日本語教師に関する日本語教師転職記事MEDIA

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日付2022/07/21/

やりがい

「日本語教師」という仕事の魅力あれこれ

◇魅力 その1◇ 年齢制限なし! 何歳からでもスタートできる仕事 ~ 日本語教師を名乗るには? ~ 魅力についてお話しするよりも先に、日本語教師になるためのお話から。 日本語教師を名乗る際に“絶対に”必要なものはありません。 「英語はできなくていいの?」「中国語は?」「フランス語は?」 「教師免許は?」「特殊なトレーニングを受けなきゃいけない?」 これらは、必要なこともあるでしょうけれど、なくてもOKです。 「日本語を教えてください」と依頼され、実際に教えた瞬間から日本語教師です。しかし、日本語教師という仕事とセットで思い浮かべられるものといえば、<日本語学校>。日本語学校で教えたいとなれば、話は別です。以下の条件のうち、いずれかを満たすことが必要となります。   ◆四大卒+文化庁届出受理の日本語教師養成420時間講座を修了 ◆日本語教育能力検定試験に合格 ◆大学または大学院で日本語教育を主/副専攻(45単位/26単位) ※この条件は、《法務省告示機関》で勤務する場合のみです。 https://www.jegsi.com/jlt/kokujikou ↑「法務省告示校で日本語教師になるには」が、とってもわかりやすく書いています。  条件を満たしていれば、あとは就職活動するのみです。常勤に絞ってしまえば厳しくなりますが、非常勤でも良ければ(時期にもよりますが)求人も多く出ています。[ 日本語教師デビューは非常勤講師から ] という人はとても多いです。非常勤であれば、採用側にとっても敷居が低いですしね。その点も、魅力の一つかと思います。 ~ 日本語教師の職場は、学校だけ? ~ いいえ、もちろん学校だけではありません。 ここ最近、日本語教師が活躍しているフィールドとして<オンライン>が挙げられます。新型コロナウィルスの流行により、もはや前述の日本語学校などの教育機関でもオンラインで授業ができるスキルは求められています。 一口に<オンライン>と言っても幅広くやり方はありますが、ここでお話ししたいのは主に<オンライン個別レッスン>です。自ら生徒を見つけ、単価交渉や集金方法の決定・準備などを単独で行うのは難しいと思います。しかし、日本語教育を提供している企業(や、WEBサイト)に講師登録することで、手間は圧倒的に減ります。一概には言えませんが、日本語学校に職員として採用されることと比べると、オンラインで個別レッスンを受注することは敷居が低いかと思います。 そして、<オンライン>の最大の魅力は場所を選ばないことですよね。島国である日本に住んでいながら、世界中の人とつながれる。 ~ 50代や60代のルーキー、います! ~ そして、なんといっても今回一番強調してお伝えしたい魅力ポイントが、デビューの年齢です!他のお仕事に比べて、年齢を重ねてから始めた方がとても多いです。50代や60代で日本語教師デビューしたという事例、本当に多いんです。以前、私が勤務していた日本語学校では、20~30代の教師は少なかったです。 日本語学校の主任・校長先生に、日本語教師を採用する際の条件を伺ったことが何度となくあるのですが、よく挙げられるのが「(日本語教育現場以外の)社会経験がある人」です。専門領域以外においても経験豊富な方を、喜んで採用する学校は多いように感じます。これについては、私がもし日本語学校の校長や主任をやるとしても、同じように考えると思います。  年齢を理由にあきらめざるを得ない仕事はたくさんあると思いますが、その点、日本語教師はとても魅力的です。何度でも言います。50代や60代のルーキー、います!!! ~ ライフステージに合わせた働き方 ~    ある程度年齢を重ねても働ける、というだけでなく、日本語教師はフルタイム週5勤務の仕事が難しい方にもおすすめの職といえます。年齢制限がなく、また常勤でなければ一日一コマ(多くの場合40分~90分ほど)、週2~3日ほどの条件で勤務可能な職場が多いからです。  男性であっても女性であっても、家族が増えたり、あるいは状況が変わったりして、フルタイムの勤務が難しくなることはあり得るでしょう。そんなときでも日本語教師は選択氏の一つとして選べる職です。日本語教師になるには? 資格は必要? 仕事内容や講座情報もご紹介! では、実際に二人のお子さんをもちながら日本語教師として働く方の声を聞くことが出来ます。確認してみてください!   ~ 日本語教師へのメインルートの1つ、「養成講座」 ~ この、<何歳からでもスタートできる!> という魅力を伝えるにあたって、知っていただきたいものが「日本語教師養成講座」です。 https://www.zenyoukyou.jp/japanese-teacher/ ↑一般社団法人全国日本語教師養成協議会のウェブサイト 日本語教師になるためのメインルートの一つ、養成講座について詳しくわかります! こちらも要チェックな、魅力的なウェブサイト!  私自身、養成講座は通っていません(笑)。ですが、前職の同僚や、同業の知り合いの多くは養成講座出身者です。 https://www.kcpyosei.com/teacher/ https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1450/column/column01.html ↑今すぐ、日本語教師養成講座の内容を知りたい方はどうぞ!  通っていない私から見た、養成講座に通うメリットや魅力は・・・  続けやすい! これが1番ではないかと考えています。というのも、日本語教師の資格として【日本語教育能力検定試験】というものがあるのですが、試験は年に1回です。そして、試験範囲が広いです。また、この試験は実技を含んでおらず、完全なペーパーテスト。つまり、採用現場的には《単なる知識だけ詰め込んできた人》に見えてしまうおそれがあります(これは、私の経験談です)。  その点、養成講座はカリキュラムがしっかり構築されていて、ある程度受け身なままでも学びを進められます。そして、講座のスケジュール後半においては模擬授業の場が設けられています。これが何といっても大きいのです。たかが模擬授業、されど模擬授業です!本当に本当に、これが重要なのです。私が養成講座に対して感じる魅力の95%がこの部分です。※あとの5%は、教案づくりが学べる点です。 ◇魅力 その2◇ 言語を教えるだけじゃない! 深くやりがいのある仕事内容  ~ 日本語教師に必要な、専門外の経験値 ~  なぜ、日本語学校を運営する立場にある方々にとって、社会経験が魅力があるように映るのか。 私が以前働いていた日本語学校に、大学卒業後にすぐ日本語教師になった方がいました。もちろん、その方はとても優秀でしたし、他業種の経験値がなくとも十分魅力的な人物でした。企業において若手というのは、伸びしろの面で考えても、いるだけで魅力的ですしね。仕事を覚えるスピードも、徐々に速くなっていくものと思います。 しかしながら、日本語教師という仕事の特殊性の一つに、「常に付きまとう想定外・予想外」があります。これを否定する日本語教師の方は、まずいないのではと思います。何せ、学生は異国から来ているのですから。育った環境が違います。文化、ルール、性質、善悪の基準、学習態度、、、挙げればキリがありません。そのため、授業中でも授業外でも、とにかく思いもよらない行動や言動に直面します。そういう場面において、人生の経験値が間違いなく効いてきます。 働いていれば、トラブルの1つや2つ、10個や100個、日常的に発生するはずです。仕事の中でトラブル対処、トラブル回避を何度も経験していけば、想定外・予想外に対しての対応方法も自然と身につくかと思います。若い方であっても、そういった能力を仕事以外の場面で身につけている方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、やはり長年の仕事経験は素晴らしいものだと思います。 「ここは日本だ!日本のやり方に全て従え!」と、言うべき場面もあるかもしれませんが、少々乱暴すぎます。ある意味、日本語教師という存在が、学生(多くは留学生)にとっての日本の窓口です。日本の魅力があるか、魅力がないかは、日本語教師の肩にかかっています!・・・ちょっと、大げさな話をしてしまいました(笑)。 ~ 教える能力さえあればいいのか? ~ 私自身、(日本語教育現場とは全く無縁の)企業での勤務経験を経て、日本語学校に就職しました。私が、企業勤めを経験していて良かったなと感じた場面は、学校内の他の講師陣や事務の皆さんとのやり取りの時です。他者と関わらずに仕事をすすめられる、そういうお仕事もあるのでしょうが、日本語学校では難しいです。特に、常勤職員となれば、学校内の色々なポジションの方と接する必要があります。これは、なかなかどうして一筋縄ではいきません。 [ 摩擦を生まない依頼の仕方 ]、[ 角が立たない依頼の断り方 ]、[ 根回しの重要性 ]などなど。何を古い話をしているんだと思った方もいるかもしれません。しかし、前述のようなことはとても重要であると、私は思います。自らの仕事を円滑に進める上で、避けて通れないと。 私は非常勤としてではなく、常勤でデビューしました。すると、周囲には日本語教師の大ベテランな非常勤講師の方々がたくさんいらっしゃいました。常勤か非常勤か、これは待遇の面などで違いがあります。当然のことです。そういったセンシティブな面を理解していないと、ふとした一言や、何気ない行動・言動で知らず知らずのうちに“見えない壁”を作ってしまうことがあります。   ~ 世界を広げる?! 日本語教師の仕事 ~   また、カリキュラムを超えた知識を身に付けることは、ご自身の成長にも繋がります。「日本語教師のやりがいを聞いてみよう」でも、「刺激ある環境」「世界中で働くことができるという可能性」などをやりがいに挙げる人がいます。 「日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~」で見ることが出来るように、「世界を肌で感じる」「人と人とのつながり・絆」を魅力に感じる人も多いようです。 日本語教師が相手にする生徒たちは、各国からあつまった海外の学生です。日本語や日本の文化を一方的に教えるだけでなく、生徒たちから各国の文化を教わったり、彼ら彼女らの経験に刺激されたりすることもあるでしょう。「日本語教師のやりがい・楽しさ・魅力」でも、生徒から学ぶこと、生徒とのコミュニケーションの中で気が付くことがたくさんあると述べられています。 日本語教師はそうした生徒たちとの出会いの機会に満ちた職であり、日本語学校は異文化交流の貴重な場であるということができるでしょう。異なる人と人の出会いや、それを通した成長を求める人にとって、日本語教師は大変魅力のある仕事です。   〜 世界で働く! 海外の日本語教師 〜  日本にやってくる海外の生徒と関わるだけでなく、海外で日本語を学びたい生徒に日本語を教えるのも日本語教師の仕事の一つです。異文化の只中に身を置いて日本語を教える環境は、とても刺激的でしょう。  「日本語教師の魅力とは?やりがいや楽しさ、将来性」によれば、台湾、タイ・ベトナムなどのアジア諸国では日本語教師の需要が高く、求人も多くあるようです。海外で働く場合には国内で働く場合とは違い、英語力が必要になる場合が多いでしょう。  逆にいうと、そのあたりのことさえクリアしてしまえば日本語教師として海外で働くことに問題はありません。異邦の地においても、「日本語教師」という、同じ言語や文化を共有する人たちのコミュニティに参加することが容易であるため、海外で働くことに憧れている人に向いているということができるでしょう。  また、海外での日本語教育は学生向けのものだけでなく、社会人向けの講習やNPO法人でのボランティアなど多岐に渡ります。生計を立てるための職、としての日本語教師だけでなく、リタイア後の生きがいとして、あるいは自分自身の経験を積むための職として日本語教師を捉えると、新たな魅力が見えてくるでしょう。  海外で働く日本語教師について、詳しくは「日本語教師 | 大原の仕事&資格ナビ」や「日本語教師の仕事内容とは?  やりがいや魅力について解説」も合わせてご確認ください。   ◇魅力 その3◇ 需要増?! 将来性のある仕事!  〜 未来につながる仕事 〜  ここまで日本語教師の魅力をお伝えしてきましたが、今から日本語教師になることは現実的なのでしょうか。現在コロナ禍の影響で留学生の入国がストップしたり、一時的に減少したりしています。このことを考慮して、日本語教師の将来について心配してしまう人もいるでしょう。  しかし心配ありません! 日本語教師は将来性が高く、一定の需要が見込まれる仕事なのです!  たしかにコロナ禍の影響を受け、一時的に日本語教師の求人がストップしたことはあります。しかし、長期的にみてみれば、日本にやってくる留学生の数は年々増えており、コロナ禍による一時的な影響を除けば増加傾向にあるのです。  学生の増加傾向について、詳しくは「日本語教師になるには?仕事内容や働き方、資格取得方法について解説!」でも紹介されています。  また、留学生の数だけでなく、世界的な潮流も日本語教師の需要増に利しています。全世界的にグローバル化が進み、各国の結びつきが強くなっていることは日頃のニュースなどを通じて皆さんも感じているのではないでしょうか。  通信網や交通網の発達により世界がますます近くなっても、結局のところ人と人とのコミュニケーションには言語が不可欠です。「海外と日本を結ぶ」仕事の一つである日本語教師は安定した需要が見込まれるどころか、この先どんどん増加していくことが予想されるでしょう。  前述したように、コロナ禍であってもオンライン環境が整えられ、日本語教師という職は保存されています。それほどまでに日本語教師は重要な職なのです。コロナ禍は日本語教師の現在に暗い影を落としているかもしれませんが、翻って、日本語教師という職の有用性を示したともいえるでしょう。   ◇良いことばかりではない? 不安や疑問にお答え◇    ここまで日本語教師の魅力についてお伝えしてきましたが、日本語教師を目指す人々が不安に思うこと、実際に働いている人たちが不満に思っていること、がないわけではありません。どんな仕事もそうでしょうが、日本語教師にもデメリットと呼ぶべきか、ディスアドバンテージになる点は存在します。以下で少しだけ取り上げます。 ~ 日本語教師のお金事情 ~  突然ですが、日本語教師という仕事に関して、あるイメージが付きまとっています。それは、《稼げない仕事》。これについて、私個人としては80%ほど事実であると思っています。もっと具体的に言うならば、《稼ぐルートがそれほど多く用意されていない仕事》だと思います。というよりも、《稼ぐためにやっていない人がとても多い職業》なんだと思います。「最低年収○○〇万円なきゃ、ダメ!」という考え方を持っている方には、私はこの仕事をオススメできません。 ※稼いでいる日本語教師の方はいます。あしからず。 〜 求人が不安定? 〜 実はこの問題は、前述した「自由な働き方」というメリットとコインの裏表なのです。つまり、「自由に働ける反面、安定度が下がる」といった感じでしょうか。  日本語教師の求人は、週5日フルタイムの常勤より圧倒的に非常勤が多く、またさらにそれよりも多くの割合をボランティアが占めています。「日本語教師になるには・仕事内容と全国の求人|スタンバイ」によれば、日本語教師の求人全体で60%ほどがボランティアにあたるようです。  そのため、安定した職につきたい、長期的に働きたい、という場合には、日本語教師は希望にかなう職ではないかもしれません。  しかし、もちろん日本語教師であっても長期的なキャリア形成が不可能というわけではありません。常勤の枠は存在しますし、現場での主任ともなればそれなりの給料も見込めるでしょう。長期的に考えるなら、まずはボランティアや非常勤講師として経験を積み、転職や昇格を目指すと良いです。  実際、多くの日本語教師(常勤)の求人は必須要件か歓迎要件のどちらかに日本語教師としての実務経験を挙げています。「社会経験が求められる」と前述しましたが、日本語教師としての経験であっても、当然積んでいる方が重宝されるでしょう。

日付2022/07/12/

キャリアアップ

日本語教師の仕事の給料って?年収や給料をあげるコツも徹底紹介!

グローバル化や日本のアニメ、漫画の影響で日本語を学びたいと考えている外国人も多くいます。そのため、日本語教師の就職する需要は増えていきます。日本人の中には日本語教師として仕事したいと考えている人もいるでしょう。そこで気になるのが、日本語教師の仕事の給料ですよね。今回の記事では日本語教師の仕事の給料と給料を上げるコツを徹底紹介していきます。日本語教師として将来仕事をしたい人は、ぜひ参考にしてください。 日本語教師の仕事の給料 まずは日本語教師の仕事の給料を紹介していきます。 日本語教師として就職する言っても、日本で仕事するか、海外で仕事するかで基本給は変わってきますし、勤務形態によっても変化します。本記事では『キャリアガーデン 日本語教師の給料・年収』、『日本語教師の収入っていくら?【現役教師76人に聞いてみた】』を参考にし、日本語教師の仕事の給料を詳しく紹介していきます。 日本で働く日本語教師の給料 まずは日本で仕事する日本語教師の給料を紹介します。 『キャリアガーデン 日本語教師の給料・年収』によると日本語教師の平均年収は380万円前後です。しかし、この金額は勤務形態や勤務する学校、企業によっても変わってきます。専任講師として仕事をした方が非常勤講師よりは稼げますし、大手の企業で日本語コースの講師として雇ってもらえれば、基本給も上げることができるでしょう。 海外で働く日本語教師の給料 次に海外で仕事する日本語教師の給料を紹介します。 『日本語教師の収入っていくら?【現役教師76人に聞いてみた】』によると海外で仕事する日本語教師の平均年収は218万円です。海外で仕事をしている日本語教師の基本給は、その国の経済状況によっても変わってきます。所得水準が低い国で仕事をすると、基本給も低くなります。しかし、そういった国は物価も安いので、給料が低くても生活に困ることはないでしょう。 日本で働く専任講師の給料 日本で仕事する専任講師の平均年収は、330万円です。専任講師は日本語教師の中でも、就職すると基本給を多くもらえます。しかし、その分授業以外にも生徒のクラスの管理や進路指導などをしなければなりません。就職したときの給料は多くなりますが、その分負担も増えます。学校の先生全般に言えることですが、先生の仕事量と基本給が見合っていないと、よく言われます。勤務する学校によっても変わってきますので、勤務先を選ぶ際は基本給の金額などもチェックしておきましょう。 日本で働く非常勤講師の給料 日本で仕事する非常勤講師の平均給料は145万円です。時給にすると約2000円程度となります。始めたのころは1コマ当たり1,800円から始める日本語学校が多いようです。経験や実績を積んでいくことで基本給を上げることができます。非常勤から専任講師にステップアップすることも可能です。また、国内公立の小中学校の非常勤講師は、全体の16.1%と言われています。非常勤講師は他の学校の仕事をする必要がなく、授業や授業の準備に集中できますが、学校が休みになったりすると授業もなくなるので収入が途絶えてしまうリスクもあります。   フリーランス日本語教師の給料 フリーランスの平均時給は3,894円です。フリーランスは非常勤講師と比較しても、時給がかなり高くなります。フリーランスとして仕事する場合は、日本語を教える知識や経験なども、もちろん必要になりますが、生徒から好かれる人柄も大事になってきます。フリーランスが安定的に稼いでいくためにも生徒を集めなければなりません。他の日本語教師との競争が厳しくなりますが、人気講師になるとかなり稼げるようになりますよ。 日本語教師の給料の傾向 日本語を教える教師の給料の傾向について紹介していきます。 日本教師として就職するのが不安な方でも、これから紹介する内容を熟読することで、前向きに行動できるでしょう。 日本語教師の給料は上昇傾向 外国人の日本語学習の需要の高まりもあり、就職したときの基本給は上昇傾向にあります。『日本語教師の給料とは?給料アップの方法や日本語教師の実情も紹介』によると東京近郊の1コマあたりの平均単価は2013年で1,568円だったのが、2017年には1,780円まで上昇しているようです。またグローバル化に伴い、外国人を積極的に採用している企業も増加しています。外国人向けの日本語研修を行っている企業を多いです。そのため日本語を教える教師の需要はますます高まり、それに伴って就職時の基本給もさらに高くなっていくと予想されます。   求人サイトに掲載している日本語教師の仕事の給料 次に求人サイトに掲載されている、日本語を教える教師の仕事の給料を見ていきましょう。日本語教師の給料は、勤務年数や資格の有無で大きく変化します。ここからは、具体的に給料を確認しましょう。 求人サイトでは正社員が300万円〜450万円程度 『求人ボックス』には正社員としての就職で、300万円~450万円で募集している求人が多かったです。高いもので650万円の求人もありました。月収だと20万円~30万円が多かったです。アルバイトや契約社員の場合は時給が1800円程度が多かったですが、求人によっては正社員と同等のものもありました。正社員の採用条件には勤務経験が3年以上や資格取得者などの制限もありました。   実際に仕事して給料をもらう日本語教師の声  それでは実際に仕事をして給料をもらっている日本語教師の声を聞いてみましょう。 『【職種】日本語教師が明かす仕事の本音』では日本語教師として働いている人の多くが年収300万円未満か300万円~400万円のようです。 『日本語教師のリアルな収入「私こんな風に稼ぎました」』でも月給は20万円弱としています。そして多くの人が給料に不満を持っています。やはり、授業の準備や添削などの時間を含めると時給はかなり低くなるようです。しかし、ほとんどの人が日本語教師という仕事にやりがいを感じているのも事実です。生徒の成長が実感できたり生徒とコミュニケーションを取ったりすることがとても楽しいようです。 日本語教師の仕事で給料を上げるコツ 本文:次に日本語教師の仕事で給料を上げるコツを紹介していきます。上記では日本語教師の給料の実態を紹介していきましたが、少ないと感じた人もいるはずです。日本語教師として仕事したり就職したりしたいけど、金銭面で苦労したくないと思っている人もいるでしょう。そこで日本語教師の仕事で給料を上げるコツを紹介しますので参考にしてください。 正社員として働く 本文:まず日本語教師として就職し、給料を上げたいなら正社員として仕事をしましょう。『資格Times』でも日本語教師の最低給与を月給20万円としています。正社員だと給料も上がり、安定的に稼げますが、その分授業以外にもクラスの管理などの仕事をしなければなりません。自分が仕事量と給料のどちらを重要視しているかを明確にしましょう。正社員として仕事をし、スキルや経験を積んでいくことで給料も上がっていきます。また、ボーナスや賞与、福利厚生がしっかりとしている学校や企業で仕事することで生活しやすくなるでしょう。 賃金水準の高い国で働く 日本語教師の給料を上げるコツとして、賃金水準が高い国で仕事する方法もあります。語学に自信がある人は海外で仕事することを考えてみてください。『資格Times』でも紹介されていますが、給料はその国によって変わります。平均賃金水準と同等の給料をもらえるため、生活に困ることはなくなるでしょう。さらに海外の大学で仕事をすると、かなり待遇をよくしてもらえます。賃金水準の高い国で仕事することで給料を上げられますよ。 企業や団体から大きな仕事を受ける 日本語教師の給料を上げたいなら、企業や団体から大きな仕事を受けましょう。最近では外国人社員向けに日本語研修を行っている企業もありますので、仕事を受けるチャンスはあります。しかし、企業や団体から仕事を受けるには、それなりの経験や実績が必要になってきます。企業や団体から大きな仕事を受けるためにもスキルを磨き、実績を積んでいきましょう。『日本語教師の平均年収』で日本語教師が仕事をしている企業や団体が紹介されていますので参考にしてください。 副業を始める 日本語教師の給料を上げるために副業を始めましょう。日本語を教える教師として、オンラインスクールなどで副業をするのも良いですし、プログラミングや動画編集などのスキルを身に付けて副業にするのでも良いでしょう。別のスキルを身に付けておいた方が将来的にも安心できますよ。『日本語教師の給料/年収の実態【2021年版】220名の現役日本語教師に聞いてみた!』でも紹介されていますが、日本語を教える教師という仕事の仕方に縛られず、多様な仕事することで給料をアップできます。   経験を重ねる 日本語教師の給料をアップさせるためには経験を重ねることが大切です。上記でも述べたように正社員として就職する際の求人にも、応募条件に経験年数を設定しているものもあります。また、専任講師から主任講師にステップアップするためにも実務経験が3年必要などの条件もあります。『Brushup学び』にも主任講師について紹介されていますので、参考にしてください。 国内の大学で勤務する 国内の大学で勤務することで日本語教師の給料を上げられます。『スタディサプリ』によると、日本語学校などの他の教育機関と比較して、国内の大学で勤務すると給料が高い傾向にあるとされています。非常勤講師として仕事する場合でも1コマあたりの給料が高いです。専任講師として就職すると、さらに高くなります。しかし、専任講師の採用枠は少ないですし、採用条件も厳しいです。それでも、大学で勤務すると給料アップが期待できますよ。 日本語教師の仕事で給料に関する注意点  日本語教師の仕事で給料に関する注意点を紹介していきます。これから紹介する注意点を理解しておかないと、日本語を教える教師になったとき、想像していたことと実際のギャップに悩む可能性もあります。ですので、注意点をしっかりと理解しましょう。 地域によっては相場より低い可能性がある 日本語教師の給料は地域によって変わります。一般的に日本語学校が多い東京は給料が高いとされています。しかし、地域によっては相場よりも低い可能性があります。上記でも紹介しましたが、日本語教師の最初のころの月給の相場は20万円程度です。日本語教師として就職し、仕事をするなら、自分の地域の給料がどのくらいなのか調べるようにしましょう。   日本語教師未経験は大卒初任給程度  日本語教師未経験として就職すると、大卒初任給程度です。未経験なのでこれは仕方がないですね。もちろん、経験や実績を積んでいくことで給料はアップしますので安心してください。また、日本語教師の給料も年々増加しています。給料アップのためにも日本語教師としてキャリアップしていくことが大切です。   新型コロナウイルスの影響にも気を付ける 日本語教師として海外で仕事をしたい人は新型コロナウイルスの影響にも気をつけましょう。日本は新型コロナウイルスの感染者もかなり落ち着いてきましたが、海外ではまだ感染者が拡大している国も多いです。また、国内でも新型コロナウイルスによって、業績が悪化した団体は常勤講師を雇うことにリスクを感じるようになりました。そのため、非常勤講師を雇う団体も増えています。非常勤講師だと、給料もアップしにくいのです。これから日本語を教える教師になろうとしている人は新型コロナウイルスの影響も気にするようにしましょう。 まとめ  今回の記事では日本語教師の仕事の給料と給料を上げるコツを徹底紹介しました。日本語教師の需要は高くなり、今後も需要はますます増えていくでしょう。今の日本語教師の給料は決して高くはありません。しかし、実際に仕事をしている人の多くが、日本語を教える教師という仕事にやりがいを感じています。日本語教師はとても魅力ある仕事ですので、興味がある人は日本語教師を目指してはいかがですか。  

日付2022/06/30/

英語

日本語教師に英語力は本当に必要ない?〜英語力よりも大切なもの〜

●日本語教師に必要な英語力 日本語教師に英語力は必要なのでしょうか? 残念ながらその答えは簡単に出せるものではありません。その理由はたくさんありますが、第一にはどこで、どのように働くか? によって英語力が必要か否か、またどの程度必要かが変わってくるからです。   国内で日本語を教える場合  日本国内で外国人に日本語を教える場合、英語力は特に必要ありません。  なぜならば、日本国内の日本語学校では日本語で日本語を教える「直接法」という指導形式が一般的だからです。 ただし、オンラインを通して外国人に日本語を教える場合や、外資系企業で日本語を教える場合は、英語で日本語を教える「間接法」という指導形式が一般的とされているため、日本国内でも英語力が必要になる場面があります。  そのため、日本国内で働く場合の英語力は必須スキルではありませんが、英語力があれば日本語教師としての仕事の幅はもっと広がると言えます。 海外で日本語を教える場合  海外で外国人に日本語を教える場合は、英語力が必要な場面が多くあります。  特に欧米圏では英語の他、その国の母語を使用した間接法が中心となるため、より高度な英語力が求められるケースもあるでしょう。  日本語教師として必要な英語力のレベルは、勤務先によってそれぞれ異なります。  しかし、他の教師や現地の人と交わす英語でのコミュニケーションは、その土地の環境に早く慣れるためにも避けては通れません。  海外で働く場合は、日本語教師としてのスキルはもちろん、英語力に関しても現状で満足することなく、常にレベルアップを目指す向上心が必要になるでしょう。   ●アジア圏と欧米圏の違い アジア圏で働く場合  日本語教師としてアジア圏(非英語圏)で働く場合は、直接法で教えることが多いため、英語力はあまり必要ではありません。  しかし、インドやシンガポール、フィリピンなどでは、求人募集の必須条件として英語力が求められるケースが目立ちます。  また、就職先が大手の語学学校の場合は、英語やフランス語を始め、各国の言語で国語の授業が行われています。  このような環境下においては、講師同士のコミュニケーションやミーティングも、必然的に英語が中心となります。  アジア圏での英語力はあまり必要ないとはいえ、海外で日本語教師を長く続けたいのであれば、ある程度は話せた方が良いでしょう。 欧米圏で働く場合  日本語教師として欧米圏で働く場合は、間接法で教えることが多いため、英語力は必要不可欠なスキルと言えます。  例として、日本語教師の求人募集において、履歴書に間違った英文でPRを書いた結果、不採用になった人もいます。  また、生徒の母国語で教える場合もあるため、外国語に対して特に抵抗がない人は向いているでしょう。  いずれにせよ、欧米圏はアジア圏に比べると高い英語力が求められます。渡米前に英語講座やオンライン英会話を通して、使える英文法を積極的に学ぶ必要があります。  また、どの地域で働くにせよ、外資系の企業が運営する日本語学校の場合には日常会話程度の英語力はほぼ必須になります。TOEICなら800点程度、厳密にいうと単純には換算できないものですが、CEFR(ヨーロッパ言語資格)でいうところのB2~C1程度を求められるでしょう。TOEICや各種英語資格検定の勉強にはスタディサプリがおすすめです。学生が使うものという印象があるかもしれませんが、TOEIC対策のパーソナルプランなど、大人向けのコースも用意されています。   ●日本語教師になるための必要な条件 必要な資格は?  日本語教師として働くために必要な条件として、下記の3点が挙げられます。 大学で日本語教育課程コース修了 日本語教育能力検定試験合格 日本語教師養成講座420時間コース修了    いずれかの条件に当てはまればどなたでもなれる職業ではありますが、日本語教師として活躍するためには、あなたにしかない個性を発揮するのも必要な要素と言えるでしょう。 それぞれの難易度  「大学で日本語教育課程コース修了」の場合は、日本語教員課程を設けている大学に通わなければならないため、少なくとも高校時代には知っておかなければ、取りにくい内容と言えます。  「日本語教育能力検定試験合格」の場合は、年に1度しか行われず、合格率も20%前後なので、簡単に取得できるものではありません。  「日本語教師養成講座420時間コース修了」の場合は、社会人でも自分のペースで勉強することができるため、現実的に最も取得しやすい方法と言えるでしょう。 英語がすでにできる方なら、日本語教師と英語教師の資格を両方取得してしまうのも、働き方の選択肢を広げるためには有用かもしれません。   ●日本語教師の適性 日本語教師に向いている人  日本語教師として外国人に日本語を教えるにあたり、日本語や正しい文法に関する知識はもちろん必要ですし、ある程度の英語力があるのも望ましいでしょう。  しかし、何よりも大切なのは「人が好きな人」であることです。教室内での活動や職員室でも、人と人との対話が求められます。  人と関わることが好きな人や、コミュニケーション力が高い人は、特に向いている職業と言えるでしょう。 日本語教師に向いていない人  日本語教師を目指すにあたり、日本語が母国語である必要はありませんが、日本語や文法の基礎知識に乏しい人や、人と接することが嫌いな人には難しいでしょう。  また、日本語と外国語では発音やアクセントも異なるため、口の動きもしっかりと見せる必要があります。  恥ずかしさを捨てることはもちろんですが、外国人や異文化に対する偏見がある人や、相互理解が持てない人には向いていないでしょう。  文化審議会国語科分科会発行の「日本語教師の資格のあり方について」でも、日本語教師が持っているべき資質について、「言語・文化の違いや社会における言語の役割を理解し,より良い教育実践につなげるための知識を持っている」ことや、「異なる文化背景を持つ学習者同士が協働し,主体的に学び合う態度を養うための異文化理解能力やコミュニケーション能力を育てるために必要な知識を持っている」ことなどが示されています。 日本語教師だから日本の文化だけに精通していれば良い、というわけではなく、異文化に対してオープンな精神をもつことが必要でしょう。     ●英語力があれば信頼感アップ!? アピールポイントになる  日本国内で日本語教師として働く場合は英語力が必要でないとはいえ、ないよりもある方が強みになるのは紛れもない事実です。就職の際のアピール材料としても十分な効力があるため、TOEICで取得した点数や留学経験など、積極的にアピールすると良いでしょう。  また、日本語学習者は英語圏よりもアジア出身の学生の方が多い傾向にあります。中国語や韓国語、ベトナム語などを学んでみるのも、日本語教師としてのキャリアアップにはつながるかもしれません。実際に、ベトナム語の言語資格が要件になっている求人なども存在します。   生徒からの精神的な信頼感  日本国内の日本語学校に通う留学生にとって、英語力のある先生や母国語が通じる先生の存在は、我々が想像する以上に大きいようです。  授業以外で何か困ったことや相談したいことがあった場合、覚えたての日本語では上手く通じないこともあるでしょう。  もちろん英語や母国語を完璧に話せる必要はありませんが、ある程度できていれば生徒との距離がもっと近くなることが期待されます。  生徒に信頼してもらうことは、授業にとっては意外と大切です。わからないことをわからないと表明したり、気になったことを質問したりするのは、信頼関係のない先生相手に行うには、先生が想像するよりもハードルが高い行為だからです。英語をはじめとした生徒の母語やある程度使いこなせる言語を全て話せる必要はありませんが、コミュニケーションツールの一つとして、高い効果があることは間違い無いでしょう。   ●海外での日本語教育ボランティア 海外における日本語教育の現状  海外では日本語を第二外国語として選択したり、大学入試の外国語選択科目として日本語を採用したりする国もあります。  このような教育現場では、日本特有の文化に興味を持つ外国人も少なくないため、日本文化に詳しい日本語教師は海外でも高く評価されています。  しかし、中学や高校などを含め、日本の教育現場でも日本人の先生が英語を教えているように、海外でもその国の国籍の先生が日本語の教師として日本語を教えていることが多くあります。  そのため、正確な発音や正しい日本の情報を提供する日本人のアシスタントは非常に重宝されており、異文化交流の面でも必要な存在となっています。  通常、日本人のアシスタントは「日本語教師アシスタント」と呼ばれており、海外における日本語教育の枢要となっています。 ボランティアとして活動する日本人  海外の教育現場では、恵まれた環境で勉強できる生徒がいる一方、ボランティアの存在がなければ日本語を学ぶことができない人も大勢います。  そのため、海外で日本語教師アシスタントとして活動する日本人は、日本語教育や日本文化を教え続けることで、日本の歴史を継承していると言っても過言ではありません。  日本語教師アシスタントとして活動するために必要な資格や経歴はなく、向上心や積極性はもちろん、参加者が「日本人であること」が最も大切なポイントとなります。 現地で英語力を鍛える  日本語教師アシスタントは、基本的に1つの学校に対して1人の派遣体制のため、日本人は自分しかいません。  また、空き時間には英語の授業に参加できる場合もあり、毎日英語だけで生活する環境が必然的に整います。  一般的な受身の語学留学ではないため、本格的に英語力を身に付けたい人には正に最適なプログラムです。  海外で長期的に生活することで多様な価値観も吸収できるため、語学だけではなく人間的にも期待以上に成長できるでしょう。   ●まとめ 英語力はある程度あった方が良い  日本国内で日本語教師をする場合は、日本語で日本語を教える直接法が中心となるため、特別な英語力は必要ありません。  しかし、より分かりやすい授業内容や、生徒とのスムーズなコミュニケーションを意識すると、英語力はないよりもある方が何かと役に立つでしょう。  例えば、担当する授業が初級クラスの場合は、日本語の文法を基礎から教える必要があります。  文法解説の際は、英語の例文を交えて説明する方が伝わりやすい場面も多く、直接法よりも間接法で教える方が解釈においても齟齬が生じません。  また、生徒から質問や悩み相談を受ける場面も少なくないため、授業以外で生徒とコミュニケーションを図るためにも、ある程度の英語力は必要と言えるでしょう。 英語力よりも大切なもの  確かに、前述した通り英語力はあるに越したことはありません。  しかし、日本語教師になる上で最も大切なのは「日本語力」と「人が好きなこと」の2点です。  いくら英語力があっても、人に日本語を教えられるレベルの日本語力がなければ、まず日本語教師として必要されません。  英語力はあくまで日本語を教えるための手段に過ぎないため、日本語教師を目指している人は、何よりも日本語力やコミュニケーション力を磨くを磨くことが先決です。  日本語教師として活躍するためには、生徒の疑問にもすぐ答えられるような知識や、親しみやすい雰囲気作りなど、基礎の部分をしっかりと固めることが必要と言えるでしょう。  

日付2022/06/28/

将来性

日本語教師の現実 ~将来に対する不安と期待~

日本語教師が抱える不安 収入面 就活や転職、キャリアチェンジとして日本語教師を選択肢に入れた場合、「収入が低い」という不安の声が最も多く聞こえてきます。 せっかく大学や養成講座で懸命に勉強したにもかかわらず、将来的に生活面で苦労をするのは嫌ですよね。 例として「日本語教師になりたい23歳女性の現実」では、日本語教師になるために養成講座へ通ったにもかかわらず、非常勤講師の掛け持ちでさえ、バイトの給料と変わらないと言われる厳しい現実に、悲痛な叫びを上げています。 また「日本語教師を辞めたいと思ったとき(きっかけ)」には、日本語教師として様々な環境で働いている人々のリアルな声が書き込まれていますが、金銭面で苦労をしながら仕事を続けている人も多くいるようです。   働き方 日本語教師における低収入の原因に、最も多く挙げられるのが雇用形態です。 「日本語教師に関するQ&A」では「非正規雇用でも家族を養っていけるのか」という不安に対して「非常勤講師の求人は結構あるものの、それだけで家族を養うのはかなり厳しい」と苦言を呈しています。 しかし「日本語教師はやめた方がいい?将来性?」では、夫婦で約15年間日本語教師をされていた方が、実体験を通して「働き方によっては日本語教師の未来は経済的にも明るい」と述べています。 ここでは「日本語教師は比較的に誰でもできる仕事だからこそ薄給である」と見解されていますが、その一方で複業をしている人も多くいるようです。 複業には実に様々なモデルがありますが、収入源を語学教師だけに絞らなければ、将来に対する不安は大きく軽減されるのではないでしょうか。 それでも日本語教師として働くことに一抹の不安を覚えている人は、「将来が不安な日本語教師に伝えたい」を是非ご覧ください。 ここでは、キャリア理論を通した物の見方や捉え方が述べられており、読み進めていく内に、自分の将来が少し楽しみに感じられることでしょう。 また、「日本語教師に関するQ&A」には、日本語教師を目指す人が抱く疑問とその答えがまとめられています。同じ立場の人が抱く疑問には共感できるものが多いのではないでしょうか。  「初任日本語教師と教育不安の変容についての一考察」では、養成考査終了時から2年目が終わるまで長期的にインタビューを行い、不安の内容について分析しています。このような論文を読んでみるのも、自分の感じている不安が言語化されたり、自分だけではないと感じられたりして、不安の解消につながるかもしれません。     留学生の減少 「日本語教師の将来性」にも記載があるように、今後日本は超高齢社会に突入し、若者の人口は著しく減少することが予想されます。 そのため、国内では外国人労働者を必要とする仕事も多くあり、将来は日本で働きたいと考えている留学生の増加が見込まれていました。 しかし「日本語教師の需要と今後の将来性」では、現状留学市場は減少傾向にあると言います。 その主な理由として、留学の目的が「勉強」ではなく「お金稼ぎ」に変わっていることから、結果的に帰国を余儀なくされるケースが増えているためです。 本来、留学とはその国で学術や技芸を学習するための在留資格を指しますが、不法労働の留学生はその在留資格を更新することができません。 せっかく来日しても稼げないのであれば意味がないと考える外国人も少なくないため、全体の留学生数も当然減少します。 違法状態にならないよう日本語教師も目を光らせてはいますが、その不安を余所に禁を犯す生徒は未だに多くいるようです。 そのため、日本語教育は成長しても、留学市場は減少していくと言われています。   日本語教師に対する期待 将来の日本を担う重要な職業 新型コロナウイルスによる留学生数減少の影響は「今は日本語教師は目指さない方がよい理由」でも述べられていますが、今後外国人なくして日本が国として存続していくのは非常に厳しいと言われています。 そのため、外国人に日本語を教える日本語教師の存在が、今後も重宝されることは言うまでもありません。 例として「赤門会日本語教師養成講座」「郡山健康科学専門学校」「国際教養大学」の記事では、現役で活躍している日本語教師や、将来的に日本語教師として働くために養成講座を修了した人のリアルな声が紹介されています。また、「国内の日本語教育の概要」には、施設、機関の数や教師養成、コーディネーターの現状などについて詳しくまとまっています。   このように将来を不安視するのではなく、新たに大きな目標を掲げ、自分自身で道を切り開いて突き進んでいる人も大勢います。 自分のためだけではなく、生徒の成長にも大きな影響を与える職業なので、自ずとあなた自身の責任感も強くなるでしょう。   日本語教師は年齢の壁がない ベンチャー企業を筆頭に若手を積極的に採用する企業も少なくない中、日本語教師の求人に年齢制限はありません。 また、必ずしも英語で授業をする必要はないため、TOEICで高得点を取得したり、英会話のレッスンに通ったりする必要もありません。 「日本語教師に年齢は関係ある?」でも解説されているように、日本語教師の中で最も多い年代は50〜60代です。 この結果からも、日本語教師に求められる条件は、人生経験が豊富で即戦力のある人だということが分かります。 少なくとも年齢制限に対する不安はないので、将来を見据えて新しく挑戦する仕事としても非常に人気があり、おすすめの職業と言えます。 社会人として全く別の業種で働いた後に転職した人も珍しくないため、授業の中で日本の社会事情も含めた話をすると、良い刺激を受ける生徒も多くいるようです。 しかしもちろん、若い人が日本語教師になれないというわけではありません。詳しくは「新卒で日本語教師になること 〜メリットと努力ポイント〜」をご覧ください。   日本語教師の今後の在り方 日本語教師+得意な専門分野 仕事や進学以外に日本語を学ぶ目的が多様化している今、今後は日本語教師として日本語を教えるだけではなく、自分の得意な専門分野を持つことが強みになると言われています。 専門分野という表現に対して漠然とした不安を覚える人もいるかもしれませんが、そこまで神経質に捉える必要はありません。 例えば「日本語教師のズバリ!将来性は?」では、下記のようなちょっとしたことを専門分野として述べています。    ◆面接や論文など受験対策も含めた指導ができる  ◆メールの書き方などビジネスマナーに詳しい   ただ教科書通りに日本語を教えるだけではなく、生徒の将来や目標も視野に入れた上で、そのニーズに特化した指導ができる日本語教師は間違いなく重宝されます。 進学やビジネスの他にも、看護師や介護福祉士など、何かの分野に特化した専門性を身につけることは、必ずあなたの活躍の場に広がりを見せるでしょう。   日本の文化や歴史に関するプロになる 驚くべきことに、日本人よりも日本に詳しい外国人の数は少なくありません。 SNSを通した交流や情報の発信が常識となりつつある昨今、日本が誇るアニメや漫画、音楽やファッションなどのサブカルチャーも、絶大な人気を保っています。 日本に対する外国人の関心が高まる中で、日本の文化や歴史に関する正しい情報や素晴らしい魅力を伝えるのも、日本語教師としての大切な役割です。 日本語教育において日本語以外の知識を教えることは、生徒のためだけではなく、将来的な自己成長にも繋がると言えます。 生徒からの質問に対して、不安を覚えることなく堂々と回答できるようになれば、パニックに陥ることもなく、より仕事のやりがいも増すことでしょう。   また「日本語教師のキャリア形成に関する一考察」では「やりがい」と「失敗」は相互に関連し合っているという興味深いデータが発表されており、様々な障害を乗り越えてきた現役日本語教師のインタビューが紹介されています。   生徒の不安を取り除く 現地の日本語学校に通い、様々な国籍の生徒と共に授業を受けることはもちろん、来日して新しい環境に身を置く生徒にとって、不安によるストレスは計り知れません。 日本語教師として生徒の不安を少しでも払拭し、一人一人の将来に繋げていくためには具体的に何をすれば良いのか、どのようなことに注意すれば良いのか、授業だけではなく、生徒のメンタル面もサポートする必要があります。     例として「学生と接する上で大切にしていること」より、現役で働く日本語教師が大切にしている3点をご紹介します。 生徒の出身国の文化・習慣がものの考え方のベースとなっていることに対する尊重。 海外へ初めて来たのが日本という生徒も多く、様々な不安を抱えているため、特にその日その日の心理状態を把握する、生徒の努力について褒める。 生徒の間違いを正す際に、少なからずプライドもあるため、それらに対しても注意する。 このように、自分の中で大切な軸をしっかり持って生徒と接することは、授業以上に重要なことでもあります。 日本語教師として生徒の気持ちに寄り添い、少しでも不安な感情を取り除くことができれば、生徒も安心して将来のことを考えられる余裕が生まれるでしょう。   まとめ 確かに収入面や留学生の減少においては、現時点で完全に不安がなくなるとは断言できません。 また「日本語教師ならではの悩み・不安」にもあるように、生徒と円滑にコミュニケーションを取ることができるのか、本当に将来ずっと続けられる仕事なのか、見えない現実に恐怖を覚える人もいるかもしれません。 しかし、自国や日本を愛する外国人を始め、日本語教師が多くの人々に求められる職業であることは紛れもない事実であり、今後も需要がなくなることはないでしょう。 今では日本語の学習方法も学校という教育機関だけにとどまらず、オンライン授業を通して学ぶ生徒も多くいます。 将来に不安を抱く前に、自分の得意分野をしっかり分析し、いかに効果的で意味のある授業を生徒に届けることができるのかが、日本語教師として成功する上での大切なポイントと言えるでしょう。   こちらのサイトのように個人でノウハウを提供してくれているサイトもあります。インターネットや書籍などを利用して、日本語教師としてのスキルアップを目指すことが、これからの時代を日本語教師として生きてくためには必要なのではないでしょうか。  

日付2022/06/28/

疑問

新型コロナウイルスによる仕事への影響 〜日本語教師の未来〜

●新型コロナウイルスの波及 日本語教師の現状  始まりは2019年12月31日。当時、新型コロナウイルスがこれ程まで多くの人々を苦しめる悪鬼になるとは誰も予測できませんでした。  新型コロナウイルスが我々にもたらした不安や動揺は凄まじく、依然として世界中に大きな影響を及ぼしています。メディアでは、飲食業界や航空業界の不振が大きく注目されていますが、日本語教師の仕事も例外ではありません。  外国人の入国規制を始め、留学生の数も大幅に激減しており、日本語教師も仕事のスタイルを変えなければならない過酷な状況が続いています。  自分が担当している授業数の減少はもちろん、オンライン授業を中心とした形式に戸惑いを覚える人も多くいたことでしょう。 コロナ禍で様々な業種が新しい働き方を求められる今、日本語教師もより柔軟性に富んだ仕事の手段を考えていく必要があります。 日本語教師が抱える不安 日本語教師は正規雇用である専任講師や常勤講師の他、非常勤講師やボランティアなど様々な働き方があります。  最も安定した雇用形態は専任講師や常勤講師ですが、正規雇用の門は非常に狭く、非常勤講師として勤める人の割合が大多数を占めています。  未だに新型コロナウイルスの収束が見えない中で、日本語教師の仕事を続けることに対して漠然とした不安を感じている人もいるかもしれません。  実際に日本語学校の生徒が減るということは、日本語教師の求人募集も減ることを意味します。  しかし、全養協こぼれ話「日本語教師の現状と今後について」でも語られる通り、日本語教師は必ず社会貢献できる職業として、確かな需要が期待されています。  新型コロナウイルスの影響で、将来性のある多くの日本語教師を失うということは、日本の衰退に繋がると言っても過言ではありません。   ●留学生の来日を阻む入国制限 国内における入国制限と緊急事態宣言 2021年7月現在。国内のコロナ感染者数において、未だに予断が許されない中、日本政府は海外からの新規入国の停止を継続しています。  2020年10月。一時的に新規入国が許可されたものの、留学生の激減はもちろん、日本語学校へ通う生徒の数も減少し、日本語教師にとっても苦しい毎日が続きました。  また、幾度となく出された緊急事態宣言も、2021年7月をもって4回目(※1)となります。  1回目:2020年4月7日〜5月25日  2回目:2021年1月8日〜3月21日  3回目:2021年4月25日〜6月20日  4回目:2021年7月12日〜8月20日(※1)東京都・沖縄県のみ  なお、まん延防止等重点措置においては、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府で2021年8月22日まで延長され、北海道、愛知県、京都府、兵庫県、福岡県では2021年7月11日をもって解除されることが決定しました。 日本語教育機関による日本政府への要望  2021年4月。新型コロナウイルスによる入国制限で、日本語を学びたい留学生が来日できない状況が続く中、日本語学校は遂にある行動を起こしました。 日本語教育関係6団体の名前で「コロナ禍における日本語教育機関の窮状と支援のお願い」という要望書を、日本語教育推進議員連盟宛に提出したのです。  要望書で述べられた日本語学校の現状と課題に関する詳細は、入国制限措置により来日できない留学生の声 - 日本語ジャーナル このブログが詳しいです。    様々な事業で仕事の継続が危ぶまれている中、日本語学校も留学生や日本語教師のために日々懸命に動いています。  雇用調整補助金や感染症対策に関連した情報も随時更新されており、少しでも安心して授業に邁進できる環境を整えたいという想いが伝わってきます。 たとえば【厚生労働省】新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金等の申請期限の延長等についてや日本語教育振興協会、新型コロナウイルス | 日本語教育振興協会などに詳しくまとめられています。   日本における人材不足の問題 日本の少子高齢化は改善される見込みが低い反面、外国人就労者の需要は増加傾向にあります。 特に人材不足の著しい介護業界やコンビニ業界にとっても益々深刻な事態になる可能性が高く、一刻も早く留学生による入国制限を緩和する必要があると言えます。  現状として、介護福祉士を目指す留学生が来日できなかったり、アルバイトの条件を満たせずコンビニで働けなかったりする外国人が増えています。  このような中で、今後どのような対策を取らなければならないのか、コロナ禍における日本語教育機関の 窮状と支援のお願いなどのメッセージも参考に、今まで以上に慎重に考えていく必要があります。   ●コロナ禍で働く日本語教師の現実 日本語教師の需要 日本語学校は、学生の授業料で賄われています。そのため、留学生を中心に生徒数が減少するということは、学校の運営が厳しくなり、日本語教師として仕事の収入や求人も減ることを意味します。  ある学校では、希望退職や休職を余儀なくされる所もあり、新型コロナウイルスの深刻さが窺えます。このように、日本語教師の仕事に対する安定感が懸念されるのも無理はありませんが、ここで諦めてしまうのはあまりにも速断に過ぎると推察します。  なぜならば、国内の少子高齢化を鑑みても、日本の未来を日本人だけで守っていくのは非常に困難だと言えるからです。外国人就労者の需要に伴い、日本語教師の需要もますます高くなることが予想されます。  また、中国では新型コロナウイルスの影響もあり、日本語教師が不足しています。人材を確保するために給与を引き上げなければならないほど枯渇している今、日本語教師は世界に求められる仕事の一つと言えます。日本語教師争奪戦が過熱するとの見込みもあります。   日本語教師は仕事の幅が広い?  これまでずっと安泰だと思っていた企業でさえコロナ禍で失職したり、様々な事業が休業に追い込まれたりしています。  その中でも、日本語教師は自身の経験を活かしつつ、新たな資格を取得することで仕事の幅を広げることができます。 日本語教師+乗務員 日本語教師+カウンセラー 日本語教師+キャリアコンサルタント  上記は一例ですが、コロナ禍で悲観的になるのではなく、日本語教師の経験を軸に何ができるかを自分なりに考えるのも、一つの楽しみ方と言えるでしょう。 日本語教師のキャリアパス〜資格をプラスしてステップアップ等も参考に、キャリアアップについても考えてみましょう。   ●オンライン日本語教師の長所と短所 オンライン日本語教師の長所  オンライン日本語教師は、特別な資格を持たなくとも始められる仕事なので、パソコンなどの基本的な環境が整っていれば、誰でも気軽にチャレンジできます。  また、決められたスケジュール通りに進めなければならない学校の授業とは異なり、自分の都合に合わせて自由に日程を組むことができるため、コロナ禍でも非常に働きやすいのが特徴です。  さらに、他の講師にはない魅力的な授業内容で差を付けることができれば、ファンの獲得にも繋がります。受講者からの人気を維持することができれば、日本語教師としての活躍も大きく期待できるでしょう。 オンライン日本語教師の短所  オンライン日本語教師は誰でも気軽にチャレンジできる仕事が故に、個人の教え方やコミュニケーション能力によって、波が激しい職種とも言えます。  こればかりは、人前で話すことが得意な人や対人スキルが高い人の方が、少し有利かもしれません。また、利用サイトの手数料などを考えると、大きな収入には繋がりにくいというマイナスな面もあります。  さらに、授業で使用する資料作成を含め、受講者のレベルや目的に合わせた教材の準備をしなければならないため、慣れない間はかなりの時間を要するでしょう。 オンライン日本語教師についてはこちらのブログ(資格なし未経験でもOK?オンライン日本語教師になる方法と求人情報を紹介! | にほんご日和)やコラムcolumnも参考になります。 ●今後の日本語学校と日本語教師の未来 日本語学校の動向 新型コロナウイルスの影響で、日本語教師を始め、日本語学校が窮地に追い込まれているのは紛れも無い事実と言えます。 また、外国人の留学生も日本語学校に通えなくなったり、アルバイトや仕事ができなくなったりと、苦しい状況が続いています。 しかし、今の状況が落ち着いて、外国人の入国規制が緩和されれば、日本語学校も必ず元の状態に回復すると考えられます。 実際に「日本ロス」という現象も起きており、コロナ禍で売上が伸びている日本の通販会社も多くあります。   このように、コロナ禍であっても日本の文化や伝統の人気が衰えることはないため、日本に興味を持つ外国人はこれからも増えていくことが予想されます。Guidable Jobs | The Place for Job Seeker in Japan のように、日本で働きたい外国人向けのサイトもあるほどです。  今後は対面授業だけではなく、オンライン授業も含めたスタイルを確立する日本語学校も増えてくるでしょう。  また、2022年現在、徐々に入国制限が解除され、外国人留学生の受け入れが再開されつつあります。それに先んじて、対面・オンラインを問わず日本語教師の募集も増えてきています。コロナ禍の反動ともいえる日本語教師の需要増が見込まれるでしょう。こうした募集を確認してみると、自分の働きたい条件・場所にぴったりの求人に出会えるかもしれません。 こちら日本語等指導講師の募集:練馬区公式ホームページやこちら日本語教師の仕事・求人情報 | Indeed (インディード)なども参考にしてみてください。 日本語教師に求められる新たなスキル  確かに日本語教師は特別な資格がなくてもできる仕事ではありますが、日本語教育に関する専門知識や特定の資格を取得していれば、必ず強みになります。  そして、オンライン授業の需要や利便性が明らかになった今、知識や資格に加えてオンライン対応のスキルを身に付ければ、仕事の幅がより広くなるでしょう。それに、教室となる場所を必要としないため、個人での開業がしやすいともいえます。生徒や自分の時間の都合が付けやすいこともオンライン授業のメリットの一つです。  対面授業とオンライン授業では、教材や口の動きなどを含め、教え方が全く異なります。  生徒の反応をすぐに確認できる対面授業に比べると、オンライン授業の形式にもどかしさを感じる講師も多くいるかもしれません。  しかし、日本語学校に通えない外国人や、対面授業が苦手な生徒にとっては、寧ろ理想的な学習環境と言えるでしょう。  いずれにせよ、これからオンライン授業の需要が高まるのは間違いないので、相手に対する上手な伝え方を研究しておくことをおすすめします。 こちらのブログもとても参考になります。 アフターコロナでどうなる?日本語教育業界と日本語教師 日本語教師 カテゴリーの記事一覧 日本語教師 | 業種別開業ガイド | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]     コロナ禍の今がチャンス! 新型コロナウイルスが収束するにつれ、日本語教師の求人募集はまた徐々に増えてくることが予想されます。  そのため、就職の倍率が高くなってから勉強を始めるのではなく、ある程度の知識を今の内にしっかりと習得しておきましょう。  そうすることで、余裕を持って就職活動に専念できるだけではなく、オンラインを含めた授業スタイルを視野に入れた働き方をイメージすることができます。 こちらのブログ(コロナ禍の今だからこそ!! | KEC日本語学院 公式ブログ)も参考に、日本語教師が需要のある仕事として長く愛される職業であるためにも、コロナ禍に負けず立ち向かっていく必要があると言えます。  

日付2022/06/23/

日本語教師におすすめの本

インターネットであらゆる情報の収集ができる時代となりました。 特に10代~30代を中心とした若い年齢層の方々は、あらゆる情報や勉強、知識習得のためのトレーニングをSNSやWEBサイト、アプリで行うことが習慣化し、「本離れ」が進んでいると言われていますが、皆さんはいかがでしょう。 様々な分野の学習のオンライン化も進んでいますが、日本語教師のための情報収集やトレーニングも、インターネットで十分でしょうか?日本語教師になるために、本は必要なのでしょうか? 結論から申し上げると、日本語教師を目指す人、日本語教師という仕事を追求して質の高い教育者を目指す人には、やはり本を読むことをおすすめしたいです。 ■日本語教師に本をお勧めする理由 〈日本語教師の情報収集において、インターネットは過信注意〉 当サイト [ラングジョブ] では、日本語教師のための本当に役立つ情報をお伝えすることをモットーにしていますが、「日本語教師」、ひいては「日本語」「英語」「フランス語」「中国語」といった語学や教育に関する情報はインターネット上にあまたあり、中には有益とはいえない情報も溢れています。(情報通信白書参照)インターネットで日本語教師のための良質な情報にたどり着き、インターネットで日本語教師としての知識を身に着けたりスキルを磨いたりしてトレーニングを完結することは至難の業と言えるかもしれません。 とはいえ、WEBやSNSは手軽で便利。キーワード検索などがスムーズかつスピーディーにできるメリットは捨てがたいですよね。 日本語教師になりたい人がまず読むべき本は? 編集部が選んだ6冊のように、経験から本をおすすめてしてくれるサイトもあります。ですので、インターネットも参考情報としてうまく活用されることをおすすめしますが、インターネットで日本語教師の情報を検索・収集する際には、SNSやブログなど個人発信の情報は信ぴょう性に欠ける場合があったり、偏った情報であったりする可能性を認識しておくと良いでしょう。 便利なインターネットのメリットも活用しつつ、しっかりと繰り返し「本」を読み込む。このように、本とインターネットをうまく使い分けて情報収集や勉強をすることが、日本語教師には、非常におすすめです。     日本語教師にとっての本の魅力①有形であること インターネットが形のない無形であるのに対して、本は有形で、お金を支払って購入する「モノ」です。 日本語教師のトレーニングや情報収集をする上でポイントになるのが、形があり、タダではない(=対価を払う自己投資である)ということです。 ●書店に行って日本語教師の本を選ぶ ・・・時間とお金をかけて本を選ぶ行動は、まさに自己投資です。こうして選んだ本にはあなたの希望や決意が込められた、特別な一冊であるはずです。 ●先輩日本語教師からおすすめの本を貸してもらう ・・・これも、借りることで相手とのやり取りや関係性変化などのリスクも含んでいるため、自己投資に非常に近い覚悟の要る行動と言えます。 そして、本の内容について、誰かと感想を共有したり相談したり、ディベートをするなんていうこともあるかもしれません。 本をめぐってのこのような行動や体験が、日本語教師という仕事への動機や意識を強固なものにしてくれるはずです。 インターネットで調べた情報はすぐに忘れてしまうけれど、子供のころに本で読んだことは忘れていない、なんていう経験はありませんか? “好きなページに手作りのしおりを挟んでいた”とか、“あの時〇〇さんにこんな本を借りてこう感じた”とか、“あの本の感想文をクラスで発表した”とか、“あの分厚い本に挟んだ押し花がきれいにできた”とか。本にまつわる記憶は結構思い出せたりするのではないでしょうか。 本とは、記憶に残る不思議な魅力があるものです。 これは、小説などに限らず、日本語教師のための本にも共通する部分が十分にあるはずですよ。 新人日本語教師に必須の本!日本語教師になったら購入するべき本5冊でも分かる通り、先輩日本語教師のお薦めは非常に頼りになります。   日本語教師にとっての本の魅力②語学・言語の集まりであること また、日本語で書かれた本は、日本語の集まりが形になった作品とも言えるもので、日本語教師にとっては情報収集だけでなく、トレーニングツールとしてもおすすめです。 「英語」「フランス語」など他の言語でもそうなのですが、語学に関するスキルを磨く上では「本」というツールの魅力は大きいと思いませんか? 書いてある内容はもちろんのこと、読み進める中で出会う言い回し、行間、筆者の意見や全体構成といった全てが日本語そのものであり、読むこと自体で表現の幅が広がるなど日本語教師のトレーニングやスキルアップにつながるのでおすすめです。 「日本語教師」という語学を教える職業に就く皆さんは、読んだ本の書き方や伝え方のテクニックも参考にしない手はないのではないでしょうか。 これから日本語教師として日本語を教えるあなたには、本選びのワクワク感から、日本語の魅力を含めての本の素晴らしさを改めて体感し、その魅力をこれから出会う生徒さんたちに伝えていっていただきたいと思うのです。 日本語を学習する外国人の方にも、いろいろな本を読んで日本の「本」から語彙や表現の幅を広げたいと考え、取り組んでいる人は多いです。 新米日本語教師におすすめの参考書等も参考に本を選んでみてください。   ■日本語教師におすすめの本 では、具体的にどんな本を読んだら良いのか? 日本語教師におすすめ本を、目的やフェーズ別に、理由とあわせてご紹介していきますね。 ですが、本を選ぶ時にはインスピレーションも大事ですし、人と本の相性があると思いますので、最終的には日本語教師にこれからなる、または日本語教師としてのスキルを上げたい一人一人が、手に取って中身をパラパラと見てみてから目的と感性に合ったものを購入されることをおすすめしますが、選ぶ上での参考にしていただければ嬉しいです。 ▶日本語教育能力検定試験をこれから受ける 令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験問題  公益財団法人日本国際教育支援協会(著、編集)凡人社 https://www.amazon.co.jp/dp/4893589830/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_50584KGPNMEC32XBWFQN?_encoding=UTF8&psc=1 日本語教師を目指す人で日本語教育能力検定試験の受験をするなら、過去問は必須です。 こちらが令和3年7月時点の最新版です。 日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版  ヒューマンアカデミー  (著) 翔泳社 https://www.yodobashi.com/product/100000009003374261/ 日本語教育能力検定試験に多くの合格者を輩出している大手校講師陣が、内容を厳選していてうまくまとまっています。分かりやすい解説が人気です。 ※参考URL https://www.jegsi.com/kentei/books-for-kentei-dokugaku-goukaku   ▶ビギナー日本語教師   教師と学習者のための日本語文型辞典 単行本(ソフトカバー) – 1998/2/2 グループ・ジャマシイ  (編集)くろしお出版 https://www.9640.jp/nihongo/ja/detail/?154 日本語の「文型」という概念を、文や節の意味・機能・用法に関わる形式として捉え、豊富な例文を用いて丁寧に解説したベストセラー辞典。日本語教師の授業準備、学習者の日本語能力試験N2、N1対策と幅広く利用でき、一冊持っておくと重宝するでしょう。 ※参考URL https://hire39.com/books-recommended-basic ▶日本語教師のスキルアップにおすすめ アクティブ・ラーニング対応 日本語を分析するレッスン 野田尚史 (著), 野田春美 (著)大修館書店 https://honto.jp/netstore/pd-book_28389448.html 日本語学初級テキストという位置づけですが、既存の学問体系構成にとらわれず、身近な話題ごとの構成のため、生徒の興味関心分野に寄せた授業展開の参考になりそうです。 日本語教師としてスキルアップ、キャリアアップするには、授業の質や対応幅の広さも意識しましょう。 ※参考URL https://kirin-sensei.hatenablog.com/entry/osusume.goi.hon   ■どのように本を探すか? 先輩教師におすすめしてもらったり、ネット上の書評を参考にしたすることはもちろん手段の一つです。慣れないうちはそのように、たくさんある本の中から自分に合ったものを探していくべきでしょう。当サイトも、そんな皆さんの助けになればと願っています。 しかし、前述したように本にも相性があります。他の人が使った本が必ずしもあなたにも合うとは限りません。ですから、自分の目的にあった本を自分で本を選べるようになっていくことも、日本語教師としてやがて身に付けるべき技能の一つでしょう。 そんな場合には、出版社のサイトを利用することがおすすめです。日本語ブックスさん(教師用参考書|日本語ブックスonline(株)語文研究社)やくろしお出版さん(くろしお出版 日本語教材WEB)などのサイトには、日本語教育に関する本がたくさんまとめられています。文法項目やレベル、目的別にカテゴリ分けされているため、しっかりとした目的があれば本をえらぶこと自体はそう難しくありません。 レビュー付きでない分一つに決めるのは難しいかもしれませんが、より豊富なラインナップの中からより細かく目的別に本を探すことが出来るでしょう。ネット上の紹介サイトでは見たこともない本や教材と出会えるかもしれません。 初心者向けの概略本ではなく、生徒のレベルや細かいニーズにに合わせて本を選べるようになったら、授業の準備がしやすくなるだけでなく、日本語教師としてのスキルアップも望めるのではないでしょうか。  

日付2022/02/08/

疑問

日本語教師の仕事とは?給料が安い?働き方から平均年収まで徹底解説!

  日本語教師の仕事 日本に暮らす外国人も増え、生活の中で外国の方と接する機会も増えた昨今、日本語教師のお仕事に興味を持っている方もいるかと思います。しかし中には、「日本語教師の給料は安い」というお話を耳にしたこともある方もいるのではないでしょうか。「専門的な知識と、英語などの語学力が要求される場合もあるお仕事なのに、給料が安いなんて本当?」と思ってしまいますよね。ここでは、日本語教師の主な仕事内容と、「給料が安い」と言われるが実態はどうなのか、解説していきます。 日本語教師の仕事 まず、そもそも日本語教師の仕事とはどのようなものなのでしょうか?ここでは主な仕事内容と、働き方について解説します。 主な仕事内容 日本語教師のメインの仕事とはもちろん、外国人など、日本語を母語としない方に日本語を教えることです。国内外のスクールなどで、日本語の文法や発音、読み書き、会話を教える仕事ですね。 もちろん、ただ言葉を教えるだけではありません。日本語を勉強する生徒のバックグラウンドは様々ですが、日本に興味のある方や日本で生活する予定の方に指導をする場合が多くなるでしょう。それをふまえると、日本語だけではなく、幅広く日本のことを伝えることができれば良いですよね。例えば私たちが英語を勉強する時にも、英語圏の国の文化や生活、歴史などもふまえて学ぶことで、より関心が高まって学習意欲が向上したり、学習内容が定着しやすかったりしますよね。それと同じように日本語教師は、言葉だけでなく日本の文化や歴史、マナーなどを伝える仕事でもあります。 日本語を教える仕事である以上、主な仕事は「授業」ということになります。ですが、授業だけが日本語教師のお仕事という訳ではありません。当たり前のことですが、よい授業をするためには、相応の準備が必要になります。資料を用意したり、例文や練習問題を考えたり、より良い授業になるよう、入念な準備をしてから授業にのぞみます。また、授業外で生徒の質問に対応したり、テストや宿題のチェックをしたりといった仕事に加え、生徒の進路や悩みの相談に乗ったり、学校に雇われている場合には学校運営に携わる場合もあります。この辺りは、小中学校や高等学校の先生の仕事をイメージするとよいかもしれませんね。 日本語教師の仕事はきつい、という声もあるようです。日本語教師の詳しい仕事内容については、資格情報サイトを参照するとよいでしょう。     働き方(常勤・非常勤) 日本語教師の主な仕事は「授業」とその準備や授業外での対応、ということになりますが、働き方によって仕事内容は異なります。 日本語教師には、常勤の教師、非常勤の教師、派遣、フリーランスといった雇用形態があります。常勤の教師というのは、いわば「正社員」です。学校側と雇用契約を結び、月給制でお給料が支払われます。教師として日本語を教える仕事だけでなく、学校運営や教室運営など、授業外の仕事も任される場合が多く、より様々な仕事をこなす必要が生じます。 大学等での非常勤講師は、いわば「アルバイト」や「パート」に近い働き方と言えるでしょう。「1コマ〇〇円」というように、コマ単位や時間単位でお給料が支払われます。教室運営など、授業外のことに携わる機会は少ないようですが、それでも授業の準備や提出物のチェック等、授業に関わる仕事は全般的にこなす必要があります。 派遣の仕事は、一般企業に派遣されて、その企業で働く外国人に日本語を指導する、といったお仕事です。一般企業での指導となれば、教える側にも一定のビジネススキルが必要だったり、教える内容がビジネス用語をはじめとする高度な日本語だったりします。求められるスキルや授業内容のレベルが高い場合があるため、一定のキャリアが必要になるでしょう。 フリーランスの日本語教師は、もちろん企業に雇われるのではなく、自分でお仕事をし、直接報酬をもらう仕事です。教師としての仕事の場は様々ですが、自宅やオンラインでレッスンをしたり、カフェなど外部の場所を借りて指導したり、といった場合が多いようです。お仕事がなければもちろんお給料はないので、非常勤や常勤の教師として十分な経験を積んでからフリーランスとして働く方が多いようです。 日本語教師の仕事には、人によって様々な働き方があります。現役の日本語教師の方が投稿している口コミサイトや、ベテラン日本語教師のコラムなどを参考にしてみるのもいいでしょう。 日本語教師の給料は安いのか? ここまで、日本語教師の主な仕事内容について解説してきました。そんな日本語教師ですが、ずばり、お給料は安いという話は本当なのでしょうか?結論から言えば、「安い」と言わざるを得ないようです。 平均年収 まずは、日本語教師の年収についてご紹介します。こちらは常勤と非常勤の二種類をご紹介します。 日本語教師の情報サイトや年収情報サイトなどを参考にしたところ、常勤の日本語教師の平均年収はおよそ350万円程度です。学校によって異なるようですが、国内の学校で雇われる常勤講師の場合には、およそ300万円~400万円と考えてよいでしょう。日本人の平均年収に比較すれば「安い」と言える額でしょう。 常勤の教師の中でも、国内の大学で雇用される場合には、比較的高い収入が見込めるようです。とは言え、大学の常勤教師として雇用されるためには、学士だけではなく、修士や博士の学位が必須となる場合がほとんどのため、ハードルは高いと言えます。学生の方は特に、大学選びも重要になってくるかもしれません。進学情報サイトでは、日本語教師になるためにおすすめの大学なども紹介されています。 非常勤の場合には賞与等がなくなるため、さらに低くなります。非常勤の日本語教師の平均年収はおよそ150万円~200万円程度のようです。中には50万円に届かない方もいるようですね。つまり、非常勤の日本語教師の場合は、かけもちで複数の授業を担当するか、他のアルバイト等と合わせて収入を維持する必要があるということです。高度なスキルや資格を持っていても、経験が浅い場合は非常勤講師からはじめ、キャリアを積んで常勤のポストを目指す、という方が多いようです。   海外の常勤日本語教師の収入 国内と海外で、日本語教師の収入には若干の差があります。海外での常勤の日本語教師の求人は、東アジアと東南アジアが多いようです。反対に、欧米圏での求人は少なく、求められるキャリアや学歴など、ハードルが上がるとされています。 海外の常勤日本語教師の収入は、年収に換算するとおよそ150万円~200万円程度とされ、同じ常勤でも日本国内で働く場合よりも低くなる傾向にあるようです。とはいえ、日本より物価が低い土地も多いため、日本での暮らしよりも楽な場合も多いようです。少なくともその国での暮らしには困らない程度の収入は得られるようですね。 国内と海外の待遇の違いについても、日本語教師を養成する学校の情報を参考にするとよいでしょう。   1コマあたりのお給料の相場 ここでは、非常勤講師の収入のベースとなる、授業1コマあたりのお給料の相場についてご紹介します。 1コマ45分の授業とした場合、平均でおよそ1500円~2000円程度とされています。時給に換算するとおよそ2000円~2500円ほどと、一般的なアルバイトに比べるとかなり高いと言えるでしょう。 しかし、非常勤講師の受け持つコマ数は人によって異なり、数が少なければもちろん収入は限られます。例えば、1コマ2000円で1日4コマ授業をし、それが週に3日あったとすると、月収は2000(円)×4(コマ)×3(日)×4(週)=96000円となります。とても生活できる額ではありませんよね。やはり先ほどもお伝えしたように、複数の非常勤先をかけもちしたり、他のアルバイトで補ったりといった仕方で生活している人が多いようです。 非常勤の厳しい事情として、大学の夏休みなど、生徒に授業がない期間は収入もない、ということがあります。また準備等、授業外での労働時間を含めると、実働時間が1コマあたりの給料に見合わない、という不満も見られるようです。加えて、非常勤の仕事は常勤とは異なり福利厚生なども整っていない場合もあるため、そのあたりも不安なポイントではあります。     総評:日本語教師の給料は安い 総評として、日本語教師の給料は「安い」と言わざるを得ないでしょう。国内で常勤の場合でも350万円程度と、日本人の平均年収に比しても高いとは言えず、コマ数の限定された非常勤講師の場合には複数の収入源を確保する必要があります。また、現役の日本語教師へのアンケート結果によれば、 もちろん、収入は国や雇用先によって異なる部分が大きく、当人のスキルやキャリアにも大きく左右されます。一概には言えませんが、特にキャリアの浅いうちは収入面で苦労する場合が多いと言えるでしょう。日本語教育のプロによる記事や、日本語教師を養成する学校の情報ものぞいてみるのをおすすめします。   まとめ 日本語教師の仕事とお給料について解説してきました。 日本語教師の仕事は授業だけではなく、その準備やテスト・宿題のチェックなどに加え、学校や教室運営など、意外と多岐にわたっていることがお分かりいただけたかと思います。その仕事内容は働き方や雇用形態にも左右されるため、一概には言えませんが、授業だけできればいい、というものではありません。 また収入面については、日本語教師のお給料は安い、と言わざるを得ないようです。特に非常勤の場合はそれだけで生活していくのが難しい額の収入しか見込めません。自分のスキルの向上やキャリアアップ、働く場所など、安定した収入を得るためには検討しないといけないことが沢山あります。自分に合った働き方や、自分の目指すキャリアを視野に入れて検討すると良いでしょう。  

日付2022/02/08/

場面別!日本語教師におすすめの教材を総まとめ!

日本語教師に必要な教材は、実は3種類に分けられます。 一つ目は「日本語教育能力検定試験に合格するために必要な教材」、二つ目は「外国人学習者が授業中に使うための教材」、三つ目は「日本語教師の参考書としての教材」です。 日本語教師のための教材と言っても、上記のように使用用途がまったく違うことがお分かりいただけるかと思います。 しかし、ネット上では混同して紹介されていることも多く、初めて日本語教師の教材を探す人には、少しわかりづらい部分もあります。 今回はこの3種類の教材を分類し、それぞれのおすすめをご紹介します。   日本語教師の教材3パターン 日本語教師資格試験の教材 日本語教師になろうと思ったら、まずは資格取得が必須。 しかし急に資格試験勉強や試験対策を初めても、この勉強を実際にどう使うのかがイメージしづらく、理解に時間がかかってしまいます。 まずは日本語教師の全体像を把握するとことから始めましょう。 イメージが掴めれば、勉強への意欲も高まります。   ■『日本語教師のスタートライン 本気で日本語教師を目指す人のための入門書』 日本語教育に関する書籍を数多く出版しているスリーエーネットワーク。 『日本語教師のスタートライン 本気で日本語教師を目指す人のための入門書』は、初めに読む本として最適です。 資格試験の勉強の導入に、全体的な知識を入れておきましょう。 その後の勉強の理解度が上がります。 引用ーーー ”日本語教育に一歩足を踏み込もうとしている人、踏み込んだばかりの人にはプロが執筆した参考書や専門書は難しすぎます。もっとわかりやすい切り口で読み通すことができ、日本語教育に関する専門的な知識の全体像を示した一冊です。” 「スリーエーネットワーク:日本語教育のスタートライン 本気で日本語教師を目指す人のための入門書」   ■『2020年 日本語教育能力検定試験 合格するための本』 日本語教師は民間資格のため、無資格でも人に日本語を教えることができます。 しかし、就職をするにしても実際に日本語を教えるにしても、日本語で日本語を教えるには知識とスキルが必要です。 日本人でも「あの時〜していたら」と「あの時〜していれば」の違いを、外国人学習者にわかりやすく説明できる人はほぼいないでしょう。 日本語教師の仕事をするためには、日本語教育能力検定試験に合格するか、学士の資格を保有し日本語教師養成講座420時間の修了のどちらかが必要になります。 日本語能力検定試験の合格を目指すなら、『2020年 日本語教育能力検定試験 合格するための本』がおすすめです。 株式会社アルクが毎年発行している教材で、日本語教育能力検定試験の最新の対策とが反映されています。 どんな問題が出題されるのかを知ることができ、またその難易度も実感することができる構成になっています。 引用ーーー ”本書の最大の特徴は問題について詳細な解説が付いているところです。日本語教育能力検定試験については、過去問とその解答が公開されていますが、なぜその解答になるのかという解説は公開されていません。本書で本試験と同傾向・レベルの類似問題を解き、解説を読むことで、理解が大きく深まります。” 「日本語ジャーナル:日本語教師になりたい人がまず読むべき本は? 編集部が選んだ6冊」より   ■『完全攻略ガイド』 ヒューマンアカデミーから出版されている『完全攻略ガイド』は、独学の必須本として、Amazonでベストセラーとなっています。 日本語教育能力検定試験に多くの合格者を輩出しているヒューマンアカデミー。 幅広い試験分野を1冊で学習できるように、内容を厳選してわかりやすく解説されているので、日本語教育能力検定試験に絶対合格したい人におすすめです。 引用ーーー ”赤本と言われるこの本は日本語教育能力試験を目指す人なら 誰でも持っている教材だと思います。” 「すずこりあ 韓国語の楽しさを伝えたいブログ」より   ■『日本語教育能力検定試験 50音順用語集』 こちらもヒューマンアカデミーから出版されている良書です。 勉強をスタートしたときにつまづくのが、試験勉強に出てくる専門用語です。 そもそもの言葉の意味がわからず、勉強が進まないということも。 『日本語教育能力検定試験対策 50音順用語集』は、厳選された重要用語がわかりやすく説明されているので、わからない単語があれば辞書のように引いて調べることができます。 また、関連用語も掲載されているので、試験対策だけでなく、日本語教師として仕事を始めてからも役に立ちます。 資格試験の直前には、この用語集で記憶の定着を確認しておくと効率的です。   ■『合格問題集』 『完全攻略ガイド』と『日本語教育能力検定試験対策 50音順用語集』で、内容を理解できたら、過去問に取り組みましょう。 ”過去問を解くことは、日本語教師養成講座を受講している人でも、独学で勉強している人でも、すべての受験生に必須だと思われます。初めの検定試験の傾向の探りと、最後の詰めは過去問がないとできません。最低でも3年分くらいあると繰り返し解けるのでいいでしょう。 ヒューマンアカデミーの「合格問題集」は解説がついていたので、一つ一つ解説を読みながら、攻略ガイドの該当ページを探して熟読しました。” 「jegs international:12冊の独学で合格した方法(日本語教育能力検定試験)」より 資格取得に向けて、まずは教材を揃えるところから。 オンライン通販でも教材を揃えることができますので、人気の教材や売れ筋の本を探してみましょう。 「Amazon:日本語教育能力検定試験 の 売れ筋ランキング」   外国人学習者が使う教材 日本語教育の現場でいう「教材」とは、日本語を勉強する外国人学習が授業や勉強で使うもののことです。 教科書が代表的ですが、教科書以外にもさまざまな教材があります。   ■「話す」ための教材 『わたしのにほんご』 外国人学習者の会話習得におすすめなのが、『わたしのにほんご』です。 日本語教育の本質は、日本語を使ってコミュニケーションをとることです。 会話ができるというのは、学習者にとっても学習意欲が高まる経験です。 わかりやすい教材があれば、会話の習得に役立ちます。 ”初級のうちから学習者の感情や経験を話せるように工夫された本です。 学習者も日本語を使って話せることを実感できるので、まだあまり文型を学習していなくても、ぜひ使いたい一冊です。” 「現役日本語教師×新米主婦:日本語教師におすすめの本|文法書・初級・中級・JLPT・ビジネスなど」   ■教科書 日本語学校の初級では、それぞれ指定の教科書を用いて授業を進めることが多いので、日本語教師が教科書を選定する機会は少ないでしょう。 しかし、上級やビジネスに特化したクラス、個別のオンライン授業などでは、日本語教師が教科書を選定する必要があります。 よく使用されている教科書の代表例としては、 教えるべき項目を文型で提示したシラバス『みんなの日本語 初級I』 学習者コミュニケーションをする必要がある「場面」を集めて作成したシラバス『はじめよう日本語初級1』 学習者の学習目的になっている話題を集めて編成したシラバス『J.Bridge for Beginners vol.2』 目的を達成するために必要な課題を編成したシラバス『まるごと・日本のことばと文化 (入門A1)かつどう』 などがあります。   ■補助教材 実際の授業は教科書だけでなく、補助教材も使用します。 教科書の文字だけでは理解しづらい部分を補うために、場面が想像しやすい「絵カード」がよく使われます。 上記の『みんなの日本語』の補助教材には『絵教材CD–ROMブック』があります。 教科書は多数出版されていますが、どの教科書にも基本的に副教材があり、教科書と合わせて使用できるようになっています。   ■辞典 『教師と学習者のための 日本語文型辞典』 「文型」は概念のため、今までは辞書で引くことができませんでした。 しかし『教師と学習者のための 日本語文型辞典』では、文型を意味・機能・用法の形式として分類し、辞書のように検索できるよう構成されています。 豊富な例文を用いて丁寧に解説されており、日本語教育の書籍でベストセラーの辞典となっています。 ”中級レベル以上の文型3000項目の表現を収録。日本語能力試験1・2級レベルの出題基準サンプルに加え、新聞・雑誌・小説・シナリオなど、実際に使われている日本語からも広く収集。文型を文や節の意味・機能・用法にかかわる形式という広い枠組みで捉え、それらが場面や文脈の中でどのように使われるのか分かるように記述されています。” 「Coto World Inc:日本語教育のプロが教える!日本語教師必携の参考書・辞典、4選!」 教科書、補助教材、辞典といった学習者向けの教材をご紹介しました。 学習者のレベルに合った教材を選定するのも、日本語教師の大切な仕事です。 新しい教材も随時出版されているので、ぜひチェックしておきましょう。 “そして、教材を選ぶ際に最も重要なのは、学生のレベルと学習目的にあったものを選ぶことです。 しかし、専任やレベル担当になると、よりよい教科書はないか他の教科書を見て教材研究を行い、新たに教科書を選定することもあります。 また、プライベートレッスンでは教師が学生に合わせたレベルの教科書を選ぶ場合もありますから、どんな先生でも、ある程度教科書選定に関わる知識は必要です。 学生の目標やレベルなどからシラバスデザインを行い、教材を考えられるよう準備しておきましょう!” 「日本語教師キャリア:日本語の教材って? 教科書選びのポイントやオンラインでも使える教材について紹介!」より   日本語教師の参考書としての教材 ■『日本語の教え方ABC―「どうやって教える?」にお答えします』 いざ授業を受け持つ段階になって、新米の日本語教師が戸惑うのは「教え方がわからない」ということです。 資格試験に合格し日本語教育に関する知識は十分でも、それを使いこなすには実践経験が必要。 そんな時は、「教え方」についての疑問を解決してくれる教材を活用しましょう。 ”タイトル通り、どうやって教える?に答えてくれる本。文型ごとではなく「推量」「様態」などのようにそれぞれ分かれており、推量では「ようです」「らしいです」「はずです」などが扱われ、それぞれの比較、説明、例文などを絵などを使って解説している。 豊富なアクティビティも紹介しており、巻末にはそれに使う絵が載せてある。拡大して学生に配ったり、教師が手に持って使用できる。 とりあえず初級を初めて持つ先生は何をしたらいいのかわからないので、これを参考にしてもいい。” 「日本語教師のN1et:初級おすすめ参考書」より   ■『基礎日本語辞典』 例文が欲しいのならハンドブックなどで十分ですが、学習者からので「なんで?」に答えるには、この辞典がとても役に立ちます。 例文が豊富で、微妙な使い分けも詳しく解説されています。 学習者が理解しやすい例文を提示するには、この辞典であらかじめ例文や答えをストックしておくと良いでしょう。 引用ーーー ”非常に詳しい言葉と文型の解説と、そして実に豊富な例文が載っており、どの参考書を調べても、ネットで検索しても、出てこないものは最終的にこれを見れば解決することも多い。似ている言葉との比較もあり、非常に助かる。” 「日本語教師のN1et:全級おすすめ参考書」   ■『短期集中初級日本語文法総まとめポイント20』 外国人学習者にとって、日本語の文法は難解です。 初級で学ぶ文法項目の20のポイントがまとめられている『短期集中初級日本語文法総まとめポイント20』は、参考書と問題集が一緒になっています。 授業の導入になりそうな例文やイラストが充実しているので、板書の参考にも役立ちます。 ”初級の内容を全部カバーしているわけではないですが、学習者が混乱しやすい20の項目だけがピックアップされているので、みん日の練習Bや文型練習帳に加え、ここから練習を抜粋して用意してもいいでしょう。” 「日本語教師は見た!:初心者におススメ!日本語を教えるための参考書5冊」より   ■『新人日本語教師のためのお助け便利帖』/『新人日本語教師のための授業づくり練習帖』 毎日の授業は、失敗と改善の繰り返しです。 日本語教師になりたてのころは、授業の時間配分、語彙の説明、テストの作り方、学習者からの質問に答えられないなど、さまざまな悩みが発生します。 この2冊には、新米日本語教師が直面する問題を解消するためのアドバイスが詰まっています。 “日本語教師は日々の経験と内省の積み重ねで指導がうまくなっていく仕事ですが、初めのうちは経験も日本語の知識も不足しているのでとにかく大変です。 そんなときにこの2冊がお守りのような存在になってくれるので、これから日本語教師を始めようと思っている方、もしくはすでに日本語教師として働き始めている方に是非おすすめしたいです。” 「koguma:これから日本語教師を始める人におすすめしたい参考書、教科書を紹介!」   ■『日本語授業の進め方 生中継』 教科書と合わせて、教え方の手引などを参考ししている日本語教師の方も多いでしょう。 しかし、「教え方の手引を参考にしても、どうやって授業をすればいいかわからない」ということもあります。 『日本語授業の進め方 生中継』は、初級の指導に必要不可欠の文型指導が23個の授業にまとめられています。 一部のトピックは実際の授業の様子を動画で見ることができ、時間をかけずに具体的な授業の流れを理解できる一冊となっています。 ”本書は日本語教師25年以上のベテラン講師の生授業を取材したもので、教え方が授業の流れなどが紹介されています。 写真もたくさんあり、授業のテクニックなども書いてあるので、特に経験の浅い先生には役に立つと思います。” 「日本語NET:新米日本語教師におすすめの参考書」   ■『絵を描いて教える日本語』 指導方法のスキルアップに使える一冊。 各文型を解説するときにどういう絵が効果的なのかという観点から書かれた、実用的な本です。 日本語がわからない人に日本語を教えるときは絵カードが効果的ですが、会話の途中などで、すぐに絵カードのような教材を出すことができない場面も多くあります。 そうした場合に簡単なイラストがかければ、指導もコミュニケーションもスムーズになります。 絵心がなくても相手にわかりやすいイラストの書き方とその使い方が載っているので、読んですぐ、毎日の授業に活用できます。 東京外国語大学の推薦図書にもなっているほど、評価の高い良書です。 ”「ドアが開いている」と「ドアが開けてある」の違いを絵で描き表わせるか。直接教授法で必須となる、絵による技法へのヒントがたくさんつまっている。” 「東京外国語大学日本課程推薦図書リスト・ 日本語教育学」より   まとめ 資格試験のための教材、学習者のための教材、日本語教師の教材の、それぞれのおすすめをご紹介しました。 日本語教師としての自身のレベルや学習者のレベル、学校での授業やオンラインでの授業と、日本語教師が必要とする教材はそのシーンによって多岐に渡ります。 もし何か探している教材や参考書があれば、「日本語教師読本Wiki:教師向けの本」が便利です。 定番の書籍から、新米教師向けの本、文法に特化したものや授業のアイデア集など、いますぐ参考になる書籍を調べることができます。 今回ご紹介した教材以外にもさまざまな書籍が発行されているので、ぜひ日々の日本語教育に役立ててください。  

日付2022/02/08/

日本語教師を目指す人におすすめしたい本

「日本語教師を目指したい。でも、どのような参考書や本、書籍を読んで勉強したらいいのかがわからない」という人もいるのではないでしょうか。 日本語教師の仕事をするにあたり、特別な資格は必要ありません。しかし、日本語教師の人が読むべき本や参考書は多種多様です。文法だけでなく、クラスで行う活動やJLPTなどの知識もつけておく必要があるからです。 当記事では日本語教師を目指す人や初心者の日本語教師の人におすすめの本や参考書を、初級・中級などのジャンル別に紹介します。   初級レベルの日本語について知りたい人におすすめの本 みんなの日本語初級I 第2版 教え方の手引き 「みんなの日本語」とは、国内・海外を問わず、多くの日本語学校の生徒がが使っている教科書です。初めて日本語教師になった人が、みんなの日本語を使って授業をすることも多いでしょう。 『みんなの日本語初級I 第2版 教え方の手引き』は、『みんなの日本語 初級I 第2版』の指導書で、課ごとの授業の進め方や例文などが載っています。 授業で用いる教科書がみんなの日本語の人は、『みんなの日本語初級I 第2版 教え方の手引き』があれば、初めて専任の講師として勤務する場合でも、スムーズに授業を進めることができるでしょう。 なお、教え方の手引きには初級と中級、第1版、第2版の4種類があります。教え方の手引きを購入したい人は、事前に自分が用いるみんなの日本語を確認して、違う種類のものを買わないようにしましょう。   初級を教える人のための日本語文法ハンドブック 「日本語教師になって間もないので文法をもっと詳しく勉強したい」という人には、初級レベルの文法がまんべんなく解説されている『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』がおすすめです。みんなの日本語を出版しているスリーエーネットワークが出版しています。 この本は2部構成であり、個々の文法項目についてまとめた1部と、品詞や活用など全体にかかわる基礎的なことをまとめた2部にわかれています。さらに各文法項目は、下記の3つの要素に分けて解説されています。 ・これだけは ・もう少し ・もう一歩進んでみると 「これだけは」にはその文法を教えるにあたり最低限知っておくべき情報が、「もう少し」にはハイレベルな学習者向けの情報が、「もう一歩進んでみると」には文法項目の理論的な解説が、それぞれ記載されています。 そのため、初級レベルの文法知識はもちろんのこと、ハイレベルな知識を学んでスキルアップし、高い給与を得たい人にもおすすめの一冊です。 なお、2021年11月現在、Amazonの公式サイトにて試し読みをすることができるので、興味がある人は見てみてください。   日本語の教え方ABC―「どうやって教える?」にお答えします 『日本語の教え方ABC―「どうやって教える?」にお答えします』は、日本語学校に就職して間もない人や、日本語教師未経験の人向けに作成された本です。「キクタン」などで有名な株式会社アルクが出版しています。 全30課に分かれており、それぞれの課に下記の項目が記載されています。 ・文型 ・文法知識の整理 ・教え方の例 ・活動例 ・コラム ・板書マーク そのため、この本を購入すれば、日本語の文法の知識だけでなく「どうやって学習者にその文法を教えればよいのか」も勉強することができます。日本語を実際に教えたことがない人や、教え方に自信がない初心者の日本語教師におすすめの一冊です。 なお、2021年11月現在、Amazonの公式サイトにて『日本語の教え方ABC―「どうやって教える?」にお答えします』の第1課を試し読みすることができます。   初級日本語文法と教え方のポイント 『初級日本語文法と教え方のポイント』は、初級で教える69の文法をまとめた本です。みんなの日本語を出版しているスリーエーネットワークが出版しています。 文法項目ごとに「学習者からよく出る質問」や「学習者の誤用の例」、意味と用法の「説明」がまとめられているので、学習者の目線に立って文法を勉強することができます。 また、指導法や指導ポイントもまとめられているので、経験が豊富ではない日本語教師は、この本から教案を作る際のヒントを得られるでしょう。   中級レベル以上の日本語を勉強したい人におすすめの本 中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック 国際交流基金の公式サイトを見ると、中級とは「より広い世界で、自立的に、『やや抽象的、一般的、公的』で、やや複雑な課題を遂行していくことが可能になる段階」と定義されています。 中級レベルの学習者は、日本の大学に通っている学生にもよく見られます。日本の大学に通う海外の学生は、限られたコマ数の中で日本語を勉強し、その他の時間で自分の専門の勉強をします。生活もあるので授業後にアルバイトにはげむ人もいるでしょう。 そんな中級の学生に日本語を教える日本語教師には、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』の中上級版である『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』がおすすめです。 『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』は、『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』同様、各文法項目で下記の3つが書かれています。 ・「これだけは」:その文法を教えるにあたり最低限知っておくべき情報 ・「もう少し」:ハイレベルな学習者向けの情報 ・「もう一歩」:補足的な情報や文法項目の理論的な解説 中上級の学習者を教える際の基本的な知識だけではなく、専門的な知識や考え方を勉強したい日本語教師にもおすすめの一冊です。なお、2021年11月現在、Amazonの公式サイトにて試し読みすることができます。   中級日本語文法と教え方のポイント 日本語の語彙や文法について書かれた参考書はたくさんあります。なかでも、語彙や文法をどう教えるかが記載された『中級日本語文法と教え方のポイント』は、日本語教師が持っておきたい本のひとつです。   『中級日本語文法と教え方のポイント』は、『初級日本語文法と教え方のポイント』の中級編にあたるもので、文法項目が「いつ使われるか」のか、その文法に似た類語表現はなにかが重点的に解説されています。 また、『初級日本語文法と教え方のポイント』同様に、文法項目ごとに「学習者からよく出る質問」や「学習者の誤用の例」、がまとめられています。   クラス活動について学びたい人におすすめの本 イラスト満載! 日本語教師のための活動アイディアブック 日本語教師はときに、学習者たちに体を動かしてもらって文法の定着を図ることもあります。そのため、日本語教師になりたい人や日本語教師になったばかりの人には、いくつかクラス活動をストックしておくことをおすすめします。 クラス活動を考える際に役立つのが、『イラスト満載! 日本語教師のための活動アイディアブック』です。日本語の学習者が、楽しく学べるような活動を紹介しています。たとえば、下記のようなクラス活動のやりかたが載っています。 ・自己紹介カードを見て誰の自己紹介なのかを当てる ・乗車券で日本の東京や京都などの観光名所を訪ねる ・2枚のイラストを使って間違い探しをする 実際に学んだ文法を用いてゲームをしたり、ロールプレイングをしたりすることで、文法が学習者に定着しやすくなります。   日本語教育能力検定を受けたい人におすすめの本 日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版 日本語学校によっては、日本語教育能力検定に合格していることを条件にしている場合もあります。そのため、日本語教師を目指している人の中には、日本語教育能力検定試験への合格を目指す人もいるのではないでしょうか。 日本語教育能力検定試験とは、日本語教師として基礎的な知識が備わっているか、状況に応じてその知識を活かす能力があるかどうかを測る試験のことです。 日本語教育能力検定の勉強をするなら『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版』がおすすめです。日本語教育能力検定試験に合格しているかどうかで給料が変動する日本語学校もあります。 日本語教育能力検定で出題される幅広い問題を網羅し、解説されているからです。実際、日本語教育能力検定試験の対策本の中でも人気のある商品です。なお、2021年11月現在、Amazonの公式サイトにて試し読みすることができます。   JLPT対策について知りたい人におすすめの本 パターン別徹底ドリル 日本語能力試験 日本語能力試験(JLPT)は、日本語版の英語検定やTOEICのような試験です。日本語学習者の「読む・聞く」の能力を、N1〜N5までの5つのレベルで測ります。 日本の企業で働くならば、N1やN2レベルの日本語力が求められます。そのため、JLPTのN2やN1の合格を目指す学習者は多く、日本語教師にJLPT対策の授業を求めることが多々あります。 JLPT対策について勉強したい人には、株式会社アルクが出版している『パターン別徹底ドリル 日本語能力試験』がおすすめです。 『パターン別徹底ドリル 日本語能力試験』は、過去の日本語能力試験の問題を、語彙・聴解・文法・読解にわけて、出題される頻度ごとにまとめられています。 『パターン別徹底ドリル 日本語能力試験』は、N1~N5までレベル別に参考書がわかれています。『パターン別徹底ドリル 日本語能力試験』の購入を考えている人は、自分が担当するクラスのレベルの本を買うようにしましょう。

日付2022/02/08/

疑問

コロナでの日本語教師の仕事は?今後どうなる?今すぐやるべきスキルアップ策!

コロナ禍で様変わりしてしまった社会情勢。 日本語教育の現場も大きく打撃を受けました。 日本語教師になりたいと思っている人も、いま日本語教師をしている人も、今後の日本語教師の先行きに不安を感じるのは当然です。 今回はそんな不安を少しでも解消すべく、コロナ禍での日本語教育の現場、日本語教師の仕事の今後、今からやるべきスキルアップについてご紹介します。   コロナ禍の日本語教育の現場 外国人留学生・労働者の入国制限 2019年末から始まったコロナウイルスの感染拡大は、感染者数の増加と昇降状態を繰り返しながら、2021年現在も続いています。 引用ーーー ”外国人を顧客としている会社はこのコロナ禍でかなりの苦戦を強いられているですが、日本語学校をはじめ日本語教育機関(大学も含む)も全く同じ状況です。パスポートもビザも準備できているけれど、留学生が日本に入国できない、のです。” 「コロナ禍の外国人と日本語学校」より 日本国内での日本語教師の雇用は、こうした留学生や外国人労働者を生徒に持つ日本語学校がメインのため、日本語教師の雇用崩壊が叫ばれた時期もありました。 2021年4月22日に、日本語教育機関関係6団体《(一財)日本語教育振興協会 (一社)日本語学校ネットワーク (一社)全国各種学校日本語教育協会(一社)全国日本語学校連合会 全国専門学校日本語教育協会 (一社)全日本学校法人日本語教育協議会》によってまとめられた、「コロナ禍における日本語教育機関の 窮状と支援のお願い」では 引用ーーー ”• 昨年に引き続き相当数の日本語教師の雇用が失われる • 高いスキルを持つ日本語教師であっても、一度失職すると、二度と戻らない 優秀な教師の失職 ↓ 後進の育成体制も失われる ↓ 我が国の外国人受け入れ体制に大きな傷跡を残す” コロナによって日本語教師の多くが失職してしまうと、この先の日本語教育の現場が成り立たないと注意喚起がなされました。 「一般財団法人日本語教育振興協会 令和2年度 事業報告」では、 新型コロナウイルス感染症への対応がまとめられ、全国の日本語教育機関へコロナについての情報の発信、関係省庁や各政党等に日本語教育機関の次の要望事項を説明するなどの対応がとられました。 日本語学校も経営難に陥り、常勤講師の離職、非常勤講師やフリーランスは仕事自体がなくなるなど、多くの人が生活難を経験する事態となりました。 これは日本語教育の場だけでなく、他の業界でも同じ状況となりました。   入国制限の緩和 入国制限は2021年11月に段階的緩和措置がとられ、仕事や留学での日本への入国が一部可能になりました。 ”皆様もご存知の通り、2019年末の新型コロナウイルス(COVID-19)の発生により、世界的に移動が制限され、日本留学を希望する多くの外国人の皆様が日本に入国できなくなりました。 しかし、ようやく2021年11月8日より入国制限が緩和されたことに加え、在日外国人の日本語教育需要が増加しています。” 「日本語教師とは?日本語教師になる方法」より ※2021年12月現在段階的措置の一時停止が行われていますので、詳しくは「外務省 国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について」をご参照ください。   日本語教師の仕事は減り続ける? コロナによって激減してしまった日本語教師の仕事ですが、今後も減り続けるのでしょうか? 日本語教師は、外国人の学習者に日本語を教えることが仕事です。 そのため、日本への留学や就労を希望する人、日本語の習得を望む人がいれば、まだまだ人気のある仕事といえます。 日本政府の方針や、海外での需要、オンライン教育の発展を考えると、今後も需要が減り続けるというのは悲観しすぎかもしれません。 その理由を個別に見ていきましょう。   日本政府は外国人労働者の受け入れを続ける 引用ーーー ” 平成 31 年4月から,新たな外国人材の受入れ制度(在留資格「特定技能1号」 及び「特定技能2号」)が開始され,今後も在留外国人の増加が見込まれる中で, 外国人を日本社会の一員として受け入れ,外国人が社会から孤立しないように するためには,日本語を習得できるようにすることが極めて重要である。我が国 に在留する全ての外国人が日本社会で生活していく上で必要となる日本語能力 を身に付け,教育・就労・生活の場でより円滑に意思疎通できる環境を整備する ため,学習目標を明確化するとともに,日本語教育の更なる充実が求められてい る。” 日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針 令和2年6月23日 閣議決定より   引用ーーー ”長期的な視野で考えれば、日本の少子高齢化は改善される見込みは低く、 外国人就労者の需要は従来の推察通り増していくでしょう。 また、オンラインでの授業スタイルが定着してきており、 自宅から海外の日本語学習者に向けて日本語教育をおこなう新たな選択も広がりつつあります。” 「全養協こぼれ話「日本語教師の現状と今後について」より 日本全体でみると、人口減少改善に即効性のある方法はなく、経済社会を維持するためには労働者の確保は必須です。 日本の国策として、今後も外国人労働者の受け入れは継続する方針です。 日本で働く外国人労働者が増える以上、企業内で外国人の社員に日本語研修を行う日本語講師や日本語学校の教師は、これからも必要とされる仕事といえます。   海外でも日本語教師は需要あり ”中国国内では日本語教師募集のお知らせが頻繁にあります。上海や北京にももちろん求人はありますが、地域にこだわらなければさらにチャンスが広がるでしょう。基本的に大学卒業の経歴があれば、中国の大学で日本語教師として学生に教えることができます。コロナ禍だからといって減少傾向ではありません。実はコロナ禍の前から中国ではどの大学でも日本語教師不足です。日本人不足によって日本人と実際に話した経験がない学生も沢山いて、北京や上海以外の地域では、日本人が1人しか居ないことも。そのような地域に行ったなら、現地の人々はとても歓迎してくれます。しかし、その状況に天狗にならず、地道に日本語教師として基礎を固めていきましょう。” 「中国の日本語教育事情~20年の教師としてのキャリアとコロナ禍の現状」より 日本だけでなく海外にも、日本語教師として働ける場所はたくさんあります。 中国や韓国、台湾、インドネシア、オーストラリアなどは、コロナ以前から日本語学習者が多い地域ですし、コロナ収束以降は日本語教師の需要も再度高まっていくと予想されています。   働き方の多様化 コロナがもたらした災厄は大変なものでしたが、その結果オンラインでの働き方が加速しました。 これは日本語教師にとってもメリットといえます。 引用ーーー ”国内で主な勤め先となるのが、日本語を教える専門スクールや高等教育機関への進学を主な目的とする日本語学校です。また、学生の国際交流や留学サポートなどを行う大学の留学センターで、外国人留学生に対して指導を行う仕事もあります。” ”ほかには、外資系企業の外国人ビジネスパーソンを相手に、日本語レッスンを行う仕事もあります。” ”さらに、インターネットの普及により、Webカメラを使ったオンラインでの個人レッスンも増えています。レッスンの場所も時間も自由に選べるため、働きやすい形態です。”「ユーキャン・国内での日本語教師の仕事」より ”2013年以降、右肩上がりで増加していた日本国内の在留外国人数ですが、新型コロナウイルスの影響により、残念ながら直近の人数は一時的に減少しました。 しかし、例えばTCJでは、2020年4月よりハイブリッド形態(登校とオンラインを任意に選択可能)にリニューアルした在日外国人専用の日本語学習コースにおいて、現在までに累積250名を超える新規学生が入学されました。” 「日本語教師とは?日本語教師になる方法」より 今まで日本国内では、教師は日本語学校に出勤して、そこに集まっている生徒に対して直接授業を行うという形式がほとんどでした。 しかしコロナによって、ビジネスミーティングや大学の授業もオンラインで行われるようになり、通信講座や各種授業もオンラインに特化しているところが増えています。 感染のリスクを避けて自宅で学習できる、自宅で仕事をできるというのは、日本語教師にとっても外国人の学習者にとってもメリットが多く、オンライン化は今後さらに一般的なものになっていくでしょう。   コロナがもたらしたキャリアについての意識の変化 ”株式会社ビズリーチが2020年4月に会員に対して行った調査(有効回答数517)によると、 「新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、 自身のキャリア観に変化があったか」という問いに対して56%が「変化があった」と回答し、うち92%が「企業に依存せずに自律的なキャリア形成が必要」と回答しています。  Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)を考えざるを得ない時代の中で、コロナをきっかけに、自律的なキャリアを考え始める人が増えているようです。 ” 「VUCA時代に注目される日本語教師資格」 すでに日本語教師として働いている人は実感があるかもしれませんが、日本語教師はもともと、自律的なキャリア形成を行ってきた職業です。 留学生に教えるのか外国人就労者に教えるのか、場面に応じて求められるスキルも変わりますし、時代によっても教える内容は変化していきます。 日本語教師はそうしたケースに応じて指導方法を変え、キャリアを育ててきました。 また、本業で仕事をしながら副業やボランティアで日本語教師をする、フリーランスとしてオンラインで教室を持つなど、パラレルキャリアの構築にも有利な仕事なのです。 こうしたキャリア形成の考え方が身についていれば、コロナ禍での変化にも十分に対応していけるでしょう。   今すぐやるべきスキルアップ 今のうちに日本語教師の資格を取る 街を見渡せば、少しずつ人通りも回復に向かっている日本。 これから入国制限の解除が進めば、日本語教師の不足を補うために募集・採用枠も増える見込みです。 引用ーーー “コロナが終息へ向かうと、以前の様に日本語教師募集求人がかなり増えてくると予想されます。そうなってから資格取得に向けての勉強を始めると時間がかかりますよね。 今勉強を開始し、資格を取得しておいて、終息へ向かう頃にはすぐに万全の態勢で就職活動に取りかかれるように今準備を始めておくのが賢明ですね。” 「KEC日本語学院 公式ブログ」より これから日本語教師になりたいと考えているのであれば、今のうちに日本語教師の資格をとっておくのがおすすめです。 日本語教師の需要が回復した時に、スムーズに仕事を始めることができるでしょう。 「アルファ国際学院」のようにオンライン講座を行っているところであれば、コロナ禍でも日本語教師の資格を取得することができます。 また、日本語教師の資格をとっておけば、オンラインで自分で仕事をするという選択肢も増えます。   オンライン日本語教師にチャレンジしてみる 引用ーーー ”オンライン日本語教師は、基本的には教員免許や日本語教育に関する資格を持っていなくてもできる仕事です。オンライン日本語教師のなかには、サイトに登録して本業とかけ持ちしている人も少なくありません。そのうち、資格を持たずに教えている人も多数います。” ”オンライン日本語教師は、資格や教えた経験がなくてもできるため、はじめやすい仕事です。インターネット環境とオンライン通話のできるパソコンなどの機器があれば、好きな場所で講師活動ができます。” 「にほんご日和」より 日本語教師の資格は国家資格ではなく民間資格なので、今のところは何も資格がなくても、日本語教師をすることができます。 今後国家資格にする動きはあるものの、具体的な時期は決まっていません。 日本語学校では、採用時に日本語教師資格保有者を条件としていることが多いのですが、オンラインの場合は資格不要で仕事をすることができます。   引用ーーー ”オンライン日本語教師になっても、誰もがコンスタントに仕事が取れるわけではありません。仕事があるかどうかは、講師自身のティーチングやコミュニケーションのスキルに大きく左右されます。” 「にほんご日和」より   とはいえ、「仕事をすることができる」のと「仕事ができる」というのは全く別物です。 日本語を日本語で教えるには、日本語に関する知識はもちろん、外国人の学習者にわかりやすい授業を行うというスキルが求められます。 その結果上記の引用にあるように、オンライン上で仕事を取れる人と、仕事を取れない人という差が現れます。 これから活発になると予想されるオンラインでの日本語教育ですが、日本語教師の資格を保有しているというのは強みになります。 早めに参加してオンライン指導経験を積んでおくのも、これからの日本語教師人生で役立つ経験となるでしょう。   コミュニティで情報収集する 小さな不安も一人で抱えていると、だんだんと大きくなってしまいます。 自分の知っている情報や感覚だけでは、こうした不安を解消することは難しいので、多くの人と情報交換をしましょう。 同じ職場の人と話をすることも大切ですが、立っている場所や条件が同じだと、不安や愚痴を話すだけになってしまうことも。 違うコミュニティに参加することで、新しい仕事に出会えたり、現状を打破するいい方法が見つかるかもしれません。 「大谷書店」は、日本語学習者のためのテキストや問題集を取り扱う書店です。 これから日本語教師を目指す人や、現役の日本語教師の人が使う専門書、視聴覚教材などを豊富に揃えています。 大谷書店では、アルバイト支援やシンポジウムの開催など、日本語教師のサポートもしています。 実用書や参考書を見に行った際には、こうした集まりに参加してみるのもいいでしょう。 近くにこうしたコミュニティがない場合は、オンラインイベントを活用しましょう。 「日本語教師お仕事報告会・コロナ禍の日本語学校」では、コロナ禍での授業形態、学校の対応、オンライン授業のメリット・デメリット、苦戦したことなど、実際の現場での体験を共有しています。 コロナ禍でオンラインでの交流が後押しされ、日本語教師同士での意見交換や情報交換も盛んになっています。 こうしたコミュニティに参加することで、コロナ禍・コロナ禍以降の働き方について、新しい発見を得られるかもしれません。   まとめ コロナによって大きく変化した社会ですが、一般企業も日本語教師も同じく、その変化に対応していかなければなりません。 オンライン化がさらに進むと、人を必要としない仕事も増えていきますが、人と人とのコミュニケーションは機械では代替できないものです。 日本語教師の仕事の本質は、言語が異なる人に日本語でのコミュニケーション方法を伝えること。 これからのコロナの状況がどう変化したとしても、日本語や日本の文化を学びたい人とつながることができれば、日本語教師として仕事をしていくことは十分に可能です。 日本語学校で教壇に立つことはもちろん、日本にいながら世界の外国人の学習者に日本語を教えることもできます。 これからの働き方に目を向けて、充実した日本語教師生活を送りましょう。

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