関わりの中で、一方通行では無いやりとりが発生するのも日本語教師という仕事の魅力の一つです。 ・具体的な事例・日本語教師のコメント 「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」や、「日本語教育の楽しさを多くの人に伝えたい」など、現役日本語教師の声を集めたサイトもあります。 日本語教師が実際の仕事で感じた事やエピソード、魅力があると思う点、失敗例 など参考になります。モチベーションのなどの基本的なところだけでなく、実際に日本語教師として働く中で身につけた様々な知見についても触れることができます。 高嶋 幸太(Takashima Kota)|note など、日本語教育に携わる方の個人ブログを読んでみるのも、赤裸々な意見や率直な考え方に触れる良い機会になるでしょう。   『日本語教師の仕事への適性』 日本語教師はどんな人が向いているのか 「人に教えることが好きな人」 人に教えることに魅力を感じるヒトや、生徒の成長を見ることが好きなヒトは、日本語教師に向いています。基本的に生徒は中国語やベトナム語など外国語を母国語とする外国人なので、丁寧に説明したつもりでも、必ず理解してもらえるとは限りません。そのため、根気よく教えられることも大切です。 「コミュニケーションを積極的にとれる人」 日本語教師は多くの生徒に目を配り、指導していく必要があります。年齢や国籍問わず、積極的にコミュニケーションしながらトレーニングしていくことが必要です。 「日本の歴史や文化、習慣を伝えられる人」 日本の歴史や文化、習慣について教えるのも大事な役目です。日本の文化や歴史に対する関心が高い人や、豊富な知識を持っている人は、日本語教師としての仕事にも楽しみながら取り組んでいけます。 例えば、海外からの留学生は、日本に多かれ少なかれ興味をもって留学先に日本を選んでいることでしょう。日本語を教えてくれる先生は、同時に最も身近な日本で暮らす先輩であり、日本について聞きたいこともあると思います。そんな時に質問に答えて上げられれば、生徒との距離も縮まるでしょう。「日本語教師の仕事内容や働き方を徹底解説! - SenSee Media」でも、異文化・日本文化に興味があることを、日本語教師の適性の一つとして紹介しています。   「異文化や異なる価値観を受け入れられる人」 日本語学校では英語・中国語・ベトナム語・フランス語やロシア語など、さまざまな言葉を話す生徒たちがいます。異なる価値観も受け入れられる包容力が欠かせません。世界の歴史や文化、経済に関心を向けることや年齢・世代に関わらず関心をもつことが大切です。日本語教師には積極的に学ぼうとする姿勢も必要になるでしょう。 「日本語教師になるには?仕事内容や働く魅力・目指す方法まで詳しく解説」も合わせてご確認ください。   もちろん、このような適性だけでなく、日本語教師として働くには資格取得などの要件を満たす必要があります。   ①日本語教師養成講座の修了 ②日本語教育能力検定試験の合格 ③大学での日本語教育の履修   のいずれかを目指すことになるでしょう。日本語教師としての素養を身につけつつ、これらの要件を満たすことも考えなければなりません。詳しくは 「日本語教師ナビ」こちらも合わせてご覧ください。日本語教師養成講座の紹介もあります。独学が不安な方はこうした講座に頼るのも良いでしょう。日本語教師養成講座は「東洋言語学院」をはじめとする様々な機関が提供しています。ご自分で調べてみてください。   『日本語教師の仕事 気になる給与・報酬』 ・勤務地・雇用形態により違う 「日本語学校常勤講師」 日本の日本語教師で学校に常勤として働く場合 年収は300~400万程だと言われています。 「非常勤講師」 授業1コマで1500円~2000円程が一般的のようです。 「常勤・非常勤で収入に差」 国内の日本語学校においては、大半が非常勤講師として働いており、自分が担当する授業のコマ数によって収入が変わってきます。授業1コマで1500~2000円程度が相場のようですが、1週間のうちに勤務する日程・時間などは人によって異なるので、収入もばらつきがあります。また、学校によって夏休みなど授業がない期間もあるので注意が必要です。なかには「非常勤講師だけでは生活が大変」と、いくつかの日本語学校の非常勤講師をかけもちしたり、非常勤講師以外にも個人レッスンを行ったりして、収入を得ている人もいます。授業の準備やテストの採点など授業時間以外に働くことも多くあり、学校によってはその時間について一定の手当を支給するところもあるようです。また、経験年数や実績によって給料設定が上がる学校もあります。非常勤講師としてスタートしても、担当授業の数を増やしていったり、キャリアを積んでいったりすることで、常勤講師を目指せるでしょう。 常勤講師の場合、年収はだいたい300~400万円という人が多いようです。 ・その他 大学勤務や海外勤務 日本の大学に勤務する場合、その学校の規定に沿って給与が支払われます。 日本語教師の中では比較的給与水準が高い傾向にあります。 ただ、大学で働くためには修士や博士の学位や日本語教師としての経験などが求められるほか、採用枠も少ないため、就職は狭き門となります。 海外では国や施設によって差がありますが、求人情報サイトなどの情報では、多くの場合が「その国での生活には困らない給与」とされています。 大学などの場合は、寮などの住居の提供、電気・ガス・水道代の支給、年に1回帰国にかかる交通費の支給といった待遇面が充実しているケースが多いようです。また、夏休みや冬休みも給料が支給される学校もあります。 給与面での待遇については「日本語教師の気になる?年収・給料・収入【スタディサプリ 進路】」なども参考にしてください。 また、少し特殊な例ではありますが、「日本語教師の先生」、つまり日本語教師を養成するための先生になる、という選択肢もあります。こちらは日本語教師としての経験を積んでからのキャリアプランになりますが、そういう道もあると覚えておくのもよいでしょう。 当サイト(ラングジョブ)でも、こうした少々特殊な求人も取り扱っています。現在海外勤務の求人はあまり扱っていませんが、大学、短大などの講師を目指す方はこちらを合わせてご覧ください。  ここまで見てきたとおり、ひとくちに日本語教師といってもその職業選択は様々です。日本語教師を始めたばかりの方から経験を積まれた方、英語力などその他のスキルをお持ちの方まで、働き方は無限に広がっています。日本語教師の魅力もまた、その分広大に拓けているといえるでしょう。

日付2022/07/28/

やりがい

日本語教師の魅力とは?

新型コロナの影響で、日本への入国者は減少しました。 しかしここ10年ばかり、日本国内の外国人と日本語学習者の数は増加の一途を辿っていました。アフター・コロナと呼ばれるように、コロナ禍が終息した後には経済の回復と発展が見込まれます。 ここではそうした事情も踏まえ、メリット・デメリットに分けて、日本語教師の魅力について考えていきます。 1.日本語教師のメリット 日本語が母語というアドバンテージを生かせる よく言われるように、日本語は難しい言語です。 英語のネイティヴなら、少し勉強すればフランス語やドイツ語もできるということも珍しくありません。が、これが中国語や韓国語、ましてや日本語となると、独学では困難を覚えるケースが非常に多いです。アルファベットとは全く異なる文字はもちろん、文法も思考様式もまるで異なるからです。 そのため、日本語を長く学んでいて日常会話はできるという方でも、『若者言葉が入ってくると聴き取れない』とか、『難しい漢字が出てくる文章は読めない』といった感想を耳にします。 いま、この記事を読めているあなたは、カタカナも漢字も、日常では使われないような難しい語彙もマスターしているはずです。日本人なんだからそんなのは当たり前じゃないか、と思われるかもしれません。 しかし、思い出してみて下さい。それは義務教育の9年間、ひらがなから始まる国語の時間に漢字や難しい表現を身に付けてきた成果です。日本人でさえそれだけの時間を費やしたのだから、第二言語として学ぶ外国人にとっていかに難題であるか、推して知るべしでしょう。 まったく日本語が話せなかった生徒たちが、日本語でコミュニケーションをとれるようになっていく姿を見ることはやりがいを感じさせ、多くの教師がこの仕事にハマってしまうと語ります。日本語教師の仕事内容とは?なり方から求人の傾向までを紹介! | にほんご日和でも詳しく紹介されているとおり、日本語を教える仕事が〈子育て〉に喩えられることもあるのはそのためでしょう。 したがって、聞く・読む・話す・書くの4技能について、日本語を使いこなせることはすでにアドバンテージ(強み)であると言えます。日本語教師は、あなたがすでに持っている能力を生かすことができます。 また、生徒に対して、成長を見守る、ということ以外にも生徒との交流そのものをやりがいに感じている方もいます。 例えば日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~でも、一方通行の教授ではないことに加え、生徒と先生の間での双方向の交流、人との繋がりをキーワードに日本語教師のやりがいが紹介されています。日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力でも、「生徒から学べることがたくさんある」とポジティブに紹介されており、多くの先生が生徒とのやりとりのなかにやりがいを見出していることがわかります。   需要が増えている  新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、海外からの入国者が少なくなっているのは先に記したとおりです。 ですが日本はそれまて、外国人労働者を増やす政策を進めていました。これからも労働力の多くを、外国人労働者に頼ることになるでしょう。 (もちろん、これには反対意見もあります。しかし日本は、少子高齢化で労働人口が減少しているため、国内だけで人手不足を埋めるのは困難です。学生や働き盛りの出産をタブー視する風潮や、各家庭が負担する養育費の高さを考えても、日本で今後出生率が改善される見込みは絶望的と言ってよいでしょう。若い働き手がいない以上、これからも外国人労働者は増えていくことが予想されます。) 実際、2017年の時点で、日本語学習者23万9597人に対し、日本語教師は3万9588人でした(文化庁調べ)。教師数にはあまり変化がありませんが、学習者の伸びが著しく、日本語教育は売り手市場なのです。 考え方の異なる人々を相手に働ける 日本人の多くに共通する気質(国民性)とはどんなものでしょうか? 勤勉で、礼儀正しく、周りの視線を気にして、空気を読む…。昔から言われる特徴ですが、これは現在でも変わっていません。それどころかSNSの普及によって、〝他人のことを気にする文化〟はより強まったと言えるかもしれません。外面的な世間体を重視する日本文化は「恥の文化」と呼ばれることもあります。 しかし、時にはその均質性や同調圧力が息苦しく感じられることがあるのも事実。日本人しかいない職場で働いていて、『仕事自体は好きだったけど、人間関係が気になってしまい仕事をやめた』という例は後を絶ちません。そんな時、『外国人の多い職場なら環境が異なるかもしれない』と思うのは当然な成り行きです。 が、その多くは『でも自分は英語も中国語もできないし…』とぼやいて、結局似たような職場に戻っていくことになります。 日本語教師は、そのような方にこそお勧めできる職業です。なぜなら日本語教師は、日本語しかできなくても、外国人を顧客として働くことができる仕事だからです。 「日本語教師の楽しいことと大変なこと」では外国に憧れがある方で、英語が得意ではない方の経験を読むことができますが、とても参考になります。外国人の多くは日本人に比べるとおおらかで、チャレンジ精神に富んでいることが多いです。あえて難しい日本語に挑戦しようというだけあって、高い目標(日本の大学院への進学や、仕事でのキャリアアップなど)を持っていることも多いです。だから学習意欲も高く、しばらく会わないでいるうちにレベルが上がっていることに驚かされることも多いとか。 「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも語られていますが、さまざまな国籍を持つ生徒が、同じ日本語を通して会話するのを見るのは、喜びの一つだと言えます。   時給が高い 日本語教師の時給は、1500円~2000円程度が相場だと言われています。 これだけ見ると、かなり良いように見えます。日本人がみんな豊かで「一億総中流」などと言われていたのはもう四十年以上前の話です。現在の日本には、時給800~900円代の最低賃金で生活されている方々も大勢います。貧富の格差が拡大した現在、他業種と比較してこの価格帯は〝だいぶマシ〟と言えるでしょう。 それとも同じ語学教師なら、日本語教師よりも英語教師の方が収入が高いのでしょうか? 気になりますよね。 一例として、大手の英会話塾では英語ネイティブの人材を採用していますが、時給は1200~2200円程度だそうです。この相場は日本語教師と大差ありません。時給だけを考えれば、日本語教師は高めだと言えます。 海外で働ける  台湾、タイ、ベトナム、インドネシアなど、日本語の需要が高い国々では、日本語教師の求人が多いです。 一見給与が安く見えることもありますが、物価と比べてみると実は結構な額で、日本よりも暮らしやすいことも少なくありません。    日本語教師として働く中で現地の言葉を身に付ければ、別な業種へ転職する可能性も開けてきます。海外で働いてみたい方は、まずは日本語教師から始めるという選択肢もあるでしょう。 国内にはアジア諸国で働くための支援を行っている機関もあるので、興味がある方は調べてみるとよいでしょう。  また、「日本語パートナーズ」という制度もあります。詳しくは後述しますが、こちら「就職前に海外経験を積む! 大学卒業前後に参加した3人の座談会 | インタビュー | 日本語パートナーズ」の体験談も確認してみてください。また、海外を拠点とする日系企業におけるレッスン講師や、海外でのボランティアとして働く道もあります。日本語教師とは? 全国日本語教師養成協議会でも詳しく説明されています。    JICAの青年海外協力隊で働いていた方のインタビュー「日本語教育の楽しさを多くの人に伝えたい」もとても参考になります。海外においても、日本語教育という絆でつながって再会する、と言ったこともあるようです。こうした人と人との繋がりも前述の通り日本語教師の魅力であり、国内に留まらない人間関係を築くことができるのは日本語教師の大きな特徴の一つでしょう。     オンライン対応で世界中に仕事がある これからの日本語学習で、注目されるのがオンラインレッスンです。 一対一のプライベートレッスンを受け持ちたいのに希望者がいない、というのは、インターネットが普及していなかった昔の話。今では地方や海外から、一対一でのレッスンを希望する方をたくさん目にするようになりました。 緊急事態宣言の下で、接客業やスポーツジムなど、対面が不可欠な多くの職種が苦境に立たされました。リモート対応をしようにも、それが不可能な業種ではどうしようもありません。 それに対し日本語教師は、オンライン対応ができる職種です。 リモートワークの普及により、各国でインターネットを介した学習環境が急速に整ってきています。コロナ禍が終息しても、遠方から日本語ネイティブに指導を受けたい外国人がいなくなることはないでしょう。   2.日本語教師のデメリット このように日本語教師にはメリットもありますが、『日本語教師はやめておけ』という意見も、ときどき目にします。なぜでしょうか? 次はデメリットについて検証してみることにしましょう。 年収は低め? 日本語教師は、他業種に比べて収入が低いと言われます。(さっき見たように)時給自体は悪くないのに、なぜこのようなことが起こるのでしょう? 原因は、非常勤で仕事を始めた場合のコマ数が少ないからです。時給が高くても受け持つ授業が少ないと、月収や年収が低めになるわけです。 (英会話スクールに勤めるネイティヴ講師の場合だと、レッスンは少人数制で、次から次へと受講者がやってきます。教材も英会話スクール側が用意し、講師はマニュアルに従って授業前に準備すれば、充分にレッスンを行うことが――また受講者も満足して帰っていくことが――できます。日本語学習では、そのような回転率の良いシステムが整っていないように感じます。) しかしその分、自由な時間も増えるので、『空き時間に他のことをしたい。自分の夢を追いたい』、といった方には、向いている職業と言えます。 収入が気になる場合は、日本語学校などで専任講師(会社で言えば正社員)になるという道があります。この場合は月収20万円以上に設定していることが多いです。 収入については「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」にも詳しく紹介されているため、そちらも合わせてご確認ください。     仕事が大変? 日本語教師の仕事は大変なのでしょうか。特に授業準備についてそう言われることがあります。 しかしこれは初めのうちだけで、慣れればさほど時間をかけずに済ませることができるようになります。一度作った資料はまた使うことができますし、学校によってはテキストブックを定めている場合もあります。業務内容は先に確認しておくとよいでしょう。 他に、試験の作成や成績の管理を任されることもありますが、これについても同じことが言えます。 同時に知っておきたいのは、授業準備や成績管理など日本語教師で大変だと言われている仕事は日本語教師だけでなく、教職すべてに共通するデメリットだということです。であれば他業種と比較するだけでなく、教師という仕事について考えてみる必要があるでしょう。 また、「【日本語教師の働き方】きついって本当?」などのサイトでは、日本語教師として大変なのは最初の1、2年であるとも言われています。最初のうちにしっかりと努力すれば、そのうちに慣れてきて、楽しさややりがい、魅力が上回ってくるようになるでしょう。   3.他の教職と比べてどうなの? そこで比較してみたいのが、その他の教職です。中・高の教師、小学校の先生、塾や予備校の講師、大学の非常勤講師などいろいろありますが、それらと比べた時、はたして日本語教師は割に合わない仕事なのでしょうか? 中学・高校の教員 まず中学校や高等学校の教員になるには、各科目ごとの教員免許を必要とします。取得には、大学の教職課程を履修するのが一般的です。(教育学科で取れるのはもちろんですが、日本文学科なら国語の中・高免許を、数学科なら数学の中・高免許を取得できる大学が多いです。) 収入面は、常勤・専任の場合はそこそこの稼ぎになります。一般企業のサラリーマンより少し低い程度から始まり、基本は年功序列で収入が上がっていきます。 しかし近年、マスコミでも取り上げられるように、他業種と比較してブラックさが目立ちます。特に気になるのは勤務時間で、朝の8時から学校に来て、それから19時近くまで11時間程度は学校にいるのが普通です。朝は朝礼にHR、放課後は部活指導や職員会議など、授業以外の校務があるからです。学校行事の準備もあります。 また信じがたいことですが、残業代は基本、出ないシステムになっています。残業代を一定の割合(月額の4%)で給与に上乗せしてくれるのですが、残業時間を時間では測らないため、働けば働いただけ損をする制度になっています(給特法という法律による)。 小学校の教員  小学校教員を最初に紹介しなかったのは、免許が取得できる大学が限られているからです。基本的には大学の、教育学科や児童学科に限られます。取得を考えている方は、事前に確認しましょう。  小学校を思い出せばわかると思いますが、授業は担当するクラスの全教科を教えなければなりません。もちろん授業準備もその数だけ要ります。 そして子供たちの成長過程を考慮しながら、生活指導をしていく必要があります。行事の準備や保護者対応があるのは、中高と同じです。 とりわけ子供の好きな方に、向いている仕事と言えます。 塾や予備校の講師 塾や予備校の講師はどうでしょうか。生徒指導はほとんどありませんが、生活が夜型になります。学校が終わってから生徒が来るので、おおむね13時~22時の勤務が多いようです。 プロ講師の場合は合格率が物を言う厳しい世界になるので、高校時代に受験勉強が好きだった方以外にはあまりオススメできません。しかし特別な免許などはいらないので、その塾の筆記・面接試験に合格すれば指導を開始できます。 (ただし近年は改革で受験方式が大きく変わっているので、どの塾が生き残っていけるか不明瞭です。正社員をめざすなら最新の情報をリサーチしておくことを勧めます。) 大学の非常勤講師 また大学の非常勤講師は、資格として最低でも大学院の修士号が必要です。(ほとんどは博士号を条件にしています。) そのため時給は少し高めですが、求人自体がとても少ないです。週に2、3コマしか授業を持てないことも多く、結果として収入が低くなります。いくらその道の専門家でも、複雑なトポロジーや解析力学、鎌倉仏教や日本国憲法の授業を、同じ学校で毎週何10コマもやらせてはもらえないのです。それを学びたい人間が、限られているからです。 結果、助教や准教授として採用されるまではそれだけで生活できないことが多く、他のバイトなどと掛け持ちすることになります。 日本語教師 日本語教師については、上で述べたとおりです。他の仕事と同じく、良いことも悪いこともあります。 しかしこうして比べると、『部活指導などで長時間残らなくてもよく、教えるのは日本語だけでいい。求人も一定数は出ている』という日本語教師はかなり魅力的に思えます。 求人に関して、やはり割合としては非常勤が多いものの、時期を問わず基本的には一定量を見つけることができます。 顧客として成人を相手できることもあり、教師という特殊な職業の中では、まだしも一般企業の会社員と似た働き方ができると言えるでしょう。 もしあなたが、『仕事は多くても構わないから、安定した収入を得たい』と思うのであれば、教員免許を取得して小・中・高の常勤教員を目指しましょう。授業外の雑務が大変ですが、中小企業のサラリーマンと同じ程度には安定した給与を得ることができます。 一方、『そこまで高収入ではなくていいから、自由な時間や心理的なゆとりが欲しい』ということであれば、日本語教師は選択肢の一つと言えるでしょう。授業数や雇用形態によって、自分に合った働き方を選べます。 また日本語学校などで専任になれば収入も安定し、生徒指導もあるものの、基本的には8時間程度で済みます。経験を積むことで主任候補・専任などのポジションの求人にも応募できるようになり、待遇面でも向上が見込まれるでしょう。日本語教師の詳しい待遇については「日本語教師の勤務時間・休日」もご参照ください。   日本語教師は、日本語教師になるための道が多くあるのもまた目指しやすさの要因の一つです。  主なルートは以下の3つです。 - 日本語能力検定試験に合格する - 大学・大学院で「日本語教育主選考(または副専攻)を修了する - 420時間の日本語教師養成講座を終了する 日本語教師になる方法、条件については、「日本語教師になるには?仕事内容や働く魅力・目指す方法まで詳しく解説」や、「「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ」にも詳しく記載があるので、そちらもご覧ください。    1点目の日本語能力検定試験に関しては、参考書などを使いながら独学で目指すことができます。2点目は大学や大学院への入学が必須になるため、個人では難しいかもしれませんが、3点目に関しては大学などに限らず、「東洋言語学院」をはじめとして、様々な学校や機関が講座を提供しています。自分に合う講座を選んで受講するのが良いでしょう。   ●まとめ いかがでしたか? 今回は、アフター・コロナという切り口から、これからの日本語教師の魅力について考えてみました。  日本語教師に限らず、その仕事を取り巻く状況は変わっていきます。それに流されるのもチャンスに変えるのも自分次第。目先の状況や条件に捕らわれず、自分に合った仕事を見つけたいものです。

日付2022/07/21/

やりがい

「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ

◇魅力 その1◇ 年齢制限なし! 何歳からでもスタートできる仕事 ~ 日本語教師を名乗るには? ~ 魅力についてお話しするよりも先に、日本語教師になるためのお話から。 日本語教師を名乗る際に“絶対に”必要なものはありません。 「英語はできなくていいの?」「中国語は?」「フランス語は?」 「教師免許は?」「特殊なトレーニングを受けなきゃいけない?」 これらは、必要なこともあるでしょうけれど、なくてもOKです。 「日本語を教えてください」と依頼され、実際に教えた瞬間から日本語教師です。しかし、日本語教師という仕事とセットで思い浮かべられるものといえば、<日本語学校>。日本語学校で教えたいとなれば、話は別です。以下の条件のうち、いずれかを満たすことが必要となります。   ◆四大卒+文化庁届出受理の日本語教師養成420時間講座を修了 ◆日本語教育能力検定試験に合格 ◆大学または大学院で日本語教育を主/副専攻(45単位/26単位) ※この条件は、《法務省告示機関》で勤務する場合のみです。 https://www.jegsi.com/jlt/kokujikou ↑「法務省告示校で日本語教師になるには」が、とってもわかりやすく書いています。  条件を満たしていれば、あとは就職活動するのみです。常勤に絞ってしまえば厳しくなりますが、非常勤でも良ければ(時期にもよりますが)求人も多く出ています。[ 日本語教師デビューは非常勤講師から ] という人はとても多いです。非常勤であれば、採用側にとっても敷居が低いですしね。その点も、魅力の一つかと思います。 ~ 日本語教師の職場は、学校だけ? ~ いいえ、もちろん学校だけではありません。 ここ最近、日本語教師が活躍しているフィールドとして<オンライン>が挙げられます。新型コロナウィルスの流行により、もはや前述の日本語学校などの教育機関でもオンラインで授業ができるスキルは求められています。 一口に<オンライン>と言っても幅広くやり方はありますが、ここでお話ししたいのは主に<オンライン個別レッスン>です。自ら生徒を見つけ、単価交渉や集金方法の決定・準備などを単独で行うのは難しいと思います。しかし、日本語教育を提供している企業(や、WEBサイト)に講師登録することで、手間は圧倒的に減ります。一概には言えませんが、日本語学校に職員として採用されることと比べると、オンラインで個別レッスンを受注することは敷居が低いかと思います。 そして、<オンライン>の最大の魅力は場所を選ばないことですよね。島国である日本に住んでいながら、世界中の人とつながれる。 ~ 50代や60代のルーキー、います! ~ そして、なんといっても今回一番強調してお伝えしたい魅力ポイントが、デビューの年齢です!他のお仕事に比べて、年齢を重ねてから始めた方がとても多いです。50代や60代で日本語教師デビューしたという事例、本当に多いんです。以前、私が勤務していた日本語学校では、20~30代の教師は少なかったです。 日本語学校の主任・校長先生に、日本語教師を採用する際の条件を伺ったことが何度となくあるのですが、よく挙げられるのが「(日本語教育現場以外の)社会経験がある人」です。専門領域以外においても経験豊富な方を、喜んで採用する学校は多いように感じます。これについては、私がもし日本語学校の校長や主任をやるとしても、同じように考えると思います。  年齢を理由にあきらめざるを得ない仕事はたくさんあると思いますが、その点、日本語教師はとても魅力的です。何度でも言います。50代や60代のルーキー、います!!! ~ ライフステージに合わせた働き方 ~    ある程度年齢を重ねても働ける、というだけでなく、日本語教師はフルタイム週5勤務の仕事が難しい方にもおすすめの職といえます。年齢制限がなく、また常勤でなければ一日一コマ(多くの場合40分~90分ほど)、週2~3日ほどの条件で勤務可能な職場が多いからです。  男性であっても女性であっても、家族が増えたり、あるいは状況が変わったりして、フルタイムの勤務が難しくなることはあり得るでしょう。そんなときでも日本語教師は選択氏の一つとして選べる職です。日本語教師になるには? 資格は必要? 仕事内容や講座情報もご紹介! では、実際に二人のお子さんをもちながら日本語教師として働く方の声を聞くことが出来ます。確認してみてください!   ~ 日本語教師へのメインルートの1つ、「養成講座」 ~ この、<何歳からでもスタートできる!> という魅力を伝えるにあたって、知っていただきたいものが「日本語教師養成講座」です。 https://www.zenyoukyou.jp/japanese-teacher/ ↑一般社団法人全国日本語教師養成協議会のウェブサイト 日本語教師になるためのメインルートの一つ、養成講座について詳しくわかります! こちらも要チェックな、魅力的なウェブサイト!  私自身、養成講座は通っていません(笑)。ですが、前職の同僚や、同業の知り合いの多くは養成講座出身者です。 https://www.kcpyosei.com/teacher/ https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1450/column/column01.html ↑今すぐ、日本語教師養成講座の内容を知りたい方はどうぞ!  通っていない私から見た、養成講座に通うメリットや魅力は・・・  続けやすい! これが1番ではないかと考えています。というのも、日本語教師の資格として【日本語教育能力検定試験】というものがあるのですが、試験は年に1回です。そして、試験範囲が広いです。また、この試験は実技を含んでおらず、完全なペーパーテスト。つまり、採用現場的には《単なる知識だけ詰め込んできた人》に見えてしまうおそれがあります(これは、私の経験談です)。  その点、養成講座はカリキュラムがしっかり構築されていて、ある程度受け身なままでも学びを進められます。そして、講座のスケジュール後半においては模擬授業の場が設けられています。これが何といっても大きいのです。たかが模擬授業、されど模擬授業です!本当に本当に、これが重要なのです。私が養成講座に対して感じる魅力の95%がこの部分です。※あとの5%は、教案づくりが学べる点です。 ◇魅力 その2◇ 言語を教えるだけじゃない! 深くやりがいのある仕事内容  ~ 日本語教師に必要な、専門外の経験値 ~  なぜ、日本語学校を運営する立場にある方々にとって、社会経験が魅力があるように映るのか。 私が以前働いていた日本語学校に、大学卒業後にすぐ日本語教師になった方がいました。もちろん、その方はとても優秀でしたし、他業種の経験値がなくとも十分魅力的な人物でした。企業において若手というのは、伸びしろの面で考えても、いるだけで魅力的ですしね。仕事を覚えるスピードも、徐々に速くなっていくものと思います。 しかしながら、日本語教師という仕事の特殊性の一つに、「常に付きまとう想定外・予想外」があります。これを否定する日本語教師の方は、まずいないのではと思います。何せ、学生は異国から来ているのですから。育った環境が違います。文化、ルール、性質、善悪の基準、学習態度、、、挙げればキリがありません。そのため、授業中でも授業外でも、とにかく思いもよらない行動や言動に直面します。そういう場面において、人生の経験値が間違いなく効いてきます。 働いていれば、トラブルの1つや2つ、10個や100個、日常的に発生するはずです。仕事の中でトラブル対処、トラブル回避を何度も経験していけば、想定外・予想外に対しての対応方法も自然と身につくかと思います。若い方であっても、そういった能力を仕事以外の場面で身につけている方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、やはり長年の仕事経験は素晴らしいものだと思います。 「ここは日本だ!日本のやり方に全て従え!」と、言うべき場面もあるかもしれませんが、少々乱暴すぎます。ある意味、日本語教師という存在が、学生(多くは留学生)にとっての日本の窓口です。日本の魅力があるか、魅力がないかは、日本語教師の肩にかかっています!・・・ちょっと、大げさな話をしてしまいました(笑)。 ~ 教える能力さえあればいいのか? ~ 私自身、(日本語教育現場とは全く無縁の)企業での勤務経験を経て、日本語学校に就職しました。私が、企業勤めを経験していて良かったなと感じた場面は、学校内の他の講師陣や事務の皆さんとのやり取りの時です。他者と関わらずに仕事をすすめられる、そういうお仕事もあるのでしょうが、日本語学校では難しいです。特に、常勤職員となれば、学校内の色々なポジションの方と接する必要があります。これは、なかなかどうして一筋縄ではいきません。 [ 摩擦を生まない依頼の仕方 ]、[ 角が立たない依頼の断り方 ]、[ 根回しの重要性 ]などなど。何を古い話をしているんだと思った方もいるかもしれません。しかし、前述のようなことはとても重要であると、私は思います。自らの仕事を円滑に進める上で、避けて通れないと。 私は非常勤としてではなく、常勤でデビューしました。すると、周囲には日本語教師の大ベテランな非常勤講師の方々がたくさんいらっしゃいました。常勤か非常勤か、これは待遇の面などで違いがあります。当然のことです。そういったセンシティブな面を理解していないと、ふとした一言や、何気ない行動・言動で知らず知らずのうちに“見えない壁”を作ってしまうことがあります。   ~ 世界を広げる?! 日本語教師の仕事 ~   また、カリキュラムを超えた知識を身に付けることは、ご自身の成長にも繋がります。「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも、「刺激ある環境」「世界中で働くことができるという可能性」などをやりがいに挙げる人がいます。 「日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~」で見ることが出来るように、「世界を肌で感じる」「人と人とのつながり・絆」を魅力に感じる人も多いようです。 日本語教師が相手にする生徒たちは、各国からあつまった海外の学生です。日本語や日本の文化を一方的に教えるだけでなく、生徒たちから各国の文化を教わったり、彼ら彼女らの経験に刺激されたりすることもあるでしょう。「日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力」でも、生徒から学ぶこと、生徒とのコミュニケーションの中で気が付くことがたくさんあると述べられています。 日本語教師はそうした生徒たちとの出会いの機会に満ちた職であり、日本語学校は異文化交流の貴重な場であるということができるでしょう。異なる人と人の出会いや、それを通した成長を求める人にとって、日本語教師は大変魅力のある仕事です。   〜 世界で働く! 海外の日本語教師 〜  日本にやってくる海外の生徒と関わるだけでなく、海外で日本語を学びたい生徒に日本語を教えるのも日本語教師の仕事の一つです。異文化の只中に身を置いて日本語を教える環境は、とても刺激的でしょう。  「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」によれば、台湾、タイ・ベトナムなどのアジア諸国では日本語教師の需要が高く、求人も多くあるようです。海外で働く場合には国内で働く場合とは違い、英語力が必要になる場合が多いでしょう。  逆にいうと、そのあたりのことさえクリアしてしまえば日本語教師として海外で働くことに問題はありません。異邦の地においても、「日本語教師」という、同じ言語や文化を共有する人たちのコミュニティに参加することが容易であるため、海外で働くことに憧れている人に向いているということができるでしょう。  また、海外での日本語教育は学生向けのものだけでなく、社会人向けの講習やNPO法人でのボランティアなど多岐に渡ります。生計を立てるための職、としての日本語教師だけでなく、リタイア後の生きがいとして、あるいは自分自身の経験を積むための職として日本語教師を捉えると、新たな魅力が見えてくるでしょう。  海外で働く日本語教師について、詳しくは「日本語教師 | 大原の仕事&資格ナビ」や「日本語教師の仕事内容とは?  やりがいや魅力について解説」も合わせてご確認ください。   ◇魅力 その3◇ 需要増?! 将来性のある仕事!  〜 未来につながる仕事 〜  ここまで日本語教師の魅力をお伝えしてきましたが、今から日本語教師になることは現実的なのでしょうか。現在コロナ禍の影響で留学生の入国がストップしたり、一時的に減少したりしています。このことを考慮して、日本語教師の将来について心配してしまう人もいるでしょう。  しかし心配ありません! 日本語教師は将来性が高く、一定の需要が見込まれる仕事なのです!  たしかにコロナ禍の影響を受け、一時的に日本語教師の求人がストップしたことはあります。しかし、長期的にみてみれば、日本にやってくる留学生の数は年々増えており、コロナ禍による一時的な影響を除けば増加傾向にあるのです。  学生の増加傾向について、詳しくは「日本語教師になるには?仕事内容や働き方、資格取得方法について解説!」でも紹介されています。  また、留学生の数だけでなく、世界的な潮流も日本語教師の需要増に利しています。全世界的にグローバル化が進み、各国の結びつきが強くなっていることは日頃のニュースなどを通じて皆さんも感じているのではないでしょうか。  通信網や交通網の発達により世界がますます近くなっても、結局のところ人と人とのコミュニケーションには言語が不可欠です。「海外と日本を結ぶ」仕事の一つである日本語教師は安定した需要が見込まれるどころか、この先どんどん増加していくことが予想されるでしょう。  前述したように、コロナ禍であってもオンライン環境が整えられ、日本語教師という職は保存されています。それほどまでに日本語教師は重要な職なのです。コロナ禍は日本語教師の現在に暗い影を落としているかもしれませんが、翻って、日本語教師という職の有用性を示したともいえるでしょう。   ◇良いことばかりではない? 不安や疑問にお答え◇    ここまで日本語教師の魅力についてお伝えしてきましたが、日本語教師を目指す人々が不安に思うこと、実際に働いている人たちが不満に思っていること、がないわけではありません。どんな仕事もそうでしょうが、日本語教師にもデメリットと呼ぶべきか、ディスアドバンテージになる点は存在します。以下で少しだけ取り上げます。 ~ 日本語教師のお金事情 ~  突然ですが、日本語教師という仕事に関して、あるイメージが付きまとっています。それは、《稼げない仕事》。これについて、私個人としては80%ほど事実であると思っています。もっと具体的に言うならば、《稼ぐルートがそれほど多く用意されていない仕事》だと思います。というよりも、《稼ぐためにやっていない人がとても多い職業》なんだと思います。「最低年収○○〇万円なきゃ、ダメ!」という考え方を持っている方には、私はこの仕事をオススメできません。 ※稼いでいる日本語教師の方はいます。あしからず。 〜 求人が不安定? 〜 実はこの問題は、前述した「自由な働き方」というメリットとコインの裏表なのです。つまり、「自由に働ける反面、安定度が下がる」といった感じでしょうか。  日本語教師の求人は、週5日フルタイムの常勤より圧倒的に非常勤が多く、またさらにそれよりも多くの割合をボランティアが占めています。「日本語教師になるには・仕事内容と全国の求人|スタンバイ」によれば、日本語教師の求人全体で60%ほどがボランティアにあたるようです。  そのため、安定した職につきたい、長期的に働きたい、という場合には、日本語教師は希望にかなう職ではないかもしれません。  しかし、もちろん日本語教師であっても長期的なキャリア形成が不可能というわけではありません。常勤の枠は存在しますし、現場での主任ともなればそれなりの給料も見込めるでしょう。長期的に考えるなら、まずはボランティアや非常勤講師として経験を積み、転職や昇格を目指すと良いです。  実際、多くの日本語教師(常勤)の求人は必須要件か歓迎要件のどちらかに日本語教師としての実務経験を挙げています。「社会経験が求められる」と前述しましたが、日本語教師としての経験であっても、当然積んでいる方が重宝されるでしょう。

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