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2022/02/08
将来性
日本語教師は将来性がある?日本語を学びたい人は増加中
将来性のある日本語教師になることも大切!
日本語を学びたい人は増加中だから日本語教師の将来性はある
外国人で日本語を学びたい人は増えているのでしょうか?日本語教師の仕事は、日本語を学びたい外国人が増えればそれだけ将来性があると考えられます。ここでは日本語を学びたい人がどのくらいいるのかを、統計を基に見ていきましょう。
Duolingoで人気の言語は?
最近はネットを通して語学学習ができ、またコロナの影響で自宅時間が増えたため語学学習アプリDuolingoを使う人が急増してます。コロナによるロックダウン後数週間で3,000万人以上の人が、Duolingoに登録しました。
Duolingoでは毎年利用者の動向を発表しています。Duolingoを使って学んでいる言語のランキングは以下の通りです。
1位:英語
2位:スペイン語
3位:フランス語
4位:ドイツ語
5位:イタリア語
6位:日本語
7位:韓国語
8位:ポルトガル語
9位:ロシア語
10位:中国語
英語は世界共通語となっており1位というのは当然の結果でしょう。また英語を母語とする国は、12ヶ国で人口を見ると約3億4千万人です。また母語ではなくても、インドのように公用語、または準公用語として使用している国は50ヶ国と多くの国で採用されています。旅行をするにしても仕事をするにしても重要な言語です。スペイン語やフランス語を学びたい人が多いのは、植民地だった国々が母語として話すため英語が通じる国が多いことが理由でしょう。
一方、日本語を話す国は世界で日本のみです。それにもかかわらず日本語が6位に輝いているのは驚くべきことですね。それだけ世界中から注目されているということでしょう。例えばヨーロッパでは、『オタク』という言葉がどこの国でも理解できるほどです。ネガティブなイメージではなく、アニメやゲームをよく知っている人というポジティブな意味合いで使われます。そのため、日本好きな欧米の人は、自己紹介でも自分はオタクだと積極的にいうほど。
以下の記事でも世界に日本語を学びたい人が大勢いることがわかります。
日本語教師の需要は?今後の見通しと、国内外での就職について詳しく解説|コラム|日本語教師養成|資格取得なら生涯学習のユーキャン
Duolingoで人気が急上昇中の言語は?
Duolingoで言語の選択傾向が多様化しています。以前は英語、スペイン語、フランス語がどの国でも上位3位までを占めていましたが、この3ヶ国語がランクインしていない国もあります。
例えばミャンマー、シンガポール、ミクロネシアでは日本語がトップです。これからも日本語人気が上昇することが予想できますね。
それではDuolingoで現在人気が急上昇中の言語をランキング形式で見ていきましょう。
1位:ヒンディー語
2位:韓国語
3位:日本語
4位:トルコ語
5位:中国語
ヒンディー語はDuolingoに新しく登録された言語であるため、当然のように増加率が高くなります。将来的にヒンディー語が増加傾向にあるかどうかは、今のところわかりません。しかし日本語と韓国語は2017年に登録されて以来、常に人気が右肩上がりです。
そのため、これからも日本語を学びたいという人は多いと想像でき、日本語教師の将来性もあると推測できるでしょう。
コロナで日本国内の日本語教師は減少
文化庁では毎年『日本語教育実態調査報告書』を発表し、日本における日本語教育の実態をまとめています。2020年に発表された『令和2年 日本語教育実態調査報告書』によると海外から日本語を学びに来る学生の数が急減しています。コロナ感染により外国人の入国に制限が加えられたためで、決して日本語を学びたい人が減ったわけではありません。
しかし、現実問題として入国する学生がいなければ、日本語学校も継続が難しくなり当然日本語教師の仕事にも影響が出てしまいます。
日本語学習者の数が令和元年の277,857人から令和2年では160,921へ急激に減少しました。平成から令和元年までは毎年増加していたため、明らかにコロナが原因であることがわかります。
日本語教師は令和元年の46,411人から41,755人になりました。新聞等では、日本語学校のコロナによる閉鎖が取り上げられていますが、実際に教育機関数を見るとわずか1%の減少です。これからコロナ感染がどのような状態になるかが注目されます。
コロナ感染がなければ、日本における日本語学校や日本語教師の将来性は明るいものと言えるでしょう。
アフターコロナの日本語教育について下記の記事で詳細に説明されています。
【日本語教師の需要】アフターコロナの日本語教育業界はどうなる?
日本語教師の仕事が多様化|将来性がある
日本語教師というと日本語学校で教える仕事というイメージがありますが、少しずつ仕事の幅が広がりつつあります。日本語学校は主に日本語を学びに来日する外国人を相手にしていますが、これからは日本に住む外国人に日本語を教える教師の需要が伸びていきます。そのため、日本語教師の将来性はあると言えるでしょう。
外国人労働者の増加
日本は高齢化社会に突入してきました。日本全体では高齢者の割合が約25%ですが、地域によっては50%近くになっているエリアもあります。一方出生率が低く、若い世代の人口が減少しています。東京など大都市では減っていないのではないかと思う人もいらっしゃるでしょう。しかし、この10年の間に東京で若者が163万人も減少しています。
そこで日本政府は積極的に外国人を受け入れる政策を打ち出しており、これから外国人労働者が増加していくことが予想されています。
当然、企業が日本語教育をすることが考えられます。日本語教師の需要と将来性について|インターカルト日本語教員養成研究所という記事でも日本語教師の需要が増えるはずだと記述されています。
外国人家庭の子ども達に教える幼児日本語教師
外国人労働者の増加により外国人の家庭も増えていきます。都市部だけではなく、地方でも外国人は増加傾向です。家庭では母語で話す家庭も多いため、どうしても子ども達の言語習得状態が悪いまま、小学校に入ってしまうことになります。
文部科学省では、各学校に外国人児童生徒等教育アドバイザーを派遣する事業を始めました。同時に教育アドバイザーを養成するプログラムも開発しています。
また幼児日本語教師協会では、幼児日本語教師の認定資格コースを用意しています。この資格は、日本に住む外国人家庭の子どもだけではなく海外に住む日本人の子どもの言語教育をするための資格です。
グローバル化により、母語の国に住めない子どもがこれからも増えていくためこのような幼児に日本語を教える仕事も増えていくことが予想されます。
オンラインでの日本語クラス
日本語はDuolingoでも人気の言語です。世界中で日本語を学びたいという人が多いというのは、登録者数でわかります。つまり、日本語教師の将来性があるということです。オンラインレッスンをすれば、学生の対象は世界に広がります。
海外に出る必要はなく、オンラインで授業をすれば自宅で。ご自分でホームページを作成してオンラインレッスンをすることも可能ですが、世界中に語学学習のプラットフォームがたくさんあります。
プラットフォームによって登録している生徒の国籍や教師として登録できる条件はさまざまです。英語圏がメインのプラットフォームは英語力が必要なものもあります。条件を確認してご自分にあったプラットフォームに登録しましょう。ネット利用者はこれからも増えるので、オンラインレッスンができるとそれだけ将来性がアップします。
将来性のある日本語教師になるには?
日本語を学びたい人はこれからも増加するため、日本語を教える教師は将来性があります。しかし同時にご自分自身も『将来性のある教師』になろうという気概が必要です。将来性があるかどうか悩むのではなく、将来性がある教師になるのです。
どのような教師に将来性があるのでしょうか?
これからさらに将来性がある日本語教師は、言語を教えることにプラスαの知識が必要です。
例えば、日本企業や日本企業をクライアントとする企業の従業員へのクラスでビジネスマナーやメールの書き方、日本の習慣などをきちんと教えられば、企業からの仕事のオファーが増えるでしょう。
以下の記事に教師の将来性についてまとめられているので参考にしてください。
日本の大学を受験したいと思って日本語を学ぶ人も少なくありません。そういう人たち受験についてアドバイスができれば受験生を中心に仕事が増えるでしょう。高校時代のおさらいをして教えられるなら、日本語だけではなく受験勉強を教えられる教師なら、将来性があることは間違いありません。受験勉強のおさらいをして将来性のある教師になりましょう。
経済連携協定(EPA)によって、インドネシアやフィリピン、ベトナムから日本の看護師や介護福祉士の国家資格試験を目指す人の受け入れが始まりました。2009 年度から、看護師や介護福祉士の国家資格取得を目指す候補者の受入れが開始しました。
国家資格候補者は、自国で日本語を学びインドネシアの方やフィリピンの方の場合は日本語レベルがN4以上、ベトナムの方の場合はN3以上に達していることが条件です。基礎的レベルの日本語がありますが、国家試験問題となるとハードです。そのため、試験のサポートができる日本語教師となれば間違いなく将来性があるでしょう。
以上のように外国人の動向を追って需要が出そうな分野を探していき、将来性のある日本語教師を目指しましょう。