独学に関する日本語教師転職記事MEDIA

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日付2024/07/29/

資格

日本語教師の国家資格を独学で取得する方法とは?勉強のコツを紹介

日本語教師の国家資格である「登録日本語教員」って…独学で取得できるの? このような疑問にお答えします。 この記事では、日本語教師の国家資格『登録日本語教員』を独学で取得する方法について解説していきます。後半部分では「効率よく勉強するためのコツ」や「独学のメリット・デメリット」をご紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、日本語教師の資格が“国家資格化された背景”について知りたい方は「日本語教師の国家資格「登録日本語教員」とは?取得方法や注意点を紹介!」をご覧ください。 【目次】 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|そもそも登録日本語教員とは? 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|登録日本語教員の取得方法 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学で取得できるの? 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|日本語教員試験の難易度は? 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|効率よく勉強するためのコツを紹介 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のメリットとは? 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のデメリットとは? 日本語教師の国家資格を独学で取得するには|日本語教師への転職を考えている方へ     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|そもそも登録日本語教員とは? 登録日本語教員とは、日本語教育機関で日本語を教えるための資質・能力を確認し、証明するための国家資格です。簡単に言えば、日本語教師の国家資格になります。登録日本語教員は、文部科学省から認定を受けた「認定日本語教育機関」で働く際に必要な資格。そのため、認定日本語教育機関での勤務を検討している方は、登録日本語教員の取得をご検討ください。なお、登録日本語教員に関する法律「日本語教育機関認定法」は、2024年4月から施行されています。したがって登録日本語教員は、2024年4月から国家資格として認められています。詳しくは「文部科学省の公式サイト」をご覧ください。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|登録日本語教員の取得方法 登録日本語教員を取得するためには、「日本語教員試験に合格する」「実践研修を修了する」「文部科学省に登録を申請する」という3つの要件をクリアしなければなりません。順番に解説していきます。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|登録日本語教員の取得要件1】日本語教員試験に合格する 日本語教員試験は、2024年(令和6年)4月1日から導入される日本語教師の国家資格「登録日本語教員」の取得に必要な試験です。登録日本語教員を取得するためには、まず「日本語教員試験」に合格する必要があります。日本語教員試験には「基礎試験」と「応用試験」の2種類があり、どちらの試験にも合格する必要があります。ただし、登録日本語教員養成機関の実施する日本語教員養成課程を修了した方は、日本語教員試験の基礎試験が免除されます。したがって「応用試験」のみ受験となります。「日本語教師の国家資格は独学で取得できるのか?未経験の場合の取得方法は?」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|登録日本語教員の取得要件2】実践研修を修了する 登録日本語教員を取得するためには、認定日本語教育機関において実践研修を修了する必要があります。実践研修とは、実際に外国人に日本語を教える教育実習のことです。実践研修は、以下のいずれかに該当する者が受講することができます。 ①日本語教員試験の基礎試験に合格した者 ②登録日本語教員養成機関の養成課程を修了した又は修了見込みの者 なお、一定の要件を満たす場合には「実践研修」が免除されます。例えば「現職者のうち民間試験に合格した者(昭和62年4月1日~平成15年3月31日の間に実施された日本語教育能力検定試験に合格)」は実践研修が免除されます。詳しくは「日本語教師の仕事は今、大変革期!国家資格化でココが変わる」をご覧ください。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|登録日本語教員の取得要件3】文部科学省に登録を申請する 最後に、文部科学省で「登録日本語教員」の登録をすれば終了です。なお、登録日本語教員の登録申請は、令和6年度から随時整備されるウェブサイト「日本語教育機関認定法ポータル」を通じて行う予定です。詳しくは「文化庁のホームページ」をご覧ください。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学で取得できるの? 日本語教師の国家資格である「登録日本語教員」は、独学でも取得できます。ただし、独学で日本語教員試験に合格した後、別途、登録実践研修機関で実践研修(実習)を行うことが必須となりますので、ご注意くださいね。日本語教員試験は事前に学習計画を立て、教科書やオンラインの学習リソースを活用することで、しっかりと試験に備えることができます。また、現在、文部科学省の公式サイトで「令和6年度日本語教員試験の出題内容及びサンプル問題」が公開されています。試験対策を万全にするためには、最新の出題内容とサンプル問題をチェックすることが重要です。したがって、令和6年度の日本語教員試験を受験する方は、出題内容とサンプル問題を必ずチェックしてください。公式サイトに掲載されている出題内容やサンプル問題を利用して、試験の形式や傾向を把握し、自分の弱点を補強しましょう。日本語教員試験の出題内容とサンプル問題については「文部科学省の公式サイト」をご覧ください。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|日本語教員試験の難易度は? 日本語教員試験の難易度は、まだ公開されていません。そのため、具体的な難易度について詳細に説明することはできませんが、「令和6年度日本語教員試験の実施要項」をもとに、ある程度の目安をお伝えすることは可能です。以下、文部科学省の公式サイトに掲載されている「令和6年度日本語教員試験実施要項」の内容です。   【試験の構成】          試験時間        出題数         出題形式       配点 基礎試験       120分          100問      選択式         1問1点                                 (計100点) 応用試験       聴解:50分     聴解:50問     選択式         1問1点           (休憩)     読解:60問                (計110点)          読解:100分   【出題範囲】 「登録日本語教員 実践研修・養成課程コアカリキュラム」(令和6年3月18日 中央教育審議会生涯学習分科会日本語教育部会決定)の養成課程コアカリキュラムに おける必須の教育内容から出題。   【試験実施期日】 2024年11月17日(日)   【合格基準】 ①基礎試験 必須の教育内容で定められた5区分において、各区分で6割の得点があり、か つ総合得点で8割の得点があること。 ②応用試験 総合得点で6割の得点があること。 ※基礎試験、応用試験とも、年度ごとの難易差等により合格基準の調整を行うことがある。   「基礎試験」「応用試験」ともに、およそ60%以上の得点が必要とされています。したがって、日本語教員試験の合格ラインは、およそ60%以上と言えます(基礎試験は総合得点で80%以上)。また、「基礎試験」「応用試験」ともに、記述式の問題はなく、全て選択式の問題で構成されています。そのため、受験者は各問題に対して最適な選択肢を選ぶ形式となります。選択式の問題は、記述式の問題に比べて回答がしやすいです。したがって、比較的容易な試験だと考えられます。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|効率よく勉強するためのコツを紹介 ここでは、「効率よく勉強するためのコツ」を紹介していきます。独学で登録日本語教員の取得を考えている方は、ぜひ以下の勉強法を参考にしてくださいね。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ1】試験の概要を把握する 効率よく勉強するためのコツ1つ目は『試験の概要を把握する』です。まずは、試験の概要を把握することから始めてください。試験の範囲や各科目の比重、出題形式を理解することで、無駄なく計画的に学習を進めることができます。そのため、学習効率が格段にアップします。出題範囲を把握し、優先順位をつけて取り組むことで、効率的に知識を身につけることができるでしょう。「独学で日本語教師を目指すにはどうすればいい?」や「日本語教師になる勉強の始め方!資格の種類と取り方を5ステップで解説」、もしくは「独学10ヶ月での合格体験記」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ2】学習計画を立てる 効率よく勉強するためのコツ2つ目は『学習計画を立てる』です。試験日から逆算して学習計画を立てることは、時間を有効に活用し、焦らずに準備を進めるための鍵です。まずは、試験日までの期間を確認し、大まかにどのくらいの時間を勉強に充てることができるかを見積もってください。そして、各科目ごとに必要な学習時間を算出し、日々のスケジュールに組み込んでいきましょう。試験日から逆算した計画を持つことで、最後まで集中力を切らさず、効率的に勉強を続けることが可能となります。なお、計画には柔軟性を持たせることが重要です。途中で予期せぬ出来事があっても、すぐに修正できるよう、余裕を持たせたスケジュールを作成しましょう。「日本語教師の資格を独学で取得する方法とは?おすすめの書籍も紹介」や「独学は可能?日本語教育能力検定試験に合格するための学習法・学習時間を徹底解説」、もしくは「日本語教師資格が取得できる日本語教育能力検定試験とは?難易度や合格率、勉強方法について解説」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ3】基礎・基本をしっかりと理解する 効率よく勉強するためのコツ3つ目は『基礎・基本をしっかりと理解する』です。基礎・基本の理解は学習の土台となります。基礎がしっかりしていないと、応用問題に取り組む際に苦労します。したがって、まずは、教科書や参考書で基礎的な概念をしっかりと押さえてください。基礎を理解することで、複雑な内容だけでなく、応用的な問題にも対応できるようになるでしょう。「日本語教師「資格」の「難易度」は?」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ4】反復学習で知識を定着させる 効率よく勉強するためのコツ4つ目は『反復学習で知識を定着させる』です。知識を長期的に保持するためには、繰り返し学習することが欠かせません。反復学習は、短期記憶を長期記憶に変える最も効果的な方法です。したがって、知識が定着するまでは練習問題を繰り返し解いてください。時間をかけて何度も繰り返すことで、知識は深く定着し、試験本番でもしっかりと活用できるようになるでしょう。「40代主婦が独学4か月で日本語教育能力検定試験に合格した勉強法を紹介」や「日本語教育能力検定試験に合格するための勉強法と勉強時間を紹介!」、もしくは「独学2か月で日本語教育能力検定試験に合格した話」や「独学3ヶ月で合格できるか適性診断方法」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ5】気が散るものをすべて取り除く 効率よく勉強するためのコツ5つ目は『気が散るものをすべて取り除く』です。スマートフォンの通知音や振動は注意を引き、勉強のリズムを乱す原因になります。したがって、勉強中はスマホをサイレントモードにしたり、別の部屋に置いたりして、意識的に使用を控えるようにしてください。集中力を維持するためには、勉強環境を整えることが重要です。あらかじめ気が散るものを排除し、集中力を高めることで、効率的な学習を実現できるでしょう。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ6】スキマ時間を有効活用する 効率よく勉強するためのコツ6つ目は『スキマ時間を有効活用する』です。スキマ時間を効果的に使うことで、勉強時間を増やし、全体の学習効率を高めることができます。したがって、試験に合格したい方は、通勤時間や待ち時間などのスキマ時間を有効活用してください。日常の中で生まれるスキマ時間を見逃さず、有効に活用することで、効率的に学習できるでしょう。   【日本語教師の国家資格を独学で取得|効率よく勉強するためのコツ7】日本語教員試験の出題内容及びサンプル問題を解く 効率よく勉強するためのコツ7つ目は『日本語教員試験の出題内容及びサンプル問題を解く』です。上述した通り、現在、文部科学省の公式サイトで「令和6年度日本語教員試験の出題内容及びサンプル問題」が公開されています。これらの問題を活用することで、試験の形式や内容に慣れることができ、効率的な学習が可能になります。したがって、まずは出題内容を詳細に確認し、どのような分野やトピックが重視されているのかを把握してください。サンプル問題を解くことは、自分の現在の理解度を測る絶好の機会です。実際の試験形式に慣れることで、試験本番でも緊張せずに回答できるでしょう。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のメリットとは? ここからは、「独学で登録日本語教員の取得を目指すメリット」をご紹介していきます。   【日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のメリット1】自分のペースで勉強できる 登録日本語教員を独学で取得するメリット1つ目は『自分のペースで勉強できる』です。独学の場合、自分のスケジュールに合わせて学習時間を調整することができます。そのため、理解が追いつかない部分をじっくりと取り組むことが可能です。独学での学習では、クラスに参加するよりも、自分の学習リズムに合わせて進めることができるため、効率的に学習を進めることができるでしょう。「【独学で日本語教師に】おすすめのテキスト&通信講座を一挙紹介|メリット&デメリットも」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のメリット2】大きな達成感が得られる 登録日本語教員を独学で取得するメリット2つ目は『大きな達成感が得られる』です。独学での学習では、自己管理能力や継続力が試されます。そのため、独学で試験に合格すれば、大きな充実感を味わうことができます。独学での資格取得は、自信を深めることができるため、自己成長に繋がるでしょう。   【日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のメリット3】費用が節約できる 登録日本語教員を独学で取得するメリット3つ目は『費用が節約できる』です。独学での学習では、スクールに支払う費用が不要です。また、基本的に自宅で学習するため、交通費も抑えられます。そのため、スクールに通うよりも費用面での負担が少なく済みます。「日本語教師は独学で目指せる? 必要な資格やおすすめの本」でも同様のことを伝えています。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のデメリットとは? 続きましては、「独学で登録日本語教員の取得を目指すデメリット」をご紹介していきます。   【日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のデメリット1】教材を自分で用意しなくてはいけない 登録日本語教員を独学で取得する独学のデメリット1つ目は『教材を自分で用意しなくてはいけない』です。スクールでは、カリキュラムや必要な教材が整備されており、学習者はそれを利用することができます。しかし、独学の場合は自分で教材を集めたり、購入したりする必要があります。教材の選定には時間と労力がかかるため、学習の進捗に影響を及ぼすことがあります。したがって、独学のデメリットだと言えるでしょう。「独学で挑戦!|日本語教育能力検定試験の成功メソッドを解説!」でも同様のことを伝えています。   【日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のデメリット2】質問できる相手がいない 登録日本語教員を独学で取得する独学のデメリット2つ目は『質問できる相手がいない』です。独学での学習では、理解できない点が生じた際に、質問できる指導者が身近にいないことが課題です。スクールであれば、教員や同僚とのコミュニケーションを通じて即座に解決策を見つけることができますが、独学の場合では、そのようなサポートがありません。したがって、疑問が生じた場合は、理解が深まらずに学習が停滞するリスクがあります。このような理由から、質問できる相手がいない点は独学のデメリットだと言えるでしょう。   【日本語教師の国家資格を独学で取得するには|独学のデメリット3】学習計画を自分で立てないといけない 登録日本語教員を独学で取得する独学のデメリット3つ目は『学習計画を自分で立てないといけない』です。独学での学習では、自分自身で学習計画を立てる必要があります。学習計画を立てる際には、試験の内容や自分の理解度を考慮し、適切なスケジュールを設定する必要があります。したがって、想像以上に時間や労力を要します。学習計画を自分で立てることは、自己管理能力を高める良い機会でもありますが、計画通りに進まないこともありますので、デメリットだと言えるでしょう。     日本語教師の国家資格を独学で取得するには|日本語教師への転職を考えている方へ 日本語教師への転職を考えている方には、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントを活用すると、転職に関するアドバイスだけでなく、「履歴書の作成」や「面接の練習」なども行ってくれます。また転職エージェントには、求人サイトには掲載されていない「非公開求人」が存在するため、競争率が低い「優良企業の求人」を紹介してくれるかもしれません。日本語教師への転職を成功させるためにも、ぜひ転職エージェントを活用しましょう。なお、当サイトは日本語教師に特化した転職支援サービスです。希望条件に沿った求人情報を提供するだけでなく、丁寧なカウンセリングを通じてあなたの強みや適性を見極め、ぴったりの求人をご紹介しています。日本語教師への転職を希望する方は、ぜひ「会員登録」からご相談ください。教育業界での新たなキャリアに向け、一緒に歩んでいきましょう。

日付2022/08/02/

独学

日本語教師の資格は独学でも取れる?習得する方法をご紹介!

日本語教師の資格は独学でも取れる?習得する方法をご紹介!   日本語教師の資格取得を目指す方の中には、さまざまな理由から独学で日本語教師の資格の勉強をしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし実際に独学で日本語教師の資格は取れるのか、何を勉強したらいいのか漠然とした不安を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は日本語教師の資格を独学で習得する方法をご紹介します。日本語教師の資格取得に向けて何から始めたらいいのかわからない、独学で勉強したいという方はぜひ参考になさってください。   独学で日本語教師になるためには何をどう勉強するべきか   日本語教師は一体どのようにしたらなれるのでしょうか。2021年の時点では日本語教師の国家資格は存在せず、資格を持っていなくても日本語を教えることはできます。しかし日本語学校、日本語教育機関で日本語教師として働くためには、一般的に以下の3つの条件のいずれかに当てはまることが採用条件とされているのが今の現状です。 -------------------------------------------------------------------- 1.大学で日本語教育の主専攻または副専攻を修了する 2.420時間の日本語教師養成講座を修了する 3.日本語教育能力検定試験に合格する -------------------------------------------------------------------- これらの条件の中から日本語教育能力検定試験に合格し資格を取ることが、日本語教師を独学で目指す方法となります。大学や特別な講座を修了していなくても日本語教師を目指したい方は、日本語教育能力検定試験の資格取得のための勉強を行いましょう。   日本語教育能力検定試験に独学で合格するためには 日本語教師を独学で目指す場合、日本語教育能力検定試験の資格取得が必要ということが分かりました。では独学で試験に合格するにはどのくらいの勉強時間と知識、対策が必要なのでしょうか。 日本語教育能力検定試験は年1回、毎年10月に全国7都市で開催されています。 JEES公益財団法人「日本国際教育支援協会」の調査(引用:JEES公益財団法人日本国際教育支援協会)によると令和2年度の応募者は11,316人、そのうち合格者は2,613人で合格率は23%でした。昭和62年から現在までの合格率は17%から26%の間で推移しており、日本語教育能力検定試験の合格率は低く、難易度が高い試験といえます。 日本語教師の資格を独学で取得するのに必要な時間は早い方で3ヶ月、しっかりと取り組む場合の学習期間の目安は約6ヶ月〜1年程です。日本語教育能力検定試験は試験Ⅰ、試験Ⅱ、試験Ⅲの3つの試験から構成されており、幅広い試験範囲に対して対策をする必要があります。 独学で日本語教師の資格習得を目指す方には転職やキャリアアップを目指す社会人、またこれから働きたいと考えている主婦の方は多いのではないでしょうか。 仕事や家事育児で忙しい時間の合間をぬって試験の勉強をするのは簡単なことではありません。 実際に日本語教師の試験に独学で合格された方々の声をまとめた記事によると日本語教育の市販のテキストで知識を得て、過去問題集を使い過去の試験の傾向を知り対策しています。 実際にフルタイムの社会人として働きながら、たった4ヶ月で日本語教育能力検定試験に合格した方が独学での勉強法を紹介した記事も参考になるのでぜひチェックしてみて下さい。   独学で日本語教師の資格を取得するメリット・デメリット いざ日本語教師の試験合格を目指そうと思った時、独学で勉強するメリット、デメリットはそれぞれどのようなものか見てみましょう。   独学で資格の勉強をするメリット① 費用を抑えられる 独学で日本語教師の資格の勉強をする最大のメリットは、お金をかけずに資格を取れるという点でしょう。日本語教師になるための日本語教師養成講座を受講する場合、約40〜50万円の費用が必要です。しかし独学で勉強する場合、テキストや過去問題集などの教材を購入する費用と受験料で数万円しかかかりません。 金銭的に余裕がない方でも自分の努力次第で日本語教師を目指せるのが独学のメリットです。   独学で資格の勉強をするメリット② 時間や場所の自由度が高く自分のペースで手軽に始められる 独学で資格取得を目指す場合、いつでもどこでも勉強することができます。移動時間や寝る前の数時間など隙間時間に自分のペースで進められるので、仕事が忙しい社会人や家事育児に追われている主婦の方にはぴったりの勉強法といえます。 また通学の必要がないので海外在住の方や出張が多い方、近くに受講できる学校がない方でも問題なく学べるのが独学のメリットです。   独学で資格の勉強をするデメリット① モチベーションの維持など自己管理が必要 独学で勉強をするのは自由度が高い半面、モチベーションの維持が大切になります。 またカリキュラムがないため、10月の試験に向けて具体的にいつ頃、どの範囲を勉強していくかスケジュールを立てて計画的に勉強する必要があります。どのように計画を立てたら良いのかは、一日に取れる勉強時間や勉強のペースに個人差はありますが、「日本語教育能力検定試験」独学10ヶ月での合格体験記では実際に独学で合格した方の10ヶ月のスケジュールが紹介されているので参考にしてみると良いでしょう。   独学で資格の勉強をするデメリット② 教壇実習などの実践勉強ができない 大学や日本語教師養成講座を受講する場合、日本語学習者に対して実際に指導をする教壇実習を受けることができます。 独学ではそのような実践的な勉強をする機会がないため実践力が身につきづらいのが難点です。それを補う対策として、教壇実習のみの講座を受ける、またはボランティアを通じて実践的な勉強と経験を積むのがよいでしょう。 独学で試験合格に望む際はメリットは存分に生かし、デメリットは把握した上で一つ一つクリアしていくことが大切です。いずれにしてもコツコツと試験合格に向けて地道な努力が必要になります。   独学で日本語教師を目指すためのおすすめの勉強方法 いざ独学で日本語教育能力検定試験の合格を目指そうと思っても、何から始めたらいいのか戸惑う方も多いかもしれません。 限られた時間の中で独学で試験合格を目指すには、効率的な正しい勉強法が必要です。そこで具体的にどう勉強すればいいのか、おすすめの独学勉強方法をご紹介します。ぜひ参考になさってください。   ・学習計画を立てる まず独学で勉強を始めるにあたり大切なことは、勉強の計画を立てることです。講座を受講するのとは違い、独学の場合カリキュラムなどは用意されていません。何をいつまでに勉強するかを自分で考え学習計画を立てることが必要です。 日本語教育能力検定試験合格に必要な勉強時間は約400〜500時間と言われています。試験日までの時間を逆算し、勉強内容の計画を立てることが肝心です。ここで大切なのはせっかく考えた学習計画が計画倒れにならないよう、無理のないペースで計画を立てるようにしましょう。   ・勉強時間の確保をする 独学で勉強をする上で、モチベーションの維持は大切かつ難しい問題でしょう。「時間があれば勉強の時間に充てる」という意識では勉強時間が不十分になりがちです。そうならないためには勉強を生活の一部に組み込んでスケジュール化することが大切です。 寝る前のインプットは脳の記憶に定着しやすいと言われています。反対に、朝起きてからの時間は脳の働きがよく、アウトプットに向いています。夜寝る前にテキストを読み、朝起きたら過去問など問題集で勉強する時間を一日のスケジュールに組み込んでしまいましょう。   ・テキストと過去問題集を上手く活用する 日本語教師の勉強を独学でするにはテキスト選びは大変重要です。「日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド」は日本語教育能力検定試験におすすめのテキストなので用意するとよいでしょう。 そして実際に独学で日本語教師の試験に合格された方のほとんどが過去問題集を使った勉強を重点的にされています。過去問題集を使って勉強すると過去の試験の傾向が把握でき、自分が解ける問題と解けない問題がはっきりと分かります。テキストを全て丸暗記する勉強法よりも効率的に試験対策の勉強ができるおすすめの勉強法です。   日本語教師の資格は独学でも取れる?習得する方法をご紹介!まとめ 日本語教師の資格は大学や講座の講義を受けなくても独学で取れることがわかりました。日本語教師になるには年齢は関係なく、誰でも目指すことができます。しかし日本語教育能力検定試験の合格率は低く、簡単にとれるものではありません。 日本語教師になるという意志を強く持ち、自分に合った勉強法で資格取得に向けて頑張ってみてください。

日付2022/08/02/

独学

日本語教師の資格試験|独学で合格できる?

モチベーションを一定に保てれば大丈夫 日本語教師の資格とは   基本的に日本語教師になるための資格は特に必要なわけではありません。自宅で日本語の個人レッスンによって、日本語を教えている人もいらっしゃるでしょう。しかし国内外で日本語学校に就職をしようとした場合には、日本語スキルがどの程度なのかを証明することが必要です。   以下のような試験や講座で、スキルを証明でき仕事を獲得しやすくなります。   日本語教育能力検定試験 全養協日本語教師検定 日本語教員養成講座 大学や大学院での日本語教師課程主副専攻   検定試験は日本語教育能力検定試験と全養協日本語教師検定の2種類がありますが、全養協の試験は『日本語教師の実践力』を測る試験です。そのためまず日本語教師になるためには 日本語教育能力検定試験の合格を目指すということになります。 日本語教育能力検定試験の概要 日本語教育能力検定試験は、公益財団法人『日本国際教育支援協会』が運営しています。日本語の文法や話し方だけではなく、社会や文化まで幅広い出題がされるので計画的な準備が必要です。 受験資格 日本語教育能力検定試験は受験資格は特になく、どなたでも受験できます。『にほんごの凡人社』が発行している各年度の『日本語教育能力検定試験 受験案内』に添付している出願書類を利用してください。受験できる条件はこの受験案内を購入することのみです。 出願(試験の申し込み) 出願期間は、2021年の場合は7月5日(月)~8月2日(月)でした。基本的にこの時期の月曜〜月曜の4週間です。 出願に必要なもの 願書:『日本語教育能力検定試験 受験案内』に添付された書類 受験料:14,500円(税込、2021年の場合)添付された振替振込用紙を利用して支払い 出願:公益財団法人 日本国際教育支援協会に提出   試験日は年に1度1日のみです。2021年は10月24日日曜日でした。 試験会場 試験会場は北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、九州にそれぞれ1〜3カ所です。ご自宅から遠い可能性もあるので調べておきましょう。 試験形式 試験Ⅰ :90分 100点 日本語教育の基礎的な知識 試験Ⅱ: 30分 40点 音声を媒体とした出題形式 試験Ⅲ: 120分 100点 現場対応能力を測定 以上の3種類の試験は、間に休憩を挟んで1日で終了します。試験Ⅰと試験Ⅱは、全問マークシート方式、試験Ⅲは、マークシート方式と一部記述式で実施されます。   独学で勉強するメリット・デメリット 独学で勉強するメリット・デメリットを見ていきます。性格にもよるのでご自分に合うかどうかを判断する目安にしてください。   日本語教師の資格を独学で取得するメリット   自分のペースで勉強ができる 受講料を倹約できる 通学の時間やお金を倹約できる   受講料は一般的に40~50万円くらいです。参考書などテキストは、2,000円前後ですから自分でテキストを購入して勉強した方が節約になるでしょう。 また時間配分も自分のペースでできるので、仕事やその他のことを犠牲にする必要がありません。生活のリズムを変えることなく、勉強ができることが大きなメリットでしょう。   日本語教師の資格を独学で取得するデメリット   自分ですべて用意する必要がある わからないことを質問できない 実践力がつかない モチベーションが続かない   何を勉強しなくてはならないか、試験の傾向、テキストの選択などを全部自分で解決していかなくてはいけません。また試験に新たな条件が出てくることもあり、そのような情報を自分で見つけ出す必要があります。 勉強をしていて分からない時に、テキストを上から下までじっくり探して、それでも理解できないこともあるでしょう。受講していればすぐに質問して解決できることもあるので時間が無駄になってしまう可能性があります。無駄に時間を費やすと敗北感を感じてしまう人も。 そういった気持ちはモチベーションにも影響してしまいます。独学での受験を成功させるためにはモチベーションを保ち続けることが大切です。途中で諦めないように、ネットなどを上手に利用して問題を解決します。そのときわからなくても、毎日勉強しているとわかるようになってくることもあるので、あまり一つのことにこだわらないことも大切です。 また学校に通って講座を受講していると実際に教える体験ができる模擬授業などで実践力をつけることもできます。日本語教師の資格を勝ち取ることだけが目的ではありません。独学で大丈夫かな?と迷いがある方は、具体的に仕事をすることも考えて決めてください。   独学で日本語教師の資格を取るためのポイント 資格試験に合格するためには、用意をして計画を練る必要があります。次のようなプロセスでスケジュールを作成してください。 試験までの期間を確認する 試験の概要・全体像を最初に把握する 試験日までの期間に合わせて勉強しなくてはいけないことを配分する 基礎・基本を理解する 過去問を解く 傾向を知る 試験までの期間を確認する   まず、試験の用意にどのくらいの期間が必要なのかを考えましょう。 ネットで検索すると独学で合格した人たちの体験記があります。3ヵ月、4ヵ月、7ヵ月、10ヵ月などさまざまな準備期間でした人たちがいますが、ベースになる知識が人それぞれ異なるので、一概に独学によって3ヵ月で合格できるともできないとも言えません。 個人差はありますが、今まで日本語教育に関わったことのない人は、10ヵ月程度は必要でしょう。自分は何ヶ月の準備期間が必要なのかを正しく判断することが大切です。 日本語教師の資格を取ろうと決心した場合は、試験日までの月数を計算してスケジュールを立てて頑張っていきましょう。   試験の概要・全体像を最初に把握する   どのような試験が行われるのか、公式サイトや過去問題集で確認しましょう。出題範囲は公式サイトでpdfが用意されており細かい項目まで確認可能です。どのようなカテゴリーがあるのかを整理しておいて、過去問を解く際にどの項目の問題なのかをチェックすると傾向が見えてきます。   試験日までの期間に合わせて勉強しなくてはいけないことを配分する   試験日まで何ヵ月あるのかをまず確認し、3〜5区間に分けてそれぞれの区間で目標ややるべきことを設定します。試験間際の最後の1ヵ月は、全体の見直しと弱点克服にしておきます。 区間ごとに目標を立てると、モチベーションを保つためにも役立ちます。 基礎・基本を理解する 『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』や『日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識』『日本語教育能力検定試験に合格するための本』といった参考書をじっくり読んで基礎を知ることから始めます。合格した人が利用した参考書を参考にしてください。 最初はこれもこれもたくさん参考書を買ってしまいがちですが、多くて2冊を選んでじっくり読み込んでください。知らない言葉は用語集やネットで調べるようにして、読み進んでいきます。この段階では分からないことがあっても問題ありません。分からない点は付箋をつけるなどしおきましょう。 過去問を解く 基礎を参考書で一通り見た後に過去問や練習問題に挑戦しましょう。最初は全部間違ってしまっても気にしなくて大丈夫です。ほとんどの問題はマークシート式で選択肢ですが、意外と難しいことがわかるでしょう。 ただ答え合わせをするだけではなく、なぜそうなるのか考えたり例文を作成したりして問題を分析することが大切です。間違いがちな点はもう一度参考書に戻って、基礎をしっかり勉強し直します。 試験日が迫ってきたら、本当の試験のように時間を測りながら過去問を解いてみましょう。時間配分を考えることも、試験では大切なポイントです。 傾向を知る 時代と共に日本語教師検定試験の出題傾向は変わっています。日本語を学びたいと思っている人の傾向が変わっていることが一つの理由です。現在、地方の自治体にも外国人が多く住むようになりました。生活をする外国人が学ぶ日本語は、大学に入って勉強したい人や日本に興味があるという一時的な滞在者とは異なります。 また日本語教師資格による仕事は日本語教師だけではなく日本語コーディネーターなど生活する外国人を理解し支援する仕事も含まれるようになりました。 一般財団法人 自治体国際化協会が発行している『現場レポート』などにも目を通して試験の傾向を知ると共に、日本語教師という職業のあり方を考えていくことも大切です。 また2022年(令和4年度)より、日本語審議会が取りまとめたレポートをベースに出題範囲が変わるのでチェックをしておきましょう。   合格率はどのくらい?   日本語教育能力検定試験を受けるにあたって気になるのは難易度です。合格率はどのくらいなのでしょうか?   主催しているの公式サイトでは受験者数と合格者数を1987年(昭和62年度)の第一回からグラフにしています。『日本語教育能力検定試験 応募者・全科目受験者・合格者数 推移』で見られます。   このグラフによると試験を実施し始めた頃はは合格率が20%を切っていましたが、ここ数年は28〜29%前後です。(申込者ではなく、実際に受験した人の数で計算しています)4人に1人以上が合格できるので、きちんと準備をすれば大丈夫といえるでしょう。試験の準備クラスを受講すると合格率が50%を超えると発表している学校もあります。 これは学校の授業が独学より優れているということではなく、学校に行くことで勉強するペースが保たれるためでしょう。自分でスケジュールをきちんと組んでモチベーションを維持しながら勉強できる人なら、学校に行っている場合と同様に可能性があります。 要はペースを乱さず、毎日少しずつ勉強をしていくことが大切です。  

日付2022/02/08/

独学

日本語教師になりたい人必見!資格を独学で取得するためには?

海外で働きたい、外国人に日本語を教えたいなどと思って日本語教師を目指す方の中には、独学で日本語教師の資格を取得したいと考えている方も多いのではないでしょうか? 今回は現役日本語教師の筆者が、そんな方に役立つ情報をお伝えします。 日本語教師の資格って独学で取得できる? そもそも日本語教師の資格って独学で取得できるのでしょうか? 答えは「できます」。 以下でその方法についてみていきましょう。 独学で日本語教師を目指すには 日本語教師になるためには、基本的に特別な資格が必要なわけではありません。 しかし、実際に日本語教師として教育機関で教えるには多くの場合、以下のいずれかに一つでも該当することが最低条件となっています。 ・大学か大学院での日本語教育関連の主または副専攻の修了 ・420時間の日本語教師養成講座の受講 ・日本語教育能力検定試験の合格 これら3つのうち、独学で日本語教師になりたい方は、3つ目の「日本語教育能力検定試験の合格」を目指します。   日本語教育能力検定試験に独学で合格は「可能」 ただ難易度は高め では、日本語教育能力検定試験に独学で合格することはできるのでしょうか? 結論から申し上げると、独学での合格は「可能」です。 ただ、合格率は約20%と低く、数回挑戦する方も多くいます。 内容的にはそれほど高度ではないものの出題範囲が広く、また論述問題もあるため、合格へのハードルが高くなっているのでしょう。 しかし、きちんと勉強時間を確保して対策すれば、独学での資格取得も不可能ではありません。 現に筆者もほぼ独学で日本語教育能力検定試験に一発合格しました。 つまり、独学で日本語教師の資格が取得できるということですね。 合格を勝ち取るためには、徹底的な対策と勉強が必要不可欠です。 以下で具体的な勉強方法、オススメの対策などについてみていきましょう。   独学で日本語教育能力検定試験に合格するためのポイント 資格取得を目指すなら、なるべく効率的に勉強を進めたいですよね? それにはいくつかポイントをおさえておく必要があります。 以下では、特に重要なポイントを4つに絞ってお伝えします。 ・試験内容、傾向の把握 ・学習計画 ・教材選び ・モチベーション   試験内容、傾向の把握 どんな試験についても言えることですが、出題される問題を把握せずに対策はできないですよね? ということで、まず日本語教育能力検定試験の出題傾向や形式、内容についてざっと把握しましょう。 日本語教育能力検定試験を実施している公益財団法人 日本国際教育支援協会のHPに、試験問題例が掲載されています。 また、過去問も出版されているので、それをざっと確認するのも良いと思います。   学習計画 試験の出題傾向や内容を把握できたところで、次は学習計画を立てます。 計画性を持って進めていくことで、成果や効果の可視化につながったり軌道修正しやすくなったり、残り時間とやるべきことを把握しやすくなったりします。 効率的に勉強して合格したい!と思っている方には特に必須です。 独学での勉強ですので学習計画は自由に立てられますが、以下の4つのポイントはおさえておきたいところ。 ○試験までの勉強時間 ○長期、中期、短期の学習計画 ○無理な計画は禁物 ○具体的なスケジュール、目標の可視化 以下で1つずつ説明します。   ○試験までの勉強時間 試験は毎年10月に行われるので、それまであとどのくらいあるのかをチェックします。 学習期間の目安については、日本語教師養成講座が420時間であることが一つの基準になります 筆者のように3ヶ月程度とかなり短期間で合格したケースもありますが、1日2時間くらい勉強できるとして、6ヶ月以上みておくのが理想的でしょう。 経験上、時間に余裕があった方が精神的に楽ですし、何より短期詰め込み型の勉強だと記憶が定着しにくいと思います。 日本語教師になってからのことも考え、焦らず勉強することをオススメします。   ○長期、中期、短期の学習計画 具体的に学習計画を立てる時には、数ヶ月、月、週、日単位と長期、中期、短期的なスケジュールを立てるとより良いです。 1. 基礎固め ↓ 2. 問題集や過去問で弱点把握 ↓ 3.弱点克服とさらなるレベルアップ ↓ 4.2、3を繰り返し、実力と自信をつける。 以上が合格までのロードマップで、これに数ヶ月単位で具体的に時間を割り振っていきます。 例えば、基礎固めは5月までに終わらせるなどといった感じです。 これが、長期的なスケジュール。 そして、それをもとに実際に用いる教材と照らし合わせながらやるべきことを洗い出し、月、週単位の中期的な学習計画を立てます。 例えば、〇月までに第1章を全て暗記する、〇月に△の問題集を解き始めるといった感じです。 そして、直近の1ヶ月については月単位での目標を週単位に分割し、週ごとの目標とやるべきことを明確にします。 さらに、日単位でも同様に行いましょう。 具体的には、 4月10日:35〜38ページ暗記 4月11日:39〜41ページ暗記 4月12日:42ページの第1章まとめ問題、間違えた問題の復習、第1章の弱点克服           このような感じで、これが短期的なスケジュールですね。 ここで一点注意したいのが、計画を立てても何かの事情で計画通りに勉強が進まない場合の対処法。 そんな時はそのまま放置せず、すぐにその場で軌道修正するのがコツです。   ○無理な計画は禁物 現実的に実施できない計画は避けましょう。 これについては、ダイエットをする時のことを考えればイメージしやすいと思います。 例えば、3ヶ月で10キロ痩せるために、運動をやったこともない人が毎日1時間ランニングして大好きなお菓子も一切食べず、夕食もスープだけという生活をずっと続けられるでしょうか? きっと途中で苦しくなって挫折し、ダイエットを諦めてしまいますよね? このことは、資格試験の勉強についても同じです。 せっかく立てた計画通りに進まないことが多いと、勉強を続けることさえ嫌になってしまいます。   ○具体的な学習計画、目標の可視化 具体的な学習計画や目標は頭の中で把握しておくのではなく、書き留めておくのがオススメ。 そうすれば今日や明日するべきことが一目瞭然ですし、中、長期的な目標に向かって計画が着々と進んでいるという達成感が得られ、自信にもなります。   教材選び 教材選びも、資格試験合格の鍵です。 これから学習を共に進めていく相棒として、以下の3種類を揃えておくと良いでしょう。 ○参考書 ○問題集 ○過去問 以下で少し補足します。   ○参考書 参考書は、基礎的な知識を習得する上で必要不可欠です。教科書といった方がイメージがつきやすいかもしれません。 勉強を始めてすぐの知識を得る段階はもちろん、ある程度知識がついて問題や過去問に挑戦する段階になっても、弱点を克服したり疑問点を整理したりする時に助けてくれます。 参考書は様々なものが出版されていますが、情報に過不足なく、出題範囲をカバーしているものの中から自分の好みのものを選ぶと良いと思います。   ○問題集 問題を解くことにより、参考書で学習した知識がきちんと習得できたかどうか、弱点はどこかなどが把握できます。 参考書を読んで「理解した」と思っても、実際は十分に理解できていなかったという場合も多いんですよね。 問題はなるべく多く解くと良いと思います。 その際注意したいのが、問題を解きっぱなしにしないこと。 間違えた問題については必ず「なぜ間違えたのか」を確認し、苦手分野ならそれに関連する知識の復習もすると学習効率が格段にアップします。   ○過去問 過去問には出題傾向や形式がしっかり反映されているので、攻略は必須です。 それを解くことによって、今の自分の実力もわかります。 過去問は数が限られているのが難点ですが、だからこそ解く時は本番と同じ気持ちで臨みましょう。 時間配分や解答方法なども本番と同様に実践すると、より自信アップにつながります。   モチベーション モチベーション 日本語教育能力検定試験に合格する上で意外と重要なのが、モチベーション。 いくら良い参考書を揃えたり立派な学習計画を立てたりしても、モチベーションがないとなかなか成果が上がりません。 最悪の場合、勉強を投げ出したくなってしまうなんてことも。 試験の勉強は長期戦ですし、1人で勉強を進めるのにモチベーションを保つのは簡単ではありませんよね。 そこで皆さんの支えになるのが、「夢」です。 勉強に一生懸命になっているとつい目先のノルマや資格取得のことばかりにとらわれてしまいがちです。 しかし、その勉強は何のためにしているかというと、「素敵な日本語教師になる」という夢の実現のためですよね? やる気が出ない時にはそれを思い出し、自分が日本語教師としてイキイキと働いている姿を思い浮かべれば、またエネルギーが湧いてくるはずです。   まとめ 資格を取得できるかどうかは自分次第! 日本語教育能力検定試験は難易度の高い資格試験だとお伝えし、その具体的な対策とオススメの勉強法を紹介しました。 資格取得には計画性やモチベーションが大切で、長期戦になることから「大変そう」と思った方もいるでしょう。 でも逆に、上述した通りにコツコツと取り組めばその努力が成果として表れ、合格を勝ち取れるはず。 つまり、独学で日本語教師になれるかどうかは自分の頑張り次第ということです これまでにも日本語教育について一から独学で勉強して見事資格を取得した方も多くいます。 フルタイム社会人が4か月で「日本語教育能力検定」に合格した独学勉強法 独学10ヶ月での合格体験記(日本語教育能力検定試験 これらの体験談を綴ったサイトも参考になるかもしれません。 「素敵な日本語教師になる」という皆さんの夢が実現するよう、応援しています。  

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