仕事に関する日本語教師転職記事MEDIA

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日付2022/10/13/

疑問

日本語教師はきついって本当?

「日本語教師はきつい」という話を聞くことがあります。  近年、過酷な労働条件が問題になっている小・中・高等学校の教員などと比べてしまえば、日本語教師の仕事はそこまでブラックではありません。(例えば、普通の学校だと朝8時頃からある朝会はないし、放課後の部活動の監督や、自腹を切る強制的な研修もないため。)  しかし日本語教師もまた教師であることに変わりはないため、その他の職種などと比べた場合、雇用形態や学校種によってきついと感じることもあるのは確かです。留学生を相手にする、日本語学校ならではの大変さもあります。   実際に、一年ほど働いて日本語教師を辞めてしまった人もおり、こうした例はそう珍しくありません。特に働き始めた当初においては大変なことが多いようです。  420時間の養成講座や、検定試験をパスしてせっかく日本語教師になっても、すぐに辛くてやめてしまうようでは目指すのにも腰が引けてしまいます。  ここでは、そんな日本語教師の大変さについてまとめました。これから働こうとしている人は、参考にしてみて下さい。   1.授業準備と採点  日本語教師のきつい理由としてよく挙げられるのが、授業準備と採点です。これらの業務は、あらゆる教職(“先生”と呼ばれる仕事)に通じることであり、教職全般の人気を落とす理由になっています。  とくに非常勤講師の場合、時給換算(一コマずつ)で給料が出るため、授業準備している時間は給与が発生しません。非常勤として働いたことがある筆者も、授業の準備に時間がかかればかかるほど、『この時間はタダ働きなんだよなぁ…』とむなしくなることもありました。  こちらのサイト(日本語教師の仕事のデメリットや大変なこと)でも、授業の準備が徹夜になってしまうなど大変なことが多いと苦労が綴られています。先生たちの前で模擬授業をしたり、教案の作成をしたりと授業以外の時間でやるべきこと、拘束される時間が増えてしまうのが日本語教師という仕事です。  しかしこれは慣れれば楽になる部分でもあります。最初は張り切って準備しすぎてしまいますが、教えるコツがわかると、手を抜くべき部分もわかってきます。採点もまあ、機械的にできるようになります。  確かに最初のうちは大変ですが、『教師になる以上は、仕方がないか――』と思って取り組み始める必要もあります。  一度慣れてしまえば、次からは同じ教え方をしたり、同じ教材を使いまわしたりできるので、授業準備は経験が増えるほど手間がかからなくなっていきます。人にもよりますが数年、せめて丸1年は続けてみると、感じ方も変わってくるようです。 日本語教師を続けるかどうか 日本語教師・・・辞めたいと思っ... - 教えて!しごとの先生 | Yahoo!しごとカタログ  無理をしすぎるのは日本人の多くに見られる悪い癖です。仕事を続けていくためには、まずは少し楽をする方法や、効率の良い準備の仕方を身に付けましょう。多少は自分を甘やかすことも憶えないと、日本から先生という職業がなくなってしまいます。(勉強するのも教えるのも、とても尊い仕事なのに違いないのですが。)  それでもきついと感じられた場合は日本語教師をいったん辞めるか、兼業して日本語教師の方を副業にするのも手です。日本語教師は時給だけを見ればそこまで悪くないので、副業として数コマだけ教え、本業は別に持ったり、主婦(夫)をされている方もいます。   2.生徒指導  日本語学校では通常、部活動の顧問や保護者対応はやらなくていいので、一般の小・中・高校に比べれば楽な部分もあります。  しかし、学校によっては生徒の生活指導が大変です。最初は熱心に日本語を勉強をしていた生徒が、アルバイトで長期欠席になってしまい、電話相談で対応しなければならなくなるなど。留学生は留学ビザ(*)の規定に縛られるところがあるので、学習意欲のコントロールが必要です。  とはいえ、最初から興味を持たれる授業をするというのは難しいと思います。これは一例ですが、遠路はるばる日本まで来て日本語を学びたいという学生は、アニメや漫画などに興味があることが多いので、そういった題材を授業に採り入れると喜ばれる傾向があるようです。意欲があるものを学ぶと自然と頭に入ってくるので、学習効果も期待できます。実際、それで生徒たちのテストの点が良くなったという経験談もあります。 日本語教師の仕事はきつい?現役日本語教師が実体験を語ります [*留学ビザについて  日本にいる留学生に配布されている留学ビザは、最長2年間で、1週間に28時間以内のアルバイトが認められています。学びを目的として発行されているので、留学生がこれ以上の時間をバイトに割くのは、ビザの規定に反してしまうことになります。 日本語教育機関への入学をお考えのみなさまへ | 出入国在留管理庁  ちなみに、かつて海外から日本に学びに来る学生には、就学ビザと留学ビザの2種類が交付されていました。これらは期限が異なったりして、日本語を学ぶ学生の目標や傾向などに違いがありました。(簡単に分けると次の通り) ・就学ビザ:日本語学校に通う学生 ・留学ビザ:日本語学校以外(短大、大学、専門学校など)に通う学生  しかし2010年よりこの区別はなくなり、留学へ一本化しました。そのため、現在は〝日本語学校・大学・専門学校等の学生に認められるビザ〟として留学ビザのみが存在します。 Q.留学と就学が一本化されたとききましたが,従来と比べてどう変わったのですか。|大阪の弁護士による、外国人雇用・入管問題まですべて対応 留学ビザ申請をご希望の方 | ISI日本語学校  かつてはビザの違いによって留学生の性格が異なり、学生ごとに配慮して対応するのがきついこともありましたが、この点は変わってきていると考えていいでしょう。ただし勤め先の学校種(日本語学校か、専門学校かなど)によって、雰囲気が異なることに変わりはありません。日本語を学んで日本で働きたいのか、自国に戻りたいのかなど、留学生の目標や意欲も異なります。  日本語教師にとっては、自分にとって勤めやすい環境を見つけることが大切です。] 3.給与が低め  せっかく日本語教師になったのに、辞めてしまう理由として最も多いのは、仕事のわりに給与が低いことだと言われています。 日本語教師のつらいこと・大変なこと・苦労 | 日本語教師の仕事・なり方・年収・資格を解説 【日本語教師を辞めたい】よくある理由と判断ポイントについて解説  先程も述べたように、非常勤講師は授業以外に時給が発生しません。また日本語学校にもイベント(年中行事)があり、日本語教師はその引率を行うことがあります。お花見や日本観光の遠足などですね。この時は、授業給より安めな事務給が出ることが多いようです。 日本語教師の仕事が辛い!今すぐ辞めたい人に送る処方箋  或る程度きつい仕事でも、それに見合った給与が出れば人間やる気になります。反対に大変なのに報酬が釣り合わないと感じられてしまうと、続ける意欲が薄れてきてしまいます。  しかし希望もあります。近年、教師全般の過酷な労働環境が明るみに出たことで、教育業界全体に改善のムードが高まっています。日本語教師について言うと、「20数年間上がらなかった給料が、ここ数年でぐっと上がってきている」(2021年8月)との報告もあります。最近は採点業務など、「事務で残ってる時間もコマ給とは別に事務給を出す」という、羨ましいような学校もあるそうです。 日本語教師の給料事情と働き方|日本語教師ナビ  ちなみに、私が日本語教師ではなく、高校で非常勤講師をしていた時の収入は、週5日出勤・20コマ近く担当して手取りは13万円程度でした。昔の話ではなく、2015年以降の話です。  これと比較して日本語教師の給与はどうでしょう? 日本語教師は、東京であれば非常勤の時給が1600~2000円ほどで、専任になれば月給は20万円以上のところが多いと言います。これは他業種と比較しても、平均的な給与額だと思われます。  ただし非常勤講師の場合は、担当するコマ数が少なければ、収入も少なくなることに注意しましょう。週に2、3日出勤する程度だと、最初は月10万円に届きません。  そういった時の対策として、今は非常勤の空いている日には自宅でオンライン授業を受け持つという新しい選択肢も存在しています。情勢に敏感になり、なるたけ仕事を増やしていきましょう。  慣れないうちは大変だと思いますし、正直『日本語教師だけを仕事にするぞ!』と最初から決めてかかるのはけっこうプレッシャーがあります。これから日本語教師として働き始める方は、まずは“生きる手段の一つ”と考えて非常勤から仕事を始め、慣れてきたら専任の採用を目指してそれだけで食べていけるようにしていく、というのが良いのではないでしょうか?  4. 文化の違い 留学生たちは多くの場合、東南アジアなど日本とは全く違う文化圏から日本に訪れています。異文化の人々に囲まれた状態で仕事をすることになるため、気を遣わなければならないことがとても多いでしょう。 苦労:根気のいる仕事  しかし、配慮を怠れば慣れない日本の地で暮らす生徒たちにさらなるストレスを与えてしまいかねません。  このような環境での仕事は、日本語教師の心にも大きく負担をかける可能性があります。こうしたストレスが日本語教師を辞めてしまう一因となることも珍しくないようです。  無理は禁物ですが、こうした文化の違いはそれを乗り越えること自体も日本語教師のやりがいの一つとして数えられることがあります。さまざまな文化に触れ、生徒に教えるだけでなく生徒からもその国のことについて教えてもらえるような良好なコミュニケーションをとることができれば、ストレスとなることも自ずと減るのではないでしょうか。   5.情勢に左右されやすい  ここ数年のコロナ禍で特に現役日本語教師の方は痛感されていることと思います。日本語教師の求人を探すのも、ここ一二年は苦労したという方は多いのではないでしょうか。  日本語教師は、主に海外からの留学生に日本語を教える職業です。それはそのまま、海外から学生が入ってこなくなれば仕事が激減してしまう、ということを意味します。新規受け入れに合わせて非常勤の先生を雇用する学校は多いですから、コロナ禍が落ち着いても、また何らかの理由で海外からの学生を受け入れられない事態となってしまえば、職の安定は保たれません。そうした意味で、情勢に左右されやすく、安定を求める方にとっては辛い仕事だ、ということも出来ると思います。  根本解決という訳ではありませんが、2022年10月現在、非常勤の日本語教師の求人数はほとんど回復しています。当サイトでも日本語教師 非常勤 の求人を多数紹介しています。また、比較的情勢に白湯されにくい職として常勤講師になるという選択肢もあります。ほとんどの場合こちらは経験を積んでからの職になるでしょうが、こちらも求人を紹介しています。ぜひご覧になってみてください。   まとめ  日本語教師がきついという感想は、20年以上前の職場環境が影響していることも多いです。その頃、日本はまだ景気もよく日本人社員はバンバン出世して稼いでいたし、留学生の故郷であるアジア諸国はもっと貧しかったです。  しかし現在、日本は企業の合理化やIT化、教育現場の働き方改革といった様々な面で遅れをとってしまっている一方、アジア諸国はどんどん発展してきています。賃金が上がらず、経済の停滞している現在の国内では、正直、日本語教師の給与はそこまで“悪い”とは感じられません。東南アジア出身の留学生も貧しいとはいえ、以前よりは経済的な余裕があります。  もちろん、日本語教師の待遇がそんなに“良い”とも感じられないのは確かです。ただ、かつて日本語教師の労働条件が最悪だった時代に比べると、きつすぎた職場環境は良くなってきていると言えそうです。  最後にアドバイスです。日本語教師として働き始めて、まず大変なのは授業準備。もし現在、あなたが日本語教師の資格取得に向けて勉強中であるなら、その勉強のためのノートやデータ(特に文法や語用について)は、先生になった後の授業でもそのまま使えるような形で作るのを意識しておきましょう。自分の勉強にもなるし、働き始めた時にきっと役に立ちますよ!  

日付2022/10/13/

やりがい

日本語教師の仕事・魅力

日本語教師の仕事内容 日本語教師の仕事内容は 日本語を知らない外国人に日本語をイチから教えることです。 近年、着実に増えている外国人の数。当たり前な話ですが・・・・日本に来る外国人は元々は日本語ではなく中国語・英語・ベトナム語・フランス語などを母国語として流暢に話します。その母国語レベルまでは到達しないまでも、近いレベルまで日本語のトレーニングを続けるのが日本語教師です。 日本語教師として仕事をする条件   「資格があると有利」 日本語教師になるために資格は必ずしも必要ないですが無資格では採用されにくい現状があります。 多くの場合、下記のいずれかの条件が求められます。 ・日本語教育能力検定試験に合格している ・文化庁届出・受理の420時間以上、日本語教師養成講座を受けて修了している ・大学や大学院にて、日本語教育課程を専攻・修了している ・420時間講座相当の通信講座、WEB講座による講座を修了している方 「日本語教師に資格は必要?」などのサイトにも詳しくまとめられています。参考にしてください。   日本語教師の仕事の流れ 「授業の準備」 日本語教師の仕事の流れは、担当する授業が決まったら、その授業を受ける生徒の属性や状況について把握→年齢や国籍、日本語のレベル、現在の生活環境などについて、できる限り理解することで、一人ひとりに合った指導がしやすくなります。 「教案作成」 そして、具体的に教案(授業の内容)を考えていきます。カリキュラムを組み立て、授業のたびに日本語の理解が深まり、スキルアップできるようなものにします。 「実際の授業」 日本語授業では、事前に考えた教案に基づいて指導を進めていきます。日本語教師によって様々ですが、理解度をアップさせるため、テストを実施したり、宿題や課題を出したりすることもあります。 「授業後フォロー」 授業が終わると、日本語教師はテストの採点や宿題のチェックなどをし、生徒が正しく授業を理解できているかを改めて確認したり、個別で生徒からの学習・進路相談や生活上の悩みなどにのったりすることもあります。 このように、日本語教師は、授業そのものの時間以外にやるべきこともたくさんあります。 日本語教師の仕事内容については、「日本語教師の仕事とは」にも詳しくまとめられています。   日本語教師と関連した仕事 留学生に向けた分野や商習慣、簿記や会計、英語圏ではない学生に英語など 他の語学を教える教師も関連しています。日本語教師が兼務している場合もあります。 近い分野としては国語教師だと思う方も多いと思いますが、大きく違います。 日本語教師と国語教師の違い 日本語教師と似たような職業として捉えられることがあるのが、国語教師です。 どちらも「日本語を扱う」という点では共通していますが、両者には大きな違いがあります。そのひとつは、日本語教師が外国人のような日本語を母国語としない人に対して日本語を教えるのに対し、国語教師は基本的には日本人に対して、国語の能力を高めるための指導を行っていくことです。 日本語教師と国語教師の違いは「日本語教師の仕事内容」も参考にしてください。   日本語教師は、おもに民間の日本語学校・スクールで「日本語を勉強したい」と考える生徒にトレーニングをすることがメインの仕事です。 日本は魅力がある国なのか 日本語教師の仕事背景には外国人がいることが条件です。 そもそも日本にくる外国人は日本に目的や魅力があるから来日します。 魅力がない国にはこないでしょう。日本に魅力を感じる観点も、日本にくる目的や年齢もさまざま。例えば、日本の文化(アニメや伝統工芸)に魅力があると感じる、日本が住みやすい環境だと思っている、日本で仕事をして、高い年収を得られると思い、そこに魅力を感じる人など。挙げればきりがないかもしれません。いずれにしても、日本に魅力があると感じていることには間違いありません。英語圏でもなく、中国語など世界シェアが高い言語を使う国ではないにもかかわらず魅力があると思ってきてくれている方が多い以上、日本は魅力がある国だと言えます。 「日本語教師とは?」でも触れられている通り、在留外国人は年々増加傾向にあります。新型コロナ禍の影響で留学生の入学がストップしたこともありますが、長い目で見れば日本語を学ぶ外国人は増えていると言って良いでしょう。日本語教師は、彼らと日本のコミュニティや文化をつなぐやりがいのある職であるというだけでなく、将来的な需要の高い職でもあるということができるでしょう。   『日本語教師の魅力』 ・成長の瞬間に立ち会える 「わからない」が「わかる」、「できない」が「できる」に変わる瞬間に立ち会えるのが、日本語教師の仕事の最大の醍醐味です。 ・経験が生かせる 日本語を勉強しようという人は、十人十色です。年齢も経歴も趣味も到達目標も、「いろいろ」ですから、日本語教師は学習者のタイプに合わせて、あなたが今まで経験してきたことを総動員して、授業を組み立てていくのです。 ・視野・世界が広がる 日本語教師には、いろんな知識や情報が必要です。政治、経済、社会、歴史、芸能、芸術、科学技術、世の中のすべてが教材になりうる仕事です。魅力的ながある授業を作っていこうとするには教師自身の成長が欠かせません。ですから、日本語教師をしていると必然的に自分自身の世界が広がっていくのです。詳しくは「日本語教師の魅力とは」も参照してください。 また、日本語教師として自ら身につけようとする知識だけでなく、授業や生徒との関わりを通じて得るものも大きいでしょう。日本にやってきた海外からの学生の日本についての素朴な疑問や意見が、あなたの思っても見なかった日本の姿を見せてくれることもあるかもしれません。「日本語教師ってどんな仕事? 第8回 日本語教師の魅力って? 〜その1〜」でも触れられている通り、人と人との関わりの中で、一方通行では無いやりとりが発生するのも日本語教師という仕事の魅力の一つです。 ・具体的な事例・日本語教師のコメント 「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」や、「日本語教育の楽しさを多くの人に伝えたい」など、現役日本語教師の声を集めたサイトもあります。 日本語教師が実際の仕事で感じた事やエピソード、魅力があると思う点、失敗例 など参考になります。モチベーションのなどの基本的なところだけでなく、実際に日本語教師として働く中で身につけた様々な知見についても触れることができます。 高嶋 幸太(Takashima Kota)|note など、日本語教育に携わる方の個人ブログを読んでみるのも、赤裸々な意見や率直な考え方に触れる良い機会になるでしょう。   『日本語教師の仕事への適性』 日本語教師はどんな人が向いているのか 「人に教えることが好きな人」 人に教えることに魅力を感じるヒトや、生徒の成長を見ることが好きなヒトは、日本語教師に向いています。基本的に生徒は中国語やベトナム語など外国語を母国語とする外国人なので、丁寧に説明したつもりでも、必ず理解してもらえるとは限りません。そのため、根気よく教えられることも大切です。 「コミュニケーションを積極的にとれる人」 日本語教師は多くの生徒に目を配り、指導していく必要があります。年齢や国籍問わず、積極的にコミュニケーションしながらトレーニングしていくことが必要です。 「日本の歴史や文化、習慣を伝えられる人」 日本の歴史や文化、習慣について教えるのも大事な役目です。日本の文化や歴史に対する関心が高い人や、豊富な知識を持っている人は、日本語教師としての仕事にも楽しみながら取り組んでいけます。 例えば、海外からの留学生は、日本に多かれ少なかれ興味をもって留学先に日本を選んでいることでしょう。日本語を教えてくれる先生は、同時に最も身近な日本で暮らす先輩であり、日本について聞きたいこともあると思います。そんな時に質問に答えて上げられれば、生徒との距離も縮まるでしょう。「日本語教師の仕事内容や働き方を徹底解説! - SenSee Media」でも、異文化・日本文化に興味があることを、日本語教師の適性の一つとして紹介しています。   「異文化や異なる価値観を受け入れられる人」 日本語学校では英語・中国語・ベトナム語・フランス語やロシア語など、さまざまな言葉を話す生徒たちがいます。異なる価値観も受け入れられる包容力が欠かせません。世界の歴史や文化、経済に関心を向けることや年齢・世代に関わらず関心をもつことが大切です。日本語教師には積極的に学ぼうとする姿勢も必要になるでしょう。 「日本語教師になるには?仕事内容や働く魅力・目指す方法まで詳しく解説」も合わせてご確認ください。   もちろん、このような適性だけでなく、日本語教師として働くには資格取得などの要件を満たす必要があります。   ①日本語教師養成講座の修了 ②日本語教育能力検定試験の合格 ③大学での日本語教育の履修   のいずれかを目指すことになるでしょう。日本語教師としての素養を身につけつつ、これらの要件を満たすことも考えなければなりません。詳しくは 「日本語教師ナビ」こちらも合わせてご覧ください。日本語教師養成講座の紹介もあります。独学が不安な方はこうした講座に頼るのも良いでしょう。日本語教師養成講座は「東洋言語学院」をはじめとする様々な機関が提供しています。ご自分で調べてみてください。   『日本語教師の仕事 気になる給与・報酬』 ・勤務地・雇用形態により違う 「日本語学校常勤講師」 日本の日本語教師で学校に常勤として働く場合 年収は300~400万程だと言われています。 「非常勤講師」 授業1コマで1500円~2000円程が一般的のようです。 「常勤・非常勤で収入に差」 国内の日本語学校においては、大半が非常勤講師として働いており、自分が担当する授業のコマ数によって収入が変わってきます。授業1コマで1500~2000円程度が相場のようですが、1週間のうちに勤務する日程・時間などは人によって異なるので、収入もばらつきがあります。また、学校によって夏休みなど授業がない期間もあるので注意が必要です。なかには「非常勤講師だけでは生活が大変」と、いくつかの日本語学校の非常勤講師をかけもちしたり、非常勤講師以外にも個人レッスンを行ったりして、収入を得ている人もいます。授業の準備やテストの採点など授業時間以外に働くことも多くあり、学校によってはその時間について一定の手当を支給するところもあるようです。また、経験年数や実績によって給料設定が上がる学校もあります。非常勤講師としてスタートしても、担当授業の数を増やしていったり、キャリアを積んでいったりすることで、常勤講師を目指せるでしょう。 常勤講師の場合、年収はだいたい300~400万円という人が多いようです。 ・その他 大学勤務や海外勤務 日本の大学に勤務する場合、その学校の規定に沿って給与が支払われます。 日本語教師の中では比較的給与水準が高い傾向にあります。 ただ、大学で働くためには修士や博士の学位や日本語教師としての経験などが求められるほか、採用枠も少ないため、就職は狭き門となります。 海外では国や施設によって差がありますが、求人情報サイトなどの情報では、多くの場合が「その国での生活には困らない給与」とされています。 大学などの場合は、寮などの住居の提供、電気・ガス・水道代の支給、年に1回帰国にかかる交通費の支給といった待遇面が充実しているケースが多いようです。また、夏休みや冬休みも給料が支給される学校もあります。 給与面での待遇については「日本語教師の気になる?年収・給料・収入【スタディサプリ 進路】」なども参考にしてください。 また、少し特殊な例ではありますが、「日本語教師の先生」、つまり日本語教師を養成するための先生になる、という選択肢もあります。こちらは日本語教師としての経験を積んでからのキャリアプランになりますが、そういう道もあると覚えておくのもよいでしょう。 当サイト(ラングジョブ)でも、こうした少々特殊な求人も取り扱っています。現在海外勤務の求人はあまり扱っていませんが、大学、短大などの講師を目指す方はこちらを合わせてご覧ください。  ここまで見てきたとおり、ひとくちに日本語教師といってもその職業選択は様々です。日本語教師を始めたばかりの方から経験を積まれた方、英語力などその他のスキルをお持ちの方まで、働き方は無限に広がっています。日本語教師の魅力もまた、その分広大に拓けているといえるでしょう。

日付2022/07/28/

疑問

コロナ禍で日本語教師の仕事はどのような変化があったのか??またこの先どうなるのか??

コロナ禍で日本語教師の仕事はどのような変化があったのか??またこの先どうなるのか?? 良くなった?悪くなった?日本語教育業界の現状と今後の展望 コロナ禍真っ只中のいま、日本語業界だけではなく様々な業界で仕事が減り、悲鳴が上がっていますね。緊急事態宣言はひとまず明けましたが、まだまだコロナに関しては油断ならない状況だと思います。 コロナ禍の中で日本語教育業界は今どうなっているのか、仕事はどのように変わっていくのか、留学生は入ってくるのか、今後どうなっていくのかをまとめました。コロナ禍という大変な時期だからこそやっておきべきことも後半に書いているのでご参照ください。   日本語教育界の今の状況、仕事量について コロナの感染拡大により様々な職種・仕事に影響が出ております。コロナショックの影響は日本語教師も避けることはできません。入国制限により留学生が簡単に渡日できない状況が今もなお続いております。留学生が入国できないと日本語教師の仕事フィールドは格段に狭まってくるので、現在ある求人にはたくさんの日本語教師の方が応募されています。 ではアフターコロナの日本語業界はどうなるのでしょうか。 いまだほとんどの国に「上陸拒否対象国」という規制がまだ敷かれているので、コロナが開けない限り自由に人々が世界を行き来できるのはまだ先になりそうです。 上陸拒否対象国(2021年9月現在)の情報では「中国・ベトナム」などは他の国よりも少し規制が緩められています。 ということは、コロナ感染者の多さによりますが来年からはもっと入国規制が緩和され、留学生の数も増えてくると予想されます。日本国内の留学生を国別でみると、①中国②ベトナム③ネパール④韓国⑤台湾が多いですね。 現在ネパール以外は上陸拒否対象国を免れていますので、日本語業界の盛り返しは黎明期に入っているのではないでしょうか! とは言いつつも新規の留学生獲得ができずに、閉校する日本語学校もでてきております。 今はちょうど入試の時期ですが例年より遥かに出願者が少ないという話をいろんな学校から話を耳にしています。 見込みがなさすぎる学校は、校長先生より「来年から稼働がなくなると思って転職活動をしておいて…」と言われた教師もいらっしゃいます。来年の春に留学生が少ないとなると学校自体がなくなるケースは今以上に増える見込みです。=仕事場が減って行くことになります。 その打撃を1番受けるのはもちろん、日本語教師ですね。 日本語教師が主に働く先である日本語学校が少なくなってくると、人材の供給過多になってしまうので求人も少なくなります。 求人を検索すると国内の求人も見受けられますが、以前よりもハードルがあがっていたり経験者のみを採用する学校が多いのが日本語教師の現状です。 国外の求人もありますが、今の時期に日本を出て日本語教師をするのはリスキーだと思います。 ただし、向かい風ばかりが吹いているわけではありません。 比較的に感染の危険性が落ち着いてきた現在では、行動制限も解除ないし緩和され、少しずつ外国人学生の入国も再開してきました。 国内でも、経済活動を元に戻していこうという考えが主流になりつつあります。例えば「Guidable Jobs | The Place for Job Seeker in Japan」などは、日本で職を探す外国人向けの求人サイトで、多くの求人が紹介されていることがわかります。 新型コロナウイルスの脅威がすぐにはなくならないとしても、同時に日本語教師の需要、日本語を学びたいと思う人の存在もまた、簡単になくなるものではありません。また、コロナ禍であっても、日本語教師という職は形を変えて受容され続けています。詳しくは次項で説明します。   オンライン講座はコロナ禍の希望になるか? 国内でも国外でも日本語教師をやりたくてもやれない、採用されない、仕事がない、ではどうすればいいのか? このように悩む方は非常に多くいらっしゃると思います。 私はIT技術にとても興味があり、今後ももっと発展していくと思うので是非「オンライン」にて日本語講座を開くことをお勧めします。   「いや~なかなかパソコンスキルには疎くて…」 「ZOOMも難しくて対応できない…」 「エクセルやワードならまだ…」   とおっしゃる方は(特にご年配の方で)結構私の周りでもいますが、そんなことも言っていられないのが現状ではないでしょうか。オンラインで日本語教師ができれば、日本に住みながら中国や韓国などにいる学習者へ日本語を教えることができます。 つまりどこに居ても仕事ができるということですね。   すごくいい時代になったと思いませんか?   無料のアプリやGoogleを使用すれば効率的に日本語教育を進めることができます。 回し者ではないですが、私はGoogleを利用し学生500人以上の履歴書データを管理する仕事をしています。Googleを使っているのは学生とメールのやり取りをする必要がなく、自動更新で履歴書の添削や書き込みができるからです。 学生とオンラインで話をしながら同じ履歴書データを開いて書き込めば、別々で開いているシートでも時間のずれなくどこを編集しているかわかります。 また、授業担当の先生にも履歴書データを共有し権限を与えることで、先生から添削してもらうことも可能です。私が全員を見れるわけではないので、そのように運営しています。 もちろんこれを使いこなしてください!というわけではないですが、便利なものがたくさんあるのでコロナ関係なく日本語教育にも応用できることはしていったほうがいいと思います。 さらに言えば、日本語教育の仕事が長ければ長い人ほどオンライン講座にどんどん進出するべきだと私は考えています。歴が長い人ほどご年配の方が多いのは承知していますが、私がよく連絡を取る「御年80歳」の先生もGoogle機能を少しずつ使いこなしています。 確認のための簡単なテスト問題はGoogleのアンケート機能を勧めて使っていただいています。 「日本にどうしても来ることができないけど、しっかり日本語は学びたい」このようなが学習者には、みなさんのようなベテラン教育者が必要です。 新人日本語教師ももちろん、しっかりIT技術は備えておいたほうがいいです。 いろいろな日本語教師求人サイトを見ている限り、「ZOOMが難なくできる人」「エクセル・ワード・パワポを使える人」「オンラインでも対面でも授業ができる人」「パワポを使って授業ができる人」などの仕事に関する条件が多くみられます。 「パソコン苦手…」 という方は門前払いされる確率は高いので、苦手な人は最低限のスキルを身に着けておいたほうがいいです。 Googleだけではなく様々なIT技術があふれる現代で、「アナログ人間だから…」「パソコン作業は苦手だから…」と言っていては日本語教育業界の波に乗れなくなってきます。仕事があってもpそこんができないのであればほとんどの職で落とされます。 ですので是非みなさんもオンライン講座にどんどん挑戦したり、IT技術を少しでも磨いていってください! そのほか「日本語教師はオンラインが必要になる?」や「オンライン授業にチャレンジしよう」なども参考にしてください!   コロナ明け~日本語教師の今後の展望~行く末 コロナ禍の今だからこそやれることはやっておきましょう。 コロナ明けの黎明期に入っていると私は思うので、日本語教師の需要もまた戻ってきます。そのときに備えて既に日本語教師の資格を持っている人は授業準備や新しいワークなどを考えておきましょう。 進路指導や就職指導ができるように、日本の社会をよくみて考えておくことも必要ですね。またはそこに沿った資格をプラスしてステップアップするのもいいと思います。更には日本語教育者が集まるイベントやセミナーに参加するのもいいのではないでしょうか。もちろん今はオンラインだけですが。 また、先ほども話しましたがオンライン授業対策も継続しておいたほうがいいです。自分の働く先がいつまたオンライン授業になってもいいように、そして自分の仕事の幅や力を広げるためにもお勧めします。 もうパソコンスキル0では求人に応募しても通らないと考えておいたほうがいいでしょう。 (ここまで言い切っていますが、私はアナログも嫌いではありません。しっかり使い分けることが重要だと思います。) まだ日本語教師の資格を持っていない人は、早めに講座に申し込んだり日本語教育能力試験に合格しておきましょう。もちろん先にイベントやセミナーに参加するのもおすすめです。 もし日本語教育について情報を得たいと思っている人は、ネット上のサイトだけでなくLineのグループチャットがおすすめです。無料で参加できます。 Lineのグループチャットにて「日本語教師」を検索するといろいろなグループが出てきます。日本語教育業界をメインにしたグループや、現役の日本語教師が教案の相談をする目的のグループなど多種多様です。私は日本語教育業界の動向を知る1つの手段としてこのLineグループを活用しています。交流会イベントやセミナー情報なども流れてくるので、個人的には非常におすすめです。※匿名で参加ができます。 コロナが収まるにつれて今後の日本はより一層外国人の方の手を借りる必要があり、そこを支えるのは日本語教師の重要な役目です。 また、日本語業界は今まで以上に伸びを見せるだけでなく、国家資格化も見据えられています。 ですので、日本語教師ひとりひとりが今まで以上に教育能力やIT力、そのほか様々な力を備えておくことが大切だと考えています。 また、新型コロナウイルスの感染状況とその対応、日本語教育業界の状況などは、刻一刻と変わり続けています。ウイルスそのものや感染状況だけでなく、我々の社会がそれにどのように対応していくかもコロナ禍の当初とはずいぶん変わりました。かつてなら行動制限が行われていただろう感染者数でも、今では普段どおりの生活を続けています。ですから、常に最新の情報を手に入れることが必要です。新型コロナウイルス感染症対策と日本語教育に関連した情報については、「日本語教育振興協会」で最新のものを確認できます。ぜひご活用ください。 ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 日本語教育業界、みなさんと共に盛り上げていくことができれば嬉しいです。

日付2022/07/28/

やりがい

日本語教師の魅力とは?

新型コロナの影響で、日本への入国者は減少しました。 しかしここ10年ばかり、日本国内の外国人と日本語学習者の数は増加の一途を辿っていました。アフター・コロナと呼ばれるように、コロナ禍が終息した後には経済の回復と発展が見込まれます。 ここではそうした事情も踏まえ、メリット・デメリットに分けて、日本語教師の魅力について考えていきます。 1.日本語教師のメリット 日本語が母語というアドバンテージを生かせる よく言われるように、日本語は難しい言語です。 英語のネイティヴなら、少し勉強すればフランス語やドイツ語もできるということも珍しくありません。が、これが中国語や韓国語、ましてや日本語となると、独学では困難を覚えるケースが非常に多いです。アルファベットとは全く異なる文字はもちろん、文法も思考様式もまるで異なるからです。 そのため、日本語を長く学んでいて日常会話はできるという方でも、『若者言葉が入ってくると聴き取れない』とか、『難しい漢字が出てくる文章は読めない』といった感想を耳にします。 いま、この記事を読めているあなたは、カタカナも漢字も、日常では使われないような難しい語彙もマスターしているはずです。日本人なんだからそんなのは当たり前じゃないか、と思われるかもしれません。 しかし、思い出してみて下さい。それは義務教育の9年間、ひらがなから始まる国語の時間に漢字や難しい表現を身に付けてきた成果です。日本人でさえそれだけの時間を費やしたのだから、第二言語として学ぶ外国人にとっていかに難題であるか、推して知るべしでしょう。 まったく日本語が話せなかった生徒たちが、日本語でコミュニケーションをとれるようになっていく姿を見ることはやりがいを感じさせ、多くの教師がこの仕事にハマってしまうと語ります。日本語教師の仕事内容とは?なり方から求人の傾向までを紹介! | にほんご日和でも詳しく紹介されているとおり、日本語を教える仕事が〈子育て〉に喩えられることもあるのはそのためでしょう。 したがって、聞く・読む・話す・書くの4技能について、日本語を使いこなせることはすでにアドバンテージ(強み)であると言えます。日本語教師は、あなたがすでに持っている能力を生かすことができます。 また、生徒に対して、成長を見守る、ということ以外にも生徒との交流そのものをやりがいに感じている方もいます。 例えば日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~でも、一方通行の教授ではないことに加え、生徒と先生の間での双方向の交流、人との繋がりをキーワードに日本語教師のやりがいが紹介されています。日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力でも、「生徒から学べることがたくさんある」とポジティブに紹介されており、多くの先生が生徒とのやりとりのなかにやりがいを見出していることがわかります。   需要が増えている  新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、海外からの入国者が少なくなっているのは先に記したとおりです。 ですが日本はそれまて、外国人労働者を増やす政策を進めていました。これからも労働力の多くを、外国人労働者に頼ることになるでしょう。 (もちろん、これには反対意見もあります。しかし日本は、少子高齢化で労働人口が減少しているため、国内だけで人手不足を埋めるのは困難です。学生や働き盛りの出産をタブー視する風潮や、各家庭が負担する養育費の高さを考えても、日本で今後出生率が改善される見込みは絶望的と言ってよいでしょう。若い働き手がいない以上、これからも外国人労働者は増えていくことが予想されます。) 実際、2017年の時点で、日本語学習者23万9597人に対し、日本語教師は3万9588人でした(文化庁調べ)。教師数にはあまり変化がありませんが、学習者の伸びが著しく、日本語教育は売り手市場なのです。 考え方の異なる人々を相手に働ける 日本人の多くに共通する気質(国民性)とはどんなものでしょうか? 勤勉で、礼儀正しく、周りの視線を気にして、空気を読む…。昔から言われる特徴ですが、これは現在でも変わっていません。それどころかSNSの普及によって、〝他人のことを気にする文化〟はより強まったと言えるかもしれません。外面的な世間体を重視する日本文化は「恥の文化」と呼ばれることもあります。 しかし、時にはその均質性や同調圧力が息苦しく感じられることがあるのも事実。日本人しかいない職場で働いていて、『仕事自体は好きだったけど、人間関係が気になってしまい仕事をやめた』という例は後を絶ちません。そんな時、『外国人の多い職場なら環境が異なるかもしれない』と思うのは当然な成り行きです。 が、その多くは『でも自分は英語も中国語もできないし…』とぼやいて、結局似たような職場に戻っていくことになります。 日本語教師は、そのような方にこそお勧めできる職業です。なぜなら日本語教師は、日本語しかできなくても、外国人を顧客として働くことができる仕事だからです。 「日本語教師の楽しいことと大変なこと」では外国に憧れがある方で、英語が得意ではない方の経験を読むことができますが、とても参考になります。外国人の多くは日本人に比べるとおおらかで、チャレンジ精神に富んでいることが多いです。あえて難しい日本語に挑戦しようというだけあって、高い目標(日本の大学院への進学や、仕事でのキャリアアップなど)を持っていることも多いです。だから学習意欲も高く、しばらく会わないでいるうちにレベルが上がっていることに驚かされることも多いとか。 「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも語られていますが、さまざまな国籍を持つ生徒が、同じ日本語を通して会話するのを見るのは、喜びの一つだと言えます。   時給が高い 日本語教師の時給は、1500円~2000円程度が相場だと言われています。 これだけ見ると、かなり良いように見えます。日本人がみんな豊かで「一億総中流」などと言われていたのはもう四十年以上前の話です。現在の日本には、時給800~900円代の最低賃金で生活されている方々も大勢います。貧富の格差が拡大した現在、他業種と比較してこの価格帯は〝だいぶマシ〟と言えるでしょう。 それとも同じ語学教師なら、日本語教師よりも英語教師の方が収入が高いのでしょうか? 気になりますよね。 一例として、大手の英会話塾では英語ネイティブの人材を採用していますが、時給は1200~2200円程度だそうです。この相場は日本語教師と大差ありません。時給だけを考えれば、日本語教師は高めだと言えます。 海外で働ける  台湾、タイ、ベトナム、インドネシアなど、日本語の需要が高い国々では、日本語教師の求人が多いです。 一見給与が安く見えることもありますが、物価と比べてみると実は結構な額で、日本よりも暮らしやすいことも少なくありません。    日本語教師として働く中で現地の言葉を身に付ければ、別な業種へ転職する可能性も開けてきます。海外で働いてみたい方は、まずは日本語教師から始めるという選択肢もあるでしょう。 国内にはアジア諸国で働くための支援を行っている機関もあるので、興味がある方は調べてみるとよいでしょう。  また、「日本語パートナーズ」という制度もあります。詳しくは後述しますが、こちら「就職前に海外経験を積む! 大学卒業前後に参加した3人の座談会 | インタビュー | 日本語パートナーズ」の体験談も確認してみてください。また、海外を拠点とする日系企業におけるレッスン講師や、海外でのボランティアとして働く道もあります。日本語教師とは? 全国日本語教師養成協議会でも詳しく説明されています。    JICAの青年海外協力隊で働いていた方のインタビュー「日本語教育の楽しさを多くの人に伝えたい」もとても参考になります。海外においても、日本語教育という絆でつながって再会する、と言ったこともあるようです。こうした人と人との繋がりも前述の通り日本語教師の魅力であり、国内に留まらない人間関係を築くことができるのは日本語教師の大きな特徴の一つでしょう。     オンライン対応で世界中に仕事がある これからの日本語学習で、注目されるのがオンラインレッスンです。 一対一のプライベートレッスンを受け持ちたいのに希望者がいない、というのは、インターネットが普及していなかった昔の話。今では地方や海外から、一対一でのレッスンを希望する方をたくさん目にするようになりました。 緊急事態宣言の下で、接客業やスポーツジムなど、対面が不可欠な多くの職種が苦境に立たされました。リモート対応をしようにも、それが不可能な業種ではどうしようもありません。 それに対し日本語教師は、オンライン対応ができる職種です。 リモートワークの普及により、各国でインターネットを介した学習環境が急速に整ってきています。コロナ禍が終息しても、遠方から日本語ネイティブに指導を受けたい外国人がいなくなることはないでしょう。   2.日本語教師のデメリット このように日本語教師にはメリットもありますが、『日本語教師はやめておけ』という意見も、ときどき目にします。なぜでしょうか? 次はデメリットについて検証してみることにしましょう。 年収は低め? 日本語教師は、他業種に比べて収入が低いと言われます。(さっき見たように)時給自体は悪くないのに、なぜこのようなことが起こるのでしょう? 原因は、非常勤で仕事を始めた場合のコマ数が少ないからです。時給が高くても受け持つ授業が少ないと、月収や年収が低めになるわけです。 (英会話スクールに勤めるネイティヴ講師の場合だと、レッスンは少人数制で、次から次へと受講者がやってきます。教材も英会話スクール側が用意し、講師はマニュアルに従って授業前に準備すれば、充分にレッスンを行うことが――また受講者も満足して帰っていくことが――できます。日本語学習では、そのような回転率の良いシステムが整っていないように感じます。) しかしその分、自由な時間も増えるので、『空き時間に他のことをしたい。自分の夢を追いたい』、といった方には、向いている職業と言えます。 収入が気になる場合は、日本語学校などで専任講師(会社で言えば正社員)になるという道があります。この場合は月収20万円以上に設定していることが多いです。 収入については「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」にも詳しく紹介されているため、そちらも合わせてご確認ください。     仕事が大変? 日本語教師の仕事は大変なのでしょうか。特に授業準備についてそう言われることがあります。 しかしこれは初めのうちだけで、慣れればさほど時間をかけずに済ませることができるようになります。一度作った資料はまた使うことができますし、学校によってはテキストブックを定めている場合もあります。業務内容は先に確認しておくとよいでしょう。 他に、試験の作成や成績の管理を任されることもありますが、これについても同じことが言えます。 同時に知っておきたいのは、授業準備や成績管理など日本語教師で大変だと言われている仕事は日本語教師だけでなく、教職すべてに共通するデメリットだということです。であれば他業種と比較するだけでなく、教師という仕事について考えてみる必要があるでしょう。 また、「【日本語教師の働き方】きついって本当?」などのサイトでは、日本語教師として大変なのは最初の1、2年であるとも言われています。最初のうちにしっかりと努力すれば、そのうちに慣れてきて、楽しさややりがい、魅力が上回ってくるようになるでしょう。   3.他の教職と比べてどうなの? そこで比較してみたいのが、その他の教職です。中・高の教師、小学校の先生、塾や予備校の講師、大学の非常勤講師などいろいろありますが、それらと比べた時、はたして日本語教師は割に合わない仕事なのでしょうか? 中学・高校の教員 まず中学校や高等学校の教員になるには、各科目ごとの教員免許を必要とします。取得には、大学の教職課程を履修するのが一般的です。(教育学科で取れるのはもちろんですが、日本文学科なら国語の中・高免許を、数学科なら数学の中・高免許を取得できる大学が多いです。) 収入面は、常勤・専任の場合はそこそこの稼ぎになります。一般企業のサラリーマンより少し低い程度から始まり、基本は年功序列で収入が上がっていきます。 しかし近年、マスコミでも取り上げられるように、他業種と比較してブラックさが目立ちます。特に気になるのは勤務時間で、朝の8時から学校に来て、それから19時近くまで11時間程度は学校にいるのが普通です。朝は朝礼にHR、放課後は部活指導や職員会議など、授業以外の校務があるからです。学校行事の準備もあります。 また信じがたいことですが、残業代は基本、出ないシステムになっています。残業代を一定の割合(月額の4%)で給与に上乗せしてくれるのですが、残業時間を時間では測らないため、働けば働いただけ損をする制度になっています(給特法という法律による)。 小学校の教員  小学校教員を最初に紹介しなかったのは、免許が取得できる大学が限られているからです。基本的には大学の、教育学科や児童学科に限られます。取得を考えている方は、事前に確認しましょう。  小学校を思い出せばわかると思いますが、授業は担当するクラスの全教科を教えなければなりません。もちろん授業準備もその数だけ要ります。 そして子供たちの成長過程を考慮しながら、生活指導をしていく必要があります。行事の準備や保護者対応があるのは、中高と同じです。 とりわけ子供の好きな方に、向いている仕事と言えます。 塾や予備校の講師 塾や予備校の講師はどうでしょうか。生徒指導はほとんどありませんが、生活が夜型になります。学校が終わってから生徒が来るので、おおむね13時~22時の勤務が多いようです。 プロ講師の場合は合格率が物を言う厳しい世界になるので、高校時代に受験勉強が好きだった方以外にはあまりオススメできません。しかし特別な免許などはいらないので、その塾の筆記・面接試験に合格すれば指導を開始できます。 (ただし近年は改革で受験方式が大きく変わっているので、どの塾が生き残っていけるか不明瞭です。正社員をめざすなら最新の情報をリサーチしておくことを勧めます。) 大学の非常勤講師 また大学の非常勤講師は、資格として最低でも大学院の修士号が必要です。(ほとんどは博士号を条件にしています。) そのため時給は少し高めですが、求人自体がとても少ないです。週に2、3コマしか授業を持てないことも多く、結果として収入が低くなります。いくらその道の専門家でも、複雑なトポロジーや解析力学、鎌倉仏教や日本国憲法の授業を、同じ学校で毎週何10コマもやらせてはもらえないのです。それを学びたい人間が、限られているからです。 結果、助教や准教授として採用されるまではそれだけで生活できないことが多く、他のバイトなどと掛け持ちすることになります。 日本語教師 日本語教師については、上で述べたとおりです。他の仕事と同じく、良いことも悪いこともあります。 しかしこうして比べると、『部活指導などで長時間残らなくてもよく、教えるのは日本語だけでいい。求人も一定数は出ている』という日本語教師はかなり魅力的に思えます。 求人に関して、やはり割合としては非常勤が多いものの、時期を問わず基本的には一定量を見つけることができます。 顧客として成人を相手できることもあり、教師という特殊な職業の中では、まだしも一般企業の会社員と似た働き方ができると言えるでしょう。 もしあなたが、『仕事は多くても構わないから、安定した収入を得たい』と思うのであれば、教員免許を取得して小・中・高の常勤教員を目指しましょう。授業外の雑務が大変ですが、中小企業のサラリーマンと同じ程度には安定した給与を得ることができます。 一方、『そこまで高収入ではなくていいから、自由な時間や心理的なゆとりが欲しい』ということであれば、日本語教師は選択肢の一つと言えるでしょう。授業数や雇用形態によって、自分に合った働き方を選べます。 また日本語学校などで専任になれば収入も安定し、生徒指導もあるものの、基本的には8時間程度で済みます。経験を積むことで主任候補・専任などのポジションの求人にも応募できるようになり、待遇面でも向上が見込まれるでしょう。日本語教師の詳しい待遇については「日本語教師の勤務時間・休日」もご参照ください。   日本語教師は、日本語教師になるための道が多くあるのもまた目指しやすさの要因の一つです。  主なルートは以下の3つです。 - 日本語能力検定試験に合格する - 大学・大学院で「日本語教育主選考(または副専攻)を修了する - 420時間の日本語教師養成講座を終了する 日本語教師になる方法、条件については、「日本語教師になるには?仕事内容や働く魅力・目指す方法まで詳しく解説」や、「「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ」にも詳しく記載があるので、そちらもご覧ください。    1点目の日本語能力検定試験に関しては、参考書などを使いながら独学で目指すことができます。2点目は大学や大学院への入学が必須になるため、個人では難しいかもしれませんが、3点目に関しては大学などに限らず、「東洋言語学院」をはじめとして、様々な学校や機関が講座を提供しています。自分に合う講座を選んで受講するのが良いでしょう。   ●まとめ いかがでしたか? 今回は、アフター・コロナという切り口から、これからの日本語教師の魅力について考えてみました。  日本語教師に限らず、その仕事を取り巻く状況は変わっていきます。それに流されるのもチャンスに変えるのも自分次第。目先の状況や条件に捕らわれず、自分に合った仕事を見つけたいものです。

日付2022/07/21/

資格

資格がなくてもできる先生の仕事?日本語教師の魅力徹底解説!

●日本語教師って何? 日本語教師の仕事  日本語教師とは、日本語を母国語としない外国人に「外国語」として日本語を教える先生のことです。日本語教師の活躍の場は国内に留まらず、世界各国で仕事をすることができます。  ただし、生徒に教えるのは日本語だけではありません。日本の文化や習慣はもちろん、行儀作法や日本人の特性を伝えることも立派な仕事の一つです。  生徒にとって、魅力があると感じる日本の文化もあれば、魅力がないと感じる日本の習慣もきっとあるでしょう。  感性は十人十色ですが、自分が授業で教えたことに対して、生徒がどのような反応を示してくれるのかも、日本語教師の仕事だからこそ味わえる楽しみと言えます。 日本語教師と国語教師の相違点  日本語を母国語としない生徒に日本語を教える日本語教師と、日本語を母国語とする生徒に国語を教える国語教師とでは、仕事内容にどれ程の違いがあるのでしょうか。  まず、日本語教師の主な仕事内容は、下記のような業務になります。 -教材の準備 -宿題やテストの作成・採点 -生徒の目標レベルに合わせた授業計画を組む    国語教師の仕事内容とあまり変わらないようにも見えますが、決定的に異なるのは「生徒の目標レベルに合わせた授業計画を組む」という点です。  日本の義務教育学校における国語の学習は、生徒の意思に関係なく授業が進みます。必要最低限の知識を身に付ける他、直近のテストで良い点を取ることや、受験のために良い成績を取ることを目標とする生徒が大多数だと思います。  一方、日本語を母国語としない外国人が日本語を勉強する理由は実に様々で、その大半は明確な目的を持って意欲的に取り組んでいます。そのため、日本語をどの程度まで理解したいのかという目標レベルも人それぞれ異なります。  生徒一人ひとりに合わせた授業内容を考えるのは大変な仕事ですが、意欲を持って真剣に取り組む生徒の魅力的な姿は、きっと自分自身の励みにもなるでしょう。  日本語教師になるには?仕事内容や働く魅力・目指す方法まで詳しく解説も合わせてご参照ください。     ●日本語教師の実情 日本語教師は資格が要らない仕事?  仕事によっては資格必須の職業も多くありますが、日本語教師として仕事をするにあたり、現状必要な資格はありません。  つまり「外国人に日本語を教えたい」と思えば、誰でも容易に教えることができるのです。日本語教師を目指す第一歩として、大きなハードルの高さを感じない点も、この仕事の魅力と言えるでしょう。  ただし、国内において法務省が告示する日本語学校の教員になるには、常勤や非常勤を問わず定められた条件があります。  また、国内の小学校や中学校で教える場合や、海外の教育機関で仕事をする場合は、その国の教員免許を取得する必要があります。 ・日本語教師が求められる場所  せっかく教員免許を取得したり、採用の条件を満たしたりしても、就職先がなければ不安になりますよね。 では、実際に仕事をする上で、日本語教師は現状どのような場所で働いているのでしょうか。  主な就職先は下記となり、様々な場所で活躍できます。 -国内・海外の日本語学校 -海外在住者を含むオンライン授業 -日本語を教えるボランティア団体 -国内における外国人労働者の研修    現在日本で仕事をする外国人が増えている状況を鑑みても、日本語教師の需要は確実に高まっています。寧ろ、日本語を学びたい外国人の数に比べると、日本語教師の数は圧倒的に足りないとさえ言われています。  そのため、日本語教師は魅力が溢れる授業を重ねていくことで、その生徒の人生において唯一無二の存在になることができます。  時代を追う毎に人間関係が淡白になりゆく中で、誰かに何かを教えるという日本語教師の仕事は、非常に魅力がある生業と言えるでしょう。 日本語教師の仕事内容とは?なり方から求人の傾向までを紹介! | にほんご日和でも詳しく解説されています!   ●日本語教師における制限 日本語教師になれるのは、何歳から何歳まで?    例えば、一般企業へ転職する際に、年齢制限を設けている会社は少なくありません。その理由としては「若年層の長期的なキャリア形成」と説明する会社が大多数を占めます。  しかし、日本語教師には、年齢制限という規定が一切ありません。定められた条件さえクリアしていれば、男女問わず何歳からでも始められるのです。  寧ろ、年齢を重ねることで得られる様々な実体験を授業で活かすこともできます。転職を考える際、年齢に縛りのある仕事も多い中で、日本語教師は正に魅力的な職業と言えるのではないでしょうか。 日本語教師は高卒でもなれるって本当?  本当です。大卒を第一条件としている企業も少なくない中で、日本語教師は学歴の縛りがないことも魅力的な特徴の一つです。そのため、新しく挑戦する仕事としては最適な職業とも言えます。  ただし、高卒の場合は「日本語教育能力検定試験」に合格する必要があります。  また、採用条件は募集する学校によってそれぞれ異なりますので、就職先を探す際は必ず事前に確認するようにしましょう。 ●日本語教師の魅力 生徒の成長を間近で感じることができる  世の中には実に様々な仕事があります。その中でも「日本語教師」という仕事は、人ひとりの人生を大きく変えることができる重要な職種の一つです。  英語でもフランス語でもなく日本語を学びたいという外国人の多くは、少なからず日本に必ず興味を持っています。そのため、日本語教師が日本語の魅力をどのように伝えるかによって、生徒の日本に対する今後の関心が大きく左右すると言っても過言ではありません。  自分の授業を通して、以前よりも日本語が上手に話せるようになったり、日本への理解を深めてくれたりする生徒の姿を間近で感じることができるのは、日本語教師の特権と言えるでしょう。 「日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力」でも詳しく読むことができます。   日本語教師としての成長  「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、習慣や行動様式は土地や環境によって大きく異なります。その範囲が海外まで広がると、今まで自分が常識だと思っていたことに対して、何らかのカルチャーショックを受けることでしょう。  日本語教師は、日々様々な国の生徒と接する仕事なので、通常の人よりも異文化に触れ合う機会が多くあります。そのため、日本語や日本の文化を教えるだけではなく、各国の魅力的な情報を生徒から学ぶこともあり、日本と海外の比較対象として授業に取り込むことができます。  複雑な日本語をより分かりやすい表現で伝えるにはどのようにすれば良いか、充実した授業内容にするのはどのように工夫すれば良いのか、生徒のために考える時間は必ず自分自身の成長にも繋がります。  「日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~」でも、「世界を肌で感じること」や、「人と人との繋がり」「双方向の交流・刺激」を日本語教師の魅力にあげる先生が多いことがわかります。  「海外の生徒さんからみた日本」の良さや魅力を知ることで、長年暮らしてきた日本の新たな姿を知ること、日本を再発見できることもまた、必然的に異文化交流をその仕事内容に孕んだ日本語教師という職の魅力なのでしょう。   海外に拠点を置いた働き方も可能  外国人が日本語を習得する主な手段としては、日本語学校へ通ったり、オンラインを通して学習したりする方法が挙げられます。  主にメディアを通して発信される日本の文化や日本の伝統などに関する人気は我々の想像を遥かに超えており、日本で仕事をしたいと強く願う外国人も少なくありません。  そのため、海外における日本語教師の需要も高くなっており、特にアジア圏を中心に求人数も増えています。仕事に置いて、海外で働くチャンスは誰にでもある訳ではないので、このような点も日本語教師の魅力の一つと言えるでしょう。  「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも、「世界中で働くことができるという可能性」がある仕事であるという点をやりがいに挙げる先生がいるのがわかります。  グローバル化がますます進む昨今、もちろん日本国内でも、仕事としてだけではなく、イベントのスタッフやNPO法人、サークルなどのボランティアとしてでも、海外の人に日本語を教える、という機会はどんどん増えていくでしょう。  日本でも、海外でも、外国の人たちと関わる機会を得ることができるのは、日本語教師という職の素晴らしい特徴です。  日本語教師の海外での働き方については、当サイトの別記事「「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ」でも詳しく説明しています。合わせてご一読ください。   ●日本語教師の楽しさと大変さ 日本語教師の楽しさ  日本語教師にとって、英語力は必ずしも必要なスキルではありません。そのため、英語が苦手な人や自信のない人でも、日本語教師として海外で仕事をしたり、外国人と楽しく交流したりすることができます。  また、生徒から授業に関する嬉しい感想を言われることも多く、日本語教師の仕事を続ける上で大きな励みになることは間違いありません。  生徒によって教える内容や伝え方も異なるため、常に試行錯誤しながら学習内容を考える必要がありますが、それは必ず魅力のある授業に繋がります。  何より、徐々に日本語が話せるようになり、様々な外国籍の人と交流を深めていく生徒の姿を目の前で見ることができるのが、一番の楽しみかもしれません。 日本語教師の大変さ  日本語教師は楽しいことも多くありますが、時々「きつい」という声を聞くことがあります。  ただし、それはまだ授業に慣れていない1〜2年の間と言われており、他の仕事と条件はあまり変わりません。  確かに、まだ授業に慣れていない上に、授業の準備や資料作成を行うのは少し大変かもしれません。  また、生徒によって授業内容の理解度や知識の吸収力がそれぞれ異なるため、臨機応変に対応していく必要があります。 他にも教案作成などに時間を要することがあるため、過重労働という厳しい環境に身を置くこともあります。「日本語教師の楽しいことと大変なこと」でも、教案・教具作りなどの授業準備や、また進路指導など日本語の指導以外の部分を大変なこととして挙げている先生がいます。  しかし、こうした準備はキャリアを重ねるにつれ、少しずつ楽になってくるものです。担当する学年やレベルが過去に担当したものと重なれば、1から作成するのではなく、以前作成したものをブラッシュアップすることで問題なく使用できるかもしれません。最初のうちは大変かもしれませんが、前述したとおり、1〜2年経験をつむと少しずつ楽になってくるでしょう。  とはいえ、日本語教師が働く環境は実際に厳しいことも多いです。  そのため、今後は国家資格ができることで、日本語教師の地位や給与が魅力のあるものに変わるよう願う人々も多くいます。 【日本語教師の働き方】きついって本当?も合わせてご一読ください。 ●日本語パートナーズとは? 現地で働く日本語教師のサポートができる  日本語パートナーズは、現地(アジア)で働く日本語教師のアシスタントとして、授業のサポートを行っています。  専門的な知識は必要なく、応募条件に当てはまれば誰でも参加できるため、現地で働く魅力を知りたい人にとっては、正に最適な環境と言えるでしょう。  また、現地の生徒と直接交流ができるため、その土地の文化や言語の魅力を生徒に学ぶ機会も多くあります。  日本語パートナーズでの体験は、就職活動を行う上でも大きなアピールとなるため、少しでも興味があればチャレンジすることを推奨します。 就職後も活かせる貴重な体験  参加する国によって生活環境や授業のスタイルが異なるため、日本語パートナーズの中でも皆それぞれ独特な体験をしています。  中には、「中学校や高校ではなく、外国語大学で日本語を教えたい」という明確な目的を持って派遣先の国を決める人もいます。  右も左も分からない状態で、外国人に日本語を教えに行くというのは、誰でも勇気が要る行動です。  しかし、その経験は必ず自分の糧となり、より魅力のある日本語教師を目指すための自信に繋がることでしょう。  就職前に海外経験を積む! 大学卒業前後に参加した3人の座談会 | インタビュー | 日本語パートナーズ」では実際に日本語パートナーズに参加した方々のインタビューを読むことができます。参考にしてみてください。   ●日本語教師の収入 専任講師や常勤講師の場合  正規雇用である専任講師や、国内の日本語学校で働く常勤講師の場合は、月収で約20万円以上が最も多いと言われています。年収で考えると、約300〜400万円くらいです。さらに、国内の大学で勤務する場合は、より安定的な収入を得られる確率が高くなる傾向にあるようです。 非常勤講師の場合  非常勤講師の場合は、授業の回数によって給与額が定められるため、安定した収入を得ることは難しいかもしれません。相場としては、1コマの授業に対して1500〜2000円が平均額とされており、非常勤講師を掛け持ちしたり、オンラインを含めた個人レッスンを行ったりする人も少なくないようです。 海外の場合  海外の場合は、日本語教師として仕事をする国によって異なります。ただし、日常生活に困らない程度にはしっかりと支給される場合が多く、就職先によっては夏休みや冬休みの長期休暇でも給与が支給される学校もあるようです。  他にも、寮の提供や光熱費の負担など、魅力的な待遇も多くあります。生活環境が整っていれば、仕事にもしっかりと集中することができるので、過度な心配は無用と言えるでしょう。 収入面のまとめ  日本語教師の仕事に限らず、いくらやりがいのある仕事でも、収入が低ければモチベーションを維持することが難しく、魅力を感じないと思われる方も多いのではないでしょうか。  特に非常勤講師として働き続けるには不安が残る方もいるかもしれません。しかし、日々トレーニングを重ねて経験を積むことで、専任講師や常勤講師になれるチャンスは十分にあります。また、人によっては非常勤講師の方が働きやすいと感じる方もいるようです。  それぞれの魅力を十分に理解すれば、きっと自分にとって理想的な働き方が見つかるでしょう。  日本教師を今後ずっと続けていけるのか? 将来的にも日本語教師には需要があるのか? 待遇面や将来性についての不安に関しては、「日本語教師の気になる?年収・給料・収入【スタディサプリ 進路】」や「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」も合わせてご一読ください。  

日付2022/07/21/

やりがい

「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ

◇魅力 その1◇ 年齢制限なし! 何歳からでもスタートできる仕事 ~ 日本語教師を名乗るには? ~ 魅力についてお話しするよりも先に、日本語教師になるためのお話から。 日本語教師を名乗る際に“絶対に”必要なものはありません。 「英語はできなくていいの?」「中国語は?」「フランス語は?」 「教師免許は?」「特殊なトレーニングを受けなきゃいけない?」 これらは、必要なこともあるでしょうけれど、なくてもOKです。 「日本語を教えてください」と依頼され、実際に教えた瞬間から日本語教師です。しかし、日本語教師という仕事とセットで思い浮かべられるものといえば、<日本語学校>。日本語学校で教えたいとなれば、話は別です。以下の条件のうち、いずれかを満たすことが必要となります。   ◆四大卒+文化庁届出受理の日本語教師養成420時間講座を修了 ◆日本語教育能力検定試験に合格 ◆大学または大学院で日本語教育を主/副専攻(45単位/26単位) ※この条件は、《法務省告示機関》で勤務する場合のみです。 https://www.jegsi.com/jlt/kokujikou ↑「法務省告示校で日本語教師になるには」が、とってもわかりやすく書いています。  条件を満たしていれば、あとは就職活動するのみです。常勤に絞ってしまえば厳しくなりますが、非常勤でも良ければ(時期にもよりますが)求人も多く出ています。[ 日本語教師デビューは非常勤講師から ] という人はとても多いです。非常勤であれば、採用側にとっても敷居が低いですしね。その点も、魅力の一つかと思います。 ~ 日本語教師の職場は、学校だけ? ~ いいえ、もちろん学校だけではありません。 ここ最近、日本語教師が活躍しているフィールドとして<オンライン>が挙げられます。新型コロナウィルスの流行により、もはや前述の日本語学校などの教育機関でもオンラインで授業ができるスキルは求められています。 一口に<オンライン>と言っても幅広くやり方はありますが、ここでお話ししたいのは主に<オンライン個別レッスン>です。自ら生徒を見つけ、単価交渉や集金方法の決定・準備などを単独で行うのは難しいと思います。しかし、日本語教育を提供している企業(や、WEBサイト)に講師登録することで、手間は圧倒的に減ります。一概には言えませんが、日本語学校に職員として採用されることと比べると、オンラインで個別レッスンを受注することは敷居が低いかと思います。 そして、<オンライン>の最大の魅力は場所を選ばないことですよね。島国である日本に住んでいながら、世界中の人とつながれる。 ~ 50代や60代のルーキー、います! ~ そして、なんといっても今回一番強調してお伝えしたい魅力ポイントが、デビューの年齢です!他のお仕事に比べて、年齢を重ねてから始めた方がとても多いです。50代や60代で日本語教師デビューしたという事例、本当に多いんです。以前、私が勤務していた日本語学校では、20~30代の教師は少なかったです。 日本語学校の主任・校長先生に、日本語教師を採用する際の条件を伺ったことが何度となくあるのですが、よく挙げられるのが「(日本語教育現場以外の)社会経験がある人」です。専門領域以外においても経験豊富な方を、喜んで採用する学校は多いように感じます。これについては、私がもし日本語学校の校長や主任をやるとしても、同じように考えると思います。  年齢を理由にあきらめざるを得ない仕事はたくさんあると思いますが、その点、日本語教師はとても魅力的です。何度でも言います。50代や60代のルーキー、います!!! ~ ライフステージに合わせた働き方 ~    ある程度年齢を重ねても働ける、というだけでなく、日本語教師はフルタイム週5勤務の仕事が難しい方にもおすすめの職といえます。年齢制限がなく、また常勤でなければ一日一コマ(多くの場合40分~90分ほど)、週2~3日ほどの条件で勤務可能な職場が多いからです。  男性であっても女性であっても、家族が増えたり、あるいは状況が変わったりして、フルタイムの勤務が難しくなることはあり得るでしょう。そんなときでも日本語教師は選択氏の一つとして選べる職です。日本語教師になるには? 資格は必要? 仕事内容や講座情報もご紹介! では、実際に二人のお子さんをもちながら日本語教師として働く方の声を聞くことが出来ます。確認してみてください!   ~ 日本語教師へのメインルートの1つ、「養成講座」 ~ この、<何歳からでもスタートできる!> という魅力を伝えるにあたって、知っていただきたいものが「日本語教師養成講座」です。 https://www.zenyoukyou.jp/japanese-teacher/ ↑一般社団法人全国日本語教師養成協議会のウェブサイト 日本語教師になるためのメインルートの一つ、養成講座について詳しくわかります! こちらも要チェックな、魅力的なウェブサイト!  私自身、養成講座は通っていません(笑)。ですが、前職の同僚や、同業の知り合いの多くは養成講座出身者です。 https://www.kcpyosei.com/teacher/ https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1450/column/column01.html ↑今すぐ、日本語教師養成講座の内容を知りたい方はどうぞ!  通っていない私から見た、養成講座に通うメリットや魅力は・・・  続けやすい! これが1番ではないかと考えています。というのも、日本語教師の資格として【日本語教育能力検定試験】というものがあるのですが、試験は年に1回です。そして、試験範囲が広いです。また、この試験は実技を含んでおらず、完全なペーパーテスト。つまり、採用現場的には《単なる知識だけ詰め込んできた人》に見えてしまうおそれがあります(これは、私の経験談です)。  その点、養成講座はカリキュラムがしっかり構築されていて、ある程度受け身なままでも学びを進められます。そして、講座のスケジュール後半においては模擬授業の場が設けられています。これが何といっても大きいのです。たかが模擬授業、されど模擬授業です!本当に本当に、これが重要なのです。私が養成講座に対して感じる魅力の95%がこの部分です。※あとの5%は、教案づくりが学べる点です。 ◇魅力 その2◇ 言語を教えるだけじゃない! 深くやりがいのある仕事内容  ~ 日本語教師に必要な、専門外の経験値 ~  なぜ、日本語学校を運営する立場にある方々にとって、社会経験が魅力があるように映るのか。 私が以前働いていた日本語学校に、大学卒業後にすぐ日本語教師になった方がいました。もちろん、その方はとても優秀でしたし、他業種の経験値がなくとも十分魅力的な人物でした。企業において若手というのは、伸びしろの面で考えても、いるだけで魅力的ですしね。仕事を覚えるスピードも、徐々に速くなっていくものと思います。 しかしながら、日本語教師という仕事の特殊性の一つに、「常に付きまとう想定外・予想外」があります。これを否定する日本語教師の方は、まずいないのではと思います。何せ、学生は異国から来ているのですから。育った環境が違います。文化、ルール、性質、善悪の基準、学習態度、、、挙げればキリがありません。そのため、授業中でも授業外でも、とにかく思いもよらない行動や言動に直面します。そういう場面において、人生の経験値が間違いなく効いてきます。 働いていれば、トラブルの1つや2つ、10個や100個、日常的に発生するはずです。仕事の中でトラブル対処、トラブル回避を何度も経験していけば、想定外・予想外に対しての対応方法も自然と身につくかと思います。若い方であっても、そういった能力を仕事以外の場面で身につけている方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、やはり長年の仕事経験は素晴らしいものだと思います。 「ここは日本だ!日本のやり方に全て従え!」と、言うべき場面もあるかもしれませんが、少々乱暴すぎます。ある意味、日本語教師という存在が、学生(多くは留学生)にとっての日本の窓口です。日本の魅力があるか、魅力がないかは、日本語教師の肩にかかっています!・・・ちょっと、大げさな話をしてしまいました(笑)。 ~ 教える能力さえあればいいのか? ~ 私自身、(日本語教育現場とは全く無縁の)企業での勤務経験を経て、日本語学校に就職しました。私が、企業勤めを経験していて良かったなと感じた場面は、学校内の他の講師陣や事務の皆さんとのやり取りの時です。他者と関わらずに仕事をすすめられる、そういうお仕事もあるのでしょうが、日本語学校では難しいです。特に、常勤職員となれば、学校内の色々なポジションの方と接する必要があります。これは、なかなかどうして一筋縄ではいきません。 [ 摩擦を生まない依頼の仕方 ]、[ 角が立たない依頼の断り方 ]、[ 根回しの重要性 ]などなど。何を古い話をしているんだと思った方もいるかもしれません。しかし、前述のようなことはとても重要であると、私は思います。自らの仕事を円滑に進める上で、避けて通れないと。 私は非常勤としてではなく、常勤でデビューしました。すると、周囲には日本語教師の大ベテランな非常勤講師の方々がたくさんいらっしゃいました。常勤か非常勤か、これは待遇の面などで違いがあります。当然のことです。そういったセンシティブな面を理解していないと、ふとした一言や、何気ない行動・言動で知らず知らずのうちに“見えない壁”を作ってしまうことがあります。   ~ 世界を広げる?! 日本語教師の仕事 ~   また、カリキュラムを超えた知識を身に付けることは、ご自身の成長にも繋がります。「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも、「刺激ある環境」「世界中で働くことができるという可能性」などをやりがいに挙げる人がいます。 「日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~」で見ることが出来るように、「世界を肌で感じる」「人と人とのつながり・絆」を魅力に感じる人も多いようです。 日本語教師が相手にする生徒たちは、各国からあつまった海外の学生です。日本語や日本の文化を一方的に教えるだけでなく、生徒たちから各国の文化を教わったり、彼ら彼女らの経験に刺激されたりすることもあるでしょう。「日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力」でも、生徒から学ぶこと、生徒とのコミュニケーションの中で気が付くことがたくさんあると述べられています。 日本語教師はそうした生徒たちとの出会いの機会に満ちた職であり、日本語学校は異文化交流の貴重な場であるということができるでしょう。異なる人と人の出会いや、それを通した成長を求める人にとって、日本語教師は大変魅力のある仕事です。   〜 世界で働く! 海外の日本語教師 〜  日本にやってくる海外の生徒と関わるだけでなく、海外で日本語を学びたい生徒に日本語を教えるのも日本語教師の仕事の一つです。異文化の只中に身を置いて日本語を教える環境は、とても刺激的でしょう。  「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」によれば、台湾、タイ・ベトナムなどのアジア諸国では日本語教師の需要が高く、求人も多くあるようです。海外で働く場合には国内で働く場合とは違い、英語力が必要になる場合が多いでしょう。  逆にいうと、そのあたりのことさえクリアしてしまえば日本語教師として海外で働くことに問題はありません。異邦の地においても、「日本語教師」という、同じ言語や文化を共有する人たちのコミュニティに参加することが容易であるため、海外で働くことに憧れている人に向いているということができるでしょう。  また、海外での日本語教育は学生向けのものだけでなく、社会人向けの講習やNPO法人でのボランティアなど多岐に渡ります。生計を立てるための職、としての日本語教師だけでなく、リタイア後の生きがいとして、あるいは自分自身の経験を積むための職として日本語教師を捉えると、新たな魅力が見えてくるでしょう。  海外で働く日本語教師について、詳しくは「日本語教師 | 大原の仕事&資格ナビ」や「日本語教師の仕事内容とは?  やりがいや魅力について解説」も合わせてご確認ください。   ◇魅力 その3◇ 需要増?! 将来性のある仕事!  〜 未来につながる仕事 〜  ここまで日本語教師の魅力をお伝えしてきましたが、今から日本語教師になることは現実的なのでしょうか。現在コロナ禍の影響で留学生の入国がストップしたり、一時的に減少したりしています。このことを考慮して、日本語教師の将来について心配してしまう人もいるでしょう。  しかし心配ありません! 日本語教師は将来性が高く、一定の需要が見込まれる仕事なのです!  たしかにコロナ禍の影響を受け、一時的に日本語教師の求人がストップしたことはあります。しかし、長期的にみてみれば、日本にやってくる留学生の数は年々増えており、コロナ禍による一時的な影響を除けば増加傾向にあるのです。  学生の増加傾向について、詳しくは「日本語教師になるには?仕事内容や働き方、資格取得方法について解説!」でも紹介されています。  また、留学生の数だけでなく、世界的な潮流も日本語教師の需要増に利しています。全世界的にグローバル化が進み、各国の結びつきが強くなっていることは日頃のニュースなどを通じて皆さんも感じているのではないでしょうか。  通信網や交通網の発達により世界がますます近くなっても、結局のところ人と人とのコミュニケーションには言語が不可欠です。「海外と日本を結ぶ」仕事の一つである日本語教師は安定した需要が見込まれるどころか、この先どんどん増加していくことが予想されるでしょう。  前述したように、コロナ禍であってもオンライン環境が整えられ、日本語教師という職は保存されています。それほどまでに日本語教師は重要な職なのです。コロナ禍は日本語教師の現在に暗い影を落としているかもしれませんが、翻って、日本語教師という職の有用性を示したともいえるでしょう。   ◇良いことばかりではない? 不安や疑問にお答え◇    ここまで日本語教師の魅力についてお伝えしてきましたが、日本語教師を目指す人々が不安に思うこと、実際に働いている人たちが不満に思っていること、がないわけではありません。どんな仕事もそうでしょうが、日本語教師にもデメリットと呼ぶべきか、ディスアドバンテージになる点は存在します。以下で少しだけ取り上げます。 ~ 日本語教師のお金事情 ~  突然ですが、日本語教師という仕事に関して、あるイメージが付きまとっています。それは、《稼げない仕事》。これについて、私個人としては80%ほど事実であると思っています。もっと具体的に言うならば、《稼ぐルートがそれほど多く用意されていない仕事》だと思います。というよりも、《稼ぐためにやっていない人がとても多い職業》なんだと思います。「最低年収○○〇万円なきゃ、ダメ!」という考え方を持っている方には、私はこの仕事をオススメできません。 ※稼いでいる日本語教師の方はいます。あしからず。 〜 求人が不安定? 〜 実はこの問題は、前述した「自由な働き方」というメリットとコインの裏表なのです。つまり、「自由に働ける反面、安定度が下がる」といった感じでしょうか。  日本語教師の求人は、週5日フルタイムの常勤より圧倒的に非常勤が多く、またさらにそれよりも多くの割合をボランティアが占めています。「日本語教師になるには・仕事内容と全国の求人|スタンバイ」によれば、日本語教師の求人全体で60%ほどがボランティアにあたるようです。  そのため、安定した職につきたい、長期的に働きたい、という場合には、日本語教師は希望にかなう職ではないかもしれません。  しかし、もちろん日本語教師であっても長期的なキャリア形成が不可能というわけではありません。常勤の枠は存在しますし、現場での主任ともなればそれなりの給料も見込めるでしょう。長期的に考えるなら、まずはボランティアや非常勤講師として経験を積み、転職や昇格を目指すと良いです。  実際、多くの日本語教師(常勤)の求人は必須要件か歓迎要件のどちらかに日本語教師としての実務経験を挙げています。「社会経験が求められる」と前述しましたが、日本語教師としての経験であっても、当然積んでいる方が重宝されるでしょう。

日付2022/07/12/

キャリアアップ

日本語教師の仕事の給料って?年収や給料をあげるコツも徹底紹介!

グローバル化や日本のアニメ、漫画の影響で日本語を学びたいと考えている外国人も多くいます。そのため、日本語教師の就職する需要は増えていきます。日本人の中には日本語教師として仕事したいと考えている人もいるでしょう。そこで気になるのが、日本語教師の仕事の給料ですよね。今回の記事では日本語教師の仕事の給料と給料を上げるコツを徹底紹介していきます。日本語教師として将来仕事をしたい人は、ぜひ参考にしてください。 日本語教師の仕事の給料 まずは日本語教師の仕事の給料を紹介していきます。 日本語教師として就職する言っても、日本で仕事するか、海外で仕事するかで基本給は変わってきますし、勤務形態によっても変化します。本記事では『キャリアガーデン 日本語教師の給料・年収』、『日本語教師の収入っていくら?【現役教師76人に聞いてみた】』を参考にし、日本語教師の仕事の給料を詳しく紹介していきます。 日本で働く日本語教師の給料 まずは日本で仕事する日本語教師の給料を紹介します。 『キャリアガーデン 日本語教師の給料・年収』によると日本語教師の平均年収は380万円前後です。しかし、この金額は勤務形態や勤務する学校、企業によっても変わってきます。専任講師として仕事をした方が非常勤講師よりは稼げますし、大手の企業で日本語コースの講師として雇ってもらえれば、基本給も上げることができるでしょう。 海外で働く日本語教師の給料 次に海外で仕事する日本語教師の給料を紹介します。 『日本語教師の収入っていくら?【現役教師76人に聞いてみた】』によると海外で仕事する日本語教師の平均年収は218万円です。海外で仕事をしている日本語教師の基本給は、その国の経済状況によっても変わってきます。所得水準が低い国で仕事をすると、基本給も低くなります。しかし、そういった国は物価も安いので、給料が低くても生活に困ることはないでしょう。 日本で働く専任講師の給料 日本で仕事する専任講師の平均年収は、330万円です。専任講師は日本語教師の中でも、就職すると基本給を多くもらえます。しかし、その分授業以外にも生徒のクラスの管理や進路指導などをしなければなりません。就職したときの給料は多くなりますが、その分負担も増えます。学校の先生全般に言えることですが、先生の仕事量と基本給が見合っていないと、よく言われます。勤務する学校によっても変わってきますので、勤務先を選ぶ際は基本給の金額などもチェックしておきましょう。 日本で働く非常勤講師の給料 日本で仕事する非常勤講師の平均給料は145万円です。時給にすると約2000円程度となります。始めたのころは1コマ当たり1,800円から始める日本語学校が多いようです。経験や実績を積んでいくことで基本給を上げることができます。非常勤から専任講師にステップアップすることも可能です。また、国内公立の小中学校の非常勤講師は、全体の16.1%と言われています。非常勤講師は他の学校の仕事をする必要がなく、授業や授業の準備に集中できますが、学校が休みになったりすると授業もなくなるので収入が途絶えてしまうリスクもあります。   フリーランス日本語教師の給料 フリーランスの平均時給は3,894円です。フリーランスは非常勤講師と比較しても、時給がかなり高くなります。フリーランスとして仕事する場合は、日本語を教える知識や経験なども、もちろん必要になりますが、生徒から好かれる人柄も大事になってきます。フリーランスが安定的に稼いでいくためにも生徒を集めなければなりません。他の日本語教師との競争が厳しくなりますが、人気講師になるとかなり稼げるようになりますよ。 日本語教師の給料の傾向 日本語を教える教師の給料の傾向について紹介していきます。 日本教師として就職するのが不安な方でも、これから紹介する内容を熟読することで、前向きに行動できるでしょう。 日本語教師の給料は上昇傾向 外国人の日本語学習の需要の高まりもあり、就職したときの基本給は上昇傾向にあります。『日本語教師の給料とは?給料アップの方法や日本語教師の実情も紹介』によると東京近郊の1コマあたりの平均単価は2013年で1,568円だったのが、2017年には1,780円まで上昇しているようです。またグローバル化に伴い、外国人を積極的に採用している企業も増加しています。外国人向けの日本語研修を行っている企業を多いです。そのため日本語を教える教師の需要はますます高まり、それに伴って就職時の基本給もさらに高くなっていくと予想されます。   求人サイトに掲載している日本語教師の仕事の給料 次に求人サイトに掲載されている、日本語を教える教師の仕事の給料を見ていきましょう。日本語教師の給料は、勤務年数や資格の有無で大きく変化します。ここからは、具体的に給料を確認しましょう。 求人サイトでは正社員が300万円〜450万円程度 『求人ボックス』には正社員としての就職で、300万円~450万円で募集している求人が多かったです。高いもので650万円の求人もありました。月収だと20万円~30万円が多かったです。アルバイトや契約社員の場合は時給が1800円程度が多かったですが、求人によっては正社員と同等のものもありました。正社員の採用条件には勤務経験が3年以上や資格取得者などの制限もありました。   実際に仕事して給料をもらう日本語教師の声  それでは実際に仕事をして給料をもらっている日本語教師の声を聞いてみましょう。 『【職種】日本語教師が明かす仕事の本音』では日本語教師として働いている人の多くが年収300万円未満か300万円~400万円のようです。 『日本語教師のリアルな収入「私こんな風に稼ぎました」』でも月給は20万円弱としています。そして多くの人が給料に不満を持っています。やはり、授業の準備や添削などの時間を含めると時給はかなり低くなるようです。しかし、ほとんどの人が日本語教師という仕事にやりがいを感じているのも事実です。生徒の成長が実感できたり生徒とコミュニケーションを取ったりすることがとても楽しいようです。 日本語教師の仕事で給料を上げるコツ 本文:次に日本語教師の仕事で給料を上げるコツを紹介していきます。上記では日本語教師の給料の実態を紹介していきましたが、少ないと感じた人もいるはずです。日本語教師として仕事したり就職したりしたいけど、金銭面で苦労したくないと思っている人もいるでしょう。そこで日本語教師の仕事で給料を上げるコツを紹介しますので参考にしてください。 正社員として働く 本文:まず日本語教師として就職し、給料を上げたいなら正社員として仕事をしましょう。『資格Times』でも日本語教師の最低給与を月給20万円としています。正社員だと給料も上がり、安定的に稼げますが、その分授業以外にもクラスの管理などの仕事をしなければなりません。自分が仕事量と給料のどちらを重要視しているかを明確にしましょう。正社員として仕事をし、スキルや経験を積んでいくことで給料も上がっていきます。また、ボーナスや賞与、福利厚生がしっかりとしている学校や企業で仕事することで生活しやすくなるでしょう。 賃金水準の高い国で働く 日本語教師の給料を上げるコツとして、賃金水準が高い国で仕事する方法もあります。語学に自信がある人は海外で仕事することを考えてみてください。『資格Times』でも紹介されていますが、給料はその国によって変わります。平均賃金水準と同等の給料をもらえるため、生活に困ることはなくなるでしょう。さらに海外の大学で仕事をすると、かなり待遇をよくしてもらえます。賃金水準の高い国で仕事することで給料を上げられますよ。 企業や団体から大きな仕事を受ける 日本語教師の給料を上げたいなら、企業や団体から大きな仕事を受けましょう。最近では外国人社員向けに日本語研修を行っている企業もありますので、仕事を受けるチャンスはあります。しかし、企業や団体から仕事を受けるには、それなりの経験や実績が必要になってきます。企業や団体から大きな仕事を受けるためにもスキルを磨き、実績を積んでいきましょう。『日本語教師の平均年収』で日本語教師が仕事をしている企業や団体が紹介されていますので参考にしてください。 副業を始める 日本語教師の給料を上げるために副業を始めましょう。日本語を教える教師として、オンラインスクールなどで副業をするのも良いですし、プログラミングや動画編集などのスキルを身に付けて副業にするのでも良いでしょう。別のスキルを身に付けておいた方が将来的にも安心できますよ。『日本語教師の給料/年収の実態【2021年版】220名の現役日本語教師に聞いてみた!』でも紹介されていますが、日本語を教える教師という仕事の仕方に縛られず、多様な仕事することで給料をアップできます。   経験を重ねる 日本語教師の給料をアップさせるためには経験を重ねることが大切です。上記でも述べたように正社員として就職する際の求人にも、応募条件に経験年数を設定しているものもあります。また、専任講師から主任講師にステップアップするためにも実務経験が3年必要などの条件もあります。『Brushup学び』にも主任講師について紹介されていますので、参考にしてください。 国内の大学で勤務する 国内の大学で勤務することで日本語教師の給料を上げられます。『スタディサプリ』によると、日本語学校などの他の教育機関と比較して、国内の大学で勤務すると給料が高い傾向にあるとされています。非常勤講師として仕事する場合でも1コマあたりの給料が高いです。専任講師として就職すると、さらに高くなります。しかし、専任講師の採用枠は少ないですし、採用条件も厳しいです。それでも、大学で勤務すると給料アップが期待できますよ。 日本語教師の仕事で給料に関する注意点  日本語教師の仕事で給料に関する注意点を紹介していきます。これから紹介する注意点を理解しておかないと、日本語を教える教師になったとき、想像していたことと実際のギャップに悩む可能性もあります。ですので、注意点をしっかりと理解しましょう。 地域によっては相場より低い可能性がある 日本語教師の給料は地域によって変わります。一般的に日本語学校が多い東京は給料が高いとされています。しかし、地域によっては相場よりも低い可能性があります。上記でも紹介しましたが、日本語教師の最初のころの月給の相場は20万円程度です。日本語教師として就職し、仕事をするなら、自分の地域の給料がどのくらいなのか調べるようにしましょう。   日本語教師未経験は大卒初任給程度  日本語教師未経験として就職すると、大卒初任給程度です。未経験なのでこれは仕方がないですね。もちろん、経験や実績を積んでいくことで給料はアップしますので安心してください。また、日本語教師の給料も年々増加しています。給料アップのためにも日本語教師としてキャリアップしていくことが大切です。   新型コロナウイルスの影響にも気を付ける 日本語教師として海外で仕事をしたい人は新型コロナウイルスの影響にも気をつけましょう。日本は新型コロナウイルスの感染者もかなり落ち着いてきましたが、海外ではまだ感染者が拡大している国も多いです。また、国内でも新型コロナウイルスによって、業績が悪化した団体は常勤講師を雇うことにリスクを感じるようになりました。そのため、非常勤講師を雇う団体も増えています。非常勤講師だと、給料もアップしにくいのです。これから日本語を教える教師になろうとしている人は新型コロナウイルスの影響も気にするようにしましょう。 まとめ  今回の記事では日本語教師の仕事の給料と給料を上げるコツを徹底紹介しました。日本語教師の需要は高くなり、今後も需要はますます増えていくでしょう。今の日本語教師の給料は決して高くはありません。しかし、実際に仕事をしている人の多くが、日本語を教える教師という仕事にやりがいを感じています。日本語教師はとても魅力ある仕事ですので、興味がある人は日本語教師を目指してはいかがですか。  

日付2022/06/28/

疑問

新型コロナウイルスによる仕事への影響 〜日本語教師の未来〜

●新型コロナウイルスの波及 日本語教師の現状  始まりは2019年12月31日。当時、新型コロナウイルスがこれ程まで多くの人々を苦しめる悪鬼になるとは誰も予測できませんでした。  新型コロナウイルスが我々にもたらした不安や動揺は凄まじく、依然として世界中に大きな影響を及ぼしています。メディアでは、飲食業界や航空業界の不振が大きく注目されていますが、日本語教師の仕事も例外ではありません。  外国人の入国規制を始め、留学生の数も大幅に激減しており、日本語教師も仕事のスタイルを変えなければならない過酷な状況が続いています。  自分が担当している授業数の減少はもちろん、オンライン授業を中心とした形式に戸惑いを覚える人も多くいたことでしょう。 コロナ禍で様々な業種が新しい働き方を求められる今、日本語教師もより柔軟性に富んだ仕事の手段を考えていく必要があります。 日本語教師が抱える不安 日本語教師は正規雇用である専任講師や常勤講師の他、非常勤講師やボランティアなど様々な働き方があります。  最も安定した雇用形態は専任講師や常勤講師ですが、正規雇用の門は非常に狭く、非常勤講師として勤める人の割合が大多数を占めています。  未だに新型コロナウイルスの収束が見えない中で、日本語教師の仕事を続けることに対して漠然とした不安を感じている人もいるかもしれません。  実際に日本語学校の生徒が減るということは、日本語教師の求人募集も減ることを意味します。  しかし、全養協こぼれ話「日本語教師の現状と今後について」でも語られる通り、日本語教師は必ず社会貢献できる職業として、確かな需要が期待されています。  新型コロナウイルスの影響で、将来性のある多くの日本語教師を失うということは、日本の衰退に繋がると言っても過言ではありません。   ●留学生の来日を阻む入国制限 国内における入国制限と緊急事態宣言 2021年7月現在。国内のコロナ感染者数において、未だに予断が許されない中、日本政府は海外からの新規入国の停止を継続しています。  2020年10月。一時的に新規入国が許可されたものの、留学生の激減はもちろん、日本語学校へ通う生徒の数も減少し、日本語教師にとっても苦しい毎日が続きました。  また、幾度となく出された緊急事態宣言も、2021年7月をもって4回目(※1)となります。  1回目:2020年4月7日〜5月25日  2回目:2021年1月8日〜3月21日  3回目:2021年4月25日〜6月20日  4回目:2021年7月12日〜8月20日(※1)東京都・沖縄県のみ  なお、まん延防止等重点措置においては、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府で2021年8月22日まで延長され、北海道、愛知県、京都府、兵庫県、福岡県では2021年7月11日をもって解除されることが決定しました。 日本語教育機関による日本政府への要望  2021年4月。新型コロナウイルスによる入国制限で、日本語を学びたい留学生が来日できない状況が続く中、日本語学校は遂にある行動を起こしました。 日本語教育関係6団体の名前で「コロナ禍における日本語教育機関の窮状と支援のお願い」という要望書を、日本語教育推進議員連盟宛に提出したのです。  要望書で述べられた日本語学校の現状と課題に関する詳細は、入国制限措置により来日できない留学生の声 - 日本語ジャーナル このブログが詳しいです。    様々な事業で仕事の継続が危ぶまれている中、日本語学校も留学生や日本語教師のために日々懸命に動いています。  雇用調整補助金や感染症対策に関連した情報も随時更新されており、少しでも安心して授業に邁進できる環境を整えたいという想いが伝わってきます。 たとえば【厚生労働省】新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金等の申請期限の延長等についてや日本語教育振興協会、新型コロナウイルス | 日本語教育振興協会などに詳しくまとめられています。   日本における人材不足の問題 日本の少子高齢化は改善される見込みが低い反面、外国人就労者の需要は増加傾向にあります。 特に人材不足の著しい介護業界やコンビニ業界にとっても益々深刻な事態になる可能性が高く、一刻も早く留学生による入国制限を緩和する必要があると言えます。  現状として、介護福祉士を目指す留学生が来日できなかったり、アルバイトの条件を満たせずコンビニで働けなかったりする外国人が増えています。  このような中で、今後どのような対策を取らなければならないのか、コロナ禍における日本語教育機関の 窮状と支援のお願いなどのメッセージも参考に、今まで以上に慎重に考えていく必要があります。   ●コロナ禍で働く日本語教師の現実 日本語教師の需要 日本語学校は、学生の授業料で賄われています。そのため、留学生を中心に生徒数が減少するということは、学校の運営が厳しくなり、日本語教師として仕事の収入や求人も減ることを意味します。  ある学校では、希望退職や休職を余儀なくされる所もあり、新型コロナウイルスの深刻さが窺えます。このように、日本語教師の仕事に対する安定感が懸念されるのも無理はありませんが、ここで諦めてしまうのはあまりにも速断に過ぎると推察します。  なぜならば、国内の少子高齢化を鑑みても、日本の未来を日本人だけで守っていくのは非常に困難だと言えるからです。外国人就労者の需要に伴い、日本語教師の需要もますます高くなることが予想されます。  また、中国では新型コロナウイルスの影響もあり、日本語教師が不足しています。人材を確保するために給与を引き上げなければならないほど枯渇している今、日本語教師は世界に求められる仕事の一つと言えます。日本語教師争奪戦が過熱するとの見込みもあります。   日本語教師は仕事の幅が広い?  これまでずっと安泰だと思っていた企業でさえコロナ禍で失職したり、様々な事業が休業に追い込まれたりしています。  その中でも、日本語教師は自身の経験を活かしつつ、新たな資格を取得することで仕事の幅を広げることができます。 日本語教師+乗務員 日本語教師+カウンセラー 日本語教師+キャリアコンサルタント  上記は一例ですが、コロナ禍で悲観的になるのではなく、日本語教師の経験を軸に何ができるかを自分なりに考えるのも、一つの楽しみ方と言えるでしょう。 日本語教師のキャリアパス〜資格をプラスしてステップアップ等も参考に、キャリアアップについても考えてみましょう。   ●オンライン日本語教師の長所と短所 オンライン日本語教師の長所  オンライン日本語教師は、特別な資格を持たなくとも始められる仕事なので、パソコンなどの基本的な環境が整っていれば、誰でも気軽にチャレンジできます。  また、決められたスケジュール通りに進めなければならない学校の授業とは異なり、自分の都合に合わせて自由に日程を組むことができるため、コロナ禍でも非常に働きやすいのが特徴です。  さらに、他の講師にはない魅力的な授業内容で差を付けることができれば、ファンの獲得にも繋がります。受講者からの人気を維持することができれば、日本語教師としての活躍も大きく期待できるでしょう。 オンライン日本語教師の短所  オンライン日本語教師は誰でも気軽にチャレンジできる仕事が故に、個人の教え方やコミュニケーション能力によって、波が激しい職種とも言えます。  こればかりは、人前で話すことが得意な人や対人スキルが高い人の方が、少し有利かもしれません。また、利用サイトの手数料などを考えると、大きな収入には繋がりにくいというマイナスな面もあります。  さらに、授業で使用する資料作成を含め、受講者のレベルや目的に合わせた教材の準備をしなければならないため、慣れない間はかなりの時間を要するでしょう。 オンライン日本語教師についてはこちらのブログ(資格なし未経験でもOK?オンライン日本語教師になる方法と求人情報を紹介! | にほんご日和)やコラムcolumnも参考になります。 ●今後の日本語学校と日本語教師の未来 日本語学校の動向 新型コロナウイルスの影響で、日本語教師を始め、日本語学校が窮地に追い込まれているのは紛れも無い事実と言えます。 また、外国人の留学生も日本語学校に通えなくなったり、アルバイトや仕事ができなくなったりと、苦しい状況が続いています。 しかし、今の状況が落ち着いて、外国人の入国規制が緩和されれば、日本語学校も必ず元の状態に回復すると考えられます。 実際に「日本ロス」という現象も起きており、コロナ禍で売上が伸びている日本の通販会社も多くあります。   このように、コロナ禍であっても日本の文化や伝統の人気が衰えることはないため、日本に興味を持つ外国人はこれからも増えていくことが予想されます。Guidable Jobs | The Place for Job Seeker in Japan のように、日本で働きたい外国人向けのサイトもあるほどです。  今後は対面授業だけではなく、オンライン授業も含めたスタイルを確立する日本語学校も増えてくるでしょう。  また、2022年現在、徐々に入国制限が解除され、外国人留学生の受け入れが再開されつつあります。それに先んじて、対面・オンラインを問わず日本語教師の募集も増えてきています。コロナ禍の反動ともいえる日本語教師の需要増が見込まれるでしょう。こうした募集を確認してみると、自分の働きたい条件・場所にぴったりの求人に出会えるかもしれません。 こちら日本語等指導講師の募集:練馬区公式ホームページやこちら日本語教師の仕事・求人情報 | Indeed (インディード)なども参考にしてみてください。 日本語教師に求められる新たなスキル  確かに日本語教師は特別な資格がなくてもできる仕事ではありますが、日本語教育に関する専門知識や特定の資格を取得していれば、必ず強みになります。  そして、オンライン授業の需要や利便性が明らかになった今、知識や資格に加えてオンライン対応のスキルを身に付ければ、仕事の幅がより広くなるでしょう。それに、教室となる場所を必要としないため、個人での開業がしやすいともいえます。生徒や自分の時間の都合が付けやすいこともオンライン授業のメリットの一つです。  対面授業とオンライン授業では、教材や口の動きなどを含め、教え方が全く異なります。  生徒の反応をすぐに確認できる対面授業に比べると、オンライン授業の形式にもどかしさを感じる講師も多くいるかもしれません。  しかし、日本語学校に通えない外国人や、対面授業が苦手な生徒にとっては、寧ろ理想的な学習環境と言えるでしょう。  いずれにせよ、これからオンライン授業の需要が高まるのは間違いないので、相手に対する上手な伝え方を研究しておくことをおすすめします。 こちらのブログもとても参考になります。 アフターコロナでどうなる?日本語教育業界と日本語教師 日本語教師 カテゴリーの記事一覧 日本語教師 | 業種別開業ガイド | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]     コロナ禍の今がチャンス! 新型コロナウイルスが収束するにつれ、日本語教師の求人募集はまた徐々に増えてくることが予想されます。  そのため、就職の倍率が高くなってから勉強を始めるのではなく、ある程度の知識を今の内にしっかりと習得しておきましょう。  そうすることで、余裕を持って就職活動に専念できるだけではなく、オンラインを含めた授業スタイルを視野に入れた働き方をイメージすることができます。 こちらのブログ(コロナ禍の今だからこそ!! | KEC日本語学院 公式ブログ)も参考に、日本語教師が需要のある仕事として長く愛される職業であるためにも、コロナ禍に負けず立ち向かっていく必要があると言えます。  

日付2022/02/08/

疑問

日本語教師の仕事とは?給料が安い?働き方から平均年収まで徹底解説!

  日本語教師の仕事 日本に暮らす外国人も増え、生活の中で外国の方と接する機会も増えた昨今、日本語教師のお仕事に興味を持っている方もいるかと思います。しかし中には、「日本語教師の給料は安い」というお話を耳にしたこともある方もいるのではないでしょうか。「専門的な知識と、英語などの語学力が要求される場合もあるお仕事なのに、給料が安いなんて本当?」と思ってしまいますよね。ここでは、日本語教師の主な仕事内容と、「給料が安い」と言われるが実態はどうなのか、解説していきます。 日本語教師の仕事 まず、そもそも日本語教師の仕事とはどのようなものなのでしょうか?ここでは主な仕事内容と、働き方について解説します。 主な仕事内容 日本語教師のメインの仕事とはもちろん、外国人など、日本語を母語としない方に日本語を教えることです。国内外のスクールなどで、日本語の文法や発音、読み書き、会話を教える仕事ですね。 もちろん、ただ言葉を教えるだけではありません。日本語を勉強する生徒のバックグラウンドは様々ですが、日本に興味のある方や日本で生活する予定の方に指導をする場合が多くなるでしょう。それをふまえると、日本語だけではなく、幅広く日本のことを伝えることができれば良いですよね。例えば私たちが英語を勉強する時にも、英語圏の国の文化や生活、歴史などもふまえて学ぶことで、より関心が高まって学習意欲が向上したり、学習内容が定着しやすかったりしますよね。それと同じように日本語教師は、言葉だけでなく日本の文化や歴史、マナーなどを伝える仕事でもあります。 日本語を教える仕事である以上、主な仕事は「授業」ということになります。ですが、授業だけが日本語教師のお仕事という訳ではありません。当たり前のことですが、よい授業をするためには、相応の準備が必要になります。資料を用意したり、例文や練習問題を考えたり、より良い授業になるよう、入念な準備をしてから授業にのぞみます。また、授業外で生徒の質問に対応したり、テストや宿題のチェックをしたりといった仕事に加え、生徒の進路や悩みの相談に乗ったり、学校に雇われている場合には学校運営に携わる場合もあります。この辺りは、小中学校や高等学校の先生の仕事をイメージするとよいかもしれませんね。 日本語教師の仕事はきつい、という声もあるようです。日本語教師の詳しい仕事内容については、資格情報サイトを参照するとよいでしょう。     働き方(常勤・非常勤) 日本語教師の主な仕事は「授業」とその準備や授業外での対応、ということになりますが、働き方によって仕事内容は異なります。 日本語教師には、常勤の教師、非常勤の教師、派遣、フリーランスといった雇用形態があります。常勤の教師というのは、いわば「正社員」です。学校側と雇用契約を結び、月給制でお給料が支払われます。教師として日本語を教える仕事だけでなく、学校運営や教室運営など、授業外の仕事も任される場合が多く、より様々な仕事をこなす必要が生じます。 大学等での非常勤講師は、いわば「アルバイト」や「パート」に近い働き方と言えるでしょう。「1コマ〇〇円」というように、コマ単位や時間単位でお給料が支払われます。教室運営など、授業外のことに携わる機会は少ないようですが、それでも授業の準備や提出物のチェック等、授業に関わる仕事は全般的にこなす必要があります。 派遣の仕事は、一般企業に派遣されて、その企業で働く外国人に日本語を指導する、といったお仕事です。一般企業での指導となれば、教える側にも一定のビジネススキルが必要だったり、教える内容がビジネス用語をはじめとする高度な日本語だったりします。求められるスキルや授業内容のレベルが高い場合があるため、一定のキャリアが必要になるでしょう。 フリーランスの日本語教師は、もちろん企業に雇われるのではなく、自分でお仕事をし、直接報酬をもらう仕事です。教師としての仕事の場は様々ですが、自宅やオンラインでレッスンをしたり、カフェなど外部の場所を借りて指導したり、といった場合が多いようです。お仕事がなければもちろんお給料はないので、非常勤や常勤の教師として十分な経験を積んでからフリーランスとして働く方が多いようです。 日本語教師の仕事には、人によって様々な働き方があります。現役の日本語教師の方が投稿している口コミサイトや、ベテラン日本語教師のコラムなどを参考にしてみるのもいいでしょう。 日本語教師の給料は安いのか? ここまで、日本語教師の主な仕事内容について解説してきました。そんな日本語教師ですが、ずばり、お給料は安いという話は本当なのでしょうか?結論から言えば、「安い」と言わざるを得ないようです。 平均年収 まずは、日本語教師の年収についてご紹介します。こちらは常勤と非常勤の二種類をご紹介します。 日本語教師の情報サイトや年収情報サイトなどを参考にしたところ、常勤の日本語教師の平均年収はおよそ350万円程度です。学校によって異なるようですが、国内の学校で雇われる常勤講師の場合には、およそ300万円~400万円と考えてよいでしょう。日本人の平均年収に比較すれば「安い」と言える額でしょう。 常勤の教師の中でも、国内の大学で雇用される場合には、比較的高い収入が見込めるようです。とは言え、大学の常勤教師として雇用されるためには、学士だけではなく、修士や博士の学位が必須となる場合がほとんどのため、ハードルは高いと言えます。学生の方は特に、大学選びも重要になってくるかもしれません。進学情報サイトでは、日本語教師になるためにおすすめの大学なども紹介されています。 非常勤の場合には賞与等がなくなるため、さらに低くなります。非常勤の日本語教師の平均年収はおよそ150万円~200万円程度のようです。中には50万円に届かない方もいるようですね。つまり、非常勤の日本語教師の場合は、かけもちで複数の授業を担当するか、他のアルバイト等と合わせて収入を維持する必要があるということです。高度なスキルや資格を持っていても、経験が浅い場合は非常勤講師からはじめ、キャリアを積んで常勤のポストを目指す、という方が多いようです。   海外の常勤日本語教師の収入 国内と海外で、日本語教師の収入には若干の差があります。海外での常勤の日本語教師の求人は、東アジアと東南アジアが多いようです。反対に、欧米圏での求人は少なく、求められるキャリアや学歴など、ハードルが上がるとされています。 海外の常勤日本語教師の収入は、年収に換算するとおよそ150万円~200万円程度とされ、同じ常勤でも日本国内で働く場合よりも低くなる傾向にあるようです。とはいえ、日本より物価が低い土地も多いため、日本での暮らしよりも楽な場合も多いようです。少なくともその国での暮らしには困らない程度の収入は得られるようですね。 国内と海外の待遇の違いについても、日本語教師を養成する学校の情報を参考にするとよいでしょう。   1コマあたりのお給料の相場 ここでは、非常勤講師の収入のベースとなる、授業1コマあたりのお給料の相場についてご紹介します。 1コマ45分の授業とした場合、平均でおよそ1500円~2000円程度とされています。時給に換算するとおよそ2000円~2500円ほどと、一般的なアルバイトに比べるとかなり高いと言えるでしょう。 しかし、非常勤講師の受け持つコマ数は人によって異なり、数が少なければもちろん収入は限られます。例えば、1コマ2000円で1日4コマ授業をし、それが週に3日あったとすると、月収は2000(円)×4(コマ)×3(日)×4(週)=96000円となります。とても生活できる額ではありませんよね。やはり先ほどもお伝えしたように、複数の非常勤先をかけもちしたり、他のアルバイトで補ったりといった仕方で生活している人が多いようです。 非常勤の厳しい事情として、大学の夏休みなど、生徒に授業がない期間は収入もない、ということがあります。また準備等、授業外での労働時間を含めると、実働時間が1コマあたりの給料に見合わない、という不満も見られるようです。加えて、非常勤の仕事は常勤とは異なり福利厚生なども整っていない場合もあるため、そのあたりも不安なポイントではあります。     総評:日本語教師の給料は安い 総評として、日本語教師の給料は「安い」と言わざるを得ないでしょう。国内で常勤の場合でも350万円程度と、日本人の平均年収に比しても高いとは言えず、コマ数の限定された非常勤講師の場合には複数の収入源を確保する必要があります。また、現役の日本語教師へのアンケート結果によれば、 もちろん、収入は国や雇用先によって異なる部分が大きく、当人のスキルやキャリアにも大きく左右されます。一概には言えませんが、特にキャリアの浅いうちは収入面で苦労する場合が多いと言えるでしょう。日本語教育のプロによる記事や、日本語教師を養成する学校の情報ものぞいてみるのをおすすめします。   まとめ 日本語教師の仕事とお給料について解説してきました。 日本語教師の仕事は授業だけではなく、その準備やテスト・宿題のチェックなどに加え、学校や教室運営など、意外と多岐にわたっていることがお分かりいただけたかと思います。その仕事内容は働き方や雇用形態にも左右されるため、一概には言えませんが、授業だけできればいい、というものではありません。 また収入面については、日本語教師のお給料は安い、と言わざるを得ないようです。特に非常勤の場合はそれだけで生活していくのが難しい額の収入しか見込めません。自分のスキルの向上やキャリアアップ、働く場所など、安定した収入を得るためには検討しないといけないことが沢山あります。自分に合った働き方や、自分の目指すキャリアを視野に入れて検討すると良いでしょう。  

日付2022/02/08/

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コロナでの日本語教師の仕事は?今後どうなる?今すぐやるべきスキルアップ策!

コロナ禍で様変わりしてしまった社会情勢。 日本語教育の現場も大きく打撃を受けました。 日本語教師になりたいと思っている人も、いま日本語教師をしている人も、今後の日本語教師の先行きに不安を感じるのは当然です。 今回はそんな不安を少しでも解消すべく、コロナ禍での日本語教育の現場、日本語教師の仕事の今後、今からやるべきスキルアップについてご紹介します。   コロナ禍の日本語教育の現場 外国人留学生・労働者の入国制限 2019年末から始まったコロナウイルスの感染拡大は、感染者数の増加と昇降状態を繰り返しながら、2021年現在も続いています。 引用ーーー ”外国人を顧客としている会社はこのコロナ禍でかなりの苦戦を強いられているですが、日本語学校をはじめ日本語教育機関(大学も含む)も全く同じ状況です。パスポートもビザも準備できているけれど、留学生が日本に入国できない、のです。” 「コロナ禍の外国人と日本語学校」より 日本国内での日本語教師の雇用は、こうした留学生や外国人労働者を生徒に持つ日本語学校がメインのため、日本語教師の雇用崩壊が叫ばれた時期もありました。 2021年4月22日に、日本語教育機関関係6団体《(一財)日本語教育振興協会 (一社)日本語学校ネットワーク (一社)全国各種学校日本語教育協会(一社)全国日本語学校連合会 全国専門学校日本語教育協会 (一社)全日本学校法人日本語教育協議会》によってまとめられた、「コロナ禍における日本語教育機関の 窮状と支援のお願い」では 引用ーーー ”• 昨年に引き続き相当数の日本語教師の雇用が失われる • 高いスキルを持つ日本語教師であっても、一度失職すると、二度と戻らない 優秀な教師の失職 ↓ 後進の育成体制も失われる ↓ 我が国の外国人受け入れ体制に大きな傷跡を残す” コロナによって日本語教師の多くが失職してしまうと、この先の日本語教育の現場が成り立たないと注意喚起がなされました。 「一般財団法人日本語教育振興協会 令和2年度 事業報告」では、 新型コロナウイルス感染症への対応がまとめられ、全国の日本語教育機関へコロナについての情報の発信、関係省庁や各政党等に日本語教育機関の次の要望事項を説明するなどの対応がとられました。 日本語学校も経営難に陥り、常勤講師の離職、非常勤講師やフリーランスは仕事自体がなくなるなど、多くの人が生活難を経験する事態となりました。 これは日本語教育の場だけでなく、他の業界でも同じ状況となりました。   入国制限の緩和 入国制限は2021年11月に段階的緩和措置がとられ、仕事や留学での日本への入国が一部可能になりました。 ”皆様もご存知の通り、2019年末の新型コロナウイルス(COVID-19)の発生により、世界的に移動が制限され、日本留学を希望する多くの外国人の皆様が日本に入国できなくなりました。 しかし、ようやく2021年11月8日より入国制限が緩和されたことに加え、在日外国人の日本語教育需要が増加しています。” 「日本語教師とは?日本語教師になる方法」より ※2021年12月現在段階的措置の一時停止が行われていますので、詳しくは「外務省 国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について」をご参照ください。   日本語教師の仕事は減り続ける? コロナによって激減してしまった日本語教師の仕事ですが、今後も減り続けるのでしょうか? 日本語教師は、外国人の学習者に日本語を教えることが仕事です。 そのため、日本への留学や就労を希望する人、日本語の習得を望む人がいれば、まだまだ人気のある仕事といえます。 日本政府の方針や、海外での需要、オンライン教育の発展を考えると、今後も需要が減り続けるというのは悲観しすぎかもしれません。 その理由を個別に見ていきましょう。   日本政府は外国人労働者の受け入れを続ける 引用ーーー ” 平成 31 年4月から,新たな外国人材の受入れ制度(在留資格「特定技能1号」 及び「特定技能2号」)が開始され,今後も在留外国人の増加が見込まれる中で, 外国人を日本社会の一員として受け入れ,外国人が社会から孤立しないように するためには,日本語を習得できるようにすることが極めて重要である。我が国 に在留する全ての外国人が日本社会で生活していく上で必要となる日本語能力 を身に付け,教育・就労・生活の場でより円滑に意思疎通できる環境を整備する ため,学習目標を明確化するとともに,日本語教育の更なる充実が求められてい る。” 日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針 令和2年6月23日 閣議決定より   引用ーーー ”長期的な視野で考えれば、日本の少子高齢化は改善される見込みは低く、 外国人就労者の需要は従来の推察通り増していくでしょう。 また、オンラインでの授業スタイルが定着してきており、 自宅から海外の日本語学習者に向けて日本語教育をおこなう新たな選択も広がりつつあります。” 「全養協こぼれ話「日本語教師の現状と今後について」より 日本全体でみると、人口減少改善に即効性のある方法はなく、経済社会を維持するためには労働者の確保は必須です。 日本の国策として、今後も外国人労働者の受け入れは継続する方針です。 日本で働く外国人労働者が増える以上、企業内で外国人の社員に日本語研修を行う日本語講師や日本語学校の教師は、これからも必要とされる仕事といえます。   海外でも日本語教師は需要あり ”中国国内では日本語教師募集のお知らせが頻繁にあります。上海や北京にももちろん求人はありますが、地域にこだわらなければさらにチャンスが広がるでしょう。基本的に大学卒業の経歴があれば、中国の大学で日本語教師として学生に教えることができます。コロナ禍だからといって減少傾向ではありません。実はコロナ禍の前から中国ではどの大学でも日本語教師不足です。日本人不足によって日本人と実際に話した経験がない学生も沢山いて、北京や上海以外の地域では、日本人が1人しか居ないことも。そのような地域に行ったなら、現地の人々はとても歓迎してくれます。しかし、その状況に天狗にならず、地道に日本語教師として基礎を固めていきましょう。” 「中国の日本語教育事情~20年の教師としてのキャリアとコロナ禍の現状」より 日本だけでなく海外にも、日本語教師として働ける場所はたくさんあります。 中国や韓国、台湾、インドネシア、オーストラリアなどは、コロナ以前から日本語学習者が多い地域ですし、コロナ収束以降は日本語教師の需要も再度高まっていくと予想されています。   働き方の多様化 コロナがもたらした災厄は大変なものでしたが、その結果オンラインでの働き方が加速しました。 これは日本語教師にとってもメリットといえます。 引用ーーー ”国内で主な勤め先となるのが、日本語を教える専門スクールや高等教育機関への進学を主な目的とする日本語学校です。また、学生の国際交流や留学サポートなどを行う大学の留学センターで、外国人留学生に対して指導を行う仕事もあります。” ”ほかには、外資系企業の外国人ビジネスパーソンを相手に、日本語レッスンを行う仕事もあります。” ”さらに、インターネットの普及により、Webカメラを使ったオンラインでの個人レッスンも増えています。レッスンの場所も時間も自由に選べるため、働きやすい形態です。”「ユーキャン・国内での日本語教師の仕事」より ”2013年以降、右肩上がりで増加していた日本国内の在留外国人数ですが、新型コロナウイルスの影響により、残念ながら直近の人数は一時的に減少しました。 しかし、例えばTCJでは、2020年4月よりハイブリッド形態(登校とオンラインを任意に選択可能)にリニューアルした在日外国人専用の日本語学習コースにおいて、現在までに累積250名を超える新規学生が入学されました。” 「日本語教師とは?日本語教師になる方法」より 今まで日本国内では、教師は日本語学校に出勤して、そこに集まっている生徒に対して直接授業を行うという形式がほとんどでした。 しかしコロナによって、ビジネスミーティングや大学の授業もオンラインで行われるようになり、通信講座や各種授業もオンラインに特化しているところが増えています。 感染のリスクを避けて自宅で学習できる、自宅で仕事をできるというのは、日本語教師にとっても外国人の学習者にとってもメリットが多く、オンライン化は今後さらに一般的なものになっていくでしょう。   コロナがもたらしたキャリアについての意識の変化 ”株式会社ビズリーチが2020年4月に会員に対して行った調査(有効回答数517)によると、 「新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、 自身のキャリア観に変化があったか」という問いに対して56%が「変化があった」と回答し、うち92%が「企業に依存せずに自律的なキャリア形成が必要」と回答しています。  Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)を考えざるを得ない時代の中で、コロナをきっかけに、自律的なキャリアを考え始める人が増えているようです。 ” 「VUCA時代に注目される日本語教師資格」 すでに日本語教師として働いている人は実感があるかもしれませんが、日本語教師はもともと、自律的なキャリア形成を行ってきた職業です。 留学生に教えるのか外国人就労者に教えるのか、場面に応じて求められるスキルも変わりますし、時代によっても教える内容は変化していきます。 日本語教師はそうしたケースに応じて指導方法を変え、キャリアを育ててきました。 また、本業で仕事をしながら副業やボランティアで日本語教師をする、フリーランスとしてオンラインで教室を持つなど、パラレルキャリアの構築にも有利な仕事なのです。 こうしたキャリア形成の考え方が身についていれば、コロナ禍での変化にも十分に対応していけるでしょう。   今すぐやるべきスキルアップ 今のうちに日本語教師の資格を取る 街を見渡せば、少しずつ人通りも回復に向かっている日本。 これから入国制限の解除が進めば、日本語教師の不足を補うために募集・採用枠も増える見込みです。 引用ーーー “コロナが終息へ向かうと、以前の様に日本語教師募集求人がかなり増えてくると予想されます。そうなってから資格取得に向けての勉強を始めると時間がかかりますよね。 今勉強を開始し、資格を取得しておいて、終息へ向かう頃にはすぐに万全の態勢で就職活動に取りかかれるように今準備を始めておくのが賢明ですね。” 「KEC日本語学院 公式ブログ」より これから日本語教師になりたいと考えているのであれば、今のうちに日本語教師の資格をとっておくのがおすすめです。 日本語教師の需要が回復した時に、スムーズに仕事を始めることができるでしょう。 「アルファ国際学院」のようにオンライン講座を行っているところであれば、コロナ禍でも日本語教師の資格を取得することができます。 また、日本語教師の資格をとっておけば、オンラインで自分で仕事をするという選択肢も増えます。   オンライン日本語教師にチャレンジしてみる 引用ーーー ”オンライン日本語教師は、基本的には教員免許や日本語教育に関する資格を持っていなくてもできる仕事です。オンライン日本語教師のなかには、サイトに登録して本業とかけ持ちしている人も少なくありません。そのうち、資格を持たずに教えている人も多数います。” ”オンライン日本語教師は、資格や教えた経験がなくてもできるため、はじめやすい仕事です。インターネット環境とオンライン通話のできるパソコンなどの機器があれば、好きな場所で講師活動ができます。” 「にほんご日和」より 日本語教師の資格は国家資格ではなく民間資格なので、今のところは何も資格がなくても、日本語教師をすることができます。 今後国家資格にする動きはあるものの、具体的な時期は決まっていません。 日本語学校では、採用時に日本語教師資格保有者を条件としていることが多いのですが、オンラインの場合は資格不要で仕事をすることができます。   引用ーーー ”オンライン日本語教師になっても、誰もがコンスタントに仕事が取れるわけではありません。仕事があるかどうかは、講師自身のティーチングやコミュニケーションのスキルに大きく左右されます。” 「にほんご日和」より   とはいえ、「仕事をすることができる」のと「仕事ができる」というのは全く別物です。 日本語を日本語で教えるには、日本語に関する知識はもちろん、外国人の学習者にわかりやすい授業を行うというスキルが求められます。 その結果上記の引用にあるように、オンライン上で仕事を取れる人と、仕事を取れない人という差が現れます。 これから活発になると予想されるオンラインでの日本語教育ですが、日本語教師の資格を保有しているというのは強みになります。 早めに参加してオンライン指導経験を積んでおくのも、これからの日本語教師人生で役立つ経験となるでしょう。   コミュニティで情報収集する 小さな不安も一人で抱えていると、だんだんと大きくなってしまいます。 自分の知っている情報や感覚だけでは、こうした不安を解消することは難しいので、多くの人と情報交換をしましょう。 同じ職場の人と話をすることも大切ですが、立っている場所や条件が同じだと、不安や愚痴を話すだけになってしまうことも。 違うコミュニティに参加することで、新しい仕事に出会えたり、現状を打破するいい方法が見つかるかもしれません。 「大谷書店」は、日本語学習者のためのテキストや問題集を取り扱う書店です。 これから日本語教師を目指す人や、現役の日本語教師の人が使う専門書、視聴覚教材などを豊富に揃えています。 大谷書店では、アルバイト支援やシンポジウムの開催など、日本語教師のサポートもしています。 実用書や参考書を見に行った際には、こうした集まりに参加してみるのもいいでしょう。 近くにこうしたコミュニティがない場合は、オンラインイベントを活用しましょう。 「日本語教師お仕事報告会・コロナ禍の日本語学校」では、コロナ禍での授業形態、学校の対応、オンライン授業のメリット・デメリット、苦戦したことなど、実際の現場での体験を共有しています。 コロナ禍でオンラインでの交流が後押しされ、日本語教師同士での意見交換や情報交換も盛んになっています。 こうしたコミュニティに参加することで、コロナ禍・コロナ禍以降の働き方について、新しい発見を得られるかもしれません。   まとめ コロナによって大きく変化した社会ですが、一般企業も日本語教師も同じく、その変化に対応していかなければなりません。 オンライン化がさらに進むと、人を必要としない仕事も増えていきますが、人と人とのコミュニケーションは機械では代替できないものです。 日本語教師の仕事の本質は、言語が異なる人に日本語でのコミュニケーション方法を伝えること。 これからのコロナの状況がどう変化したとしても、日本語や日本の文化を学びたい人とつながることができれば、日本語教師として仕事をしていくことは十分に可能です。 日本語学校で教壇に立つことはもちろん、日本にいながら世界の外国人の学習者に日本語を教えることもできます。 これからの働き方に目を向けて、充実した日本語教師生活を送りましょう。

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