日本語教師に関する日本語教師転職記事MEDIA

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日付2022/02/08/

将来性

日本語教師は将来性がある?日本語を学びたい人は増加中

将来性のある日本語教師になることも大切! 日本語を学びたい人は増加中だから日本語教師の将来性はある 外国人で日本語を学びたい人は増えているのでしょうか?日本語教師の仕事は、日本語を学びたい外国人が増えればそれだけ将来性があると考えられます。ここでは日本語を学びたい人がどのくらいいるのかを、統計を基に見ていきましょう。 Duolingoで人気の言語は?   最近はネットを通して語学学習ができ、またコロナの影響で自宅時間が増えたため語学学習アプリDuolingoを使う人が急増してます。コロナによるロックダウン後数週間で3,000万人以上の人が、Duolingoに登録しました。 Duolingoでは毎年利用者の動向を発表しています。Duolingoを使って学んでいる言語のランキングは以下の通りです。 1位:英語 2位:スペイン語 3位:フランス語 4位:ドイツ語 5位:イタリア語 6位:日本語 7位:韓国語 8位:ポルトガル語 9位:ロシア語 10位:中国語 英語は世界共通語となっており1位というのは当然の結果でしょう。また英語を母語とする国は、12ヶ国で人口を見ると約3億4千万人です。また母語ではなくても、インドのように公用語、または準公用語として使用している国は50ヶ国と多くの国で採用されています。旅行をするにしても仕事をするにしても重要な言語です。スペイン語やフランス語を学びたい人が多いのは、植民地だった国々が母語として話すため英語が通じる国が多いことが理由でしょう。 一方、日本語を話す国は世界で日本のみです。それにもかかわらず日本語が6位に輝いているのは驚くべきことですね。それだけ世界中から注目されているということでしょう。例えばヨーロッパでは、『オタク』という言葉がどこの国でも理解できるほどです。ネガティブなイメージではなく、アニメやゲームをよく知っている人というポジティブな意味合いで使われます。そのため、日本好きな欧米の人は、自己紹介でも自分はオタクだと積極的にいうほど。 以下の記事でも世界に日本語を学びたい人が大勢いることがわかります。 日本語教師の需要は?今後の見通しと、国内外での就職について詳しく解説|コラム|日本語教師養成|資格取得なら生涯学習のユーキャン   Duolingoで人気が急上昇中の言語は? Duolingoで言語の選択傾向が多様化しています。以前は英語、スペイン語、フランス語がどの国でも上位3位までを占めていましたが、この3ヶ国語がランクインしていない国もあります。 例えばミャンマー、シンガポール、ミクロネシアでは日本語がトップです。これからも日本語人気が上昇することが予想できますね。 それではDuolingoで現在人気が急上昇中の言語をランキング形式で見ていきましょう。 1位:ヒンディー語 2位:韓国語 3位:日本語 4位:トルコ語 5位:中国語 ヒンディー語はDuolingoに新しく登録された言語であるため、当然のように増加率が高くなります。将来的にヒンディー語が増加傾向にあるかどうかは、今のところわかりません。しかし日本語と韓国語は2017年に登録されて以来、常に人気が右肩上がりです。 そのため、これからも日本語を学びたいという人は多いと想像でき、日本語教師の将来性もあると推測できるでしょう。   コロナで日本国内の日本語教師は減少 文化庁では毎年『日本語教育実態調査報告書』を発表し、日本における日本語教育の実態をまとめています。2020年に発表された『令和2年 日本語教育実態調査報告書』によると海外から日本語を学びに来る学生の数が急減しています。コロナ感染により外国人の入国に制限が加えられたためで、決して日本語を学びたい人が減ったわけではありません。 しかし、現実問題として入国する学生がいなければ、日本語学校も継続が難しくなり当然日本語教師の仕事にも影響が出てしまいます。 日本語学習者の数が令和元年の277,857人から令和2年では160,921へ急激に減少しました。平成から令和元年までは毎年増加していたため、明らかにコロナが原因であることがわかります。 日本語教師は令和元年の46,411人から41,755人になりました。新聞等では、日本語学校のコロナによる閉鎖が取り上げられていますが、実際に教育機関数を見るとわずか1%の減少です。これからコロナ感染がどのような状態になるかが注目されます。 コロナ感染がなければ、日本における日本語学校や日本語教師の将来性は明るいものと言えるでしょう。 アフターコロナの日本語教育について下記の記事で詳細に説明されています。 【日本語教師の需要】アフターコロナの日本語教育業界はどうなる?   日本語教師の仕事が多様化|将来性がある 日本語教師というと日本語学校で教える仕事というイメージがありますが、少しずつ仕事の幅が広がりつつあります。日本語学校は主に日本語を学びに来日する外国人を相手にしていますが、これからは日本に住む外国人に日本語を教える教師の需要が伸びていきます。そのため、日本語教師の将来性はあると言えるでしょう。   外国人労働者の増加 日本は高齢化社会に突入してきました。日本全体では高齢者の割合が約25%ですが、地域によっては50%近くになっているエリアもあります。一方出生率が低く、若い世代の人口が減少しています。東京など大都市では減っていないのではないかと思う人もいらっしゃるでしょう。しかし、この10年の間に東京で若者が163万人も減少しています。 そこで日本政府は積極的に外国人を受け入れる政策を打ち出しており、これから外国人労働者が増加していくことが予想されています。 当然、企業が日本語教育をすることが考えられます。日本語教師の需要と将来性について|インターカルト日本語教員養成研究所という記事でも日本語教師の需要が増えるはずだと記述されています。     外国人家庭の子ども達に教える幼児日本語教師 外国人労働者の増加により外国人の家庭も増えていきます。都市部だけではなく、地方でも外国人は増加傾向です。家庭では母語で話す家庭も多いため、どうしても子ども達の言語習得状態が悪いまま、小学校に入ってしまうことになります。 文部科学省では、各学校に外国人児童生徒等教育アドバイザーを派遣する事業を始めました。同時に教育アドバイザーを養成するプログラムも開発しています。 また幼児日本語教師協会では、幼児日本語教師の認定資格コースを用意しています。この資格は、日本に住む外国人家庭の子どもだけではなく海外に住む日本人の子どもの言語教育をするための資格です。 グローバル化により、母語の国に住めない子どもがこれからも増えていくためこのような幼児に日本語を教える仕事も増えていくことが予想されます。   オンラインでの日本語クラス 日本語はDuolingoでも人気の言語です。世界中で日本語を学びたいという人が多いというのは、登録者数でわかります。つまり、日本語教師の将来性があるということです。オンラインレッスンをすれば、学生の対象は世界に広がります。 海外に出る必要はなく、オンラインで授業をすれば自宅で。ご自分でホームページを作成してオンラインレッスンをすることも可能ですが、世界中に語学学習のプラットフォームがたくさんあります。 プラットフォームによって登録している生徒の国籍や教師として登録できる条件はさまざまです。英語圏がメインのプラットフォームは英語力が必要なものもあります。条件を確認してご自分にあったプラットフォームに登録しましょう。ネット利用者はこれからも増えるので、オンラインレッスンができるとそれだけ将来性がアップします。   将来性のある日本語教師になるには? 日本語を学びたい人はこれからも増加するため、日本語を教える教師は将来性があります。しかし同時にご自分自身も『将来性のある教師』になろうという気概が必要です。将来性があるかどうか悩むのではなく、将来性がある教師になるのです。 どのような教師に将来性があるのでしょうか? これからさらに将来性がある日本語教師は、言語を教えることにプラスαの知識が必要です。 例えば、日本企業や日本企業をクライアントとする企業の従業員へのクラスでビジネスマナーやメールの書き方、日本の習慣などをきちんと教えられば、企業からの仕事のオファーが増えるでしょう。 以下の記事に教師の将来性についてまとめられているので参考にしてください。 日本語教師のズバリ!将来性は?【スタディサプリ 進路】 日本の大学を受験したいと思って日本語を学ぶ人も少なくありません。そういう人たち受験についてアドバイスができれば受験生を中心に仕事が増えるでしょう。高校時代のおさらいをして教えられるなら、日本語だけではなく受験勉強を教えられる教師なら、将来性があることは間違いありません。受験勉強のおさらいをして将来性のある教師になりましょう。 経済連携協定(EPA)によって、インドネシアやフィリピン、ベトナムから日本の看護師や介護福祉士の国家資格試験を目指す人の受け入れが始まりました。2009 年度から、看護師や介護福祉士の国家資格取得を目指す候補者の受入れが開始しました。 国家資格候補者は、自国で日本語を学びインドネシアの方やフィリピンの方の場合は日本語レベルがN4以上、ベトナムの方の場合はN3以上に達していることが条件です。基礎的レベルの日本語がありますが、国家試験問題となるとハードです。そのため、試験のサポートができる日本語教師となれば間違いなく将来性があるでしょう。   以上のように外国人の動向を追って需要が出そうな分野を探していき、将来性のある日本語教師を目指しましょう。 画像は全てhttps://www.manypixels.co/

日付2022/02/08/

英語

日本語教師に英語力は必要?資格はなくても取れる

英語力を証明する資格で仕事が対応できる仕事が増える   日本語教師の資格取得には英語力は不要 日本語教師の資格を取るために英語力は必要なのでしょうか?基本的には日本語教師になるための資格そのものが、正式にあるわけではありません。特に自宅やオンラインレッスンで日本語を教えるなら、日本国内でも海外でも資格なしでできます。 ただし、日本や海外で日本語学校に就職するなら、日本語スキルを証明するために次のような試験や経歴を提示することが必要です。   日本語教育能力検定試験 全養協日本語教師検定 日本語教員養成講座を受講 大学や大学院での日本語教師課程主副専攻   試験に合格した証明書や受講証明や卒業証明で日本語教師の資格に代替できます。この受験資格や講座受講資格には英語力は含まれていません。以下の記事に日本語教師の仕事について詳細に書かれています。 日本語教師に資格は必要? | 英語スキルを活かせる仕事情報サイト     日本語教師として働くときに英語力は必要? 日本語教師の資格取得には英語力が不要であることはわかりましたが、日本語教師として働くためには英語力が必要なのでしょうか?日本語教師というと、英語力があり英語でじっくりと文法や文章の意味を説明するというイメージがあるようです。 日本語教師をしているというと、必ず、『じゃあ、英語力がすごいんだね!ペラペラなんでしょ』と言われることも少なくありません。実際には、日本語をどのように教えているのかを解説し、英語力が必要かどうかを考えていきましょう。   日本語の教え方は2種類 日本語学校で授業をする場合には次の2種類の教え方をします。 直接法 間接法 直接法は、日本語を日本語で教える方法です。直接法は「ダイレクトメソッド」、または「直接教授法」と呼ばれます。初級の場合はイラストの描かれた絵カードや模型、実物を用いて説明します。 中級以上になると簡単な日本語で言い換えたり、ビデオでシーンを紹介したりする方法が一般的です。文法を教えるさときは具体的な使い方を複数用意して、理解を促進します。 間接法は、日本語を日本語以外の言語、例えば英語を使って説明する方法です。例えば中学や高校での学校教育での英語の授業は日本語で説明されるため、間接法となります。 デメリットは日本語を英語で説明する際、中途半端な英語力ですと誤解を招く可能性があることです。 もっと詳しく教え方を知りたい方は下記の記事を参考にしてください。 日本語にはどんな教え方がある?直接法と間接法のメリット・デメリットを解説 | にほんご日和   日本にある日本語学校なら英語力は不要 日本にある日本語学校は直接法で教えています。日本の日本語学校の生徒はさまざまな言語を母語にしている生徒が集まるため、中には英語を理解できない生徒もいるためです。特に日本で日本語を習う人の大半は中国や東南アジアからがほとんど。そのため基本的に英語力は不要といっていいでしょう。 ただし、日本語学校に就職するための面接では、英語ができることを高く評価している場合も多いことは事実です。しかし最も大切な日本語教師の資質はコミュニケーション能力があるかどうかです。 どのような人が日本語教師に向いているのかは、「日本語教師に向いているのはこんな人:日本語教師の資格を目指す-日本語教師は英語ペラペラ?」を参考にしてください。     海外にある日本語学校での英語力は国による 海外にある日本語学校といっても一概に英語力が必須とはいえません。母語が英語ではない国の方が多いからです。英語が母語の国はアメリカ、イギリス、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国です。そのほか、インドやアフリカの元イギリスの植民地であった国々は公用語として英語を使用しています。英語圏の国では初級レベルは英語を使って間接法で教えることがあります。 オランダやフィンランドのように母語ではなくても、ほとんどの人が普通に英語の小説を読んでいる国もありますが、そのような国は一部です。 フランスやスペイン、イタリアならその国の言葉の方が有意なくらいですが、日本語をその国の言葉で教えられるレベルになるのは大変です。自然と直接法で教えるようになるでしょう。 アジア圏やラテンアメリカは国によっては英語のレベルが高い国もありますが、個人差もあるためやはり直接法がメインです。そのため授業では英語力を必要としません。 ただし、面接や問い合わせは英語でする必要があります。 「日本語教師は英語力は必要ですか? : JEGS」によるとアジア圏でも必要になるケースも少なくありません。   オンラインを利用する日本語教師は英語力が必要な場合が多い まずオンラインを利用して日本語を教える場合は、個人的にSNSや知り合いを通じて生徒を獲得するか、オンライン日本語レッスンのプラットフォームに登録して始めます。本格的に仕事をした場合は、プラットフォームを利用することがほとんどです。 オンラインレッスンのプラットフォームに登録に英語力が必要な場合も プラットフォームに登録する際に英語力は必要なのでしょうか? 登録時に英語力を証明しなければ登録できないプラットフォームもあります。しかしNihongo-Proのように、アメリカ合衆国を本拠地にしているような利用者に英語圏の人が多いプラットフォームは必要な場合がほとんどです。英語力を証明できる資格をもっていない場合は、英語力不要のプラットフォームを探しましょう。   英語力のある日本語教師を指定する生徒もいる 英語力不要のプラットフォームに登録しても、英語力のある先生を希望する生徒も少なからずいます。中には中国語ができる日本語教師、スペイン語ができる日本語教師といった希望もあるでしょう。 多くの生徒を獲得するためには、英語力がある方が有利です。英語以外の言語ができればさらに有利といえるでしょう。   プラットフォームを通さず自分で集客するなら英語力は必須 自分で集客する場合は英語力がなくても始められますが、契約書や問い合わせの対応など英語力は必須です。特に契約の取り決めをきちんと説明できないと、後でトラブルになりかねません。また、問い合わせで対応ができないと契約に持ち込めないかもしれません。   日本国内でも英語力が必要な求人 日本にある日本語学校では一般的に生徒がアジアからの留学生がほとんどなので英語力は不要だと書きましたが、日本国内でも英語力が必要な場合があります。 欧米からの留学生が多い日本語学校 インターナショナルスクールでの日本語講座の講師 外資系企業の社員対象の日本語教師 米軍基地での日本語教師   また英語力が不要な日本語学校であっても、外国語ができる人というのは優先的に採用されることもあります。 英語力を証明する資格は? 英語力は不要と書きましたが、もちろん英語力があれば求人の幅が広がります。英語力が不要なときもあれば、必要なときもあります。また外国語を学んだ経験は、日本語を教える上でもメリットありと思っている学校経営者も多い傾向です。英語ができるのであれば、英語力を公的に証明できる資格として提示できた方が面接でも有利です。 よく耳にする英語力を証明する資格は次のとおりです。国内の日本語学校ならいずれも資格として有力です。海外ではどうなのでしょうか? 実用英語技能検定 TOEIC TOEFL CEFR ELTS   実用英語技能検定 実用英語技能検定は、一般に英検という名で知られている『公益財団法人 日本英語検定協会』が運営している資格試験です。リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングを総合的に証明できます。国内で仕事を探している場合には最強の資格といえるでしょう。   TOEIC TOEICは”Test Of English for International Communication”の略で、名前のとおりコミュニケーション能力を重視した資格試験です。アメリカ合衆国の非営利テスト開発機関であるETSが開発したテストです。 TOEICには5種類ありますが、一般的にはTOEIC Listening & Readingを指し、受験者の9割を占めています。英語を聴く力と読む力を判定するテストです。日本では有名ですが、受験者の3分の2は日本人と韓国人で占めている日本と韓国でとくに人気のある資格試験です。日本語教師に必要なTOEICスコアについては次の記事が参考になります。 日本語教師のTOEICスコアは?求められる英語力を調査!     TOEFL TOEFLはTOEICと同様に非営利テスト開発機関であるETSが開発した英語の資格テストですが、テストの目的が異なります。TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略語で、主として英語圏にある大学などに入学する非英語圏の人の英語レベルを判断するために用いるテストです。 リスニングとリーディング以外にスピーキングとライティングのテストがあります。   CEFR CEFRはCommon European Framework of Reference for Languageの略で欧州評議会が実施している英語だけでは40言語の運用レベルを見る資格試験です。TOEFLのスコアと連動しているので、ヨーロッパで働く場合もTOEFLで充分です。しかし、フランスやドイツ、イタリアなどそれぞれの国の日本語学校で仕事をするなら、その土地の言葉で基礎的なレベルの資格を取っておくと採用されやすくなります。   IELTS 海外で日本語教師として働く際にもっともおすすめの英語の資格はIELTSです。IELTSはInternational English Language Testing Systemの略語で、世界最大級の英語の資格試験です。IELTSはイギリス英語を基本にしており、オーストラリアなど移住ビザで英語力の照明が必要な国はIELTSの結果を採用しています。   画像は全てhttps://www.manypixels.co/  

日付2022/02/08/

英語

日本語教師になるためには英語力も必要な時代がやってくる!?

これからの時代の日本語教師は、英語力と資格があれば働き方の幅はグッと広がる!   コロナ過で日本語教師の働き方も変わった!?   コロナ過の自粛が始まって、もうすぐ丸2年が経とうとしています。いろいろな生活様式が変わり、それに適応しながら、なんとか日常を取り戻そうとしている毎日が続いていますが、みなさんの生活でも様変わりしたことも多いのではないでしょうか? 我が家の小学生の子供たちも、学校の休校、自粛生活から習い事はオンラインとなって一年が経とうとしています。コロナ過以前からも、オンラインでの英会話や語学学習、習い事はあったと思いますが、コロナ過により一気にオンラインに対する抵抗がなくなり、需要が増えたという記事を読みながら、我が家と同じ!と思わず納得してしまいました。 そんな子供たちは、現在、オンラインで英語と韓国語、そして囲碁を習っています。 その中の英語の先生は、海外在住の日本人の方ですが、日本人に英語を教える傍ら、反対に、英語で外国の方に日本語を教えています。 実際、前述の記事にもでてくるカフェトークなどのオンラインレッスンを展開しているサイトで、日本人英語講師の講座を検索して頂くとわかると思いますが、日本人の英語講師の多くの方は、 その英語力を駆使して日本語教師としても活躍されています。 そのプロフィール欄には、「言語教育の資格だけでなく、英語力があり、初級の方、初めて日本語を習う方でも丁寧に説明します」や「英語で、細かい部分も説明することができます」と、英語力をアピールしているものが数多くあり、やはり英語が出来ることが生徒確保につながるようです。そんな講師の方には英語のレビューもたくさんあります。  海外との行き来ができない昨今、国内外問わず、日本語教師の先生方も思ったように活躍できない時期ではありますが、こうやって場所を問わず活躍されている方もたくさんいます。特に、日本語教育の資格に合格した方や、養成講座を修了された方で英語力のある日本語教師の需要は非常に高いことは、想像にたやすいと思います。 そこで、これからの時代に日本語教師に求められる資質や英語力、必要な資格について見ていきたいと思います。   これまでの日本語教師の英語力と資格~日本国内~       これまでは、日本語教師になりたかったら日本語教育の資格が先で、「英語力をつけなくては!英語の資格をとらなくては!」と考える方は少なかったと思います。 実際、国内においては、日本語教師の求人の募集資格として、英語力を求められることはほとんどありませんでした。(ただし、生徒さんとの授業外での事務的なコミュニケーションのための簡単な英語力を求められることは時々あります。実際に、国内の日本語学校の求人で英語力が求められたという記事がこちらのサイト(日本語教師は英語力が必要ですか?)にありました。また、日本語教師の求人情報を見ると、数は少ないですが、応募条件として、日本語教育の資格の他に英語力を求めている求人もあります。)  日本語教師に英語力が必ず求められるわけではないと聞いて、 「じゃあ、日本語が分からない人にどうやって日本語を教えるの?」 と、思う人もいるかもしれません。 日本では、主に日本語は日本語で教える「直接法」という教え方を採用しています。イメージとしては、日本の英会話教室にいる海外から来た英語講師から英語を習うことと同じです。もちろん、日本語を勉強されている英語講師の方もいるとは思いますが、大半の講師は日本語を話せるイメージ、あまりありませんよね?  それでも、英語のクラスに入れば、何とか知っている単語を駆使して、必死に理解しようとしたり、話そうとしたりします。これが、語学習得への大きなステップになりますが、日本語学校の教室でも同じことが行われているわけです。 「じゃあ、ひらがなも全くわからない人は??」 という質問も聞こえてきそうですが、大抵は、母国語でひらがなや簡単な文法を習ってくる生徒さんがほとんどです。それでも、全くわからないまま来日する方もいます。そういう方でも、不思議なもので、日本語でゼロから教えても、時間はかかりますが、なんとなく段々と覚えて上達していきます。 ここが、日本語教師の腕のみせどころ!醍醐味なのかもしれません!・・・が、ただ、やはり全くの初心者には初めは英語で説明した方が効率的という意見も多くみられます。 こちらのサイト(英語が話せない人でも日本語教師になれる?必要な英語力レベルを状況別に説明します。~担当するクラスが初級の場合~)ではそんな疑問や、直接法、間接法、そして英語力についてわかりやすくまとめられています。もし、直接法や間接法と言う言葉に馴染みのない方は見てみてください。 また、教室用語という基本的に授業で使う言葉を、学習者の母国語を使って説明をする。というやり方もあります。やはり、まるっきりゼロからは難しい部分も感じます。こちらのサイト「日本語教師の英語力って?日本語教師に英語は必要?どんな働き方ができるの?」に、そんな生徒さんの状況が詳しく書いてあります。     これまでの日本語教師の英語力と資格~海外編~  では、海外で日本語教師として働くために、これまで一般的には英語力は求められていたのでしょうか? 実際、これまでも、海外の日本語教師の求人の募集では、場所によっては英語力が求められ、その能力の証明としてTOEIC700点以上、英語検定2級以上等の資格を求められる場合もありました。 筆者も、そんな求人を何度か見たことがあります。 特に欧米では、日本語を日本語で教える「直接法」ではなく、その国の母語で教える「間接法」を採用している国が多く、その場合は英語が必要な場合があるからです。こちらの記事(「日本語教師の英語力はどれくらい必要?」)では必要な英語力、資格について簡潔にまとめられています。 アジアや、南米など、英語を話すことがあまりない国では授業では英語力は必要ありませんが、先生間のコミュニケーションが英語である場合もあります。日本語専門の語学学校で働ければ、職員で日本語が話せる人は多少いるかもしれませんが、現地の中学や高校、また、企業などで専属の日本人の教師として働くなら、やはりコミュニケーションとして、ある程度の英語力は求められる場合が多いようです。 英語力があれば働き方の幅はグッと広がる理由!      コロナ過もあり、またインターネットも普及した昨今、場所を問わずに授業をすることはできるようになりました。もちろん、オンライン上でも、英語を使わず日本語だけで日本語教師として教えている方もたくさんいます。でも、生徒を獲得する上において、英語力があることは非常に大きなメリットになるのです。  特に、欧米の生徒たちは、元々語学を習う時は、母国語、または第二言語の英語で習う「間接法」になれているので、日本語で全くの初級から習うことに抵抗があります。 正直、これは、日本人も同じではないでしょうか? 全く知らない言語を習うと想像した時、まずは日本語で少し基礎を勉強して・・・となると思います。 つまり、日本語を教える資格や経験もあり、更に英語力もあれば、世界中から生徒を確保することも可能なのです! 是非、これから日本語教師を目指している方、今の仕事から転職を考えている方、そして現役日本語教師の方も、日本語教育のための資格だけではなく、英語力も鍛えて、「新しい時代の、新しい働き方」を見つけてみてはどうでしょうか! そんな時代背景に対応した講座、オンラインに特化した講師養成のセミナーも始まるようです。日本語教育の資格を持っている人限定です。動画を視聴、課題を提出などがあるそうです。   やっぱり資格も英語力があった方がいいかも!コロナ過でもこの求人!     求人サイトを見ると、やはり日本語教育の資格の他に、英語力は合った方が選択肢は増えるのかもしれません。日本語教師で英語力のある人材を募集の一覧です。海外の情報が多い印象です! 日常英会話から、TOEIC800点などの検定資格を必要とする求人もあります。是非、チェックしてみてください。   日本語教師の資格と一緒に英語の資格も取得する方法の一例をご紹介!     では、どうしたら、英語力のある日本語教師になれるのでしょう? もちろん、英語習得のために、語学学校に通ったりコツコツ日頃から独学で勉強する方法もありますが、英語も日本語教育も同時に学べる環境もあるようです。 こちらの大学では、日本語教師として学びながら英語コミュニケーション能力を高めることに力をいれているようです。 また、日本語教師の資格を目指しながら、英語教師の資格も取得するというそんなコースもあります。 日本語教師の養成講座をメルボルンやシドニーで受講できるコースもあるようです。ダブルの言語の指導法を学ぶことによって、より、仕事の幅も広がり活躍の場も増えそうですね!

日付2022/02/08/

独学

日本語教師になりたい人必見!資格を独学で取得するためには?

海外で働きたい、外国人に日本語を教えたいなどと思って日本語教師を目指す方の中には、独学で日本語教師の資格を取得したいと考えている方も多いのではないでしょうか? 今回は現役日本語教師の筆者が、そんな方に役立つ情報をお伝えします。 日本語教師の資格って独学で取得できる? そもそも日本語教師の資格って独学で取得できるのでしょうか? 答えは「できます」。 以下でその方法についてみていきましょう。 独学で日本語教師を目指すには 日本語教師になるためには、基本的に特別な資格が必要なわけではありません。 しかし、実際に日本語教師として教育機関で教えるには多くの場合、以下のいずれかに一つでも該当することが最低条件となっています。 ・大学か大学院での日本語教育関連の主または副専攻の修了 ・420時間の日本語教師養成講座の受講 ・日本語教育能力検定試験の合格 これら3つのうち、独学で日本語教師になりたい方は、3つ目の「日本語教育能力検定試験の合格」を目指します。   日本語教育能力検定試験に独学で合格は「可能」 ただ難易度は高め では、日本語教育能力検定試験に独学で合格することはできるのでしょうか? 結論から申し上げると、独学での合格は「可能」です。 ただ、合格率は約20%と低く、数回挑戦する方も多くいます。 内容的にはそれほど高度ではないものの出題範囲が広く、また論述問題もあるため、合格へのハードルが高くなっているのでしょう。 しかし、きちんと勉強時間を確保して対策すれば、独学での資格取得も不可能ではありません。 現に筆者もほぼ独学で日本語教育能力検定試験に一発合格しました。 つまり、独学で日本語教師の資格が取得できるということですね。 合格を勝ち取るためには、徹底的な対策と勉強が必要不可欠です。 以下で具体的な勉強方法、オススメの対策などについてみていきましょう。   独学で日本語教育能力検定試験に合格するためのポイント 資格取得を目指すなら、なるべく効率的に勉強を進めたいですよね? それにはいくつかポイントをおさえておく必要があります。 以下では、特に重要なポイントを4つに絞ってお伝えします。 ・試験内容、傾向の把握 ・学習計画 ・教材選び ・モチベーション   試験内容、傾向の把握 どんな試験についても言えることですが、出題される問題を把握せずに対策はできないですよね? ということで、まず日本語教育能力検定試験の出題傾向や形式、内容についてざっと把握しましょう。 日本語教育能力検定試験を実施している公益財団法人 日本国際教育支援協会のHPに、試験問題例が掲載されています。 また、過去問も出版されているので、それをざっと確認するのも良いと思います。   学習計画 試験の出題傾向や内容を把握できたところで、次は学習計画を立てます。 計画性を持って進めていくことで、成果や効果の可視化につながったり軌道修正しやすくなったり、残り時間とやるべきことを把握しやすくなったりします。 効率的に勉強して合格したい!と思っている方には特に必須です。 独学での勉強ですので学習計画は自由に立てられますが、以下の4つのポイントはおさえておきたいところ。 ○試験までの勉強時間 ○長期、中期、短期の学習計画 ○無理な計画は禁物 ○具体的なスケジュール、目標の可視化 以下で1つずつ説明します。   ○試験までの勉強時間 試験は毎年10月に行われるので、それまであとどのくらいあるのかをチェックします。 学習期間の目安については、日本語教師養成講座が420時間であることが一つの基準になります 筆者のように3ヶ月程度とかなり短期間で合格したケースもありますが、1日2時間くらい勉強できるとして、6ヶ月以上みておくのが理想的でしょう。 経験上、時間に余裕があった方が精神的に楽ですし、何より短期詰め込み型の勉強だと記憶が定着しにくいと思います。 日本語教師になってからのことも考え、焦らず勉強することをオススメします。   ○長期、中期、短期の学習計画 具体的に学習計画を立てる時には、数ヶ月、月、週、日単位と長期、中期、短期的なスケジュールを立てるとより良いです。 1. 基礎固め ↓ 2. 問題集や過去問で弱点把握 ↓ 3.弱点克服とさらなるレベルアップ ↓ 4.2、3を繰り返し、実力と自信をつける。 以上が合格までのロードマップで、これに数ヶ月単位で具体的に時間を割り振っていきます。 例えば、基礎固めは5月までに終わらせるなどといった感じです。 これが、長期的なスケジュール。 そして、それをもとに実際に用いる教材と照らし合わせながらやるべきことを洗い出し、月、週単位の中期的な学習計画を立てます。 例えば、〇月までに第1章を全て暗記する、〇月に△の問題集を解き始めるといった感じです。 そして、直近の1ヶ月については月単位での目標を週単位に分割し、週ごとの目標とやるべきことを明確にします。 さらに、日単位でも同様に行いましょう。 具体的には、 4月10日:35〜38ページ暗記 4月11日:39〜41ページ暗記 4月12日:42ページの第1章まとめ問題、間違えた問題の復習、第1章の弱点克服           このような感じで、これが短期的なスケジュールですね。 ここで一点注意したいのが、計画を立てても何かの事情で計画通りに勉強が進まない場合の対処法。 そんな時はそのまま放置せず、すぐにその場で軌道修正するのがコツです。   ○無理な計画は禁物 現実的に実施できない計画は避けましょう。 これについては、ダイエットをする時のことを考えればイメージしやすいと思います。 例えば、3ヶ月で10キロ痩せるために、運動をやったこともない人が毎日1時間ランニングして大好きなお菓子も一切食べず、夕食もスープだけという生活をずっと続けられるでしょうか? きっと途中で苦しくなって挫折し、ダイエットを諦めてしまいますよね? このことは、資格試験の勉強についても同じです。 せっかく立てた計画通りに進まないことが多いと、勉強を続けることさえ嫌になってしまいます。   ○具体的な学習計画、目標の可視化 具体的な学習計画や目標は頭の中で把握しておくのではなく、書き留めておくのがオススメ。 そうすれば今日や明日するべきことが一目瞭然ですし、中、長期的な目標に向かって計画が着々と進んでいるという達成感が得られ、自信にもなります。   教材選び 教材選びも、資格試験合格の鍵です。 これから学習を共に進めていく相棒として、以下の3種類を揃えておくと良いでしょう。 ○参考書 ○問題集 ○過去問 以下で少し補足します。   ○参考書 参考書は、基礎的な知識を習得する上で必要不可欠です。教科書といった方がイメージがつきやすいかもしれません。 勉強を始めてすぐの知識を得る段階はもちろん、ある程度知識がついて問題や過去問に挑戦する段階になっても、弱点を克服したり疑問点を整理したりする時に助けてくれます。 参考書は様々なものが出版されていますが、情報に過不足なく、出題範囲をカバーしているものの中から自分の好みのものを選ぶと良いと思います。   ○問題集 問題を解くことにより、参考書で学習した知識がきちんと習得できたかどうか、弱点はどこかなどが把握できます。 参考書を読んで「理解した」と思っても、実際は十分に理解できていなかったという場合も多いんですよね。 問題はなるべく多く解くと良いと思います。 その際注意したいのが、問題を解きっぱなしにしないこと。 間違えた問題については必ず「なぜ間違えたのか」を確認し、苦手分野ならそれに関連する知識の復習もすると学習効率が格段にアップします。   ○過去問 過去問には出題傾向や形式がしっかり反映されているので、攻略は必須です。 それを解くことによって、今の自分の実力もわかります。 過去問は数が限られているのが難点ですが、だからこそ解く時は本番と同じ気持ちで臨みましょう。 時間配分や解答方法なども本番と同様に実践すると、より自信アップにつながります。   モチベーション モチベーション 日本語教育能力検定試験に合格する上で意外と重要なのが、モチベーション。 いくら良い参考書を揃えたり立派な学習計画を立てたりしても、モチベーションがないとなかなか成果が上がりません。 最悪の場合、勉強を投げ出したくなってしまうなんてことも。 試験の勉強は長期戦ですし、1人で勉強を進めるのにモチベーションを保つのは簡単ではありませんよね。 そこで皆さんの支えになるのが、「夢」です。 勉強に一生懸命になっているとつい目先のノルマや資格取得のことばかりにとらわれてしまいがちです。 しかし、その勉強は何のためにしているかというと、「素敵な日本語教師になる」という夢の実現のためですよね? やる気が出ない時にはそれを思い出し、自分が日本語教師としてイキイキと働いている姿を思い浮かべれば、またエネルギーが湧いてくるはずです。   まとめ 資格を取得できるかどうかは自分次第! 日本語教育能力検定試験は難易度の高い資格試験だとお伝えし、その具体的な対策とオススメの勉強法を紹介しました。 資格取得には計画性やモチベーションが大切で、長期戦になることから「大変そう」と思った方もいるでしょう。 でも逆に、上述した通りにコツコツと取り組めばその努力が成果として表れ、合格を勝ち取れるはず。 つまり、独学で日本語教師になれるかどうかは自分の頑張り次第ということです これまでにも日本語教育について一から独学で勉強して見事資格を取得した方も多くいます。 フルタイム社会人が4か月で「日本語教育能力検定」に合格した独学勉強法 独学10ヶ月での合格体験記(日本語教育能力検定試験 これらの体験談を綴ったサイトも参考になるかもしれません。 「素敵な日本語教師になる」という皆さんの夢が実現するよう、応援しています。  

日付2022/02/08/

将来性

将来が不安な日本語教師が知っておくべきこと

「外国の方に日本のよさを伝えたい」「海外で暮らしたい」など、日本語教師を目指すきっかけはさまざまです。実際、日本語教師の需要は年々高まっています。   しかし、給料があまり高くないうえに業務量が多いという噂もあることから、日本語教師としての将来に不安を抱いたり、日本語教師はやめたほうがいいのかと葛藤したりする人もいるのではないでしょうか。   結論から述べると、アルバイトやパートなどの日本語教師の年収はそれほど高くありません。そのため、日本語教師としての将来に不安を抱えている人は、きちんとしたキャリアプランを練っておく必要があります。   当記事では、勤務先や雇用形態別の日本語教師の平均的な給料をもとに、日本語教師としての将来を考える際に役立つキャリアプランを紹介します。日本語教師としての将来に不安を抱いている人は、参考にしてみてください。 日本語教師の不安材料の一つは収入面 日本語教師の収入は雇用形態などで変動する   日本語教師の収入は、勤務先や雇用形態によって大きく変わります。   【状況ごとの日本語教師の年収例】 雇用形態 勤務先 平均年収 アルバイト・パート (非常勤講師など) 国内の日本語学校 約200万円 (1コマ1,500円〜2,000円) 国内の大学など 約300万円 (1コマ3,000円〜4,000円) 正社員 (専任講師など) 国内の日本語学校 約330万円 国内の大学など 約600万円   ①日本語学校の非常勤講師(パート・アルバイト) 日本語学校に勤める日本語教師は約7割が非常勤講師です。日本語学校の非常勤講師は経験がなくても雇ってもらえる可能性があるので、日本語教師としての将来を考える第一歩になるでしょう。   ただし、非常勤講師の場合、1コマ当たりの給与となるため、働く日数によって月収や年収が変動します。専任の日本語教師と比べるとどうしても収入が低くなってしまうので、多くの日本語教師の不安の種になっているのです。   たとえば、大阪の日本語学校「BASIC日本語学院」の求人情報を見てみると、月収は約10万円、年収は約120万円になると推測できます。   大阪市のワンルームのアパートの家賃は平均5万円〜6万円程度なので、固定費や食費などを踏まえると手元にはほとんどお金が残らないと言えます。   そのため、日本語教師としての将来を考えたい人は、日本語学校の非常勤講師で経験積んでから、専任講師や大学での非常勤講師を目指してみましょう。   ②大学などの非常勤講師(パート・アルバイト)」 未経験の人が応募できることはほとんどありませんが、経験を積めば将来、大学の非常勤講師として日本語教師になれる可能性があります。   大学の日本語教師であっても、非常勤講師である以上、給与は1コマあたりで支払われます。とはいえ、大学の非常勤講師の1コマあたりの給与は、日本語学校の非常勤講師の1コマあたりの給与よりも倍近く高いのが特徴です。   たとえば、西南学院大学の求人を見てみると、1コマ(100 分)あたり約10,000円と記載されています。週に4コマの場合は月収約16万円、週に5コマの場合は月収約20万円となります。   ただし、大学は夏休みなどの長期休暇などもあり、その間は収入が断たれてしまいます。そのため、大学の非常勤講師で日本語教師になれたとしても、生活していくには他の仕事を掛け持ちする必要があるでしょう。   ③日本語学校の専任講師(正社員) 日本語学校の専任講師は、祝日などが多く担当するコマ数が少ない月であっても、もらえる給料が減ることはありません。給与が1コマあたりではなく、月給制になるからです。   毎月の給与が安定しているので、日本語教師として将来生活していくことも不可能ではないと言えるでしょう。   ただし専任講師の求人の場合、ほとんどの日本語学校が日本語教育の経験者を求めているので、未経験の人がすぐに専任講師になれるわけではありません。   たとえばJIN東京日本語学校の専任講師の求人を見てみると、月収21万円ですが「非常勤、常勤を問わず日本語教育機関で1年以上クラス指導のご経験がある方」というのが応募条件になっています。   そのため、日本語学校の専任講師になれるか不安な人は、未経験でも応募可能な求人を探すのではなく、まずは日本語学校の非常勤講師などで経験を積むことを検討してみましょう。   ④大学などの教員 日本語教師としての生活に不安を抱いている人は、大学などの教員や専任講師を目指してみることをおすすめします。日本語学校の専任講師よりも高い収入を得られるからです。   日本語教育に関わる教員の求人をみても、支払われる給料を明示しているところは多くありません。実際に宮崎大学の求人を見てみると、「本学職員給与規程に基づき支給」と記載されています。   ただし、大学の講師・助教授の平均年収を見てみると、約672万円であることが分かります。そのため、大学などの教員になれれば、収入の面で日本語教師としての将来に不安を抱くことはなくなりそうです。   大学や専門学校で教員になりたい人は、少なくとも修士以上の学位を求められるので、大学院入学を踏まえたキャリアプランをはやめに練っておきましょう。   海外も視野にいれると得られる収入も高くなる 日本語教師としての将来に不安がある人は、海外で日本語教師の仕事をすることも視野にいれてみましょう。海外の日本語教師は、国内の日本語教師よりも得られる収入が高い場合があるからです。   【海外に日本語教師を派遣している機関】 海外に日本語教師を派遣している機関 平均年収 JICA 約350万円 国際交流基金 約480万円   ① JICAの青年海外協力隊 JICAとはJapan International Cooperation Agencyの略称で、日本の政府開発援助や開発途上国における課題解決の支援を行う独立行政法人です。   JICAは、青年海外協力隊として日本語教師などのボランティアを世界各地に派遣しています。青年海外協力隊の日本語教師には、日本語教育の経験がない人でも応募することが可能なうえ、派遣先の言語を習得するためのカリキュラムも用意されています。   青年海外協力隊はボランティアであるため、給料をもらえるわけではありません。とはいえ、赴任先である海外で生活するための生活費が毎月300〜500$支給されますし、積立金として毎月2万円ほど日本の口座に送金されます。   また、青年海外協力隊を終えたあと無職になってしまう人は、社会復帰手当などの手当を別途もらうことができます。   そのため、一度青年海外協力隊で2年間海派遣された人は、帰国後、自分の銀行口座に200万円ほど貯金されていることになるのです。   ただし、任期は原則2年間なので、青年海外協力隊の日本語教師として将来ずっと生活していくことはできません。   日本語教師で将来生活していくためには、任期終了後に日本語学校の専任講師になったり、大学院に入学したりと、青年海外協力隊の経験を自分のキャリアプランに活かす必要があります。   ②  国際交流基金の日本語専門家 国際交流基金とは、総合的に国際文化交流を実施する独立行政法人です。国際交流基金は、海外における日本語教育の支援を目的として日本語専門家を募集し、海外へ派遣しています。   2021年度の日本語専門家の募集要項を見てみると、日本語専門家の月収は住居費を含めると40〜70万円程度で、経験年数が7年以上あるとさらに報酬は高くなります。年収で考えると480〜840万円になるので、収入の面での不安はほとんどないでしょう。   得られる収入は高いですが、任期が原則2年と限られています。そのため、日本語教師としての将来を考えるのであれば、任期満了後に大学の教員を目指すなど、日本語専門家の経験を活かしたキャリアプランを練っておきましょう。   なお、国際交流基金の日本語専門家になるには、修士号以上の学士が必要であることに加えて、日本語教育の経験が2年以上必要です。将来、日本語専門家になりたい人はなるべく早いうちにキャリアプランを練って、応募条件を満たせるように行動しましょう。   日本語教師のキャリアプラン 日本語教師としての将来のプランは早めに練っておく 「日本語教師になりたけど何をしたらいいかわからない」と将来に不安を抱いている人は、キャリアプランを早めに練っておきましょう。大学の教員や国際交流基金の日本語専門家など、得られる収入が高い仕事ほど、応募条件が厳しいからです。   日本語教師でもっとも多い年齢層は50代ですが、将来が不安な人向けに20代・30代の平均年収を見てみましょう。   【年代別の平均年収】 年代 平均年収 20〜24歳 267万円 25〜29歳 370万円 30〜34歳 410万円 35〜39歳 448万円   20代の平均年収は約319万円、30代の平均年収は約429万円です。   非常勤講師以外の日本語教師の人は、20代の平均年収を超える収入を得られる可能性が高いです。しかし、30代の平均年収を超えるのは国際交流基金の日本語専門家と大学の教員以外だと難しいでしょう。   国際交流基金の日本語専門家や大学の教員になるには、2年以上の日本語教育の経験や修士以上の学士を求められる傾向にあります。   そのため、日本語教師としての将来を考えていくためには、早い段階でキャリアプランを練っておくほうがよいと言えるのです。 日本語教師の業務内容 日本語教師の主な仕事 日本語教師が具体的にどのような仕事をしているかを詳しく知らないため、将来に不安を抱いている人もいるでしょう。   ここからは、日本語教師の具体的な業務内容を紹介します。   【日本語教師の業務例】 日本語の読み書きや会話などを教える授業 授業で用いる教材の作成 試験問題の作成や採点 日本語能力試験(JLPT)の対策   日本語教師の主な仕事は、学生たちに日本語の授業をすることですが、その授業を行う準備にそもそも膨大な時間がかかります。   パワーポイントなどの授業内容に沿った教材を、1日の授業がすべて終わった後に準備をしなければなりません。   そのうえ、授業準備の時間には給料が発生しないので、コマ数ごとに給料が支払われる非常勤講師の人は、もらえる給料以上の時間が拘束されると覚悟しておく必要があるでしょう。   また、日本語学校には定期試験があります。この間は授業や授業準備と並行して、試験問題を作成したり採点したりしなければなりません。   クラスによっては日本語能力試験(JLPT)の対策も必要   日本語学校によっては、日本語能力試験(JLPT)の合格を目標としてカリキュラムを組んでいたり、クラスを分けていたりします。そのため、日本語学校や担当するクラスによっては、日本語能力試験の対策のための授業をお願いされる可能性があります。   日本語能力試験(JLPT)は、英語検定やTOEICの日本語版と捉えると分かりやすいかもしれません。日本語の「読む・聞く」の能力がどれくらいなのかを、N1〜N5までの5つのレベルで測ります。   日本の企業で働くならば、N1やN2レベルの日本語力が求められるので、学生を日本語能力試験の合格に導くのも日本語教師の仕事のひとつと言えます。   日本語学校では、日本語能力試験用の特別授業などが設けられている傾向があります。そのため、日本語教師としての将来を考えるならば、日本語能力試験の対策用の教案を準備しておくとよいでしょう。  

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