日付2022/07/21

資格

資格がなくてもできる先生の仕事?日本語教師の魅力徹底解説!

●日本語教師って何?

日本語教師の仕事

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 日本語教師とは、日本語を母国語としない外国人に「外国語」として日本語を教える先生のことです。日本語教師の活躍の場は国内に留まらず、世界各国で仕事をすることができます。

 ただし、生徒に教えるのは日本語だけではありません。日本の文化や習慣はもちろん、行儀作法や日本人の特性を伝えることも立派な仕事の一つです。

 生徒にとって、魅力があると感じる日本の文化もあれば、魅力がないと感じる日本の習慣もきっとあるでしょう。

 感性は十人十色ですが、自分が授業で教えたことに対して、生徒がどのような反応を示してくれるのかも、日本語教師の仕事だからこそ味わえる楽しみと言えます。

日本語教師と国語教師の相違点

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 日本語を母国語としない生徒に日本語を教える日本語教師と、日本語を母国語とする生徒に国語を教える国語教師とでは、仕事内容にどれ程の違いがあるのでしょうか。

 まず、日本語教師の主な仕事内容は、下記のような業務になります。


  • -教材の準備

  • -宿題やテストの作成・採点

  • -生徒の目標レベルに合わせた授業計画を組む

 

 国語教師の仕事内容とあまり変わらないようにも見えますが、決定的に異なるのは「生徒の目標レベルに合わせた授業計画を組む」という点です。

 日本の義務教育学校における国語の学習は、生徒の意思に関係なく授業が進みます。必要最低限の知識を身に付ける他、直近のテストで良い点を取ることや、受験のために良い成績を取ることを目標とする生徒が大多数だと思います。

 一方、日本語を母国語としない外国人が日本語を勉強する理由は実に様々で、その大半は明確な目的を持って意欲的に取り組んでいます。そのため、日本語をどの程度まで理解したいのかという目標レベルも人それぞれ異なります。

 生徒一人ひとりに合わせた授業内容を考えるのは大変な仕事ですが、意欲を持って真剣に取り組む生徒の魅力的な姿は、きっと自分自身の励みにもなるでしょう。

 日本語教師になるには?仕事内容や働く魅力・目指す方法まで詳しく解説も合わせてご参照ください。

 

 

●日本語教師の実情

日本語教師は資格が要らない仕事?

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 仕事によっては資格必須の職業も多くありますが、日本語教師として仕事をするにあたり、現状必要な資格はありません。

 つまり「外国人に日本語を教えたい」と思えば、誰でも容易に教えることができるのです。日本語教師を目指す第一歩として、大きなハードルの高さを感じない点も、この仕事の魅力と言えるでしょう。

 ただし、国内において法務省が告示する日本語学校の教員になるには、常勤や非常勤を問わず定められた条件があります。
 また、国内の小学校や中学校で教える場合や、海外の教育機関で仕事をする場合は、その国の教員免許を取得する必要があります。

・日本語教師が求められる場所

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 せっかく教員免許を取得したり、採用の条件を満たしたりしても、就職先がなければ不安になりますよね。
では、実際に仕事をする上で、日本語教師は現状どのような場所で働いているのでしょうか。

 主な就職先は下記となり、様々な場所で活躍できます。


  • -国内・海外の日本語学校

  • -海外在住者を含むオンライン授業

  • -日本語を教えるボランティア団体

  • -国内における外国人労働者の研修

 

 現在日本で仕事をする外国人が増えている状況を鑑みても、日本語教師の需要は確実に高まっています。寧ろ、日本語を学びたい外国人の数に比べると、日本語教師の数は圧倒的に足りないとさえ言われています。

 そのため、日本語教師は魅力が溢れる授業を重ねていくことで、その生徒の人生において唯一無二の存在になることができます。
 時代を追う毎に人間関係が淡白になりゆく中で、誰かに何かを教えるという日本語教師の仕事は、非常に魅力がある生業と言えるでしょう。

日本語教師の仕事内容とは?なり方から求人の傾向までを紹介! | にほんご日和でも詳しく解説されています!

 

●日本語教師における制限

日本語教師になれるのは、何歳から何歳まで?


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 例えば、一般企業へ転職する際に、年齢制限を設けている会社は少なくありません。その理由としては「若年層の長期的なキャリア形成」と説明する会社が大多数を占めます。

 しかし、日本語教師には、年齢制限という規定が一切ありません。定められた条件さえクリアしていれば、男女問わず何歳からでも始められるのです。

 寧ろ、年齢を重ねることで得られる様々な実体験を授業で活かすこともできます。転職を考える際、年齢に縛りのある仕事も多い中で、日本語教師は正に魅力的な職業と言えるのではないでしょうか。

日本語教師は高卒でもなれるって本当?

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 本当です。大卒を第一条件としている企業も少なくない中で、日本語教師は学歴の縛りがないことも魅力的な特徴の一つです。そのため、新しく挑戦する仕事としては最適な職業とも言えます。

 ただし、高卒の場合は「日本語教育能力検定試験」に合格する必要があります。
 また、採用条件は募集する学校によってそれぞれ異なりますので、就職先を探す際は必ず事前に確認するようにしましょう。

●日本語教師の魅力

生徒の成長を間近で感じることができる

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 世の中には実に様々な仕事があります。その中でも「日本語教師」という仕事は、人ひとりの人生を大きく変えることができる重要な職種の一つです。

 英語でもフランス語でもなく日本語を学びたいという外国人の多くは、少なからず日本に必ず興味を持っています。そのため、日本語教師が日本語の魅力をどのように伝えるかによって、生徒の日本に対する今後の関心が大きく左右すると言っても過言ではありません。

 自分の授業を通して、以前よりも日本語が上手に話せるようになったり、日本への理解を深めてくれたりする生徒の姿を間近で感じることができるのは、日本語教師の特権と言えるでしょう。

日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力」でも詳しく読むことができます。

 

日本語教師としての成長

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 「郷に入れば郷に従え」ということわざがあるように、習慣や行動様式は土地や環境によって大きく異なります。その範囲が海外まで広がると、今まで自分が常識だと思っていたことに対して、何らかのカルチャーショックを受けることでしょう。

 日本語教師は、日々様々な国の生徒と接する仕事なので、通常の人よりも異文化に触れ合う機会が多くあります。そのため、日本語や日本の文化を教えるだけではなく、各国の魅力的な情報を生徒から学ぶこともあり、日本と海外の比較対象として授業に取り込むことができます。

 複雑な日本語をより分かりやすい表現で伝えるにはどのようにすれば良いか、充実した授業内容にするのはどのように工夫すれば良いのか、生徒のために考える時間は必ず自分自身の成長にも繋がります。

 「日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~」でも、「世界を肌で感じること」や、「人と人との繋がり」「双方向の交流・刺激」を日本語教師の魅力にあげる先生が多いことがわかります。

 「海外の生徒さんからみた日本」の良さや魅力を知ることで、長年暮らしてきた日本の新たな姿を知ること、日本を再発見できることもまた、必然的に異文化交流をその仕事内容に孕んだ日本語教師という職の魅力なのでしょう。

 

海外に拠点を置いた働き方も可能


 外国人が日本語を習得する主な手段としては、日本語学校へ通ったり、オンラインを通して学習したりする方法が挙げられます。

 主にメディアを通して発信される日本の文化や日本の伝統などに関する人気は我々の想像を遥かに超えており、日本で仕事をしたいと強く願う外国人も少なくありません。

 そのため、海外における日本語教師の需要も高くなっており、特にアジア圏を中心に求人数も増えています。仕事に置いて、海外で働くチャンスは誰にでもある訳ではないので、このような点も日本語教師の魅力の一つと言えるでしょう。

 「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも、「世界中で働くことができるという可能性」がある仕事であるという点をやりがいに挙げる先生がいるのがわかります。

 グローバル化がますます進む昨今、もちろん日本国内でも、仕事としてだけではなく、イベントのスタッフやNPO法人、サークルなどのボランティアとしてでも、海外の人に日本語を教える、という機会はどんどん増えていくでしょう。

 日本でも、海外でも、外国の人たちと関わる機会を得ることができるのは、日本語教師という職の素晴らしい特徴です。

 日本語教師の海外での働き方については、当サイトの別記事「「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ」でも詳しく説明しています。合わせてご一読ください。

 

●日本語教師の楽しさと大変さ

日本語教師の楽しさ

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 日本語教師にとって、英語力は必ずしも必要なスキルではありません。そのため、英語が苦手な人や自信のない人でも、日本語教師として海外で仕事をしたり、外国人と楽しく交流したりすることができます。

 また、生徒から授業に関する嬉しい感想を言われることも多く、日本語教師の仕事を続ける上で大きな励みになることは間違いありません。
 生徒によって教える内容や伝え方も異なるため、常に試行錯誤しながら学習内容を考える必要がありますが、それは必ず魅力のある授業に繋がります。

 何より、徐々に日本語が話せるようになり、様々な外国籍の人と交流を深めていく生徒の姿を目の前で見ることができるのが、一番の楽しみかもしれません。

日本語教師の大変さ

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 日本語教師は楽しいことも多くありますが、時々「きつい」という声を聞くことがあります。
 ただし、それはまだ授業に慣れていない1〜2年の間と言われており、他の仕事と条件はあまり変わりません。

 確かに、まだ授業に慣れていない上に、授業の準備や資料作成を行うのは少し大変かもしれません。
 また、生徒によって授業内容の理解度や知識の吸収力がそれぞれ異なるため、臨機応変に対応していく必要があります。

他にも教案作成などに時間を要することがあるため、過重労働という厳しい環境に身を置くこともあります。「日本語教師の楽しいことと大変なこと」でも、教案・教具作りなどの授業準備や、また進路指導など日本語の指導以外の部分を大変なこととして挙げている先生がいます。

 しかし、こうした準備はキャリアを重ねるにつれ、少しずつ楽になってくるものです。担当する学年やレベルが過去に担当したものと重なれば、1から作成するのではなく、以前作成したものをブラッシュアップすることで問題なく使用できるかもしれません。最初のうちは大変かもしれませんが、前述したとおり、1〜2年経験をつむと少しずつ楽になってくるでしょう。

 とはいえ、日本語教師が働く環境は実際に厳しいことも多いです。

 そのため、今後は国家資格ができることで、日本語教師の地位や給与が魅力のあるものに変わるよう願う人々も多くいます。


【日本語教師の働き方】きついって本当?も合わせてご一読ください。

●日本語パートナーズとは?

現地で働く日本語教師のサポートができる

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 日本語パートナーズは、現地(アジア)で働く日本語教師のアシスタントとして、授業のサポートを行っています。
 専門的な知識は必要なく、応募条件に当てはまれば誰でも参加できるため、現地で働く魅力を知りたい人にとっては、正に最適な環境と言えるでしょう。

 また、現地の生徒と直接交流ができるため、その土地の文化や言語の魅力を生徒に学ぶ機会も多くあります。
 日本語パートナーズでの体験は、就職活動を行う上でも大きなアピールとなるため、少しでも興味があればチャレンジすることを推奨します。

就職後も活かせる貴重な体験

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 参加する国によって生活環境や授業のスタイルが異なるため、日本語パートナーズの中でも皆それぞれ独特な体験をしています。
 中には、「中学校や高校ではなく、外国語大学で日本語を教えたい」という明確な目的を持って派遣先の国を決める人もいます。

 右も左も分からない状態で、外国人に日本語を教えに行くというのは、誰でも勇気が要る行動です。
 しかし、その経験は必ず自分の糧となり、より魅力のある日本語教師を目指すための自信に繋がることでしょう。

 就職前に海外経験を積む! 大学卒業前後に参加した3人の座談会 | インタビュー | 日本語パートナーズ」では実際に日本語パートナーズに参加した方々のインタビューを読むことができます。参考にしてみてください。

 

●日本語教師の収入

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専任講師や常勤講師の場合

 正規雇用である専任講師や、国内の日本語学校で働く常勤講師の場合は、月収で約20万円以上が最も多いと言われています。年収で考えると、約300〜400万円くらいです。さらに、国内の大学で勤務する場合は、より安定的な収入を得られる確率が高くなる傾向にあるようです。

非常勤講師の場合

 非常勤講師の場合は、授業の回数によって給与額が定められるため、安定した収入を得ることは難しいかもしれません。相場としては、1コマの授業に対して1500〜2000円が平均額とされており、非常勤講師を掛け持ちしたり、オンラインを含めた個人レッスンを行ったりする人も少なくないようです。

海外の場合

 海外の場合は、日本語教師として仕事をする国によって異なります。ただし、日常生活に困らない程度にはしっかりと支給される場合が多く、就職先によっては夏休みや冬休みの長期休暇でも給与が支給される学校もあるようです。
 他にも、寮の提供や光熱費の負担など、魅力的な待遇も多くあります。生活環境が整っていれば、仕事にもしっかりと集中することができるので、過度な心配は無用と言えるでしょう。

収入面のまとめ

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 日本語教師の仕事に限らず、いくらやりがいのある仕事でも、収入が低ければモチベーションを維持することが難しく、魅力を感じないと思われる方も多いのではないでしょうか。

 特に非常勤講師として働き続けるには不安が残る方もいるかもしれません。しかし、日々トレーニングを重ねて経験を積むことで、専任講師や常勤講師になれるチャンスは十分にあります。また、人によっては非常勤講師の方が働きやすいと感じる方もいるようです。

 それぞれの魅力を十分に理解すれば、きっと自分にとって理想的な働き方が見つかるでしょう。

 日本教師を今後ずっと続けていけるのか? 将来的にも日本語教師には需要があるのか? 待遇面や将来性についての不安に関しては、「日本語教師の気になる?年収・給料・収入【スタディサプリ 進路】」や「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」も合わせてご一読ください。