きついに関する日本語教師転職記事MEDIA

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日付2023/05/25/

疑問

日本語教師はきついって本当?

「日本語教師はきつい」という話を聞くことがあります。  近年、過酷な労働条件が問題になっている小・中・高等学校の教員などと比べてしまえば、日本語教師の仕事はそこまでブラックではありません。(例えば、普通の学校だと朝8時頃からある朝会はないし、放課後の部活動の監督や、自腹を切る強制的な研修もないため。)  しかし日本語教師もまた教師であることに変わりはないため、その他の職種などと比べた場合、雇用形態や学校種によってきついと感じることもあるのは確かです。留学生を相手にする、日本語学校ならではの大変さもあります。   実際に、一年ほど働いて日本語教師を辞めてしまった人もおり、こうした例はそう珍しくありません。特に働き始めた当初においては大変なことが多いようです。  420時間の養成講座や、検定試験をパスしてせっかく日本語教師になっても、すぐに辛くてやめてしまうようでは目指すのにも腰が引けてしまいます。  ここでは、そんな日本語教師の大変さについてまとめました。これから働こうとしている人は、参考にしてみて下さい。   1.授業準備と採点  日本語教師のきつい理由としてよく挙げられるのが、授業準備と採点です。これらの業務は、あらゆる教職(“先生”と呼ばれる仕事)に通じることであり、教職全般の人気を落とす理由になっています。  とくに非常勤講師の場合、時給換算(一コマずつ)で給料が出るため、授業準備している時間は給与が発生しません。非常勤として働いたことがある筆者も、授業の準備に時間がかかればかかるほど、『この時間はタダ働きなんだよなぁ…』とむなしくなることもありました。  こちらのサイト(日本語教師の仕事のデメリットや大変なこと)でも、授業の準備が徹夜になってしまうなど大変なことが多いと苦労が綴られています。先生たちの前で模擬授業をしたり、教案の作成をしたりと授業以外の時間でやるべきこと、拘束される時間が増えてしまうのが日本語教師という仕事です。  しかしこれは慣れれば楽になる部分でもあります。最初は張り切って準備しすぎてしまいますが、教えるコツがわかると、手を抜くべき部分もわかってきます。採点もまあ、機械的にできるようになります。  確かに最初のうちは大変ですが、『教師になる以上は、仕方がないか――』と思って取り組み始める必要もあります。  一度慣れてしまえば、次からは同じ教え方をしたり、同じ教材を使いまわしたりできるので、授業準備は経験が増えるほど手間がかからなくなっていきます。人にもよりますが数年、せめて丸1年は続けてみると、感じ方も変わってくるようです。 日本語教師を続けるかどうか 日本語教師・・・辞めたいと思っ... - 教えて!しごとの先生 | Yahoo!しごとカタログ  無理をしすぎるのは日本人の多くに見られる悪い癖です。仕事を続けていくためには、まずは少し楽をする方法や、効率の良い準備の仕方を身に付けましょう。多少は自分を甘やかすことも憶えないと、日本から先生という職業がなくなってしまいます。(勉強するのも教えるのも、とても尊い仕事なのに違いないのですが。)  それでもきついと感じられた場合は日本語教師をいったん辞めるか、兼業して日本語教師の方を副業にするのも手です。日本語教師は時給だけを見ればそこまで悪くないので、副業として数コマだけ教え、本業は別に持ったり、主婦(夫)をされている方もいます。   2.生徒指導  日本語学校では通常、部活動の顧問や保護者対応はやらなくていいので、一般の小・中・高校に比べれば楽な部分もあります。  しかし、学校によっては生徒の生活指導が大変です。最初は熱心に日本語を勉強をしていた生徒が、アルバイトで長期欠席になってしまい、電話相談で対応しなければならなくなるなど。留学生は留学ビザ(*)の規定に縛られるところがあるので、学習意欲のコントロールが必要です。  とはいえ、最初から興味を持たれる授業をするというのは難しいと思います。これは一例ですが、遠路はるばる日本まで来て日本語を学びたいという学生は、アニメや漫画などに興味があることが多いので、そういった題材を授業に採り入れると喜ばれる傾向があるようです。意欲があるものを学ぶと自然と頭に入ってくるので、学習効果も期待できます。実際、それで生徒たちのテストの点が良くなったという経験談もあります。 日本語教師の仕事はきつい?現役日本語教師が実体験を語ります [*留学ビザについて  日本にいる留学生に配布されている留学ビザは、最長2年間で、1週間に28時間以内のアルバイトが認められています。学びを目的として発行されているので、留学生がこれ以上の時間をバイトに割くのは、ビザの規定に反してしまうことになります。 日本語教育機関への入学をお考えのみなさまへ | 出入国在留管理庁  ちなみに、かつて海外から日本に学びに来る学生には、就学ビザと留学ビザの2種類が交付されていました。これらは期限が異なったりして、日本語を学ぶ学生の目標や傾向などに違いがありました。(簡単に分けると次の通り) ・就学ビザ:日本語学校に通う学生 ・留学ビザ:日本語学校以外(短大、大学、専門学校など)に通う学生  しかし2010年よりこの区別はなくなり、留学へ一本化しました。そのため、現在は〝日本語学校・大学・専門学校等の学生に認められるビザ〟として留学ビザのみが存在します。 Q.留学と就学が一本化されたとききましたが,従来と比べてどう変わったのですか。|大阪の弁護士による、外国人雇用・入管問題まですべて対応 留学ビザ申請をご希望の方 | ISI日本語学校  かつてはビザの違いによって留学生の性格が異なり、学生ごとに配慮して対応するのがきついこともありましたが、この点は変わってきていると考えていいでしょう。ただし勤め先の学校種(日本語学校か、専門学校かなど)によって、雰囲気が異なることに変わりはありません。日本語を学んで日本で働きたいのか、自国に戻りたいのかなど、留学生の目標や意欲も異なります。  日本語教師にとっては、自分にとって勤めやすい環境を見つけることが大切です。] 3.給与が低め  せっかく日本語教師になったのに、辞めてしまう理由として最も多いのは、仕事のわりに給与が低いことだと言われています。 日本語教師のつらいこと・大変なこと・苦労 | 日本語教師の仕事・なり方・年収・資格を解説 【日本語教師を辞めたい】よくある理由と判断ポイントについて解説  先程も述べたように、非常勤講師は授業以外に時給が発生しません。また日本語学校にもイベント(年中行事)があり、日本語教師はその引率を行うことがあります。お花見や日本観光の遠足などですね。この時は、授業給より安めな事務給が出ることが多いようです。 日本語教師の仕事が辛い!今すぐ辞めたい人に送る処方箋  或る程度きつい仕事でも、それに見合った給与が出れば人間やる気になります。反対に大変なのに報酬が釣り合わないと感じられてしまうと、続ける意欲が薄れてきてしまいます。  しかし希望もあります。近年、教師全般の過酷な労働環境が明るみに出たことで、教育業界全体に改善のムードが高まっています。日本語教師について言うと、「20数年間上がらなかった給料が、ここ数年でぐっと上がってきている」(2021年8月)との報告もあります。最近は採点業務など、「事務で残ってる時間もコマ給とは別に事務給を出す」という、羨ましいような学校もあるそうです。 日本語教師の給料事情と働き方|日本語教師ナビ  ちなみに、私が日本語教師ではなく、高校で非常勤講師をしていた時の収入は、週5日出勤・20コマ近く担当して手取りは13万円程度でした。昔の話ではなく、2015年以降の話です。  これと比較して日本語教師の給与はどうでしょう? 日本語教師は、東京であれば非常勤の時給が1600~2000円ほどで、専任になれば月給は20万円以上のところが多いと言います。これは他業種と比較しても、平均的な給与額だと思われます。  ただし非常勤講師の場合は、担当するコマ数が少なければ、収入も少なくなることに注意しましょう。週に2、3日出勤する程度だと、最初は月10万円に届きません。  そういった時の対策として、今は非常勤の空いている日には自宅でオンライン授業を受け持つという新しい選択肢も存在しています。情勢に敏感になり、なるたけ仕事を増やしていきましょう。  慣れないうちは大変だと思いますし、正直『日本語教師だけを仕事にするぞ!』と最初から決めてかかるのはけっこうプレッシャーがあります。これから日本語教師として働き始める方は、まずは“生きる手段の一つ”と考えて非常勤から仕事を始め、慣れてきたら専任の採用を目指してそれだけで食べていけるようにしていく、というのが良いのではないでしょうか?  4. 文化の違い 留学生たちは多くの場合、東南アジアなど日本とは全く違う文化圏から日本に訪れています。異文化の人々に囲まれた状態で仕事をすることになるため、気を遣わなければならないことがとても多いでしょう。 苦労:根気のいる仕事  しかし、配慮を怠れば慣れない日本の地で暮らす生徒たちにさらなるストレスを与えてしまいかねません。  このような環境での仕事は、日本語教師の心にも大きく負担をかける可能性があります。こうしたストレスが日本語教師を辞めてしまう一因となることも珍しくないようです。  無理は禁物ですが、こうした文化の違いはそれを乗り越えること自体も日本語教師のやりがいの一つとして数えられることがあります。さまざまな文化に触れ、生徒に教えるだけでなく生徒からもその国のことについて教えてもらえるような良好なコミュニケーションをとることができれば、ストレスとなることも自ずと減るのではないでしょうか。   5.情勢に左右されやすい  ここ数年のコロナ禍で特に現役日本語教師の方は痛感されていることと思います。日本語教師の求人を探すのも、ここ一二年は苦労したという方は多いのではないでしょうか。  日本語教師は、主に海外からの留学生に日本語を教える職業です。それはそのまま、海外から学生が入ってこなくなれば仕事が激減してしまう、ということを意味します。新規受け入れに合わせて非常勤の先生を雇用する学校は多いですから、コロナ禍が落ち着いても、また何らかの理由で海外からの学生を受け入れられない事態となってしまえば、職の安定は保たれません。そうした意味で、情勢に左右されやすく、安定を求める方にとっては辛い仕事だ、ということも出来ると思います。  根本解決という訳ではありませんが、2022年10月現在、非常勤の日本語教師の求人数はほとんど回復しています。当サイトでも日本語教師 非常勤 の求人を多数紹介しています。また、比較的情勢に白湯されにくい職として常勤講師になるという選択肢もあります。ほとんどの場合こちらは経験を積んでからの職になるでしょうが、こちらも求人を紹介しています。ぜひご覧になってみてください。   まとめ  日本語教師がきついという感想は、20年以上前の職場環境が影響していることも多いです。その頃、日本はまだ景気もよく日本人社員はバンバン出世して稼いでいたし、留学生の故郷であるアジア諸国はもっと貧しかったです。  しかし現在、日本は企業の合理化やIT化、教育現場の働き方改革といった様々な面で遅れをとってしまっている一方、アジア諸国はどんどん発展してきています。賃金が上がらず、経済の停滞している現在の国内では、正直、日本語教師の給与はそこまで“悪い”とは感じられません。東南アジア出身の留学生も貧しいとはいえ、以前よりは経済的な余裕があります。  もちろん、日本語教師の待遇がそんなに“良い”とも感じられないのは確かです。ただ、かつて日本語教師の労働条件が最悪だった時代に比べると、きつすぎた職場環境は良くなってきていると言えそうです。  最後にアドバイスです。日本語教師として働き始めて、まず大変なのは授業準備。もし現在、あなたが日本語教師の資格取得に向けて勉強中であるなら、その勉強のためのノートやデータ(特に文法や語用について)は、先生になった後の授業でもそのまま使えるような形で作るのを意識しておきましょう。自分の勉強にもなるし、働き始めた時にきっと役に立ちますよ!  

日付2022/02/08/

疑問

【現役日本語教師が徹底解説】日本語教師って仕事きついの?

外国人に日本語を教えたい、海外で活躍したい、英語を使って仕事をしたい、そんな夢を持って日本語教師を目指そうと思っている人も多いのではないでしょうか? しかしその一方で、日本語教師について検索してみると「きつい」「辞めたい」「仕事ない」などのネガティブな表現が一緒に表示され、夢実現の高い壁を感じてしまうことも。 「きつい」と聞くと、いくらやりたいと思っても二の足を踏んでしまいますよね? 日本語教師の資格を取得したりお金をかけて420時間の養成講座を受講したりしても、仕事を続けられなかったら、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。 そこで今回は現役日本語教師の筆者が、仕事がきついかどうかについて、一般の人にはなかなか知り得ない情報も合わせてお伝えします。   そもそもどうして仕事がきついと言われるの? そもそも日本語教師の仕事はどうしてきつい、つらいと言われるのでしょうか? それには、以下の3つの理由が挙げられます。 ・授業準備と授業後の作業に膨大な時間と労力がかかる ・お給料が労働時間に見合っていない ・安定した職を得にくい これらについて、以下で一つずつ解説します。   授業準備と授業後の作業に膨大な時間と労力がかかる 日本語教師は、授業時間中に日本語を教えるだけが仕事ではありません。 授業前に授業計画を立てて資料や小テストを作ったり、授業後にテストの採点をしたり宿題の丸付けをしたり、やることは山ほどあります。 そして、それら1つ1つがとても時間と労力を必要とするんです。 筆者は教師になりたてで週に2回2コマ授業を担当しましたが、そのためにほぼ毎日朝から晩まで教案作成やその後の作業に追われていました。 その時は海外の大学で教えていて、日本語のクラスの他にもイベントの企画や開催、フリートークをするミニクラスも担当していたのでそれも忙しさに影響していましたが、教師一年目は週末も寝る間も惜しんで作業するほど切羽詰まっていました。 でも、経験を積んである程度要領を得ると、時間と心に余裕が生まれてきます。 知識が増えるので調べ物をする時間が減りますし、教案を描くコツを掴めたりネタの引き出しが豊富になったりもするので、心も体も楽になります。 同じ学校で教えていれば教材や資料などの使い回しができるので、授業前の作業時間が短縮できるのが嬉しいポイント。 ただ、毎年教える学生は変わりますし、教案や教材をより良くしようと思えばいくらでも改善できます。 そうして工夫しだすと「あれも、これも」とキリがなくなってしまい、ベテランになっても結局授業準備の作業に莫大な時間がかかることに変わりはなくなってしまうなんてことも。 人によっては、それがきついと感じるかもしれませんね。   お給料が労働時間に見合っていない 上述したように、日本語教師は長時間労働を強いられる場合も多い割に、お給料が良くありません。 経験が浅いと、日本語学校の専任講師は月給20万円程度から、非常勤講師は時給2000円程度からのスタートです。 非常勤講師の場合は、授業外の作業について一部手当がつく場合もありますが、無給の場合も多いです。なので、全ての作業を時給換算すると、コンビニやスーパーのアルバイトより時給が低いなんてことも珍しくありません 専任講師は年収にすると、生活していく最低ラインと言われる300万円くらい、あるいはそれ以下のお給料であることが多いです。経験と実績を積んで主任などに昇格しても、なかなか昇給は難しいというのが厳しい現実。 仕事のやりがいや情熱はお給料の多寡で決まるものではありませんが、モチベーションを決める大事な要素の1つです。 「これだけ頑張って働いたのにこのお給料って虚しいな」と思ってしまうとモチベーションは上がらず、きついと感じてしまうかもしれませんね。 熱意を持って日本語教育業界に飛び込んだ人でも、実際に仕事をしてみて生活していくのもきつくなってしまい、仕方なく転職するという方も少なくないようです。   安定した職を得にくい 日本語教師の職場は日本語学校や大学、高校、インターナショナルスクールや、プライベートレッスン、企業内講座、自治体の日本語教室など多岐に渡りますが、求人が豊富で就職の難易度があまり高くないのが、日本語学校。 日本語学校以外の就職先は特別な資格や経験(修士号や教員免許など)を必須としていたり、ボランティアを主に採用していたり、求人が希少だったりします。 なので、大多数の人は日本語学校への就職を目標にしますが、最初は非常勤講師からのスタートである場合が多いです。つまり、非正規雇用ということですね。 非常勤講師の場合、上述したように、授業前や授業後の作業を含めて労働を時給換算すると驚くほど薄給で、さらに健康保険や雇用保険などの加入が難しいことも。 非常勤講師の頃は、いくつかのバイトをかけもちしながらやりくりするという人も少なくありません。 でも、努力を重ねてある程度経験を積み、実績も能力もついてくると正規雇用の専任講師に昇格できることもあります。 ただ、日本語教師は非常勤やボランティアでの採用が大半を占めると言われており、バイトやパートでの不安定な勤務体系から抜け出すことはそう簡単ではありません。 そのような勤務体系は決して安定しているとは言えないので、それがきついと感じるかもしれませんね。   仕事が「きつい」と言うのは一面だけしか見えてないから?こんなメリットも ここまで「日本語教師の仕事はきつい」という解説を読んできた方は、「やっぱり日本語教師ってきついんだ。諦めようかな」と思う方も多いかもしれません。 でも、ちょっと待ってください。 今までご紹介した日本語教師のデメリットは、日本語教師の仕事の一面にすぎません。 どんな仕事にだって大変なこと、つらいことはありますよね? それと同じで、ご紹介したように日本語教育業界にももちろんダークな部分はあるんです。 でも同時に、ポジティブな面もたくさんありますよ。 日本語教師の仕事に挑戦したいと思っているなら、つらい面だけでなく、やりがいや将来性などポジティブなことについても見ておく必要があります。 ポジティブなことについて、主なものは以下の3つが挙げられます。 ・やりがいや充実感を感じられる ・手に職がつく ・異文化交流ができる ・求人の選び方や働き方次第で「きつい」を最小限にできる 以下でそれぞれ詳しく説明します。   やりがいや充実感を感じられる 日本語教師をしていると、「やっていてよかった」と思わずガッツポーズしたくなる場面に多く出会えます。 少し例を挙げると、以下のような場面です。 ・自分が一生懸命作った授業の資料に学生がのめり込んでいる時 ・クラスで、学生が楽しみながら日本語を勉強してくれていると感じた時 ・学生の日本語が上手になっていると感じた時 ・学生に感謝の言葉をかけられた時 日本語教師は多忙なのに薄給だとお伝えしましたが、何にも代えがたいこうした充実感を味わうと、嫌なことや疲れも一気に吹き飛びます。 実際、今日本語教育の業界で活躍している先生も、「一度この充実感を味わうとやめられない」と思っていらっしゃるでしょう。   手に職がつく 近年科学技術が急速に進歩し、今ある仕事の一部は将来AIに取って代わられてしまうと言われています。 特にAIが得意とする単純作業や高速計算などに関わる仕事は、AIによって代替される可能性が高いと言えるでしょう その点、教師は臨機応変な対応が求められるため、AIには代替されにくいと思われます。 学生やクラスによって教え方や導き方を少し変えたり、学生のモチベーションを高める工夫をしたりといった柔軟な対応は、機械が最も苦手とする分野です。 また、日本語を学ぶ学習者側からしても機械ではなく、日本語や日本文化に精通し、人の気持ちも汲み取りながら授業をしてくれる生身の人間から日本語を教わりたいと思うのではないでしょうか? このような意味で、教師の将来性は安定していると言えるでしょう。 異文化交流ができる 普段日本で生活していると、外国人と関わることってほとんどないですよね? でも、日本語教師の場合は仕事そのものが異文化交流とも言えて、今まで自分が知らなかった情報や知識、価値観に触れられます。 学生に自国の料理を紹介してもらったりイベントの話で盛り上がったりする中で、自分の世界がどんどん広がっていくのが感じられます。 海外で教えていれば、まさに毎日が発見の連続です。 様々な価値観や意見に触れることで「みんな違ってみんないい」という精神の大切さを身にしみて感じ、心の成長も促されるでしょう。 異文化交流によるこうした体験は、かけがえのない自分の財産になること間違いなしです。   求人の選び方や働き方次第で「きつい」を最小限にできる 日本語教育の業界は多忙なのに薄給で、なかなか安定した生活が得られないことが多いと上述しました。しかし、求人や働き方を選べば、そんな悩みも大幅に軽減できるでしょう。 例えば、日本語学校で非常勤講師をしているけれど、待遇に不満を持っている方。 そんな方は、オンラインレッスンの先生にも挑戦してみると、状況の改善が大いに期待できます。 特にコロナ禍でオンライン化が進み、オンラインレッスンの求人が一気に増えました。 オンラインレッスンであれば移動時間がなく、マンツーマンのものが多いため、授業前や後の作業も短縮できて効率よく稼げますね。 あるいは、日本語学校で専任講師をしているけれど、多忙と薄給の二重苦に苦しめられているベテラン教師の方。 そんな方は思い切って非常勤講師になり、今までの経験と人脈、実績を活かし、オンラインを含めた複数の学校で掛け持ちをしたり、もう少し待遇や職場環境の整った職場への転職を考えたりしてみるのがおすすめです。 または、教師としての経験やノウハウを活かして、日本語教師を続けながら日本語教育業界以外の分野(例えばライターや家庭教師など)でも活躍することも視野に入れてみる、というのも選択肢の一つになり得ます。 日本語教育の業界ではこのように多様な働き方ができますし、働き方や場所で状況を大きく変えられます。   まとめ 日本語教師を「きつい」と感じるかどうかは自分次第!   上述したように、日本語教育の業界は待遇や勤務体系などの問題できついと言われることは事実です。 筆者も、その問題には何度も悩まされてきました。 しかし、どんな仕事にだってきついことやつらいことはつきものです。でも同時に、どんな仕事にもきつさやつらさを超えて得られるやりがいや充実感もあるはず。 きついことがやりがいや充実感にまさってきついと感じてしまうかどうかは、あなた次第です。 他の誰かが「きつい」と感じることも、あなたはそう思わないことだってたくさんありますよね? でもそれって経験してみないとなかなか分からないことも。 なので、少しでも日本語教師の仕事に興味を持ったあなた、その可能性に心惹かれたあなたは、自分で経験してみるのが良いのではないでしょうか? 「百聞は一見にしかず」ですね。 もし「合わないな」と思ったらそこで方向転換すればいいですし、そうなったとしても様々な意味で学びがあるはずです。   理想の働き方を見つけて、日本語教師の「きつい」を最小限に抑えよう 上述したように、日本語教師の場合は、働き方や働く場所を選ぶことで「きつい」のもとになるデメリットを最小限に抑えることができるので、仕事のやりがいをより感じやすいはずです。 外国人に日本語を教えるという職業は、異文化に関わりながら人の成長を支え見守る素晴らしい職業。 海外で生活しながら働くチャンスも十分にあり、働き方や生き方の様々な可能性がみえてきます。 そんな日本語教師の仕事に興味を持った方は、求人の一覧と睨めっこしながら自分に合った働き方を模索し、「日本語の先生になりたい」という夢を叶えてみてはいかがでしょうか?

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