日本語教師の需要って…
世界各国でどれくらいあるの?
このような疑問にお答えします。
この記事では、海外で日本語教師として働きたい方に向けて『海外における日本語教師の需要』をご紹介していきます。後半部分では、海外で日本語を学習している方の「学習目的」をご紹介しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
【目次】
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?まずは国内での需要について
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習者の多い地域は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習者の多い国は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語教師の多い国は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語「母語」教師の需要は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習の目的
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?主な国別に日本語の教育事情を紹介
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情1】中国
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情2】インドネシア
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情3】韓国
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情4】オーストラリア
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情5】タイ
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?転職を考えている方へ
まとめ
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?まずは国内での需要について
まずは、日本国内における「日本語教師の需要」をご紹介します。文化庁が令和4年度に発表した「日本語教育実態調査報告書」によると、日本国内における日本語教育実施機関・施設等数は2,764、日本語教師等の数は44,030人、日本語学習者数は219,808人となっております。前年度との比較では、新型コロナウイルス感染拡大の入国制限等の緩和により、日本語教育実施機関・施設等数、日本語教師等の数、日本語学習者数はいずれも増加。国内での日本語教師の需要は高い傾向にあります。なお、「日本語教育実態調査報告書」に基づき、平成2年度からの推移を見ると、日本語教育実施機関・施設等数は821から2,764(3.4倍)に、日本語教師等の数は、8,329人から44,030人(5.3倍)に、日本語学習者数は60,601人から219,808人(3.6倍)にそれぞれ増加しています。国内における日本語教育の需要について詳しく知りたい方は「文化庁のホームページ」や「日本語教師の需要はある? 海外と国内の現状を紹介」、もしくは「日本語教師の需要はある?日本語教師の国内外の就職先について徹底解説!」をご覧ください。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?
国際交流基金が行った2021年度の調査によると、海外における日本語教育機関数は18,272 機関(前回調査比 2.1%減)、日本語教師数は74,592人(同3.5%減)と、いずれも減少しています。しかし、機関数と教師数は過去の調査で最多だった「2018年度の調査」に次ぐ数であるため、決して少なくはありません。したがって、世界中で「日本語教師の需要」は高まっていると言えるでしょう。なお、日本語教育機関で学ぶ日本語学習者数は 3,794,714人(同1.5%減)と、これまでの調査で「3 番目」に位置づけられる結果となっています。詳しくは「2021年度・海外日本語教育機関調査」をご覧ください。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習者の多い地域は?
日本語学習者数の割合を地域別で見ると、1位は東アジアで45.2%、2位は東南アジアで31.2%、3位は大洋州で11.8%となっております。なお、地域内の個々の国によって差はあるものの、全体でみると南アジア、中東、中米の3 地域においては機関数、教師数、学習者数ともに増加。一方で、東南アジア、北米、南米、西欧、アフリカにおいては、機関数、教師数、学習者数ともに減少しております。特にアフリカでは他地域と比べて減少率が大きくなっています。「日本語教師の海外の需要は?」でも同様のことを伝えています。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習者の多い国は?
日本語学習者数の割合を国別で見ると、1位は中国、2位はインドネシア、3位は韓国となっております。詳しくは以下をご覧ください。
1位 中国 27.9% (1,057,318人)
2位 インドネシア 18.8% ( 711,732人)
3位 韓国 12.4% ( 470,334人)
4位 オーストラリア 10.9% ( 415,348人)
5位 タイ 4.8% ( 183,957人)
6位 ベトナム 4.5% ( 169,582人)
7位 米国 4.3% ( 161,402人)
8位 台湾 3.8% ( 143,632人)
9位 フィリピン 1.2% ( 44,457人)
10位 マレーシア 1.0% ( 38,129人)
※日本語学習者数ランキングについて詳しく知りたい方は「2021年度・海外日本語教育機関調査」や「今後、日本語教師の需要と将来性がある国」、もしくは「日本語教師の需要|コロナ後の日本語教育業界はどうなる?国内外の就職についても解説」や「世界の日本語学習者数にみる日本語教師の需要」をご覧ください。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語教師の多い国は?
日本語教師の割合を国別で見ると、1位は中国で28.6%(21,361人)、2位は韓国で17.7%(13,229人)、3位はインドネシアで8.9%(6,617人)となっております。なお、日本語教師数は、上位10ヶ国・地域では増加していますが、それ以外の国では減少しています。詳しくは「2021年度・海外日本語教育機関調査」をご覧ください。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語「母語」教師の需要は?
海外で日本語を教える日本語の母語教師数は前回調査の16,252人から13,211人へ減少しております。(前回調査比18.7%減)。また、教師数全体に占める割合も21.0%から17.7%へと低下しています。つまり、裏を返せば全世界の日本語教師のうち、およそ「8割」が外国人講師であり、日本語のネイティブ講師は慢性的に不足している状態だと言えます。「日本語教師の需要は高い?国内外に分けて考察」や「日本語教師の将来性について。働き方や活躍する方法などもチェック」や「日本語教師の需要は?現状や将来性、国内外での就職について解説!」でも同様のことを伝えています。
※日本語「母語」教師とは、外国人の日本語教師ではなく、日本語ネイティブ話者である日本語教師を指しております。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習の目的
海外で日本語を学習している方々を対象にして調査したところ、日本語の学習目的・理由として挙げた項目のうち最も回答が多かったのは「日本語そのものへの興味」(60.1%)、続いて僅かな差で「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」(59.9%)、3 位は「歴史・文学・芸術等への関心」(47.9%)となっております。2018年度の調査に比べて、1位と2 位が入れ替わる形となっておりますが、これら3 項目が日本語学習の大きな目的となっている状況は継続しています。なお、日本語学習者の学習目的・理由、第4位は「自国内での現在の仕事・将来の就職」(40.6%)、5位は「自国内での進級・受験・進学」(35.6%)となっております。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?主な国別に日本語の教育事情を紹介
ここでは、もう少し深い視点で「海外の日本語教育事情」を見ていきます。なお、日本語教師の将来性について知りたい方は「日本語教師という職業に将来性はあるか?」や「需要ないって本当?|日本語教師という職業の将来性・未来を解説」をご覧ください。
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情1】中国
国際交流基金が行った2021年度の調査によると、中国における日本語教育機関は2,965機関、日本語教師数は21,361人、日本語学習者数は1,057,318人となっています。2018年度の調査に比べて、機関数、教師数および学習者数の全てが増加。機関数に関しては、前回調査 1位の韓国、2 位のインドネシアを抜き世界第 1位となり、教師数は前々回(2015 年度)調査から常に1位となっている状況です。
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情2】インドネシア
国際交流基金が行った2021年度の調査によると、インドネシアにおける日本語教育機関は2,958機関、日本語教師数は6,617人、日本語学習者数は711,232人となっています。インドネシアでは、2019年 4月に新しい在留資格である「特定技能」が創設されたことにより、技能実習制度を利用して訪日するケースが増えています。そのため、2018年度の調査では減少していた日本語学習者数が、2021年度の調査では「増加」という結果になっています。インドネシアの日本語教師の需要について詳しく知りたい方は「日本語教師の需要ってあるの?」をご覧ください。
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情3】韓国
国際交流基金が行った2021年度の調査によると、韓国における日本語教育機関は2,868機関、日本語教師数は13,229人、日本語学習者数は470,334人となっています。2021年度の調査では機関数、教師数、学習者数がいずれも減少。特に国全体で教師数が 2,116人(前回調査比13.8%)の減少、学習者数は61,177人(同 11.5%)の減少と、いずれも1割以上減少しています。なお、教育段階別にみてみると、大きく学習者数が減少しているのは中等教育と学校教育以外の機関です。中等教育の学習者数に関しては、64,117人(前回調査比15.6%)も減少しています。これは、前回調査時から引き続き、少子化によって生徒数自体が減少しているためであり、その影響が中等教育課程の選択科目である「日本語」をはじめとする第二外国語教科全般に及んでいると考えられています。
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情4】オーストラリア
国際交流基金が行った2021年度の調査によると、オーストラリアにおける日本語教育機関は1,648機関、日本語教師数は3,052人、日本語学習者数は415,348人となっています。オーストラリアのクイーンズランド州では、「遠隔地教育提供機関」の増加や西オーストラリア州での外国語必修化により、日本語学習者が増加。一方で、近年同国ではSTEM(科学・技術・工学・数学)教育をより重視する傾向にあり、初等教育においてもSTEM 強化の動きが活発化しています。そのため、STEM 強化の影響で外国語プログラムが廃止されるなど、学習者が減少した州もあり、州によって状況が異なっています。
【日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語の教育事情5】タイ
国際交流基金が行った2021年度の調査によると、タイにおける日本語教育機関は676機関、日本語教師数は2,015人、日本語学習者数は183,957人となっています。2018年度の調査に比べて、多少の増減はあるものの、機関数は17 機関(前回調査比 2.6%)の微増、教師数は 32人(同1.6%)、学習者数は1,005人(同 0.5%)の微減と、国全体でみるといずれも前回調査と比べて大きな変化がない結果となっております。
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?転職を考えている方へ
日本語教師への転職を考えている方には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを活用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」なども行ってくれます。また転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在するため、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。日本語教師への転職を成功させるためにも、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。なお、当サイトは日本語教師に特化した転職支援サービスです。希望条件に沿った求人情報を提供するだけでなく、丁寧なカウンセリングを通じてあなたの強みや適性を見極め、ぴったりの求人をご紹介しています。日本語教師への転職を希望する方は、ぜひ「会員登録」からご相談ください。教育業界での新たなキャリアに向け、一緒に歩んでいきましょう。
まとめ
では、これまでの内容をまとめると
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?まずは国内での需要について
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習者の多い地域は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習者の多い国は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語教師の多い国は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語「母語」教師の需要は?
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?日本語学習の目的
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?主な国別に日本語の教育事情を紹介
日本語教師の需要は世界各国でどれくらいある?転職を考えている方へ
以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。